伊集院光の名前の由来。

「『伊集院光』はどうして?」

「伊集院光はだからよく言う(笑)長い長い話があるんですけど、僕は元々三遊亭楽太郎の弟子で鞄持ちをやってるときに」

「はい」

「『ラジオに出ないか?』って依頼があって」

「ええ」

「師匠にあの許可を取んなきゃいけないのに内緒で出たんですよ」

「うん」

「で、ラジオだから顔見えないから、こう顔の想像のつかない名前を付けとけば師匠がたまたま聴いてもだいじょぶだろうって言うんで」

「(笑)」

「ほいで、顔となるべく離れた名前って言うんで『伊集院光』」

「お肉ちゃんには聞こえない」

「でしょ?伊集院」

「うーん」

「かっこいい名前、伊集院光か綾小路遥っていう2つの名前のうち」

「(笑)」

「どっちかって言うんで伊集院光っての付けて、どうせ、それでまたねこのラジオ、ラジオ番組が全然人気のないこうオーディション番組で」

「はい」

「あのー、自分の知り合いから『お願いだから出てくれ』みたいな形だったらどうせこんな名前使い捨てんなるだろうと思ってたのよ、いいや伊集院光でみたいなことで付けてたのよ」

「あ、それでこんな建物が建っちゃったんだ」

「そうなのよ、建物が残っちゃったのよ(笑)」

「はぁ〜」

「これ、これは撮影終わったらすぐぼっ壊すからつってたのに」

「そう」

「関わらず」

「(笑)」

「残っちゃったんで(笑)」

「大道具さんも仕事したねぇ」

「(聞き取り不可能)(笑)三遊亭楽大っていう円楽師匠が命名してくれた名前の方が倒れちゃったんだから」

「(笑)」

「楽に、これはずっとここで暮らすつもりだったのに倒れちゃったからー」

「辛いねー?」

「そうなんだよね」

「ほぉー」

「他にも芸名候補があったなぁ」

「なに?」

「え『東京太郎』(笑)」

「(笑)」

「今どき東京太郎」

「イテテテ」

「って笑うじゃん」

「イテ、唇の端が切れたイテテテテ・・・(笑)」

「東京太郎あと、あと」

「笑いすぎちゃ・・・」

「今でも覚えてるのが円楽師匠がオレの名前を命名してくれるときに、えー、三遊亭、だいたいこうウチの楽太郎はあの〜円楽師匠の弟子だから、どしたの?」

「笑いすぎて血が出てきた私(笑)」

「あっ!ホントだ!唇横切れてんじゃん」

「(笑)」

「やめて下さい、そんな気持ち悪い笑い方は」

「(笑)」

「血を流しながら笑わ、笑われるとオレも」

「おかしいー(笑)」

「喋りにくいなオイ!」

「自分で血が出てるのがおかしくなってきちゃった(笑)」

「(笑)なん、笑い血?笑い血が?」

「笑い血、笑い血(笑)」

「凄いな、こうなんつーの?悔し涙とかさ、笑い泣きとか」

「(笑)」

「言葉はあるけれども」

「(笑)」

「笑い血っていうのヤだなオイ」

「血が血がホラホラ」

「血涙の逆だなあまりに悔しくて血涙振り絞る逆で、ほ、血、血出てる皆さん」

「(笑)」

「小倉アナ血出てますよ」

「只今、TBS9階において(笑)」

「て(笑)小倉アナ血出しながらおわ、光栄だよー」

「(笑)」

「すんごいなぁ〜血出しながら笑う人の前では」

「(笑)」

「オレのギャグも霞んでくるそれは」

「(笑)」

「円楽師匠がどうだったのかエピソードはもうお蔵入り」

「(笑)」

「ねぇ?(笑)」

「お蔵入りね」

「お蔵入りで」

「ごめんね」

「いえいえいえいえ・・・」

「出血大サービスでハイ参りましょう」

「えー、じゃあですねFAXどんどん送って下さいFAXば、FAX番号こちらです」

「東京03−5562−9540、東京03−5562−9540番」

「はい」

「ご紹介した方の中から今日はお二人に5000円をプレゼント致します」

「はい、あのね円楽師匠がオレに最初付けようとしてた名前がね」

「うん」

「『田楽』っていう」

「(笑)」

「名前で、名前で、ま要するに『楽』か『円』が付くわけ」

「ええ、ええ、ええ」

「円楽師匠系の」

「ええ」

「お弟子さんになるわけ、弟子になるわけだから、そんときに、あの〜オレはもの凄い命名の儀式があると思って行ったのよ」

「ええ」

「ウチの師匠に連れられて、したらこう、あの応接間みたいなトコ円楽師匠は前にドンと座って」

「ええ」

「『うわぁ凄いホンモンの円楽師匠だ』みたいな」

「テレビにはよくね?映ってらっしゃる、ええ」

「オレも高校生だから『うわスゲーなぁ』と思って、円楽師匠が『あ〜名前をじゃ、決めなきゃね〜』」

「はい」

「『君は名前なんて言うんだ?』『あっ、僕はあの田中健って言うんですけど』本名ね『田中健って言うんですけど』『田中・・・じゃあ田楽』はえーっ!」

「(笑)」

「はいぇーよお前!」

「なんで」

「もっとひねれよ『田中の田に』」

「(笑)」

「『楽で田楽』って言われて『うわ、何かテキトーに付けたなこの人』みたいのあって、でいてちょっと・・・ば、当たり前じゃんいつだって明日居なくなるか分かんねぇ弟子なんだから」

「ええ」

「そんなん重い名前なんかあげらんねーじゃん、どう考えたって、付け、付けて、で『どうだな?』って言われてオレまだ怖い物知らずだからさ『や、ちょっとヤです』って(笑)」

「えええ?!言ったの?」

「したら横でウチの師匠『お前なに言ってんだ?』みたいな感じ」

「(笑)」

「なってて、だってヤじゃん田中の田で田楽って言われてもで、子供だから『ヤです』(笑)って言ったら」

「(笑)」

「円楽師匠がスゴイ長考に入ったのよ」

「もう(笑)」

「今度、次の候補を」

「シーン」

「ほいで、ずーっと長考に入ったまま寝たんだよね」

「(笑)」

「ほれで(笑)」

「(笑)」

「円楽師匠ってやっぱね天才ってそうなんだなぁ〜って思うのが自分の興味のあることに関してはもの凄い突き進むけれども」

「うん」

「そんななぁ?だって・・・出てきたばっかりのその弟子にね」

「まぁね、いつ辞めちゃうかも分かんな・・・」

「分かんねーで、少しウトウトっとしてから『ああ、ああ、ごめんなさい』」

「(笑)」

「『ごめんなさい、え〜じゃあ田楽』いや、それは!

「(笑)」

「さっき却下、寝る前に却下んなったやつなんスけど、それみたいな・・・」

「もう1回言ったの?」

「もう1回言った(笑)」

「(笑)」

「ほいで結局(笑)で、そのあと円楽師匠が『じゃあ、そうだなぁ〜、あ〜今何やってんの?』『え、あのー、学校を辞めまして、辞めて今何もやってないんですけど』『ああ!・・・じゃあ楽大』(笑)」

「(笑)」

「ああ、この人はそんな長くはひねってくんねーんだ」

「(笑)」

「ってことになって、じゃあもう楽大でイイやって言うんで『楽しい大きい』って言うんで『楽大』っていう」

「あー」

「名前をね貰いましたねぇー」

「へぇー」

「ほれでいて、その、それが初めて行って次の日ぐらいにそれ付けて貰ったんだけど、そのあと会ったウチの兄弟子あの〜、楽太郎の一番弟子が、え〜(笑)『花らっきょう』って名前だったときには適当に(笑)付けてんだこれもうみんな」

「(笑)」

「っていう」

「え?三遊亭」

(二人)


「(笑)ね?そういう人ばっかやったかんね」

「いやまぁ、人様の名前ですから笑っちゃいけないんです(笑)けどね、ええ」

「えー、まぁ花らっきょうさんはね、ええ、その後すぐに廃業しましたけれども、ええ、あと(笑)おかしかったのが2ヶ月後ぐらいに入ってきた弟弟子の名前が」

「ええ」

「田楽だったときには」

「(笑)」

オイ!使い回してんじゃねぇかよっ!!1回捨てたじゃねぇかその名前みたい・・・」

「また田中さんだったのかもしれない」

「田中だったんだよそいつまた(笑)ねぇ?」



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