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タイ 首相失職で対立先鋭化懸念5月8日 4時34分
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反政府デモが続くタイで、インラック首相が憲法裁判所の判決で失職となったことに政権の支持者は反発を強めていて、近く大規模な抗議行動を行う予定で、勢いづくデモ隊との対立が先鋭化することが懸念されています。
タイの憲法裁判所は7日、インラック首相が3年前に行った政府高官の人事について、親族を国家警察本部の長官に就けるために不当に介入したとして憲法違反だとする判決を出し、インラック首相は、人事に関わった9人の閣僚と共に失職しました。
これを受けて政権側は、二ワットタムロン副首相が首相の職務を代行し、残る閣僚が当面、職務を継続することになり、8日、今後の対応を協議することにしています。また、政権の支持者たちは今回の憲法裁判所の判決に反発を強めていて、10日、大規模な抗議行動を行う予定です。
これに対し、反政府デモ隊を率いるステープ元副首相は7日夜、演説し、「首相がいない政権はもはや政府とは呼べない」と述べて、改めて政権の退陣と政治改革を求め、9日に大規模なデモを行うことを明らかにしました。
タイではことし2月の議会選挙が憲法裁判所の判断で無効となり、7月にやり直しの選挙が行われる見通しですが、首相の失職に反発する政権の支持者と勢いづくデモ隊との対立が先鋭化することが懸念されています。
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