日本人男性20代の42%が童貞 近隣国では初体験の低年齢化が進む
- 更新日:2014年2月11日
- カテゴリー:社会
性教育や不妊相談を手掛ける日本家族計画協会が行った調査によれば、20代男性の42%が「異性と性交渉をもった経験がない」と回答した。一方、「異性と性交渉を持った経験がない」と回答した20代女性は21%にとどまる。この結果は日本人男性の「草食化」(またはモテ/非モテ の二極化)の表れとも言えそうだが、日本の近隣国では対照的に「初体験の低年齢化」が進んでいる。
【中韓台では低年齢化が進む】
米の市場調査会社ハリス・インタラクティブが2011年に2060人の中国人を対象にインタビュー形式で行った調査によれば、回答者の44%が16歳から20歳の間に初めての性交渉を体験したと回答。
また、台湾婦産医学会が2013年に台湾の15歳から22歳の女性439人を対象に行った調査では、性交渉を経験した高校生の平均初体験年齢は15.6歳で、大学生の平均初体験年齢は16.4歳だった。
さらに、ソウル市女性家族財団疾病管理本部が2013年に476人の青少年(10代で既に性交渉を経験)を対象に実施した調査によると、韓国はさらに低年齢化が著しく、初めて性交渉を経験した平均年齢は13.6歳だったという。
【健康問題や知識不足の問題も浮上】
こうした調査から、各国のメディアは初体験の低年齢化を危惧する記事を掲載。中国では初体験の低年齢化に伴う女性の健康問題について懸念の声があがっている。中国紙の銭江晩報は、専門家の意見を引用したうえで「18歳未満の女性は生殖器が未発達であり、免疫力の低さからヒトパピローマウイルス(HPV)などの病原菌に感染し、子宮頸がんを引き起こす可能性が高くなる」とし、低年齢の女性の性交渉には危険が伴うと警告している。
また、台湾では女性の間で性病の原因や予防法などに誤解が見られ、約3割の女性が異常を感じても病院には行かないと答えており、初体験の低年齢化が進む一方で、性に関する知識が欠如していることも明らかになった。
韓国でも、前述の青少年の半数以上が適切な避妊措置をしていなかったことが問題視されている。ソウル市女性家族財団代表は、「学校における性教育の不足が原因だ。このままでは望まない妊娠や流産の危険が増える」と警告している。
※台湾婦産医学会の調査について、「初体験の平均年齢は何と15.6歳」は、「性交渉を経験した高校生の平均初体験年齢は15.6歳」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。本文は訂正済みです。(4/17)
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