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      2011年10月のパワープッシュアーティストは…

      思い出せなくなるその日まで / back number

      2011年10月のアーティスト

      Profile

      -すべては口コミから始まった-
      センチメンタル・ロックバンドback numberが放つ聴けば誰もが涙する珠玉のバラード

      Vocal & Guitar : 清水 依与吏 (シミズイヨリ)
      Bass : 小島 和也 (コジマカズヤ)
      Drums : 栗原 寿 (クリハラヒサシ)
      2004年、群馬にて清水依与吏を中心に結成。幾度かのメンバーチェンジを経て、2007年現在のメンバーとなる。2005年以降、3枚のデモCDのリリース、自主企画ライブの開催など、積極的に活動を開始。2007年に毎年100組を超えるバンドオーディション「FM群馬主催ROCKERS2007」で準優勝、2008年にはFM TAROにてレギュラー番組「PIZZA SMALL WORLD」の放送が開始されるなど、地元を中心にじわじわと話題になり、ツアーバンドからの対バン依頼も増え始める。2009年2月18日に1stミニアルバム『逃した魚』リリース! 各FM局パワープレイ等、 その名が全国に広く知られるところとなる。5月にSHIBUYA BOXXにて行われたフリーライブは、キャパを大幅に上回る500人以上のお客さんが駆けつけ入場規制、6月にツアーファイナルとして開催された伊勢崎市華蔵寺公園野外ステージでのライブも500人をゆうに超える超満員状態でツアーを締めくくった。その後、「SAKAE-SPRING」「MINAMI WHEEL」「TREASURE」「MUSIC CUBE」など全国各地の大型イベントや、学園祭、インストアライブなどにも積極的に出演し、全国的にback numberの輪が広まっていく中、2010年6月、待望の1stフルアルバム『あとのまつり』をリリース!!他とは一線を画す切なすぎる歌詞と美しすぎるメロディでその地位を確立した。

      Power Push! Interview

      ある種の執念を感じさせる数多くの失恋ソング。別れた恋人に対する消化されない焦がれや女々しい後悔を一切包み隠そうとしないその歌詞は、忘れがたいメロディと、情熱的かつ丁寧に歌を愛でるサウンドに乗って、親密な対話を望むようにリスナーへと向かう。back numberが鳴らすロック・ソングは、あまりに無防備だがしかし、だからこそ人が歌を求める原理を丸裸にする。今月のPower Push!に選ばれたのは、彼らのメジャー3rdシングルであり、ニュー・アルバム『スーパースター』にも収録されている「思い出せなくなるその日まで」。フロントマンの清水が“back numberなりのポジティヴを体現できないと、この先バンドの未来がないと思って作った曲なんです”と語るこのバラードは、バンドのネクスト・フェイズを導く楽曲となった。結成から現在に至るまで、メンバー全員に話を聞いた。

      高校生のときに好きだった女の子を、バンドをやっている男にもっていかれて……

      3人はどういうつながりからバンドを組んだんですか?

      清水依与吏(Vo&Gt): 群馬県伊勢崎市にある高校で、別々のバンドをやっていたというのが最初のつながりですね。オリジナル・メンバーはもう僕しかいないんですけど。僕が音楽をはじめたきっかけは、高校生のときに好きだった女の子を、バンドをやっている男にもっていかれちゃったことなんですよ。それで、俺がその男よりももっとカッコいいバンドをやったらその女の子はこっちにきてくれるんじゃないか、って思ったんですよね。男として見返してやりたいというか。そういう気持ちからはじまったんです。

      生々しすぎる動機ですよね。楽曲の内容的にも失恋モノがかなり多くて、女性に対する未練や後悔をストレートに曝け出していて。ここまでカッコつけないことがすごいなと思って。

      清水:そうですね(苦笑)。自分のなかで本人に言えなかったからこそ唄うという動機が根本的にあって。本人との会話のなかで、すべての思いを最初から最後まで言葉にできていたら、歌はきっと生まれてなくて。相手に言えないことが溜まりに溜まって、唄わないと生きていけないみたいな感じなんですよ。その“器官”が発達しすぎちゃって、逆に何があっても唄っていこうみたいな感じになっていったんです。そうなってくるともう、自分から傷つきにいくときもありますね(苦笑)。

      本末転倒だけど、それだけ音楽を生みたいという欲求のほうが強くなってきたんでしょうね。

      清水:去年の6月にインディーズで『あとのまつり』というアルバムを出したあとに唄うことがなくなってきたなと思ったんですよ。自分にとっていちばん悲しかった時間から遠のきすぎて。その気持ちだけを唄うわけにはいかなくなってきたので。

      この曲はふるさとに対する思いが綴られてますね。

      清水: そうなんです。そういう曲を唄えるということは、音楽をやってる動機自体は変わってきたと思うんですけど。でも、自分が唄う器官、曲ができるシステムは全然変わってないんだなって思うんですよね。つまり、ずっと自分が聴きたい音楽を作り続けているんだと思うんです。結局9年前に音楽をはじめた理由だって“なんでこの気持ちを唄ってる人がいないんだろう?”って疑問を持ったところからはじまったわけで。そこで満たされる曲があれば、そのアーティストを死に物狂いで応援していたと思うんですけど。結局俺は、自分が聴きたい曲がないから、それを片っ端から唄ってきたのかなって思うんですよね。

      あと清水さんがなんでソングライターになってよかったかというと、とても優れたメロディ・メイカーだったからで。歌詞だけ追っていると、正直同性としてイラッとすることもあるんですよね。もう、いいじゃんって。

      清水: その意見もすごくよくわかります。

      でも、リリカルかつドラマティックなメロディと、終始そのメロディを大切にしているサウンドがあるから、音楽として魅力的なものとして迫ってくる。自分のメロディ・センスはどう捉えているんですか?

      清水: ああ……そこは、最初から誰かしらに褒めてもらっていたんですよ。最初は、とにかくがむしゃらに自分の気持ちを唄うことからはじまったので。コードの名前を覚えるより先に曲を作っていたんですね。それと、僕は恥をかくのがすごく嫌いなので、曲をスタジオにもっていったときにメンバーにちょっとでも“これは違うかな”って顔をされたらすぐ引っ込めるんです。そうやって鍛えられていったのかなと思うんですけど。

      リズム隊は、清水さんの歌と対峙するときにどんなことを心がけていますか。

      小島和也(Ba): 歌の邪魔をしないように自分のプレイが入ればなって思ってます。そのギリギリを狙ってるんですけど。そこがすごく難しいなって毎回思ってますね。

      栗原 寿(Dr): 僕は寄り添って押し出す、っていう感じですね。

      清水: ふたりともいちばんこのバンドで重要視する部分が明確に見えているんですよね。“この曲はここがいいから、こうしようよ”っていう発想で。

      楽曲至上主義というか。

      清水: そうなんです。結局、歌詞やメロディを聴かせるために俺たちがいるんだからっていう。そのための努力をしないのはおかしいよねっていう話をずっとしてきたから、いまがあるんだと思います。

      “自分を救わなきゃ誰も救えねえよな”って思った

      『スーパ—スター』はどんなアルバムになったと思いますか。

      清水: とにかく現時点で唄いたいことをしっかり唄えたことがうれしくて。恋愛の曲だけじゃなくて、人間性の部分を盛り込めたのも大きいですね。常にいまの気持ちを唄っているんだけど、普遍的な音楽をやっているんだということを提示したくて。そこに近づけた感はありますね。

      栗原:全12曲を並べたときに幅の広い、いまの自分たちの充実ぶりを詰め込めたいいアルバムになったなって思いました。今回のレコーディングからテックさんにも入ってもらって、より自分の出したい音を出せるようになりましたし、エンジニアさんにレコーディングの手法のアドバイスをいただいりして。それも自分のなかでかなり大きかったですね。

      小島:個人的には、いままで持っていた変なプライドみたいなものが少しずつ取れてきたことを実感しました。このアルバムではじめて、プレシジョン・ベースを弾いたり、全編ルートを弾いてみたりして。ルート弾きもいままでだったらヤだなと思っていたんですけど、曲のためにルートで弾くべきだと自然に思えたので。それは成長と言えるかもしれませんね。

      アルバム・タイトルの由来にもなっている「スーパースターになったら」という曲は、それこそ“あの子”に対する思いに決着をつけるような曲で。

      清水:そうですね。この曲で落とし前をつけたかったんですね、9年前の自分に。「スーパースターになったら」の歌詞は、ガーッと一晩で書いたんですけど。書き終わったときに“これってあのときの自分がいちばん言いたかったことだ”って思って。この曲があのとき世の中に存在していたら、きっとバンドをはじめてなかっただろうなって思いましたね。だから、当時の自分からしたら、このアルバムはこの曲が入ってる時点で『スーパースター』そのものじゃないかと思って。それで『スーパースター』ってつけたんですね。

      すっごくいい話ですね。

      清水: アルバムの曲も大事にして、1個も手を抜かなかったので。back numberの第一部がここで終わったんだと思ってます。で、このアルバムがあれば、ここからなんでも唄えると思ってます。

      今回Power Push!に選ばれた「思い出せなくなるその日まで」はどうのように生まれた曲ですか?

      清水:この曲は、back numberなりのポジティヴを体現できないと、この先バンドの未来がないと思って作った曲なんですよ。とにかくこの曲は悲しみと向かい合わざるを得ないものにしたくて。自分自身がこの曲を聴いたときにちゃんとそこに引き戻されて、ちゃんと悲しみの仕組みが知れて“だったらしょうがないよな”って思えるような曲に。悲しい曲なんですけど、この曲を聴いたあとは悲しいだけじゃなくて、少しだけ気が楽になるような気がするんですよ。

      自分自身を救うような曲でもある?

      清水: そうなんです。メジャーでやっていくということは売れなければいけないと周りから言われるし、僕もそこにはケリがついていて。事務所の社長がこんなことを言ってたんです。“売れるということはそれだけの人数を救うということだよ”って。なるほど、と思ったときに“自分を救わなきゃ誰も救えねえよな”って思ったんですよね。その気持ちにシフトして、この曲を作ったんです。

      ミュージック・ビデオはリード・シングル「はなびら」、「花束」に続く3部作とも言えるような仕上がりになってますね。ひとりの女性と紡いだ記憶を映像化するような。

      清水:あの8ミリ感みたいなものは結果的に呼ばれたんだと思うんですね。「はなびら」と「花束」は同じ監督さんで、「思い出せなくなるその日まで」は別の監督さんに撮ってもらったんですけど、それがこういう統一感のあるテイストになったのはそういうことだと思います。監督さんはふたりとも男性の方なんで、男の頭のなかを上手く表現してくれていて。やっぱり男って、彼女と飯食いに行って、買い物に行って、イチャイチャしたいんですよ(笑)。“記憶の中のあの子”をザラついた映像のなかに閉じ込めてもらいましたね。

      ここからback numberは何を貫いていきたいですか。

      清水:とにかくそのときに唄いたいことが唄えない状況になるということが、表現者としていちばん不幸なことなので。その上でチーム全員がいい気持ちで作品づくりができるようないい曲を作り続けたいですね。それがずっと変わらない核だと思います。

      PowerPush!恒例企画 お祝いケーキSHOT

      text:三宅正一  photo:依田純子

      【back numberルーツミュージック】は次のページで!

      【back numberのルーツミュージック】

      The Mirraz

      Vo.Gt.清水 依与吏
      LOST IN TIME 『冬空と君の手』
      高校3年のときに出会った1枚です。“あ、そういう表現もありなんだ”って教えてもらったバンドですね。海北(大輔)さんのソングライティングにはすごく影響を受けています。

      The Mirraz

      Ba.Cho.小島 和也
      GOING STEADY 『さくらの唄』
      バンドをやりはじめたときに青春パンク・シーンがすごく盛り上がっていて。そのなかでいちばん影響を受けた1枚です。ライヴは技術じゃなくて、熱量だっていうあの感じがすごくカッコよくて。いまでもつらいことがあると聴いてます。

      The Mirraz

      Dr.栗原 寿
      LUNA SEA 『MOTHER』
      小学校5年生のときにはじめて買ったCDです。ベースをやりたいと思ったのもJさんの影響です。学生時代、LUNA SEAの曲はほとんどコピーしましたね。いまあらためて聴くと“ここはこう弾いてるんだ”とか、新鮮な発見がたくさんあります。

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