Updated: Tokyo  2014/05/07 08:35  |  New York  2014/05/06 19:35  |  London  2014/05/07 00:35
 

アインホーン氏、バーナンキ氏の答えに「ぞっとした」

Share Google チェック

  5月6日(ブルームバーグ):ヘッジファンド運用者のデービッド・アインホーン氏は、バーナンキ前米連邦準備制度理事会(FRB)議長と最近夕食を共にした時の会話に恐ろしさを感じたと語った。アインホーン氏が率いるヘッジファンド会社グリーンライト・キャピタルの規模は100億ドル(約1兆150億円)。

アインホーン氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、3月26日にニューヨークでバーナンキ氏と夕食を共にしながら交わした会話の内容について「長い間気になっていたことを全て質問することができた」とした上で、「私が考えていたほど答えは好ましいものではなかったので、少しぞっとした」と述べた。

アインホーン氏は、政策金利を5年以上ゼロ付近にとどめるというバーナンキ氏の姿勢を批判してきた。アインホーン氏は、低金利のメリットは時とともに薄れてプラスよりもマイナスの影響が生じると指摘する。また金融当局の景気刺激策は所得格差につながったとも主張している。

同氏は会話の内容に触れ、バーナンキ氏がハイパーインフレは起こらないと100%確信しており、ハイパーインフレは通常、戦争の後に起こると語ったことを批判した。

アインホーン氏は「ハイパーインフレが起きると私が考えているわけではない。どうやったら何かについて100%の確信が持てるのかということだ」とし、「なぜ99%の確信ではないのか」と続けた。  

同氏によれば、ゼロ金利のメリット低下の質問にバーナンキ氏は「あなたは間違っている」と返答。バーナンキ氏は、預金者にプラスになるよう金利を引き上げるのは経済にとっては正しい政策ではないとし、借り手の資本コストが増えるためだと説明したという。 

アインホーン氏はイエレン現議長については「先入観を抱いていない」とし、「イエレン議長に、現在の経済状況でゼロ金利を維持するよりまっとうな根拠があるのなら私は知りたい」と述べた。

原題:Einhorn Says Bernanke Answers ‘Frightening’ During DinnerChat(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Katherine Burton kburton@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.netPierre Paulden, Dan Kraut

更新日時: 2014/05/07 05:25 JST

 
 
 
最新のマーケット情報を携帯でご覧いただけます。ぜひご利用ください。