スマホ:標的、不正サイト急増 アプリは200万種
毎日新聞 2014年05月06日 13時55分(最終更新 05月06日 14時03分)
また、多くのスマホはウェブサイトのURLが画面上に表示されず、URLが不審でもパソコンより気づかれにくい。
◇友人装うメールも
不正なサイトやアプリに引っかからないためにはどうしたらよいか。
高橋さんは「迷惑メールはもちろん、友人からでも、メッセージについているサイトのリンクをクリックしない」ことを挙げる。友人をかたってだまそうとした例も確認されているからだ。
IDやパスワードは、盗まれた場合に備え、情報の重要度に応じて使い分ける方がよい。銀行のオンラインサービスなど特に重要なサイトでは、ほかと同じパスワードを使わない。
とはいえ、複数のパスワードを記憶するのも大変だ。その場合はセキュリティー大手が出す「パスワード管理ソフト」を使う方法もある。無料版も入手できる。また、最新のアンチウイルスソフトなら、不審なサイトへのアクセスをブロックする機能がある。
シマンテックの浜田譲治・シニアマネージャは「アンドロイド搭載機でアプリを入れる場合は、アプリの評価欄に目を通し、不審な点がないか確認を。天気予報アプリなのに住所録にアクセスするなど不必要な情報に接触しようとするものにも気をつけて」と助言する。
高橋さんは「不正サイトは日々新しく作られる。だが、だまし方は似ているので、対策の基本を知っておくのが大切です」と話している。【田村佳子】