STAP(スタップ)細胞論文に研究不正があったと認定した理化学研究所の調査委員会が7日、不服申し立てを退ける方針を固めたことに、小保方晴子ユニットリーダー側が「拙速だ」などと反発している。調査委がどのように結論を出したのか、説明を求めるとともに、法廷闘争も辞さない構えを見せている。

 理研側の不正認定に対し、小保方氏側は4月8日に不服を申し立てた。その後、STAP細胞が様々な組織になれることを示すとする画像や資料を提出。多忙な中で画像を取り違えたなどとする説明や、小保方氏から聞き取った資料も出し、不正認定の撤回と再調査を求めた。

 その間、調査委の委員長を務めていた石井俊輔・理研上席研究員ら複数の委員がかつて書いた論文に、画像加工などの不正があったとの疑義が浮上。石井氏が委員長職を辞任する事態も起き、小保方氏側は「調査委の信用性はなくなった」と主張していた。