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タイ憲法裁が政府高官人事で違憲判決、インラック首相失職

2014年 05月 7日 17:25 JST
 
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[バンコク 7日 ロイター] - タイのインラック首相が政府高官人事で職権を乱用したとされる裁判で、憲法裁判所は7日、インラック首相の行為は憲法違反とする判決を下した。違憲判決が下ったことで、憲法の規定により首相は失職する。

人事決定にかかわった閣僚も違憲と判定され、失職することになるが、法曹界の一部で懸念されていたインラック選挙管理内閣の総退陣という事態は免れた。

問題となったのは、2011年の国家安全保障会議(NSC)事務局長の人事。判事は、首相が職権を乱用し、NSC事務局長だったタウィン氏を別のポストに異動させ、後任に首相の縁者が就くようにしたと指摘。「国のためになるとして実施された人事でない」と述べた。首相は、情実人事はしていないと主張していた。後任の首相をどのように選出するか、現時点では不透明。通常なら下院議会が首相を選出するが、その議会は、首相が反政府デモ収束を狙い前倒し選挙実施を表明した昨年12月に解散している。

今年2月に実施された議会選挙は、投票が妨害され当選者が確定しない選挙区が続出。憲法裁は、2月の議会選を無効とする判決を下していた。

経済格差に根差す深刻な社会対立を映すタイの政局は、首相失職という事態を受け一段と不透明になっている。

*内容を追加しました。

 
 

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 5月7日、タイの憲法裁判所は、インラック首相の政府高官人事は憲法違反とする判決を下した。これを受けて、首相は失職する。写真は4月撮影(2014年 ロイター)
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