Kindle本の奥付は無い方がいいのでは?問題

今日は、Kindleにおける奥付のお話です。KDPのニッチな話ばかりになって恐縮ですが、おつきあい下さい。

 

Wikipediaを見ても、和書特有の文化らしい「奥付」欄。本の最後に出版社やら発行年月日が書いてあるあれですね。慣習的にもれなく付けられてきたため、電子書籍でもほぼ確実に付けられているようです。

しかし、Kindle本では付けない方がいい or 付け方に工夫すべきではないかと考えています。
なぜなら、Kindleは最終ページをめくったら☆を付けたり、感想をSNSに流す機能をシステム上で実装してあるにも関わらず、末尾に余計な内容ページがあると既読率が99%のまま閉じられる恐れがあるからです。

それだけかよと言われたらそれまでですが、紙に比べてページめくりコストが非常に高いKindleでは、最後の1ページがめくられないことで読者からのレスポンスを失う可能性が増えるのは避けるべきではないでしょうか?
少なくとも、出版社系で電子書籍化の影響で2重に奥付が付いていたり、何ページにもわたって余分な情報が付与されているのを見かけますが、それは紙の慣習に引っ張られすぎです。

 

理想としてはファイルのメタ情報でシステム側から見られるべきですが、現実的な落としどころとしては、表紙→扉ページ→書籍情報→目次→内容(本を開くときはここが初期設定)と冒頭に持ってくる構成が無難ですかね。
ただし、奥付から作者のWEBサイトへ誘導する手法などが取れませんので、その辺はあとがきの締めにうまく組み込む必要があるでしょう。

今日の内容に関しては一般化は難しそうですが、紙の慣習に縛られる必要の無いKDP作家勢は、こういう細かな問題に向き合っていく姿勢が他との差別化に繋がると思います。

 

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