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今日もおつかれさまでした

2014-05-06

道重さゆみの卒業という「始まり」―第二の黄金期に向けた最後の引き金

4月29日、モーニング娘。'14のリーダー、道重さゆみさんの卒業が発表されました。

モーニング娘。というグループは、加入と卒業を繰り返すことがその存在意義ですらあるため、メンバーの誰もがいつかは卒業するということが私たちファンにとっては自明であります。
しかし、そうでありながらも、おそらくその発表はいつの時代も、またどのメンバーにしても「まだ早すぎる」ものでしょう。
それは、今回も同様でした。
発表直後から動揺の走ったtwitter、そして騒いだメディア各種。
早すぎる卒業を惜しむ声、少なくとも来年の春ツアーまでいることを予想していた多くのファンのみなさん、特に秋ツアー最終日という「紅白を前にした卒業」を選んだロックな生き方に対する熱い感想……

それらを拝見していて、今回の、この道重さゆみの心意気は、絶対に何かしらの形で日記に書きたいと思いました。

私は道重さゆみをずっと見つめてきたファンでもないですし、「卒業」を契機に彼女との接点を改めて過去に作り直すことを出来るような事象もありません。
だからきっと、本来はこういった文章を書く資格だって無いし、本当のファンの方が見たら間違っていることも多々あるとは思うのです。

ただ、この卒業発表は今までのそれとは全く違うぞ、と思わされたし、
その希望を見つけたときの興奮、醒めやらん。
どうしても、その興奮をどこかに書き残しておきたかったのです。

長くなりますが、どうぞお付き合いいただければ幸いです。


“道重リーダーの卒業発表で感じた彼女の心意気と「勝負の始まり」”


モーニング娘。'14に改名した時点で2015年に道重さゆみはいない

まずはじめに、卒業発表当日のtwitterで多く見かけたのが、道重さゆみの卒業を春ツアーだと予想していた人たちの声でした。
代表的なのは、道重さんのファンだと自ら公言している、大森靖子さんのツイートではないかと思います。





個人的には、昨年モーニング娘。'14に改名を表明した時点で、モーニング娘。'15=2015年1月1日には道重さゆみはいないものだと思っていました

というのも、モーニング娘。'14と名前を付けた時点で、少なくとも、どんなにつんく(及びアップフロントという事務所)が適当で、一時的なノリでの改名*1だったとしても、モーニング娘。'15は'14とは異なることを見せなければ意味が無いと思ったからです。
(つんく「モーニング娘。に関してのお知らせ」-2013.12.06 http://ameblo.jp/tsunku-blog/entry-11718884960.html
この改名の意図はふたつある(少なくともこのふたつ想定していないと意味がない)と思います。
それは、

(1)2014年時に、モーニング娘。からモーニング娘。'14へと老舗アイドルグループが改名するというインパクト
(2)2015年時に、モーニング娘。'14からモーニング娘。'15に変わることで確かに年ごとに名前が変わっていくアイドルなのだと見せるインパクト

以上ふたつです。

(1)はご承知の通り、昨年のつんくの発表以来現在にかけて実践してきた活動になります。

そしてここでの問題は(2)。
今回の改名の面白さ(と少なくともメディアに対して他のグループと比較したうえで提供できるネタ)は、年によって名前が変わるということ。
そしてなにより、“毎年”名前が変わるというニュース性をもって、メディアを賑わすことができる点です。

その初めての年が来年、2015年になります。
ここで名前の変化以上のニュース性を付与し、モーニング娘。'14はモーニング娘。'15とは名前だけでなく中身も違うグループであることを強調することは重要なネタになりうるわけです。
そうなったとき、変化としてとらえられるのは何でしょうか。

そもそも、昔から――改名する前から、モーニング娘。というグループには、明確な節目がありました。
メンバーの加入と卒業です。
このイベントをもって、ファンは自然と連綿と続くグループに節目や時代を定義していたのです*2
黄金期、プラチナ期。あるいは、中澤体制、飯田体制、吉澤体制……等々。

もともとグループの持っていた、この加入と卒業による時代変遷をモーニング娘。'15となる際に使わない手はありません。

そのとき、最もグループが変わったと世間に印象付けることのできる加入、あるいは卒業はなんでしょうか。
かつてはそれが「加入」でした。“ゴマキ”、あるいは4期の加入が代表的かと思います。
しかし、加入という話題作りにはいつの間にかマイナスのイメージが付きまとうようになりました。
「いま何人いるの?」、あるいは「メンバーの名前が分からない」という、モーニング娘。につきまとう言説が最も端的に表しているかと思います。
世間は、積極的に加入したメンバーを覚えてはくれないのです。
「道重以外誰がいるか分からない」と言われる現代では、その傾向はなおさらでしょう。

そうなったら、そうです。
「“道重”以外誰がいるのか分からない」。
その道重の卒業こそが、このグループが変わったと、モーニング娘。'14と'15は違うのだと世間に象徴づける、何よりのインパクトになり得ることになります。
だからこそ、私はモーニング娘。'14と改名した時点で、モーニング娘。'15は道重のいないグループにならざるを得ないと思っていました。

2013年カウコンは卒業の「予行」ではなかった。秋ツアー最終日で卒業という衝撃

では、2015年までに道重さゆみが卒業するとして、一体どのタイミングでの卒業になるのか。
それを考えたときに、最初に浮かんだのが昨年の“カウコン”でした。

そもそもなぜ昨年、突然あのようなイベントを開催したのでしょうか。
某掲示板界隈では、「紅白に出演できなかった際の言い訳として、年末の予定を埋めておくため」等々の議論も見られましたが、私が気になったのは、当日執拗までにつんくが「モーニング娘。が1月1日0時をもって改名する」ということに触れていたことです。

昨年のカウントダウンは、年明けへのカウントダウンと同時にモーニング娘。というグループの改名へのカウントダウンでもありました。
ただ、モーニング娘。'14は実質的にその中身がモーニング娘。と変わったわけではないですし、そもそも実際の年明けの際には道重・飯窪以外のメンバーは参加すらできなかったため、「モーニング娘。'14」という名前すら言う機会がほとんどなく、つんくの煽りに対して、そこまでインパクトのあるものではなかったわけです。

ただ、これは2013年のカウコンを、あくまで「予行」であったのではないかと捉えなおすと話は別です。

モーニング娘。というグループ名に年号がついたことにより、ハロプロにおいてカウントダウンの意味づけは単なる年明け以上のものになりました。
少なくともこの先何年間は、ハロプロを代表するグループの名称(そしてグループ自体が)変わる節目の瞬間になるわけです。
単なる年明けにドラマを付与することが可能になりました。
それならば、その年明けのタイミング、ドラマを観客に見せる装置を作るのは興行主として当然の選択だと思います。
そういった視点で考え直すと、2013年から突然の“カウコン”というイベントの設定も頷けます。

モーニング娘。'14から'15に変わる瞬間、2014年は道重さゆみが率いて、2014年になった瞬間道重はリーダーではなくなる。
「グループのメンバーでなくなる」瞬間を描き出すことができるとは、今までに無かったドラマの設定です。
あくまで卒業コンサートは、卒業のセレモニーであって、セレモニーの最中はグループに在籍しているわけですから「なくなる」ことは見せられませんでした。

カウコンは、これ以上無い道重さゆみの卒業の舞台だと思いました。
彼女が率いる娘。悲願の紅白出場が、奇しくも同じく12月31日であることを考えるのならばなおさら。

だからこそ、私にとって秋ツアー最終日の卒業=紅白には出ない、ということが実は何よりの衝撃でした。
モーニング娘。'14が道重体制、もっといえば道重さゆみの物語の集大成であるのならば、紅白出場がそのラストにはふさわしいと考えていたからです。

紅白に“道重は”出ないということ―秋ツアー最終日卒業の意味

この衝撃に対して明瞭かつシンプルに答えのヒントを下さったのが、もかまっちゃさんのツイートでした。



あるいは、ガリバーさんのこのツイートからも、多くのひらめきをいただきました。



このツイートで、頭をガツンと打ちつけたような衝撃が走りました。
道重さゆみの物語のラストは、自分が紅白に出ること、その舞台に戻ることではない。
あくまでモーニング娘。というグループを再び紅白の舞台に連れていくということならば……

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道重さゆみ、黄金伝説/思いだすのはこの画像。

「勝負の年だぞ! モーニング娘'14」―「勝負」の本当の意味でのはじまり

そこで思いだしたのが、今年1月に55枚目のシングルを出した際にポスターのキャッチコピーにもなっていたこの言葉です。

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勝負の年だぞ! モーニング娘。'14

私は当初、この「勝負の年」の意味を、以下のように考えていました。

2013年、シングルで3作連続1位という黄金期と並ぶ記録を打ち立て、ミュージックステーションにも出演し、紅白出場の可能性すら考えることができた(結果、出場は逃したけれどニュースとして取り上げられる程度の知名度を回復した)。
興行では、卒業コンサート以外で武道館に立つこともできた。
そういった流れの中で、2014年は再度国民的アイドルの地位を獲得できるか否か、当然“勝負の年”となる。

おそらく、この方向性は間違っていないと思うんです。
ただ、そこでその方法として1月当初、特に某掲示板界隈でよく語られていたのが「電通」、そしてその代理店と密接に絡むメディアの存在です。

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モリ娘。/昨年とは違うモー娘。におけるメディアでの姿。確かにこれは勝負をかけていると感じさせられた。

しかし、おそらく「勝負の年」という意味はそんな生易しいものではなかったのではなかったんでしょうね。
そんなふわふわとした、曖昧な言葉ではなかった。
おそらく、この「勝負の年」には明確な意味と方向性があった。


それこそが、「“道重さゆみの卒業の年”にモーニング娘。が更に前に出る勝負に、グループのすべてを賭ける」。


そういうことなのではないかと、私は思ったのです。

「道重さゆみの卒業」が今のモーニング娘。'14にとってキラーコンテンツとなりうることは、グループをはじめ事務所の方も、そしてなにより道重本人がよく分かっていたことでしょう。
だからこそ、2年前から考え始めたという卒業を、どのタイミングで発表し、そのタイミングで卒業するのかは、もはや彼女一人で決められる程度の問題ではなく、グループの今後を担う重要なテーマだったはずです。

ここからは憶測になりますが、道重さんはいかに自分の卒業を恩返しとして活用するか、考えたと思います。
その結果、このタイミングしかなかった。

モーニング娘。の新メンバーオーディション募集期間中で、卒業を発表し、紅白の直前である秋ツアーで卒業を行うという、今のタイミングでしかあり得なかった。


次の骨格をより強靭なものとするために、自分の卒業という現グループにおける最も注目度の高いコンテンツを、最大限に活用したのです。

そもそも、今までのモーニング娘。のメディア戦略を見直すと、事務所の方針とファンの捉え方には、いくつか乖離があることに気がつきます。

【事務所側の方針】
・「フォーメーションダンス」を全面に押し出したメディア戦略

【ファンの捉え方】
・個別メンバーのパフォーマンスや対応を評価しがち
(例:鈴木のモノマネ、生田の魔法、鞘師のダンス、工藤のキャラ作り等々)
・「道重以外知らない」から次に知られるメンバーがいるのかを不安視

ファンはそれぞれに推しがいるわけですから、個々の対応がどうだったかに注目するのは当然のことだと思います。
しかし、そもそもの前提として、売り出す方として、本当に個々の名前を世間に覚えてもらうことが目的ならば、実はフォーメーションダンスを全面に押し出したメディア戦略は非常に不利です。
なぜならば、あれはグループ全体を見せるものであって、個を目立たせるものではありません。
とすれば、おそらく事務所の今までの広報戦略は、世間的に落ちぶれてしまったモーニング娘。というブランドを、いかに復活させるか? という点に集中していたのではないかと思われるのです*3
モーニング娘。'14という改名も同様でしょう。ブランドの刷新を図ったわけです。
そういった努力もあり、昨年から今年の初めにかけて、モーニング娘。'14という名前自体は、以前に比べてファン以外の層にも多少は浸透してきたかと思います。

ここで道重さゆみ=世間的には唯一知られた最後のメンバーの卒業という、現モーニング娘。'14最大のキラーコンテンツを発表することで、メディアは卒業に向けて一気に注目を高めることでしょう。
圧倒的な話力と知名度をもって「モーニング娘。'14“全体”の象徴」であった道重が抜けるという話題性をもって、今後バラエティをはじめメディアに出る機会が増えることは予想できます。
さらに、卒業に対してインタビュー等々で初めて個のメンバーに着目してもらえる可能性が出てくるのです。
今後のモーニング娘。のことを考えれば、これ以上無い「勝負時」になることは間違いありません。

今まで一人注目を集めていたメンバーが抜けることによってはじめて、それ以外のメンバーへも視線がいくようになる。
ようやく、気がついてもらえるようになる。


そうした視点で考えていくと、この卒業発表がこのタイミングでしかあり得なかったこと、すべてを俯瞰したうえでの絶妙さに気がつきます。
そして、そのグループすべてを賭ける総力戦には、心が震えるものすら感じてしまうのです。


モーニング娘。はここ数年で、かなりの程度再び国民的アイドルになるためのメディア戦略をやってきたと思います*4
話題を作ろうと、様々な仕組みを仕掛けてきました。
それでも、CDの売り上げはそろそろ横ばいになってきました。
新メンバーも3年目を迎え、“フレッシュ”だけで乗り切るのが難しい時期に差し掛かってきました。

そんな停滞しかけた娘。においては、まさにこの卒業発表こそが、これ以上無い「勝負時」を自ら作り上げる、最初で最後のチャンスだったに違いありません。

evolutionのキャビンアテンダント―「飛び立つ」象徴―卒業は終わりではない

こうして道重さゆみの卒業をメディア戦略を絡めて考えていくと、私は今後のモーニング娘。に対して希望が沸いてきます。
従来、メンバーの卒業というのは卒業する時点がその時点でのグループのピークでした。
卒業は、「卒業するメンバーのいるグループとしてのモーニング娘。」の終わりを告げるものだったのです。
そして、卒業を発表してから卒業までの時間は、そのメンバーの時間と言っても過言では無かったと思います。

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石川梨華卒業の際のハロモニ卒業SP/卒業にあたってのその時間は、あくまで卒業していくメンバーが主役だった。

もちろん今回も道重さゆみが主役であり、今後スポットライトが当たっていくのは当然だと思いますが(むしろそうでなければ寂しいですね)、彼女の場合他のメンバーと異なることは、前述したとおり自らの卒業というコンテンツを、現娘。に最大限還元しているところです。
それが、最近発表されたこの2つにもよく表れていると思います。

モーニング娘。’14ハワイツアー決定!
モーニング娘。’14 初のアメリカ・ニューヨーク単独ライブコンサート開催決定!!

次の一手を休むことなく出す攻めの姿勢からは、卒業なんて微塵も感じさせません。

ファンからすると、道重という最も目立つメンバーがいる間にこういった目立つイベントをやってしまうことは、一方では需要の先食いのように感じてしまうのも否めません。
モーニング娘。のファンは、特に黄金期メンバーの卒業後、テレビの露出がほとんどなくなった時代を経験しているだけに、世間的に知名度の高いメンバーの卒業に対しては過度に不安感を募らせて見守っています。

しかし、私たちファン以上に事務所、そしてグループは道重の卒業がいつか必ず来るもの、設定しなければならないものであることを認識していたのです。
ファンにとっては不安要素である卒業を、今回は現時点で最大の攻める要素として活用している。
これが「勝負の年」の始まりなのだと言わんばかりに、卒業発表と同時に様々な新しい顔を見せ始めています。

こうした姿勢を見ていると、私はこう思わずにいられません。

私たちは、道重の卒業発表を不安要素としていつかいつかとおびえながら待っていたことでしょう。
しかし、メンバー(そして事務所、さらには道重本人)にしてみれば、それはいつか必ず来るもので、むしろその発表こそがモーニング娘。'14としてアクセルを踏み込むタイミングだったに違いありません。

卒業と言うと私たちは「終わり」「終焉」をイメージします。
しかし、今回の卒業発表は「始まり」を感じさせるのです。
第二の黄金期に向けた、道重さゆみが引いた最初で最後の、一番重くて、一番強力な引き金に違いありません。

この半年、これからどんなことを起こして言ってくれるのか……そして、道重以外のメンバーは、それをどう受け止め、どのように攻めてもがいていくのか。
そこには、今までのメンバーの卒業とは違った景色が見えるはずです。
卒業は終わりではなく、道重という努力の天才に蓋をされた彼女たちの、個としての反撃の開始なのです。


その「始まり」の象徴を、実は私たちは2か月近く前から既に見つけることが出来ていました。
それは、今回の春ツアー「エヴォリューション」におけるコンセプトです。

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今回のツアーにおいては、アー写及びオープニングムービーで「キャビンアテンダント」のイメージが使用されています。
特にオープニングムービーではキャビンアテンダントに扮した10人がキャリーケースを引いている画像が使われているのですが、実はその意図がいまいち不明確でした。
セットリストにおいても、特にこれらのイメージ画像と結びつくような構成はなかったからです。
前回の「CHANCE」や前々回の「ミチシゲ☆イレブン」のほうがツアーコンセプトがずっと明瞭でした。

しかし、改めて「始まり」という観点で見直してみると、この画像コンセプト、大いに納得のいくところなのです。
キャビンアテンダント、そしてキャリーケースと言うイメージが、今後のハワイ、ニューヨークという“海外”公演と直接的なイメージで結びつくのはもちろんのこと。
なによりキャリーケースを「引いている」=「途中」という点が重要なのではないかと思います。

つまり、こう言った言い方はなんですが、おそらくエヴォリューションという公演はそれで「終わり」なのではなく、道重さゆみ卒業に向けた「始まり」であると同時に、「過程」のひとつにすぎないのです。
この公演は、例えば「ミチシゲ☆イレブンSOUL」あるいは「CHANCE」のそれとは異なって、この公演だけで完結しないに違いありません。
コンセプトは、このあとも継続していく。
今は真っ只中にいるため、全体を俯瞰することも出来ないので、正直よく分かりません。
しかし、ニューヨーク、あるいは秋ツアー、またはモーニング娘。'15以降……おそらく後で振り返った時に物語の起点となりうる大事なツアーだと思います。

最後に

前回のハロ!ステで山口公演での道重さんの挨拶の模様が配信されました。
そこで、最後の最後に彼女はこのように言っていました。


ハロ!ステ/44:12〜 道重さゆみ卒業発表(山口 周南市文化会館)

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「重要なことは、ここからが本当の恩返しだと思っています。
超でっかく、超かっこよいモーニング娘。に仕上げてから卒業して、バトンタッチしたいと思っています!」


“ここから”が始まりなのです。

ほとんど同世代で、もはや別格ですらあった道重さんの卒業は予想以上に寂しいのですが……
一方で私はその最初で最後の「“始まり”の引き金」に、終わりがあるからこその最後の輝きに、わくわくせざるを得ないのです。

道重さゆみ、格好良すぎる。

*1:今ハロプロのHPを確認したところ、以前はあった改名のニュースリリースが削除されていました。もしかしたら本当にいずれ「モーニング娘。」に戻すつもり、というか無かったことにするつもりなのかもしれませんね。いずれにせよ、少なくとももう一度どのタイミングかで改名騒ぎがあるかと思います。'15でなくても、「モーニング娘。」に戻るのだとしても。

*2:だからこそ、加入と卒業が絡まない、年明けという全く意味の無いタイミングで事務所側が恣意的に時代を定義することを、ファンは酷く抵抗したのだと思いますが……

*3:もちろんまずは全体の底上げをせざるを得なかった、個々も売り出そうとしていたがそこまで手が回らなかったなどあるとは思いますが。

*4ASAYAN期のモー娘。って、あれ今言われる「女性アイドル」とまったく異なる存在だと思います。今やアイドルは「メンバーの名前を全員知らないのが普通」。AKBだってももクロだって、全メンバーの名前が知られているなんてことはほとんどありません。道重はそういった現在じゃあり得ない女性アイドルだった国民的アイドルであるモー娘。を知っているだけに、目標が果てしなく高いと感じることもあります。なぜなら、現在のモー娘。程度の露出規模、ファンの再生産をもってして、十分にアイドルとして、そして興行としては成立していると思うのですよ。例えば宝塚に近い存在だと思うのです。宝塚が常にメディアを賑わせているかというとそうでもなく、それでも静かに連綿と続いているわけで。モーニング娘。はもはやそれに近いと思います。ただ、目指すのがある日の「国民的アイドル」なので……それだけ戦略が必要不可欠なのです。ストイックだなと思います。リーダーの人柄かもしれませんね……

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