(リズ)キャー!
過酷な運命に翻弄された一人の少女
彼女は16歳の若さでホームレス生活を余儀なくされた
しかし彼女は諦めなかった
そして逆転ともいうべき華麗なる転身を遂げる
ホームレス生活を送りながら世界有数の名門校ハーバード大学へ入学を果たしたのだ
いったいなぜそんなことができたのか?
これは本当にあったすごい実話
1980年アメリカ
ニューヨークのとある家庭に女の子が生まれた
エリザベス・マレー。
通称リズ
一見幸せそうに見える彼女
しかしそれから10年
家の中では母と姉の怒号がいつも飛び交っていた
(ジーン)お金を出しなさい!
(リサ)やめて!ママ!
(ジーン)私のお金よ!
(リサ)駄目!
リズの両親は無職の上に薬物依存
月3万円の生活保護が唯一の収入源だった
そのわずかな金を両親に見つからないよう隠すのがリズと姉の日課だった
(ジーン)お金を渡しなさい。
私のお金。
(リサ)やめて。
おなかすいたの。
(リズ)何も食べられなくなっちゃう。
(ジーン)いいからよこしな!
食料を買う金すら無かった
しかし…
(ジーン)お願い。
ママ苦しいの。
お願い。
リズは涙を浮かべ懇願する母を…
拒否することができなかった
こんな母でもリズは嫌いになれなかった
娘から奪った金を持って母と父は夜の街へ消えていった
(父)おい。
いつものくれよ。
(ジーン)お金ならあるわよ。
両親は重度の薬物依存
そしてリズは生きるために必死だった
リズたちの食事はもっぱら水を掛けたコーンフレーク
両親は料理も掃除もしてくれなかった
バスタブの排水溝は詰まったままでひどい悪臭が充満していた
学校にもリズの居場所はなかった
(児童)あいつ臭え。
(児童)こっち来ないでよ。
(児童)ここにごみ箱があるぞ。
家のにおいが染み付いた体
服も1カ月以上着替えていない
貧しい家庭の子供が多い学校の中でもリズの家は極めてひどい環境だった
さらに母は薬が切れると…
(リズ)ママ。
薬物依存が悪化した母は幻覚を見るようになっていた
そしてついに…
(リズ)ママ。
母は治療を受けるため家族と離れ入院することになった
(リズ)ママ。
ママ。
ママ…。
このときリズはまだ13歳
突然やって来た母との別れだった
さらに別れは続く
市の職員がリズを保護するためやって来た
今の父に2人の子供を育てることはできないと市は判断。
そして父は姉を育てることを選んだ
・
(チャイム)
リズが連れてこられたのは児童福祉施設だった
だが…
(女性)何すんのよ!
(女性)そっちが先でしょう!
(リズ)キャー!
どうして私ばかり
リズは生きる希望を失いかけていた
それから…
リズは施設を出ることになった
身元引受人が現れたのだ
薬物依存の治療を終えた母がリズを引き取ると名乗り出たのだ
すっかり薬物が抜け穏やかになった母
それはようやく訪れた平穏な日々だった
(リズ)ママ。
見てここ。
リズは中学にも通い始め友達もできた
しかし幸せはあっという間に過ぎていく
ある日の放課後。
リズは友達と家で遊んでいた
すると…
(ジーン)ごめんねリズ。
(リズ)立ってママ。
どうしたの?
(ジーン)ママエイズなんだって。
病院で血液検査したの。
病気に侵された母は日に日に弱っていった
(ジーン)リズ。
迷惑掛けてごめんね。
(リズ)気にしないで。
学校はどう?
(リズ)楽しいよ。
やっと手に入れた母との幸せな時間
それを失う恐怖に15歳の小さな胸は押しつぶされそうだった
それから間もなくして母親は息を引き取った
それはリズがまた一人になることを意味していた
母の死とともに収入も途絶えた
それは長いホームレス生活の始まりだった
お金下さい。
(男性)頑張りな。
24時間動いている地下鉄で雨露をしのいだ
こんな生活が半年ほど続き生きる気力を失いかけていたころリズの頭にあの言葉が蘇る
学校はこれからも行ってね。
あなたの可能性を失ってほしくないの。
母と交わしたあの約束
そしてリズは人生のどん底からの大逆転を懸けてある決断を下す
向かったのは地元の高校
(事務員)面接のご希望ですか?募集は終わりました。
(リズ)でも今すぐ入りたいんです。
残念ですが来年また来てください。
ホームレス生活を送っていたリズは学校の先生に会うことすらかなわない
それでも話を聞いてくれるまで何時間でも待った
学校に対する思いの丈をしたためながら
(ペリー)じゃあ来週までに。
(生徒)ありがとうございました。
(ペリー)頑張って。
(事務員)ずっとお待ちですよ。
(ペリー)うん?ごめんなさい。
今は募集してないんだ。
少しだけでも話を聞いてください。
(ペリー)ああ。
でもね来年また来てくれるかな。
これだけでも読んでください。
(ペリー)入りなさい。
数週間後リズは高校の教室にいた
入学を掛け合ってくれたのは生涯の恩師となるペリーだった
(ペリー)教科書だ。
こうしてホームレス生活を続けながらの高校生活が始まった
生活費に加えて学費も稼がなければならない
寝る暇なんてない。
それでも毎日が充実感であふれていた
そして1年の月日が流れたころ…
中学校すら満足に通っていなかった17歳は…
わずか1年で学年トップの優等生に
通常4年通う高校をたった2年で卒業の資格を手に入れた
その結果リズは人生を変えるチャンスと出合う
生きるだけで精いっぱいだったリズは生まれた町を出ることすら初めてだった
そこには自分の知らない世界が
その場所こそ世界有数の名門大学ハーバードだった
校舎も学生たちも何もかもがまぶしかった
自分には可能性がないと思い生きてきた
でももしここに来ることができれば変われるかもしれない
学力的には十分。
しかし問題は学費
(リズ)ハーバードに通うにはどれくらい掛かるの?
(事務員)4年で1,400万円よ。
ハーバード大学に通うためには4年間の学費などでおよそ1,400万円
とても払えるお金ではない
やはり私には無理なのか。
そう思ったとき…
(事務員)これどう?
新聞社がつくる奨学金制度
しかし倍率500倍の狭き門
さらに…
両親は薬物依存で自分はホームレス
そんなことを明かしたら面接に通るとは思えない
しかしこれ以外にリズがハーバードへ行く道はなかった
奨学金制度を利用してハーバード大学に入学したいリズ
しかし両親は重度の薬物依存だった
自分はホームレス生活
そんなことを明かして奨学金を得られるはずがない
それでも他に方法がなかった
迎えた面接当日
私はサウスブロンクスで生まれたホームレスです。
今も地下鉄で寝泊まりしています。
両親は薬物依存で母はエイズで亡くなりました。
何一つ嘘も隠し事もしなかった
母と約束しました。
自分の可能性を信じるって。
だから私はハーバードに行きたいんです。
何度も地獄を見てきたリズ
こんな私でも…
2000年。
ハーバード大学
リズ・マレーの姿があった
奨学金を受ける学生の代表として紹介されたリズ
(記者)リズさん。
それは可能性を捨てなかったからこそたどりつけた奇跡だった
人生は環境なんかでは左右されない
何があろうと一歩ずつ足を前に出し先へ進もうとする自分の意思だけが人生を決めることができる。
リズはそう語る
ハーバード大学を優秀な成績で卒業したリズ・マレー
当時その様子は大々的に報道され彼女のアメリカンドリームは全米に勇気と感動を与えた
リズは卒業後未来ある若者たちのために…
今も世界中を飛び回っている
(織田)自分の可能性を信じるって言葉がぐってきましたね。
(中山)織田君なんか分かると思うんだ。
挫折とか。
あんだけ頑張ってるし自身とも…。
積み重ねるっていうか。
自分自身もそういうときがあっただろうから。
(織田)そうです…。
(中山)そうだよね。
だってケガも多かったしね。
(織田)ごめんなさい。
(中山)そういうとき…。
(織田)でもホントに彼女じゃないですけど希望とか先明るいのを見て…。
(中山)でもホントだよね。
(天野)自分にも…。
(天野)あんな小さいころから思ってねやり続けるって。
(田中)大丈夫です。
諦めてないですまず。
(一同)頑張れ!
(天野)やればできる。
(三田)実はリズさん大学入学後ですねお父さんもC型肝炎から肝硬変を併発させまして手術を受けて肝臓の4分の3を摘出していたんです。
その看病のために休学と復学を繰り返しながら9年間かけてハーバード大学卒業されたということなんですね。
(柴田)お父さんの看病にちゃんと行ったんですか?
(三田)はい。
(中山)何ていうのか試練を望んでやっていくというか。
この作品すごい…。
作品じゃない。
実話なんですよ。
(大沢)映画みたいじゃないですか。
(中山)ホントにこれで頑張れるっていうそういった思いになれた方も多いと思うんですよね。
ちょっと織田君も落ち着いたんで。
(織田)すいません…。
(中山)それでは。
(織田)続いての本当にスゴい実話はこちらです。
61%がドキドキした本当にスゴい実話
かつて全米を揺るがせたゴーストライター騒動があったことを皆さんご存じだろうか?
この青年の名は…
自分の経験を基にした小説を18歳で出版しベストセラー作家となった
しかしJ.T.リロイはこの世に存在していなかった
この物語は1つの嘘から始まり嘘に嘘を重ねることで全米を巻き込む大騒動となった実話である
事の発端はJ.T.リロイの本が出版される4年前の1996年
(ローラ)すみません。
編集担当のピーターさんはどこですか?
(ローラ)ぜひ読んでください。
(ピーター)ごめん。
打ち合わせは今日の6時からでいいかな?うん。
で?どんな話なの?
(ピーター)えっ?6時じゃ駄目?じゃあ9時は?うーん。
(ピーター)せめて8時でよろしく。
そのときまでに資料まとめといてよ。
うん。
頼むからさ。
一杯付き合うって。
そう言うなよ。
こないだはこっちが仕切ったじゃない。
そうそう。
彼女の名はローラ・アルバート
(ピーター)あのときのこと考えたら君も鬼じゃないだろ。
頼むよ。
売れない小説家として執筆を続けるものの鳴かず飛ばずの日々が続いていた
(ジェフ)・「イェイイェイイェーイ!」
(ローラ)ただいま。
(ジェフ)・「イェーイ!」
諦めず出版社に原稿を持ち込む毎日
しかし出版はおろか読んでもらうことすらかなわずにいた
ローラのボーイフレンドジェフリー・クヌープもまた売れないミュージシャンだった
(ジェフ)おかえりローラ。
どう?うまくいった?
(ジェフ)ああ?駄目だったのか?自信作だったんだろう?いったいどんな話なんだ?
物語の舞台はアメリカ南部の田舎町
主人公は母の愛情に飢えた少年リロイという設定
生活苦にいら立つ母親から毎日のように虐待を受けていたリロイ
それでも彼は母の愛情を求め続ける
そして虐待を続ける母親が笑顔を見せることがあった
それは化粧をしているとき
少しでも母親に好かれたい
リロイは自ら化粧をするようになる
その化粧は外見だけでなくいつしかリロイの心まで少女へと変えていってしまう。
そんな物語だった
(ジェフ)うん。
面白いじゃないか。
何で没なんだよ?
(ローラ)書いたのがこんな地味なアラサー女っていうのがぴんとこないのよ。
(ジェフ)ハァー。
えっ?
(ローラ)そんなこと。
彼女にはどうしてもこの物語を出版したい理由があった
実はローラもまた両親の虐待を受けて育っていた
これ以上自分と同じ被害者を増やしたくない
そんな強い思いからローラは自身の体験を基に物語を作ったのだった
(ローラ)そうよね。
まずは見てもらわなきゃ。
ジェフのアドバイスによりローラは1つ目の嘘をついてしまう
しかし一度嘘をつけばその後にあるのは嘘を隠すための嘘
(ジェフ)そのとおり。
・「イェイイェイイェイ」
このときの2人はこの嘘がとんでもない事態を引き起こすことなど想像すらしていなかった
こうしてローラは自らが書いた小説をジェレマイヤ・ターミネーター・リロイ。
通称J.T.リロイという14歳の少年が書いたものと偽り様々な作家や出版社に送った
そしてその原稿は一人の作家の目に留まった
ベストセラー作家のデニス・クーパーだ
(デニス)この話が全て実話だなんて。
これはすごいぞ。
(デニス)やあ。
ピーターかい?すごい小説の持ち込みがあったんだ。
(デニス)絶対に他の出版社が手を付ける前に連絡をした方がいい。
すぐに送るよ。
ついにローラの作品が出版社へと渡った
そして…
・もしもし。
・
(ピーター)私編集のピーターと申しますが…。
ジェレマイヤですか?ジェフリーじゃなくて?
(ピーター)はい。
ジェレマイヤです。
ジェレマイヤ・ターミネーター・リロイさんとぜひお話ししたいことがあるのですが。
ジェ…。
J.T.リロイですね?はい。
おります。
当然だが現実にJ.T.リロイなど存在しない
しかし…
えっ?・
(ローラ)実は…。
私は社会福祉士のローラと申します。
・
(ピーター)それならローラさんも一緒にお話しできませんか?ぜひ彼の小説を出版したいのですが。
えっ?出版?・
(ピーター)はい。
デニス・クーパーさんから推薦していただきまして。
あのデニス・クーパーですか?
自分の書いた小説がベストセラー作家に評価された
ローラはまさに天にも昇る思いだった
そしてローラは2つ目の嘘をついてしまう
俺少年役なんて無理だよ。
(ローラ)分かってる。
じゃあどうすんだよ?
(ローラ)ハァー。
(ローラ)私に考えがあるわ。
(ジェフ)あっ?ねえ。
ちょっと頼まれてくれない?お金は払うわ。
(男性)何をすればいい?
ローラが考えた2つ目の嘘とは?
出版社からJ.T.リロイに会わせろと言われたローラ
彼女はこの危機を乗り切るため2つ目の嘘をつく
(ローラ)私に考えがあるわ。
(ジェフ)あっ?ねえ。
ちょっと頼まれてくれない?お金は払うわ。
何をすればいい?
(ローラ)私と喫茶店に行って目の前の人が挨拶をしたら叫んで逃げてほしいの。
それだけ?
(ローラ)それだけよ。
手伝うよ。
(ローラ)ただしあまり顔を見せちゃ駄目よ。
下を向いてて。
(男性)了解。
編集担当のピーターです。
こんにちはリロイさん。
(男性)うわぁー!うわぁー!
ローラの作戦どおり編集者に顔を覚えられることなくリロイの存在を証明した
(ローラ)すみません。
驚いたでしょう?彼いつもああなんです。
そうでしたか。
(ローラ)ええ。
なるほど。
そうなると打ち合わせは無理ですかね。
(ピーター)本当に助かります。
ぜひ出版を前向きに考えてほしいとリロイ君にお伝えください。
(ローラ)分かりました。
これがローラがついた…
その後はローラ本人がJ.T.リロイという架空の少年の窓口となり小説の出版準備を進めていった
必要な用件はリロイの名前を使いメールでやりとりした
ところが…
(ローラ)えーっ?写真ですか?はい。
(ローラ)ですよね。
実在しないJ.T.リロイの替え玉を用意するにはリスクがある
そこで3つ目の嘘をつく
(ローラ)お断りします。
・
(ピーター)えっ?分かりました。
これで3つの嘘を重ねることに
これが実際に出版された本
『サラ、神に背いた少年』とその続編『サラ、いつわりの祈り』
ローラはJ.T.リロイの名で次々と出版した
著者の写真は出版社が用意したまったく関係のない人物
小説に書かれたショッキングな内容
しかもそれらが全て実話だということが話題を呼び本は瞬く間にベストセラーとなった
それはローラとジェフにとって大きな転機となった
本が売れたことで多額の印税が入り一気に金持ちとなった
貧しい生活から一転
2人はぜいたくな毎日を送っていた
だがローラの気持ちは複雑だった
(ローラ)夢のようだわ。
(ジェフ)ああ。
J.T.リロイのおかげだな。
(ジェフ)どうしたんだい?ローラ。
(ジェフ)ローラ。
君が作った物語で心の傷が癒えた人はきっとたくさんいるはずだよ。
君は何も悪いことはしていない。
J.T.リロイの存在は確かに嘘だけど…。
(ジェフ)何も気にすることはない。
2人は嘘に嘘を重ねすでに後戻りできないところまできていた
(ピーター)アメリカをはじめ…。
無理です。
絶対に無理です。
当然のことながらJ.T.リロイなどという人物は実在しない
無理です。
(ピーター)無理無理無理。
無理無理無理って。
こんなにメディアを無視し続けたらJ.T.リロイの作家生命が終わってしまうよ。
それでもいいのかい?
ローラにとってJ.T.リロイだけが自分の思いを伝えられる場所だった
しかし実在しない人間を記者会見に引っ張りだすことなどできるはずもない
この危機にローラは4つ目の嘘を思い付く
実在しない作家J.T.リロイを仕立てあげベストセラー作家となったローラ
しかし取材依頼が殺到。
いったいどうすれば…
ローラはまた嘘をつく
(サバンナ)ああ。
ローラ。
お兄ちゃんは?
ジェフの妹サバンナ
彼女を見たローラはあることを思い付く
(サバンナ)またバイト首になっちゃった。
いいアルバイトがあるんだけど興味ない?えっ?リロイが記者会見を開く?ワオ!やった。
ついにあのJ.T.リロイが姿を現す
その発表に世界各国から記者が殺到した
舞台裏では…
(サバンナ)ねえ。
ホントに大丈夫かな?
ローラが重ねた4つ目の嘘
それがこの偽リロイだった
そしてこれがサバンナ本人が変装したJ.T.リロイの実際の写真
(記者たち)やっと大スクープだ。
出てきた。
来たわ。
あっ。
出てきた。
リロイさんですか?J.T.リロイさんですか?話聞かせてください。
J.T.リロイに扮したサバンナは見事に演じきる
(記者たち)こちらに一言。
お願いします。
リロイさん。
記者たちは皆だまされていた
(記者たち)お話を。
お話をお願いします。
どうか。
お願いします。
リロイさん。
お願いします。
すいません。
細かい質疑応答にはローラが答えJ.T.リロイにしゃべらせないようにした
さらに…
近づかないでください。
それ以上近づいたら記者会見は終了します。
近づかれたらJ.T.リロイが女性であることがバレてしまう
(ローラ)ハァ…。
(サバンナ)何か緊張した。
(ローラ)駄目よ。
家に帰るまであなたはJ.T.リロイなのよ。
よかったよ記者会見。
リロイ君。
ありがとうね。
そのサングラスで何もしゃべらない。
ミステリアスでいいよ。
これでまたJ.T.リロイの人気が上がるに違いない。
ピーターの言葉どおりJ.T.リロイのミステリアスさはさらなる人気を呼び小説は飛ぶように売れていった
全てがうまく運んでいた
そんな折ローラの元に一本の電話が
・はい。
どなたですか?
雑誌記者からだった
・
(記者)この間の記者会見に現れたリロイさんなんですが…。
ええ。
もちろん男性ですよ。
ローラが恐れていた事態が起こった
このままでは全てが嘘だとバレてしまう
追い詰められたローラは5つ目の嘘を
(記者)何ですって?
ローラがついた5つ目の嘘
リロイは性転換をして女性的な姿になっている
とっさについた嘘だった
ミステリアスなリロイのイメージからこの話を誰もが信用した
だがこの嘘がローラ自身を追い詰めていくことになる
だからその格好で外に出ないでって言ってるでしょ。
有名人として注目を集めるJ.T.リロイ
サバンナはリロイを演じることに楽しさを感じていた
ローラはどんどん膨れ上がる大きな嘘に日々不安と恐怖を感じていた
さらに…
(ジェフ)おい。
やったぞ。
サバンナ喜べ。
(ローラ)何よ?
(ジェフ)映画が決まったんだよ。
映画が。
(ローラ)何ですって?
(ジェフ)ハハハ!
2004年。
J.T.リロイ原作『サラ、いつわりの祈り』の映画化が決定
原作が実話ということが再びクローズアップされ本の売れ行きにも拍車が掛かった
映画化と同時にメディアへの露出もさらに増えたJ.T.リロイ
このころその全てを演じるサバンナの態度が次第に高慢になっていく
(サバンナ)ローラ。
ちょっとローラ。
飲み物がないじゃない。
まったく気が利かないわね。
コーヒーでも買ってきて。
ああ。
ここにいるみんなの分もね。
それでもローラは我慢を続けた
本はといえば自分がついた嘘
しかしサバンナが演じるJ.T.リロイはローラが求める姿と懸け離れていた
(ローラ)《J.T.リロイは人を傷つけることの愚かさを知ってる心優しい少年》《サバンナが演じるリロイは本当のリロイとは違う》《もうどこかで終わりにしなくては》
そんなある日
事態が急展開する出来事が起こる
2人の元にジェフの友人が訪ねてきたのだ
(男性)なあ…。
いきなり何を言いだすんだよ?
(男性)偽者を仕立てて小説をヒットさせ大もうけ。
なあ。
バラされたくなかったら2万5,000ドル俺にくれよ。
安いもんだろ?
(ジェフ)おい。
それは困るよ。
友達じゃないか。
(ローラ)ジェフ。
いいわ。
バラしなさいよ。
ローラ。
(男性)そうかい。
その友人は言葉どおり事実をマスコミに送りつけた
しかし…
(記者)何ですそれ?
(記者)J.T.リロイは全部別人が書いたって告発文。
よくある売名行為よ。
(記者)そういうやついるんですよね。
(記者)ホントよね。
当初彼の告発はただの売名行為と受け取られ誰も相手にしなかった
それだけリロイの存在は絶対的なものとなっていたのだ
ところが告発文に興味を持った新聞記者がいた
調べていくうちにある店のホームページに掲載されていた若い女性の写真にたどりついた
(記者)なあ。
(記者)誰だい?知らないな。
(記者)いや…。
顎のラインが似てないか?
(記者)言われてみれば。
新聞記者は早速その店に電話
問い合わせてみることにした
すると…
・
(店主)はい。
もしもし。
えっ?ホームページの女の子?彼女ならもう辞めてますよ。
あのう…。
こいつはとんでもないスクープになるかもしれないぞ。
そして2006年1月
ついにニューヨーク・タイムズによってJ.T.リロイの真実が明らかになった
ローラとジェフサバンナはインタビューに対し自分たちのついた嘘を告白
(記者)なぜ今まで嘘をついていたんですか?あれは全てローラが書いたんだ。
真実を公表したローラはどこかほっとした表情を見せた
本が実話ではなかったことで映画会社から巨額の損害賠償を請求されるなど彼らは自分たちがついた嘘に大きな代償を払うこととなった
そして現在彼らはどうしているのだろうか?
J.T.リロイに扮していたサバンナは2008年に告白本を出版
ジェフはこの騒動そのものを映画化する権利を売ろうと画策中だという
そしてローラは虐待問題を本にすべく現在…
母親のわが子に対する愛と執念
時にそれは真実を暴き奇跡的な結末を生みだす
アメリカフィラデルフィア
待望の娘を授かり幸せだった母親を襲う突然の火災
(サラ)でも娘が。
犠牲となったのは生後わずか10日の赤ちゃんだった
母親は深い悲しみに暮れた
だが…
(サラ)私には分かるの。
あの子は必ず生きている
過ぎ行く日々の中母親だけがそれを信じ続けた
しかしそんな母親の強い思いが周囲を混乱させ家庭崩壊を招く
これは母親のわが子への愛と執念が逆転劇を生んだ実話である
アメリカ東部の町フィラデルフィア
この日郊外のとある家から新たな命の誕生を祝うにぎやかな声が響いていた
(ミゲル)ハハハ。
よく頑張ったな。
サラ。
(サラ)ありがとうミゲル。
(ミゲル)目元と口元は君似だな。
生まれたばかりのマリアは夫婦が待ち望んだ女の子だった
その愛くるしいえくぼは笑顔を誘い自然と客たちの間で話題となった
(女性)きっと美人になるわよ。
(女性)そうね。
(ルシア)まあ。
(ミゲル)やあ。
ルシア。
(ルシア)おめでとう。
ミゲル。
(ミゲル)よく来てくれたね。
(サラ)ちょっと水を飲んでくるわね。
実はルシア・コルテスはミゲルの別れた妻
ミゲルはルシアと離婚した後にサラと再婚し現在の家庭を築いていた
しかしサラもルシアもそのことを気にすることはなく仲の良い付き合いをしていた
自分の出産に加え親友のおめでた
そして2人の息子と優しい夫
サラは幸せの絶頂にいた
ところがサラの幸せは予期せぬ出来事で突然の終わりを迎えてしまう
(サラ)私のカワイイマリアちゃん。
おなかもいっぱいになったでしょう。
ゆっくりお休みなさい。
その日は少し寒い日だった
サラは窓をしっかりと閉めそして部屋を暖めるためヒーターのスイッチを入れた
・
(息子たちの騒ぐ声)
(サラ)シーッ。
静かにして。
(アンヘル)何で?
(サラ)マリアが目を覚ますでしょ。
(サラ)外で遊んでちょうだい。
(マルコス)何だよ。
マリアマリアマリアって。
(アンヘル)外は寒いからやだねーだ。
(サラ)いいから行きなさい。
(マルコス)チェッ。
(サラ)ありがとう。
いい子たちね。
子供たちがいなくなり静かになると育児の疲れからサラはすぐ眠りに落ちた
そして数時間後
・
(男性)おい。
起きろ。
あんた大丈夫かい?窓から煙が出てるぞ。
(サラ)大変。
神様。
何と火事になっていたのはマリアが眠る部屋だった
サラが駆け付けるとそこはもう火の海だった
(サラ)マリア!今助けに行くわマリア!
(隊員)何をしてるんだ!すぐに逃げないと。
早くしろ!
(サラ)でも娘が。
私の赤ちゃんが寝てるのよ。
(隊員)駄目だ。
火の勢いが強過ぎる。
早くしろ。
(警察官)どいて。
(警察官)活動の邪魔です。
ほら。
(警察官)これ以上は。
(ミゲル)おい。
大丈夫か?
(サラ)あなたマリアが。
マリアが…。
(ミゲル)何てこった。
頼む。
行かせてくれ。
娘が中にいるんだ。
(隊員)駄目だ。
早く離れろ。
(ミゲル)放せ!生まれたばかりの俺の娘が。
娘が中にいるんだ。
放せ。
行かせてくれ。
頼む…。
何でこんなことになるんだ。
必死の消火活動もむなしくマリアのいた部屋は全焼
出火の原因はヒーターをつなぐ延長コードの漏電と考えられた
あの部屋に寝ていたマリアは…
(警察官)お気の毒ですが。
(せき)
熱気を吸い込み軽度のやけどを負ったサラ
しかし心の傷はもっと深く大きなものだった
(サラ)家に帰りたい。
赤ちゃんを抱きたいの。
(ミゲル)よさないかサラ。
マリアは死んでしまった。
もういないんだ。
あの子は死んでない。
(ミゲル)サラ。
僕を見てくれ。
マリアは死んでしまったんだ。
(サラ)死んでなんかいないわ。
(ミゲル)もう一度一からやり直そう。
息子たちはどうするんだ?つらいけど仕方ないんだ。
(ミゲル)ごめん。
お願いだから彼女を抱かせて。
数日後家族で叔母の家に身を寄せたサラ
愛するわが子を失った現実
(タチアナ)ごめんなさいサラ。
私があのとき手伝いに行っていれば。
(サラ)あなたたちも見たでしょ?覚えてない?
(アンヘル)分からないよ。
(サラ)あなたは?
(マルコス)えっ?
(サラ)大事なことなの。
思い出しなさいよ!
(ミゲル)サラ。
落ち着け。
子供にまで何だ。
火事の原因はヒーターなんだ。
警察だって言っている。
(サラ)嘘よ。
どこまでいっても平行線
かたくなに生存を信じるサラにはもはや誰の言葉も届くことはなかった
数日後
夫婦はマリアの死亡届にサインをするため警察署を訪れた
提出するぞ。
待って。
やっぱりあの子は死んでないのよ。
(ミゲル)サラ。
お願い。
もう一度あのときの状況を聞いてみて。
お願い。
もし本当に焼け死んだのなら遺体の一部ぐらい見つかるはずよ。
すみません。
ジョーダン刑事をお願いします。
(ジョーダン)それで聞きたいことは?
(ミゲル)娘の遺体のことです。
でもせめて遺灰ぐらいは。
(ジョーダン)すみません。
お役に立てなくて。
(ミゲル)こちらこそすみませんでした。
サラ?どうした?どこ行くんだ?
(ミゲル)サラ!いったいどこに行くつもりだ?燃えた家よ。
(ミゲル)何を言ってるんだ?警察が調べないなら私が自分で調べる。
サラ。
(サラ)もし誰かがわざと火を付けてたら事故じゃなくて事件よ。
俺だってつらい。
悲しいのは君と同じだ。
君を責めてはいない。
君が殺したわけじゃない。
現実を見詰めてくれ。
2人の息子たち。
これからの家族のことを考えてくれ。
ごめんなさい。
何を言っても信じてもらえないかもしれないけど…。
こればかりはどうにもできないわ。
あの日閉めたはずの2階の窓が開いていた
それには何か意味がある
サラはそのことが頭から離れなかった
もしかしたら思い違いなのか?
私が家族を苦しめているのか?
そんな問い掛けの日々は続いた
一方でマリアと過ごした短いながらも掛け替えのない日々の記憶をサラは失うのが怖かった
生まれてたった10日で死んでしまったマリア
あのかわいらしいえくぼもやがては記憶から薄らいでしまうのだろうか?
そんな不安がサラをある行動へと突き動かした
だがそれが夫婦の溝を決定的なものにする
・
(ミゲル)ただいま。
(サラ)おかえりなさい。
カワイイでしょう?マリアが着たら似合うと思うの。
どうかしら?
(ミゲル)お前気は確かか?
(サラ)何よ。
ふざけるな。
息子たちもやっと立ち直ったっていうのになぜ引き戻す?なぜ思い出させるんだ。
2人ともあっちに行け。
早く。
(ミゲル)いつになったら俺の言うことを分かってくれる?どうしたら息子や俺を見てくれるんだ?見てるわ。
いつも考えてる。
だけどマリアのことも忘れたくないの。
できないのよ。
きっとあの子は今も一人寂しい思いをしてるはずよ。
もう何回言えば気が済むんだ。
何度言えば分かってくれる?マリアは…。
マリアは生きてるわ。
あなたも父親ならあの子を捜してあげて!もうたくさんだ。
俺まで変になりそうだ。
分かったわ。
じゃあしかたがないわね。
娘を忘れようとする父親なんかいらない。
今すぐ出てって。
事故から6年
2人とも手伝って。
(サラ)帰ったらすぐにお昼にするわ。
ターキーサンドよ。
女手一つで貧しいながらも息子を育て家庭を守るサラ
マリアのことは忘れられないものの以前のように思い詰めることもなくなっていた
(タチアナ)サラ。
気乗りしないわ。
着ていく服もないし。
(タチアナ)そんなの気にしなくていいわよ。
(アンヘル)ねえ。
パーティーに僕たちも行っていい?もちろんよ。
チキンにフルーツ。
それに大きなケーキだってきっとあるわよ。
(息子たち)やったー。
(サラ)分かったわ。
サラたち家族が訪れたのはめいのモニカの誕生パーティー
こうしたにぎやかな場所に顔を出すのは久しぶりのことだった
サラは意外な人物と再会する
ミゲルの前の妻ルシアだった
ええ。
そのとき一人の少女がジュースをこぼした
(ルシア)ちょっとごめんなさい。
ありがとう。
後は私がやるわ。
ジュースをこぼしたのはルシアの娘だった
(タチアナ)ちょっと。
どうしたのよ。
マリア。
信じられないわ。
やっぱり生きてたのねマリア。
マリアよ。
私の娘マリアよ。
(ルシア)サラ。
ちょっとあっちにいいかしら?
(タチアナ)ちょっとあなた。
(タチアナ)どういうことよ?サラ。
(サラ)マリアよ。
私の娘マリアよ。
(ジェシカ)ママ。
おなかがすいたわ。
(ルシア)いいわ。
ママが取ってあげる。
今日は他にも用事があるの。
早く何か食べさせたいからまたね。
(サラ)叔母さんも見たでしょう?あの子はマリアよ。
(タチアナ)ちょっと。
何言ってるの?
(タチアナ)サラ。
分かるのよ。
もう一度確かめてくるわ。
(タチアナ)駄目よ。
サラ!帰るのよ。
サラ!
あの子にもう一度会いたい
サラはジェシカの姿を捜し求めた
(サラ)ジェシカ。
何を描いてるの?
(ジェシカ)赤いお花よ。
奇麗でしょ。
(サラ)上手ね。
ねえ。
顔ちょっと見せて。
・
(ルシア)ジェシー。
どこにいるの?
娘を捜すルシアの声
今引き留めなければこの子は行ってしまう
このときを逃したらもう二度と会えないかもしれない
その瞬間サラにあることがひらめいた
死んだとされた娘が生きている
そう思った母はとんでもない行動に出る
(ジェシカ)痛いよ。
(サラ)もう大丈夫よ。
痛かった?
真実は何なのか?
サラが逆転を狙い起こした行動
それはジェシカの髪の毛を手に入れDNA鑑定をすること
ジェシカの髪の毛と自分の髪の毛
それを調べれば親子かどうかは明らかになる
これでもし違ったならばマリアの死を受け入れよう
そう心に決めサラはDNA鑑定に最後の望みを懸けた
そして3週間後。
鑑定結果が届けられた
・
(ノック)
(サラ)開いてるわ。
(ミゲル)サラ。
(ミゲル)DNAが一致したってことは…。
マリアが生きてた。
(サラ)思ってたとおり。
(ミゲル)サラ。
すまなかった。
マリアが生きてた。
その後サラは娘マリアとの再会を果たした
これが6年ぶりに対面を果たした母と娘の実際の映像
一方誘拐を企てた女は別れた夫との子供が欲しかったと供述
出火の原因はヒーターの事故に見せ掛けた放火だった
(中山)これは本当にすごい話なんですけど。
(中山)これも事実なんです。
母親って…。
もうちょっと俺なんかはできるんじゃないかって期待をかけるけども…。
「何なんだ?その自信は」っていう。
(天野)子供のときって…。
(天野)ただね…。
(柴田)旦那さんとはうまくいったのかしらね?旦那さんと復縁できてるのかなっていう。
していない?もうちょっと。
もうちょっとだったんですよね。
(三田)でもサラさんは息子さん2人とマリアちゃんを連れてアメリカを出て今も幸せに暮らしてると。
(遠藤)僕思ったのが色々考えて…。
(柴田)何で?
(大木)遠藤さん重いっす。
さあそんなわけでございまして続いてのVTR参りましょう。
(織田)はい。
続いての本当にスゴい実話はこちらです。
62%の人が奇跡だと思った本当にスゴい実話
これは生死をさまようほどの二度の事故に遭い生きる希望を失っていた女性に訪れた人生の逆転劇を描いた実話である
9歳のピップ・テイラーは絵を描くことが大好きな少女だった
(父)今帰ったよ。
ただいま。
(父)おおーピップ。
(ピップ)ホント?ありがとう。
自分が絵を描くとみんなが笑ってくれる
ピップはいつも…
だが中学生になったピップに厳しい現実が突き付けられる
それは美術の授業中のことだった
(教師)チッ。
ハァ。
ピップ。
(ピップ)すみません。
このころピップが実際に描いた絵が残されていた
お世辞にもうまいとは言えない出来栄え
先生に言われたことがずっと頭から離れなかった
全て破いてしまった
あんなに好きだった絵
だがこの日を境にピップは絵を描かなくなってしまった
ピップは高校を卒業した後進学せずに…
そんなある日。
ピップに悲劇が襲い掛かる
(女性)後は床の掃除をすれば今日の仕事はおしまいね。
そう言った矢先のことだった
(苦しむ声)
(女性)どうしたの?
(一同)しっかりして。
誰か?誰か救急車を。
早く!
(隊員)急げ!揺らすんじゃない。
すぐに病院に運ばれたピップ
診断の結果…
脳出血を起こしていることが分かった
(医師)あっ。
お母さんですか?
(母)障害?
(母)お願いします。
(医師)最善を尽くします。
すぐに手術が行われピップは…
しかし…
記憶力の低下やバランス感覚の欠如など様々な後遺症が残った
そんな彼女を家族は必死に支えた
(ピップ)うん。
その優しさが重くのしかかる
(ピップ)《私がみんなから笑顔を奪っているのね》
その後自宅に戻ったピップをさらなる不幸が襲う
(ニッキ)お姉ちゃん起きて。
お姉ちゃんってば。
(ピップ)うーん。
もう少しだけ寝かせて。
久しぶりの外出。
ピップは気分がよく慣れないお酒も口にした
ピップは一人店の外へ。
そのとき再び悲劇が起きた
階段を下る途中激しいめまいがピップを襲う
脳出血の後遺症だった。
そして…
階段で転倒。
10段近く転げ落ち…
病院に運ばれたピップ
事故から7時間。
ようやく目を覚ました
(ニッキ)お姉ちゃん。
(母)よかった。
目が覚めて。
今回も奇跡的に一命を取り留めた
しかし…
またも後遺症が残った
今度は右半身のしびれだった
思うように動かない自分の体にいら立ちが募る
ピップは生きる希望を失いかけていた
そんなふさぎ込む姉を心配した妹ニッキがピップにある提案をする
(ニッキ)お姉ちゃん?
(ニッキ)これ。
(ニッキ)お姉ちゃん…。
この妹の行動が絶望を希望に変えるまさかの逆転劇をつくりだすとはそのときはまだ誰も気付いていなかった
生死をさまよう二度の事故に遭った女性に奇跡の逆転劇が訪れる
(ニッキ)私…。
(ニッキ)ねっ?お願い。
もう二度と絵は描かないと誓ってから実に30年近くがたっていた
そしてこの絵が完成したときピップは自分の身に起こった奇跡を目の当たりにする
(ニッキ)すごいわ。
(ニッキ)もちろんよ。
それでは…
髪の毛一本一本まで細かく描かれておりまるでモノクロ写真のようである
どう見ても別人が描いたように見える2枚の絵
事故の前と後でピップに何が起こったのか?
専門家は…
奇跡の才能の持ち主ピップさんを訪ねてみた
現在も自宅のアトリエで毎日絵を描き続けている
最近では絵の依頼が来るまでになった
この物語は好きという強い思いが生んだ奇跡の逆転劇なのかもしれない
すごいですね。
事故前と事故後で…。
すごいですね。
織田君は何かをきっかけにうまくなったっていうことってあるの?
(一同)えっ!?700桁!?700桁言えんの?すごいですね。
さあそしてですね今回事故が原因で才能が開花したピップ・テイラーさんにこんな絵を描いていただいたんです。
こちら。
織田さんの肖像画描いていただきました。
ホントそうだね。
ツーショットっていうの?びっくりしました。
そっくりで。
ホントですね。
最高の振りをお願いします。
はい。
続いての本当にスゴい実話はこちらです。
そのとき夫は妻か子供どちらかの命を選ぶという究極の選択を迫られていた
(ネーソン)駄目だ。
(医師)ネーソンさん。
夫の出した答えは?
新人の国語教師としてこの高校に勤務するネーソン
生徒たちにも慕われ充実した教師生活を送っていた彼にはある悩みがあった
(ベルの音)
(ネーソン)しっかり復習をするように。
(生徒)ネーソン先生。
(ネーソン)うん?
(生徒)いいかげん彼女できた?
(ネーソン)それを言うなよ。
(生徒)彼女いない歴また更新か。
(ネーソン)教師は忙しいんだ。
(生徒)先生かわいそう。
仕事熱心になるあまりなかなか恋人をつくることができなかったのだ
そんなある日
他校の教師たちも集まる新人研修会に出席したネーソン
(エリカ)ここいいですか?
(ネーソン)ああどうぞ。
そのときネーソンに衝撃が走った
彼女の名前はエリカ
同じ新任の教師である彼女にネーソンは一目で恋をした
(エリカ)大変なことばかりね。
(ネーソン)ああ。
新人教師は大変だよ。
よかったら情報交換したいから僕と連絡先を交換してくれないか?
(エリカ)もちろん。
いいわよ。
ネーソンとエリカ。
これが…
その後運命に導かれるようにネーソンの高校に赴任してきたエリカ
子供が大好きだったエリカはすぐに生徒たちともうち解け人気教師となった
ネーソンはエリカを積極的に食事やデートに誘い出し距離を縮めていった
(ネーソン)それがホントに面白くてさ。
(エリカ)そうなんだ。
(ネーソン)傑作だよ。
(子供)お母さん聞いて。
(母)何?聞いてるわよ。
エリカの存在がどんどん大きくなっていった
そして2人が付き合い始めて8カ月がたったある日
ネーソンはある決意をしてエリカをレストランに呼び出した
(ネーソン)ああ。
こうして2人は…
学校では同じ教師として切磋琢磨し家庭では夫と妻として支え合う
2人の愛はよりいっそう深まっていった
そんなある日のこと
・
(倒れる音)
(ネーソン)エリカ?どうしたんだい?エリカ。
大丈夫かい?
(エリカ)ええ。
大丈夫よ。
心配しないで。
(ネーソン)ホントに?
(エリカ)ちょっとめまいがしただけだから。
(ネーソン)いったいどうしたんだ?
(エリカ)少し疲れたのかしら?歩けるかい?
(エリカ)ええ。
エリカの体調を心配したネーソンはすぐに病院へ連れていった
すると…
(医師)ありがとう。
うーん。
(ネーソン)やったぞエリカ。
エリカのおなかには2人が待ち望んだ新たな命が宿っていた
(エリカ)ネーソン。
私今とっても幸せ。
このうちにもカワイイ子供がやって来るのね。
ああ。
そのとおりだ。
(ネーソン)何だい?
ネーソンはこの約束がどれほど残酷なものになるのか知る由もなかった
そしてエリカが臨月を迎えようとしていたころ
いいかい?絶対に無理しちゃいけないよ。
何かあったら駆け付けるから。
ありがとう。
授業頑張って。
(ネーソン)じゃあね。
・
(倒れる音)・
(生徒たち)キャー!エリカ先生。
先生!しっかりしてください!先生。
(ネーソン)エリカ!エリカ?どうしたんだ?
(生徒)ネーソン先生。
エリカ先生が。
先生が急に倒れて。
(ネーソン)保健の先生を呼んできてくれ。
(生徒)分かりました。
(ネーソン)エリカ。
頼むから目を開けてくれ。
エリカ。
(教師)どいて。
みんな。
そこをどいて。
エリカ。
どうしたの?
(ネーソン)エリカ。
目を開けて。
エリカ。
(教師)心臓が止まっているわ。
エリカに何が起こったのか?
妊娠中のエリカが突如倒れた
(教師)どいて。
みんな。
そこをどいて。
(教師)心臓が止まっているわ。
(ネーソン)エリカ。
エリカ。
息をしていないエリカに同僚の教師がすぐにAEDで処置を始めた
(ネーソン)エリカ。
(教師)みんな下がって。
処置をするから下がって。
そしてすぐさまエリカは救急車で病院へ運ばれた
(医師)みんな急ぐんだ。
(ネーソン)エリカ。
しっかりするんだ。
検査の結果エリカの体は深刻な状態であることが分かった
心臓の筋肉が肥大する疾患で血液が流れにくくなり突然の不整脈や心不全などを引き起こすといわれている
出産時には危険を伴う可能性もあり症状が重度の場合などは妊娠や出産を慎重に検討すべきという医師もいる
エリカは自分がそんな病気に侵されていることなどまったく知らなかったのだ
病院に運ばれたときすでにエリカの心臓は止まっていた
医師たちの懸命な心臓マッサージで辛うじて命をつなぎ留めている状態だった
そしてこの後夫は究極の選択を迫られる
(ネーソン)そんな。
いたずらに過ぎていく時間
ようやく医師が手術室から現れた
(ネーソン)そんな。
エリカの心臓が止まっているため赤ちゃんに酸素が運ばれず赤ちゃんの命も危険な状態
赤ちゃんを助けるためには今すぐおなかから取り出す帝王切開が必要だった
しかし帝王切開はメスを使うため心臓マッサージをいったん止めなければならなかった
(ネーソン)先生。
エリカを諦めろというんですか?
(医師)奥さんの処置を止めれば奥さんの心臓は止まって死んでしまいます。
そしておなかのお子さんも非常に危険な状態なんです。
(ネーソン)駄目だ。
(ネーソン)そんな。
(ネーソン)駄目だ。
(ネーソン)どうすれば?
愛する妻か?わが子か?
どちらかを選ばなければ両方を失ってしまう
だがどちらかを選ぶということは一方の命を救うと同時に一方の命を奪うことを意味していた
この究極の選択に夫ネーソンが出した結論は?
子供が大好きなの。
私今ホントに幸せ。
私たちに子供ができるのね。
この子だけは絶対に守って。
夫ネーソンが選んだのは子供の命だった
すてきな母親になるわ。
ネーソン。
私今とっても幸せ。
その後すぐに赤ちゃんを助ける帝王切開の手術が始まった
(看護師)ネーソンさん。
お子さんは無事に生まれました。
(看護師)今処置を行っていますが命に別状はありません。
エリカは?
手術室ではわずかな望みを懸け帝王切開を終えたエリカに医師たちが再び心臓マッサージを行っていた
通常…
(看護師)先生。
30分以上たっています。
これ以上は。
(医師)1・2・3・4・5・6・7…。
(看護師)ネーソンさん。
ありがとう。
ありがとう。
心臓が動きだした後も昏睡状態が続いたエリカ
しかし5日後。
脳へのダメージもほとんどなく目を覚ました
そして出産から3週間後
エリカはようやく自分の手で赤ちゃんを抱けるまでに回復した
奇跡の末に生まれた赤ちゃんはイレイナと名付けられた
エリカもイレイナもその後無事に退院
こちらはことしの3月の写真
1歳になったイレイナは元気に育っている
夫の究極の選択により助かった2つの命
イレイナはエリカとネーソンの深い愛情に包まれながら今幸せに暮らしている
ということで数々の本当にスゴい実話見てきました。
初司会の織田君でしたがどうでしたか?最後の話もすごく感動したんですけど僕あのハーバード大学に見事合格した。
ホントにどんな状況に置かれても絶対諦めないんだって…。
ちょっと今も思い出して泣きそうに…。
分かる分かる。
あの精神だよね。
すごいなと思って。
人生は変えられるってことだよね。
最後まで諦めない気持ちっていうのと周りに感謝する気持ちっていうのを忘れないで生きていこうと思いました。
(天野)今大木がポスト徳光と。
(天野)完全に徳さんじゃない。
それ徳さんだよ。
(大木)あと巨人だけ。
2014/05/03(土) 21:00〜23:10
関西テレビ1
土曜プレミアム・本当にスゴい実話〜世界が驚いた史上最強ミラクルストーリー!今…[字]
“織田信成テレビ初司会!”今こそ知っておきたい世界の感動実話をぎゅっと2時間で!▽あのウソが…まさか国を動かした▽娘は死んでない!母の執念が呼ぶ感動結末
詳細情報
正式タイトル
土曜プレミアム・本当にスゴい実話〜世界が驚いた史上最強ミラクルストーリー!今こそ知っておきたい逆転だらけの2時間SP
番組内容
世界に衝撃を与えた、“運命的”と評される、人生を急転させた人々の実話5本をお届けする。
薬物依存の両親のもとに生まれ、貧困やいじめに苦しみ、15歳で母親を亡くしてからホームレス生活を送っていたリズは、何と名門・米ハーバード大学へ進学する。自ら人生を変えるチャンスをつかみ取ったリズの生き方とは!?
作家志望のローラは、自分の小説を世に出すために恋人とグルになり、14歳の少年
番組内容2
「JTリロイ」が書いた自伝であると発表する。嘘を重ねることで後戻りできず、人生を偽りの日々に変えることになった女性の物語。
生まれたばかりの娘・マリアを火事で失ってしまった母親・サラ。娘は絶対生きているはずだと信じ続けた彼女が起こした、執念とも言える大胆な行動とは!?
絵を描くことが大好きな少女・ピップは事故により脳にダメージを負ってしまう。辛いリハビリ生活で
番組内容3
人生に絶望するなか、彼女に奇跡の才能が目覚めていた!
高校教師のネイソンは妊娠中の妻・エリカと幸せに暮らしていた。しかし臨月を迎えようとしていたとき、エリカが突然倒れてしまい心肺停止状態に。妻の命か、子どもの命か、究極の選択を迫られたネイソンの出した結論は!?
司会を務めるのは中山秀征、そしてテレビ初司会となるプロフィギュアスケーター・織田信成。織田の司会ぶりにも注目しながら最後までお楽しみに!
出演者
【MC】
中山秀征
織田信成
三田友梨佳(フジテレビアナウンサー)
【パネラー】
天野ひろゆき(キャイ〜ン)
石田純一
遠藤章造(ココリコ)
大沢あかね
上遠野太洸
柴田理恵
田中卓志(アンガールズ)
谷口紗耶香
ビビる大木
他
(五十音順 敬称略)
スタッフ
【編成企画】
高瀬敦也(フジテレビ)
【プロデューサー】
たぐちゆたか
大谷利彦
白鳥秀明
【演出】
井手康行
堀だいすけ
【ディレクター】
酒井秀樹
武本修
田辺裕之
岡山一尋
立石ようへい
【構成】
山形遼介
大名祥子
高尾龍一
【アシスタントプロデューサー】
鈴木佐江子
東山剛
寄元沙織
【制作著作】
オクタゴン
【制作】
フジテレビ
ジャンル :
バラエティ – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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