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小野 敗因は“油断”「レフェリーが止めてくれるかと…」

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦  ○王者・高山勝成 判定 同級10位・小野心● (5月7日  大阪・ボディメーカーコロシアム)

10回、ダウンを奪われる小野(右)
10回、ダウンを奪われる小野(右)
Photo By スポニチ

 小さな油断が敗因だった。10回、もみ合いの中で、小野はバランスを崩して倒れ込むと、ロープの間に体が挟まってしまった。

 「レフェリーが止めてくれるかと思った」。だが、試合はそのまま続行。体勢を立て直す前に、高山の連打を浴びて、ダウンを取られてしまった。7回までポイントでリードするなど拮抗(きっこう)していた戦いの流れはこの回で一変した。最終回にも連打をもらってダウン。「気を抜いちゃダメ。自分がいけない」と振り返った。

 下馬評では圧倒的不利。だが、経験豊富な王者に左ストレートをタイミングよく当て、両目上をカットさせるなど勝機は十分にあった。プロ14年目でつかんだ世界のチャンスをものにできなかった31歳は悔し涙を流し「経験が足りなかった。まだまだ強くなれる自信がある」と再起を誓った。

[ 2014年5月8日 05:30 ]

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