「福島をずっと見ているTV」。
今回箭内さんと合原アナウンサーは福島県南相馬市にやって来ました。
震災のあと家をバリアフリーに建て替えたある夫婦を訪ねるためです。
(箭内)こんにちは。
(妙子)ご苦労さまです。
(箭内)お邪魔します。
(合原)こんにちは〜!いらっしゃいませご苦労さんです。
今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
緊張するね。
夫の介護に明け暮れる毎日です。
(箭内合原)お邪魔してます。
(娘)はじめまして。
(箭内)おばんでございますですね。
(合原)お食事中にすいません。
夫の…いわゆる寝たきりの生活です。
(箭内)食べてて下さい。
あっちにいますんで…。
はい。
へえ〜…。
この町では老老介護の二人暮らしが増えています。
南相馬市は町の中心部が東電福島第一原発から25km。
うんあるね。
うちの母親も同じ事言ってますね。
妙子さんの介護の日常を取材したVTRを一緒に見てもらいました。
(妙子)今日はうまいでしょ?この時期盛長さんは花粉症にも悩まされていました。
(妙子)よいしょよいしょ。
よいしょよいしょ。
おっ…。
おっ出た!はいいいか?いちにいの…。
どうだ?出た?いちにいの…どうだ?一つ一つの介護にどうしても時間がかかります。
出た?出ねえ。
はいはい。
きれいに…。
ハハッいつもの事だ。
妙子さんがもし倒れたら夫婦の暮らしは立ち行かなくなってしまいます。
よろしくお願いしま〜す。
お願いしま〜す。
だからこそなのか…。
はいせ〜の1…。
特に頑張っているのは腹筋です。
それには盛長さんなりの訳があります。
(理学療法士)ハハハハハハハ。
なあ先生!1…はい!2…はい!3…はい!4…はい!5…はいオッケー!
(盛長)はい。
おむつの交換です。
10回のうちせめて1回だけでも…という思いです。
(スタッフ)今大体特別に?そうですね。
はいそうですね。
介護する人もされる人も誰もが少しずつ無理をして何とか現場が回っています。
あはい。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
ハハハハハハハ…。
グーですね。
これ以上ヘルパーは頼めない。
今南相馬では医療福祉の人材不足が深刻です。
ヘルパーを派遣している…看護師が震災前の8割に減っている…脳卒中などを診る神経内科の医師小鷹昌明さんが最近口癖のように患者さんに言う言葉があります。
以前は脳卒中にならないように注意しましょうと予防を促す言葉でした。
しかし次の患者さんにも…。
収録にはその小鷹医師にも来てもらいました。
難しい質問ですけどね。
基本的な部分ではね。
おっしゃるとおりね。
妙子さんは?
(妙子)すごくない。
番組では今回もう一組の夫婦も取材しています。
(せき)前さ前さ出ろ。
(せき)去年10月に転倒し寝たきりになりました。
(マサ子)はいよ。
自分で…。
寝たきりになって飲み込む動作もうまくいかなくなりました。
(マサ子)「ごくん」って…
(マサ子)頑張って!
(マサ子)お〜いい日だいい日だ。
数少ない楽しみは庭で野菜を作る事。
みえこさ〜ん!ん?カメラマン!
(2人)アハハハハ!隣に住む友達と茂さんの事をよく話します。
庭にいる間もマサ子さんは茂さんの様子を気にかけていました。
茂さんもまた庭にいるマサ子さんの事が気になる様子です。
(医師)こんにちは北原さん。
(マサ子)今日はなおしっこ出ないの。
市立病院では震災のあと訪問診療に力を入れています。
(茂)はいよ。
主治医は茂さんだけでなくマサ子さんの体調も心配していました。
はいはい。
どうもありがとうございます。
はい。
どうもありがとうございます。
自分の歯取るんだよ。
「あ〜ん」て。
なっ。
口はここだよ。
口はここここ。
自分の歯困るんだな。
うるさいよなぁ。
(マサ子)終わったよ。
ご苦労さまでした。
終わりな。
このあとマサ子さんは夜中にも起きておむつ交換をするのが日課です。
「じいちゃんおれ寝たらどうすんの?」って言ったら…。
ハッハッハッハ…。
これだけは。
(箭内)そうですね。
うん。
でもやっぱり…
(スタッフ)ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
この町の介護環境がすぐに良くなる見通しはありません。
うん。
もし震災がなければ寝たきりにならなかったかもしれない。
もし原発事故がなければヘルパーにもう少し来てもらえていたかもしれない。
たくさんの「もし」を抱えながら老老介護の日々は続きます。
2014/05/04(日) 00:00〜00:25
NHKEテレ1大阪
福島をずっと見ているTV vol.36「南相馬市・老老介護の日々」[字]
クリエイティブディレクター箭内道彦さんと合原アナが訪れたのは福島県南相馬市。若い世代が避難したままで介護士不足が深刻となるこの町で、老老介護の実態を見つめます。
詳細情報
番組内容
福島第一原発事故の後、避難していた人のうち65歳以上の高齢者は9割が南相馬に戻ってきましたが、65歳未満の人は6割。一気に高齢化が進んだこの町では、高齢者が高齢者の介護をする“老老介護”が深刻な問題となっています。今回、夫の介護に奔走する2組の夫婦に密着すると、ヘルパー不足で奥さんの負担は大きく、医者も奥さんの体調を心配する事態でした。「それでもふるさとで生きる」と決めた人たちの思いを見つめます。
出演者
【司会】箭内道彦,合原明子,【語り】相沢舞
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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