STAP論文:再調査せず 小保方氏側「失望と怒り」

毎日新聞 2014年05月07日 19時25分(最終更新 05月07日 19時54分)

理研の小保方晴子氏=大阪市北区で2014年4月9日、貝塚太一撮影
理研の小保方晴子氏=大阪市北区で2014年4月9日、貝塚太一撮影

 理化学研究所のSTAP細胞論文問題で、小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)の弁護団は7日、理研調査委員会が再調査をしない方針を決めたことについて、「到底承服できない。調査の不備や事実誤認について指摘したのにもかかわらず、拙速で粗雑な扱いに深い失望と怒りを感じる」とのコメントを発表した。同日夕までに、理研から小保方氏側に再調査に関する連絡はないという。

 弁護団の三木秀夫弁護士によると、小保方氏は「とても信じられないが、事実ならとても悲しい」と驚いた様子だったという。

 今後、小保方氏の処分が決まれば、訴訟に持ち込まれる可能性がある。三木弁護士は「小保方氏の今後の研究人生などを考えると、いたずらに長引かせることがいいのか。本人や弁護団であらゆる選択肢を検討したい」と話した。【吉田卓矢】

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