モニカさん、手記で告白―クリントン氏との関係「深く後悔している」

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  • PETER NICHOLAS

 モニカ・ルインスキーさんが帰ってきた――。

 クリントン元米大統領と人目を忍んで関係を持ったことで騒がれた、ベレー帽姿の元実習生のことだ。そのルインスキーさんが、今週発売の月刊社交誌「バニティ・フェア」に手記を寄せている。

[image] VanityFair

バニティ・フェア5月号に掲載されたモニカ・ルインスキーさんの手記

 同誌が公表した手記の抜粋によると、ルインスキーさんは「ベレー帽を焼き、青いドレスを埋める時がきた」とし、「私は、クリントン大統領との間に起きたことを深く後悔している。もう一度言わせてほしい。私は、深く、後悔している。あの、起きたことを」と記している。

 ルインスキーさんは長い間、スキャンダルのことについてはあまり発言してこなかったため、「クリントン夫妻は私を買収したに違いない・・・」という間違った憶測が生まれていたという。「それは断じて真実からかけ離れていると私は断言する」

 彼女が「クリントン夫妻」と言った点に注目したい。    

Monica Lewinsky is back in the spotlight with a new article on her presidential affair in “Vanity Fair” magazine. But could the article's timing hurt Hillary Clinton's political fortunes? Peter Nicholas has the details on the News Hub. Photo: Getty

 現在40歳になるルインスキーさんは、手記の中で「私の過去を避けて通り、他人の将来をびくびくさせる」ことをやめたいと記している。

 この発言は2016年の大統領選挙への出馬が目されているヒラリー・クリントン氏のことを念頭に置いているように聞こえる。

 ルインスキーさんはさらに「私は自分の物語に異なる結末を用意しようと決意した。ついに私は顔を見せようと決意した。そうすれば自分の物語を取り戻し、自分の過去に意味を与えることができる。(それによってどんな犠牲があるかはすぐにわかるだろう)」と記している。

 手記の中で、スキャンダルの後、自殺を考えたと告白している。だが、決して試みようとはしなかった。母親はルインスキーさんが「恥ずかしさのあまり、本当に死ぬのではないか」と恐れていたという。また、スキャンダルを最初に明らかにした米ニュース・アグリゲーション・サイトのドラッジ・リポートについても言及し、「ドラッジ・リポートのおかげで、私はインターネットを通じて世界的に辱められた最初の人物になったのかもしない」と述べている。

 ルインスキーさんにとって、この手記はカタルシス(感情浄化)効果があるが、ヒラリー氏にとっては歓迎されざる展開だ。

 大統領選挙に出馬するとすれば、ヒラリー氏は前向きな人物と見られたいだろう。だが、ルインスキーさんの再登場で、夫の大統領任期中で最も下劣なエピソードに再び注目が集まり、ヒラリー氏の時代はもう終わったと主張する根拠を共和党に与えることになる。

 2016年大統領選挙の助走戦では、ルインスキーさんはすでに端役で登場している。

 ヒラリー氏の親友だった故ダイアン・ブレア氏が大量に保存していたメモには、夫とルインスキーさんとのスキャンダルに対するヒラリー氏の反応が記録されている。それによると、ヒラリー氏はルインスキーさんのことを「自己陶酔的で頭のおかしなやつ」と表現した。

 保守的なニュースサイト、ワシントン・フリー・ビーコンはメモについて2月に報じ、このニュースは全国的な関心を集めた。

 クリントン大統領とルインスキーさんの関係はクリントン政権を転覆させかねない事態を招いた。大統領は当初、関係を否定した。ホワイトハウスで「私はあの女性、ミス・ルインスキーと性的関係は持っていない」と発言した姿は記憶に残っている。

 1998年9月に公表されたケネス・スター独立検察官の調査報告書には、ルインスキーさんが大統領と9回オーラルセックスをしたと述べたことが記されてあったほか、電話を介してのセックスや、贈り物のやりとりも数十回あったことが報告されていた。

 スター検察官が報告書を発表してから2カ月後、連邦議会下院は大統領の弾劾を投票で決定した。ルインスキーさんとの関係の隠ぺいを図ったことによる偽証と司法妨害がその理由だ。

 だが、1999年2月に上院は大統領を無罪とした。

 2人の関係を理解しようとした長い年月を経て、ルインスキーさんは大統領の行動に対して相反する感情を持っているようだ。

 手記の中で「確かに、ボス(大統領)は私を利用した。ただ、あれは合意の上での関係だったという点では、今後も私の気持ちは揺るがない」と記している。「(大統領の)強い立場を守るために私が犠牲にされ、あらゆる『悪評』が立った・・・クリントン政権や特別検察官ら、両政党の有力議員、それにメディアは私を非難することができた。その汚名が定着したのは、それが一部には権力と結びついていたからだ」

 手記は8日、バニティ・フェアの電子版に掲載される。

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