日本の「最先端」を堪能した中国人が見た驚喜の瞬間とは?―中国ネット

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2014年04月27日

複数の中国メディアの報道によると、中国の北京―上海高速鉄道の開業以来の旅客数が4月13日に2億人を突破した。同路線は2011年6月の開業で、約1年8か月で1億人を達成、そこから1年2か月で2億人に届いた。

中国の高速鉄道網は2013年末時点で1万1152キロと急速に整備が進んでおり、その利用者も加速度的に増加している。ネット上には鉄道に関する文章も増えており、“純国産”高速鉄道の普及が、鉄道への関心を高めているようだ。

今年の春節期間に、鉄道で日本を一周した中国人男性がその旅行記をまとめ、2月末にインターネット上で発表した。

男性は、14日間JR各路線の大半が乗り放題になる旅行者向け鉄道周遊券「ジャパンレールパス」を購入して訪日。京都を拠点に日本を巡った。

男性がまず乗車したのは京都から東京に向かう東海道新幹線。「これまでに何度もドイツやフランスの高速鉄道に乗ったことはあるが、日本の新幹線が最も“風を追う者”という感覚がした。車両は一流で、独仏の古い列車とは比べ物にならないほど美しい。白いボディ、飛行機式の窓、電光石火のような時速300キロメートル以上の速度は、飛行機の離陸時と錯覚するようだ」と絶賛する。

車内の設備についても「カード式の電話や喫煙室もある。異常なまでに人間工学的だ」と評価する。さらに、車窓からの風景についても「線路はすべて高架式なので、窓からの視界がとても広い。2時間半の旅程で名古屋、静岡、横浜などの都市を足下に眺めて通過したが、日本の高度に成熟した都市建設には感嘆した。極めて満足だった」と記す。

男性はその後、東北新幹線経由で北に向かい、北海道を巡った後は京都に戻り、山陽新幹線と九州新幹線を利用して鹿児島まで往復する。

この中では、青函トンネルについて「海底トンネルの20分は興奮して過ぎた。函館から札幌への道中の洞爺湖や山々の雪景色。東京から札幌までは休憩なしで9時間の旅だったが、早くも旅の疲れが払われた」と感激を伝え、函館について「川端康成の雪国の『トンネルを抜けると雪国だった』という書き出しを思い出した。川端が書いたのは北海道ではないが、函館にピッタリだ」と記している。

また、青森から鹿児島までを新幹線で走破した印象を「広島より東は、街が連なり一体化している。そこから西は広々とした野原が続く」「日本の山河はとても精緻だが、雄渾さはない」などと紹介している。その中で「最も驚喜した瞬間」には「北海道から京都に戻る途中の名古屋―岐阜羽島間で十数分間、突然富士山が窓外にはっきりと見えた」ことを挙げた。「まさに『ふと振り返ると、あの人が灯火の向こうにいた』だ」と、古詩の一節に例えて絶賛している。

男性は20日間余りの日本旅行の感想を「旅行は便利で、ホテルも高くない」「日本の伝統食品の寿司は見た目も香りも味もすべて良い」「サービスは一流で、大多数の日本国民は穏やかで上品」などと記し、最後は「次は半年以上滞在したい」と結んでいる。

(編集 都築)

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