法医学教室の事件ファイル 2014.05.04

(船の汽笛)
(二宮一馬)おい…。
(二宮早紀)え?いくら3割引きでもこれ買いすぎじゃないか?何言ってんのよあなたと愛介がいればすーぐ3日でなくなっちゃうわよ。
ああ〜でもあとひと月ねえ。
あとひと月で愛介もいよいよ社会人。
「お父さん初めての給料だからここは僕がおごるよ」…なんてな!あきれた!息子にたかる気?でも母親思いのあの子の事だから…。
「お母さんこれ会社の帰りに見つけたブラウスお母さんに似合うと思って…Mサイズ」なーんて!入んねえだろう!ん?大体お前はXLだろう…。
えっ何…!?
(ブレーキ音)
(風野真知子)あぁ…!大丈夫ですか?君!スピード出し過ぎだ。
ごめんなさい。
すいません。
でもいきなり出てくるから…。
痛たた…。
ここ痛むの?
(浅倉裕未)あっママ?ママ!西島先生。
(玲子)吉永さんあなた示談の交渉は山谷先生にお任せするはずじゃ…。
失礼ですけどこの弁護士さん頼りにならないんです。
私に500万円も払えって。
(玲子)500万!?その金額にご不満なら裁判に訴えるだけです。
民事だけじゃなくもちろん刑事事件としても訴える。
あの事故を目撃した横浜東署の警部さんもきっと私の味方をしてくれる。
私はもうほんとに死にたいぐらいなんです。
首や腕はまだ痛むし…嘘…!私聞いてるんです西島先生のお嬢さんから。
とっくに泳いでるし体の調子もいいって話してたって。
吉永さんここでうちの娘の話は…。
そういう事。
自分の娘に私の事を監視させていたんですね。
私はそんな…!お宅のお嬢さんにはこのスイミングスクールを辞めてもらいます。
スパイみたいな真似をしている子を私は教える気になれない。
理事長に話してきます。
待ってください風野さん…。
コーチ…!何よあれ…話そらしちゃって。
誰が500万円なんて大金払うもんですか。
(施錠音)二宮さん。
あっこんばんは。
わたくしねちっとも知らなかったわ。
息子さんおめでとう!ああありがとうございます。
あの子今日が新聞社に就職して1日目で…。
そうじゃなくって!お孫ちゃんの事よ。
これでいよいよあなたもおばあちゃんの仲間入りね。
ほんとにおめでとうございます。
ハハハ失礼しまーす。
おばあちゃんって…。
ただいま。
ねえちょっと…。
あぁー!ちょっと!!な…何?その子…。
愛介まさか…まさかあんたの…!?
(七海)ねえそんな大きな声出さないの。
あなたの初孫泣き出すでしょう?初孫…!ちょっと待って…。
頑張れ…頑張れ私!しっかり!しっかり私!愛介…。
(二宮愛介)よく見てよこれ。
人形!へ?人形?うわぁ…ああほんと!でも一体どういう事?ほら愛介新聞社の学芸部に配属されたでしょう。
今度そこの家庭欄でねやるんだってよ。
男が子供を育てるイクメン特集。
イクメン特集…。
そうデスクから「お前もこれで3時間おきの授乳沐浴育児の全てを体験してこい」って。
愛介風呂沸いたぞ。
ちゃんと赤ちゃんの沐浴に合わせて40度。
ありがとう。
ああ。
おいちょっと…貸してみろ。
赤ちゃんの沐浴の時はな…。
ちょっとガーゼ1枚ほら。
こうやってガーゼを1枚かけてやってなあ。
それから親指と中指で耳を後ろからキュッ!キュッ?そしたら…水が入んないだろう。
ああ…!ちょっと一馬!あなた上手!そりゃあ早紀が仕事で忙しい時俺がいつも愛介を入れていたんだ。
そうなの?お父さんその節は…お世話になりました!いや…父親として当然の事をしたまでだ。
たまーにじゃないの。
ほとんどはお母さんが忙しい仕事の合間にあんたを育てた。
お母さんがほとんど全部1人で…。
沐浴沐浴。
了解!よっしゃ。
さあ行くぞ行くぞ〜ほ〜いサキゾウ!サキゾウ?そうなのよ!私はね反対したのよ。
たとえ人形でもさあ優しくてかわいらしい名前がいいんじゃない?って言ったんだけどあの2人ったら面白がっちゃってさ。
なんかやよねえサキゾウなんてさなんか早紀さんがさ象に乗ってるみたいじゃないの。
叔母様どこ見てんです!?え?いや…象に乗ってるだけじゃなくって脚も象さんみたいなのかなと思って。
ちょっとちょっともう…勘弁してくださいよ。
私のこのカモシカのような脚!ねえ?ほら。
きれい…。
でしょう?かわいい〜。
子象さんみたい。
「ぞうさんぞうさん」結局象なの!?
(エレベーターの到着音)
(涼香)西島先生。
昼間はすみませんでした。
興奮してしまって…。
いいのよ。
先方も少し感情的になってるから時間をおきましょう。
あっ裕未ここで吉永さんと一緒に待っててくれる?ママは地下駐車場から車持ってくるから。
裕未も駐車場行く。
お出掛けですか?ええ。
この子の祖母が明日誕生日なの。
だから今日から山手のおうちにお泊まりするんだよねえ。
行きたくない。
パパもおばあちゃんもママの悪口ばっかり言うんだもの。
ああ…そういう事言わないの。
(解錠音)ママここなんか汚れてるよ。
えぇ?ああ…なんだろう?乗ってて車に。
(解錠音)なんだった?ダメ!見ちゃ…。
(パトカーのサイレン)
(カメラのシャッター音)
(伊吹南)先生!ありがとう。
あっあなた。
ん?この子よ私の元同僚の娘で今度法医学教室の助手になった伊吹南ちゃん。
主人よ。
はじめまして伊吹です。
よろしくお願いします。
よろしく。
はぁ…。
緊張してる?あなたらしくもない。
犯罪現場に出動して検視をするというのが初めてですから…。
でも慣れないでね。
緊張しすぎるのもあれだけど…。
慣れると大事な事を見落とす事があるから。
はい。
(2人)ご苦労さまです。
あれ葉子さんの上司の皆藤次席検事じゃない?あんな偉い人がなぜこの現場に…。
(大石貴一)遺体が発見されたのは山谷法律事務所の西島玲子弁護士の車だったため皆藤検事がお見えになったみたいなんです。
ご無沙汰しています。
ああ来たな。
しばらく。
どうして次席が?実はうちの地検の検事たちは何度も山谷法律事務所には煮え湯を飲まされているんだ。
証拠の捏造疑惑証人の買収疑惑…。
だがいずれも巧妙で立証出来ずに終わった。
(村中葉子)山谷法律事務所の代表だった山谷敦彦弁護士は去年病気で亡くなってるんだけど後を継いだ西島玲子という女性の弁護士も同じ穴のむじなだと次席はおっしゃるの。
しかしその西島玲子という弁護士は遺体が発見された車の持ち主というだけでまだ容疑者と決まったわけでは…。
それが殺された風野真知子さんは1か月前自転車にぶつけられケガをしその事で昼間西島玲子弁護士も交えて相当揉めたとか…。
自転車の事故?
(ブレーキ音)頭気をつけて。
あなた…あの人よ!1か月前私たちが目撃した…。
うん…。
早紀…あそこにいるのはその事故の加害者だ。
(大石)このマンションでコンシェルジュをしている吉永涼香さんです。
でも私じゃないですよ犯人は。
私は昼間あの人のスイミングスクールに行って戻ってからずっと仕事だったし。
ねえそれにあの人…事故を目撃した私たちのところへ話を聞きに来た弁護士さんじゃない?
(大石)さっき名前の出た山谷敦彦弁護士の息子さんで山谷秀平弁護士です。
そのあとは横浜地裁の方に行ってましたから午後2時からの裁判だったので。
防犯カメラがあるようだな。
残念ながらたまたま昨日から修理点検中で映像は残ってませんでした。
ああ…で第一発見者の西島玲子弁護士は?それが子供に危うく死体を見せるところだったので慌てて部屋に戻りそこから通報したらしくまだ部屋に…。
うん…。
あっ…。
じゃあこの子の事よろしくお願いします。
すいませんこんな事になって。
送っていけなくて…。
別に…君には最初から何も期待してないよ。
まったくあなたといるとろくな事ないわね。
スイミングクラブも辞めさせられるかもしれないんですって?どうしてそれを!?かわいい孫の事ですからね私はなんでも知ってますよ。
私が行ってクラブの理事長にお願いするわ。
やっぱり裕未は私たちと一緒にいた方が…。
(玲子)それは…家庭裁判所が判断する事ですから。
強気ねえ…。
でも私たちも負けませんから。
(パトカーのサイレン)さあもういいですよ。
娘を預けましたのでなんでも聞いてください。
でもその前に私の見解を話すと…。
いらないなああなたの見解なんて。
(皆藤)ここは法廷じゃないんだ。
殺人事件の現場なんだ。
あなたはこちらの質問に答えるだけでいい。
まずはこちらからいくつか質問させてください。
鑑識さん終わったようだ。
検視を頼むぞ。
ええ。
二宮先生検視を念入りにお願い致します。
(皆藤)どんな偽装工作が施されているかわかりませんから。
答えないんですか?検事さんに。
法医学者は先入観なしに遺体と向き合うべきなの。
はい。
左胸部に刺創。
関節に硬直が出始めてるわね。
髪の毛がばっさり切られてる!こっちの半分の長さに…。
(桑田)そういう髪形なんじゃないですかね?
(南)違うと思います。
アシンメトリーっていうヘアスタイルなら片側が短くても真っすぐにもっときれいに切り揃えると思います。
犯人がなんらかの理由で慌てて切った…?右側頭部に打撲痕。
胸部第4第5肋間に刺創。
長さ1.4幅0.6。
この…手首のロープで縛られてた圧迫痕生活反応がないみたいな色してるわ…。
(桑田)こっちの足首のロープで縛られた圧迫痕には生活反応がちゃんとありそうですよ。
本当…。
念のため組織検査に回して。
はい。
でもどういう事かしら?足首のロープは生きてるうちに縛られ手首は殺害後生活反応が出なくなる30分経ってから縛られた…。
生活反応が半分ずつ…。
髪の毛の長さも半分…。
2分の1…。
背中見るわよ。
(2人)はい。
いちにのさん。
ん?2分の1…。
先生これ逆から見ると2分の1に見えませんか!?鏡。
(南)はい。
1スラッシュ2。
確かに2分の1。
何か犯人からのメッセージですかね?何もかもが2分の1…。
黙祷。
始めます。
心臓340グラム。
指紋ひとつない…?ええ家具から食器から全てにおいて掃除が施されていて住人である風野真知子さんの指紋すらないんです。
何者かが完璧に拭き取った…という事はここが犯行現場の可能性が高いな。
鑑識の仕事に詳しい人間…。
死亡推定時刻は昨日の14時から16時の間。
凶器はナイフのようなものだと思われるけど…。
凶器はまだ発見されていない。
わかっているのは殺されたのが西島玲子の車の中という事だけだ。
車内に付着していた血痕から鑑識さんが割り出してくれた。
という事は右側頭部の打撲痕から見てどこかで頭を打つか叩かれるかして気絶させられあの車の中で殺されたと。
うん…。
拉致されたのは恐らく被害者の部屋だ。
まだ特定はされていないがな。
皆藤検事は西島玲子が風野真知子を襲い車の中で殺害した可能性があると言っている。
私は彼女が犯人じゃないような気がしてるの。
だってお嬢ちゃんが死体を見たかもしれなかったんでしょう。
母親ならそんなところに死体を隠したりしないわ。
だって無残な死体を見たら子供の心にどんなトラウマが残るかわからないじゃない。
そういう我々の常識を利用して自分を捜査の圏外に置こうとしてるんじゃないか?山谷法律事務所の人間ならそれぐらいの事はするんじゃないかというのが皆藤検事の考えだ。
あの次席検事裁判で相当痛い目にあってるのね。
ああ…。
(携帯電話の振動音)
(携帯電話の振動音)俺だ。
黒川信三…。
わかった。
誰?その黒川って人。
ん?いや…昔県警の鑑識にいた人間だ。
あぁ…!何?授乳の時間だ。
はあ?愛介会社に連れてったけどちゃんとミルクやったかな?サキゾウに。
だからやめなさい!その名前は。
もう…。
わかったよ怒んなよ…。
サキバアバ。
バッ…!んー象の次はバアバかい!はあ…。
半分半分半分…。
全てが2分の1の謎か…。
(黒川信三)私は確かに1年前まで山谷法律事務所の調査員をしていましたが事務所の方針が変わった。
そのひと言でクビです。
今は細々と個人営業で調査の仕事をしています。
その仕事の一環で風野真知子さんに会った?風野真知子…。
知りませんね。
(小池勇樹)とぼけないでください。
あなたがスイミングスクールの近くの喫茶店で風野真知子さんと会ってるのを見たという人間がいるんです。
あの隅の席ですごく真剣な表情で話してたんです。
悪いんですけどこっちにも守秘義務っていうのがあるんですよ。
じゃあ話を変えましょう。
昨日の14時から16時の間どこに?今度はアリバイですか。
家にいました。
一人暮らしなんでね誰も証明してくれませんけど。
風野真知子さんのマンションに行った事は?一度もありません。
まだとぼけるんですか。
風野真知子さんのマンションは本人の指紋がないくらい片づけられていた。
それはあなたがやったんでしょ?元鑑識課員のあなたが。
それだけで人を疑うんですか?私に目をつけるより他にやる事があるんじゃないですか?2キロ四方の中に犯行現場関係者の職場住まい。
全て入ってるんだな。
はい。
黒川信三が県警を辞めたのは暴力団に情報を流した事が発覚したからでした。
そしてその裁判は山谷秀平弁護士の亡くなった父山谷敦彦とあの西島玲子が弁護を担当し検察と戦い無罪を勝ち取っています。
その西島玲子ですが犯行時刻である14時から16時の間のアリバイは自宅マンションで調べものをしていたというだけで証明する人間はいません。
アリバイはない。
いやしかしな…。
娘がスイミングスクールを辞めさせられそうなので殺害。
短絡的すぎないか。
(有田光志)ですけど一番動機があると思われるこの500万円もの慰謝料に治療費を請求された吉永涼香ですけど彼女には完璧なアリバイがあります。
山谷秀平は?横浜地裁で法廷に出ていたという確かなアリバイがあります。
はぁ…足で稼ぐしかないな。
よし。
他に風野真知子を恨んでいる人間を徹底して洗ってくれ。
(一同)はい。
(桑田)2分の1…。
2分の1の圧迫痕が背中につくもの…。
先生これなんかどうでしょう?あー…。
確かに背中にあった圧迫痕と同じような大きさのスラッシュと2があるわね。
桑田君スイミングクラブに電話してこの盾が今どこにあるか聞いて。
はい。
なんか寂しいよな。
新人が入った途端に実験君の座を奪われるのは。
仕方ないでしょ。
被害者は女性なんだしまあ南ちゃんと大体同じくらいの背格好…。
ねえそれにしても遅いわよね。
水着に着替えに行っただけなんでしょ?何してるのかしら…。
すいません遅くなって!ちょちょっとそれ…何その水着!?ここでお借りしたの着ようと思ってたんですけどサイズが合わなくて…。
でここから私のアパート近いんで走って取りに行ってたんです。
いや…だからって…。
そんな面積小さくなくったって…。
面積が少ない方が圧迫痕がついた時によくわかると思って。
まあそりゃあそうなんだけど…。
ちょっと何見てるのよ!もうほんとにもう!いい?これは犯行現場を実証する大事な実験なのよ!もっと真面目にやって!
(2人)はい。
もう…!南ちゃんもこの実験下は関係ないからこれ巻きなさい。
こう…こういうふうに!はい。
始めるわよ!で背中に1と2の数字がくっきり残っていたという事はこの盾が圧迫痕を作った可能性があるという事。
だからここにペンキを塗って。
大丈夫。
ちゃんと落として返すって事で断ってあるから。
(桑田)はい。
先生出来ました。
はい。
まず盾はここに飾られてたらしいから…。
永岡君。
はい。
じゃあ例えばこの置物で右側頭部を殴る。
うわぁー!となって盾やトロフィーを落とし…。
落ちて…。
その盾の上で私は気絶する。
いいわよ。
背中見せて。
どうですか?んー…2とスラッシュの部分は近いけどでも1が違うわね。
じゃあ次は同時にいくつかの盾やトロフィーが落ちて重なった場合を想定してやってみましょう。
(桑田)こんな感じ…。
じゃあ南ちゃん。
はい。
はいいいわよ。
どう?
(永岡)んー…これも違いますね。
そうね字体が違うわね。
直線的だわ。
(桑田)じゃあ…。
こんな感じ。
あー出っ張ってるからゆっくりねゆっくりゆっくり。
そーっとね。
イテテテッ…。
大丈夫?これも違うわね。
次。
(桑田・永岡)はい。
寒い。
待ってる間は上着着なさい。
風邪引くわよ。
結局ダメだったわね。
ここにある盾やトロフィーじゃあの圧迫痕は出来ない。
やっぱりきれいに片づけられた被害者の部屋でついたのかしらね…。
あら?あれは確か…。
みんな先に駐車場行ってて。
すぐ行く。
(3人)はい。
すいません。
ゆうべ事件のあった地下駐車場にいらっしゃいましたよね?ああ…。
私監察医の二宮という者です。
お孫さんゆうべ大丈夫でした?怖い思いをしたんじゃないかって気になって。
ええ。
裕未なら大丈夫です。
でも優しいんですね二宮先生は。
主人が褒めてたとおりの監察医の先生。
え…ご主人って?亡くなった主人は横浜市の市長を務めてたんです。
浅倉大造。
浅倉市長の奥様!まあ…告別式でお目にかかってるのに大変失礼しました。
いいんです。
それよりどうなってます?ゆうべの事件。
何か聞いてらっしゃる?私はねこんな事言うと浅倉の家の恥なんですけど正直言うとあの西島玲子っていう人を疑ってるんです。
でも西島弁護士は浅倉家のお嫁さん…。
仕事は夫婦別姓で西島の名字のまま続けたいって。
もともと浅倉の家に入るつもりはなかったんですあの方は。
うちの息子は騙されたんです。
4歳も年上の女の手練手管に。
だから離婚だなんて…。
でももうこうなったらあなたにお願いするしかないんです。
え?わた…私ですか?お願いします。
あなたの法医学の力であの人が犯人だという証拠を見つけてください。
このとおりです。
いやそんな…。
主任!風野真知子のマンションの住人が昨日の13時頃風野真知子に激しく罵倒されてる西島玲子の姿を目撃してます。
(玲子)もっとこちらに有利な判例を調べておきたいわね。
(ノック)はいどうぞ。
ちょっとお話を。
(玲子)またですか。
じゃああとはやっておきます。
西島さんあなたは昨日の13時頃風野さんのマンションを訪ねてますね。
なぜひと言も?話せば余計私を疑うでしょ。
この事件の犯人は私の車の中に風野さんの死体を置いて私を犯人に仕立てようとしてるんですから。
風野さんのところへ行かれた理由は?娘をスイミングスクールから辞めさせると強硬だったからお願いに行ったんです。
辞めさせないでほしいと。
だが風野さんはあなたを追い返した。
もう帰ってください!そんな…そんな事おっしゃらないでくださいコーチ!私はねもうあなたたち親子の顔を見たくないんです!娘さんはあのスイミングスクールが大好きだったそうじゃないですか。
だからあなたは風野コーチさえいなければいいと思った。
その程度の理由で人を殺すわけないでしょ!これは私を陥れようとする罠なんです。
罠?もしそうだとしてあなたをそれほど憎んでいる人間は誰なんです?弁護士という職業柄どこかで恨みを買ってるのかもしれません。
だけどそれを調べるのはあなたたちの仕事…。
ああ…やっぱりダメですね。
あなたたちが私の味方をしてくれるとは思えない。
この間の皆藤検事の様子を見てわかりました。
いらないなああなたの見解なんて。
でもそれは皆藤検事の話だとお宅の事務所が今まで散々…。
うちの事務所は変わったんです。
皆藤検事にそこまで言われる筋合いはありません。
もう結構です!どうぞお引き取りください。
これ以上お話する事は何もありませんので。
うちの事務所は変わったと言ったな。
その話が本当ならなぜ皆藤検事はあんなにこだわるんだ?検視を念入りにお願い致します。
どんな偽装工作が施されているかわかりませんから。
(ため息)先生大丈夫ですか?あ…大丈夫よ。
「少年問題に詳しい西島玲子弁護士が提案し夫で県会議員でもある浅倉友和氏がそれを実現する形でこの施設は作られた」へぇー…夫婦蜜月の時もあったのね。
生活反応がなかったって事はまずロープをあとからこう…。
自分で解いたり…。
何あれ…!永岡君!あっ先生。
今何話してた!?いやそりゃ僕ら研究熱心ですからほらホワイトボードに書いた3つの謎の事ですよ。
まさか事細かに話してたんじゃないでしょうね?いや話しましたよ。
だって南ちゃんが僕に色々質問してくるから。
あー…!今そこに西島玲子弁護士がいたのよ!
(2人)えっ!?本当ですか?全然気がつかなくて…。
2人とももっと周囲に気を配りなさい!あちゃー…。
まずかったなこれ。
本当私がいけない…。
(くしゃみ)お捜しですか?私を。
あー…。
敏腕弁護士の割には随分姑息な事をするんですね。
助手たちの話を盗み聞きするなんて。
でも直接聞きに行っても何も答えてくれないでしょ?先生は二宮警部の奥さんなんですから。
刑事の妻だから答えないんじゃなくて監察医としての守秘義務があるからです。
じゃあ法医学的な基礎知識に関する質問なら答えてくれますか?それは質問の内容にもよりますけど…。
じゃあ教えてください。
殺された人間の生活反応というのは死後どれくらいまで出るもんなんですか?それは…人によって個人差はあるけど30分ぐらい。
あの日地下駐車場で犯行があった時間救急車が来てるんです。
それが半分の生活反応の謎に何か関係があるのかなと。
救急車…。
ダメダメ。
やっぱり事件関係者の質問に答えるわけにはいかないわ。
(ため息)結局警察や検察の味方なんですね。
私は誰の味方でもないわ。
亡くなった人が最後に残した真実の声を聞くのが私の仕事ですから。
真実の声の味方ですか…。
その言葉よく覚えておきます。
じゃあ。
救急車…。
実は死亡推定時刻の14時から16時という時間にとらわれずに捜査の幅を広げられる可能性が出てきました。
どういう事?手首を縛ったロープの圧迫痕にはなぜ生活反応がなかったのか。
遺体からわかる事はまず犯人は風野真知子さんの手首と足首をロープで縛り口を粘着テープで塞いだ。
そして犯人は地下駐車場に止めてあった西島玲子さんのこの車の中に彼女を運んだ。
実は犯行現場となったこの車の中に運ばれた時風野真知子さんは意識を取り戻し手首のロープを解いた可能性が出てきたの。
恐らく結わき方が緩かったんでしょうね。
だから手首には生活反応はつかなかった。
そして彼女はナイフで刺されそうになった時必死に抵抗した。
けれど抵抗もむなしく彼女は刺殺されてしまった。
そして犯人は遺体から凶器のナイフを抜いて車から逃げようとした。
ところが風野真知子さんの死後硬直が強かったのね。
遺体からナイフが抜けない。
ちょうどその時地下駐車場に救急車のサイレンが近づいてきた。
慌てた犯人はナイフをそのまま残して車を閉めて逃げ出した。
それが15時50分。
その救急車は西島玲子さんのマンションの4階に住むおばあさんが倒れてコンシェルジェの吉永涼香さんが要請したもので…。
その救急車の搬送騒ぎが終わったあと犯人はもう一度マンションの駐車場に戻り凶器のナイフを回収した。
ええ。
凶器のナイフの回収はおよそ30分後。
生活反応の出なくなる16時20分以降だと思うの。
犯人はもう一度あの地下駐車場に戻りナイフを回収し手首のロープを縛り直した。
しかし推測は成り立つが少しも合理的ではない。
じゃあ二宮先生なぜ犯人はそこでもう一度手首のロープを縛り直さなくてはいけなかったんです?でもこの推測によって14時から15時50分の間に風野真知子さんを刺殺した犯人は16時20分以降にもう一度あの地下駐車場に戻ってきた可能性が出てきたんですから捜査の幅は広がったんじゃないでしょうか。
確かにな。
16時20分以降も怪しい人物がマンションの駐車場を出入りしなかったかもう一度周辺の聞き込みしてくれ。
了解。
はい。
(携帯電話の振動音)何?県会議員の浅倉友和…。
浅倉友和って確か今西島玲子弁護士と離婚問題でもめてる年下の夫よね?その浅倉友和と被害者の風野真知子が付き合っていた…。
わかった。
話を聞いた方がよさそうだ。
二宮警部ここはもう少し事を慎重に運んだ方がいいのでは?相手は県会議員だし。
それは学生時代に浅倉家の援助を受けた皆藤検事のご恩返しですか?何…?どういう事?それ。
皆藤検事はプライベートな面で浅倉家とお付き合いがあるそうなんです。
その関係で現在の浅倉家の当主浅倉春子夫人から何らかの指示を受けこの捜査に加わったのではと…。
バカな事を言うな!仮にも私は検察官だ。
そんな私的な感情は一切持っていないし春子夫人の指示など受けてはいない!ですが事件関係者に知り合いがいた場合検事というのはその事件の担当を下りるのでは?ええ。
それが検事の鉄則よ。
村中君誤解しないでほしい。
この案件の担当はあくまでも君だ。
私はこれまでの山谷法律事務所のやり方をつぶさに見てきた人間として君が困らないようにアドバイスをしに来ただけだ。
私はこれから会議があるからこれで失礼するよ。
失礼。
でも本当に皆藤検事あの浅倉夫人から頼まれたかも。
あっ実は私も昨日あの浅倉夫人から西島玲子さんが犯人だっていう証拠を法医学で見つけてほしいって頼まれたんです。
もちろん断ったわ。
俺はなこの事件には鑑識に詳しい人間が噛んでると思う。
それなのに手首のロープだけがゆるく縛られていた。
どうしてもひっかかる。
早紀もう一度考えてみてくれ。
わかった。
(大石)あるシティホテルの防犯カメラが撮った写真です。
(大石)殺された風野真知子さんとはどういうご関係だったのか話して頂けますか?娘をスイミングスクールに送り迎えしている時に知り合い恥ずかしながら一度だけ体の関係を…。
君との関係がうちの母親にバレてね。
そんな事してると裕未を取り戻せないじゃないのよとどやされた。
なんでもお母様お母様なのね。
わかった。
別れてあげる。
ただし手切れ金はもらうわよ。
3000万。
耳を揃えて用意して。
3000万!?3000万なんて安いもんでしょ?でも彼女も最初から遊びのつもりだったでしょう。
後腐れなく別れましたよ。
変ですねえ。
殺された風野真知子さんの口座には3か月前に500万が預金されている。
そのあとも半月ごとに100万ずつ5回。
計1000万。
知らない。
私は何も知らない!風野真知子さんの殺された日の14時から16時過ぎあなたはどちらへ?うちで調べものをしていました。
母が証明してくれます。
残念ですがお母様の証言ではアリバイの証明にはなりません。
警察がうちの息子を疑い始めたわ。
(黒川)はい。
わかりました。
あの西島玲子が風野真知子を殺した犯人だという証拠を私が必ず見つけ出します。
で奥様そのためといってはあれですが少々…。
お金ですね。
わかりました。
いつもの方法であなたの口座に振り込んでおきます。
ありがとうございます。
じゃ…。

(施錠音)・ちょっと何するのよ!・誰か!誰か!!・誰か…!あっ…!あっ…!
(玲子)あっ!西島さん!大丈夫!?うっ…。
血…!あっ!ああ…!あ…。
やっぱりほんの少しだけ肋骨にヒビが入ってました。
警察の話だとあの辺りひったくりが続いてるんですってね。
警察は何やってるんだか…。
ごめんなさい。
あ…先生が謝るっていう事は自分が警察側に立ってるって認めるわけですね。
そんな事はないけど…。
でも送ってく。
え?私あの町内会の副会長で防犯担当の役員なのよ。
あ…監察医で刑事の妻で町内会の副会長ですか。
タフですねえ。
どうしてうちの近くに?あ…。
先生が救急車の件で新しい見解を出してくださったと聞いたんでお礼に…。
あ…。
別にあなたにお礼を言われる事じゃないわ。
(携帯電話)あっすいません。
(携帯電話)もしもし?うんママよ。
どうした?ねえママ。
裕未まだおうち帰っちゃダメ?ごめん。
「もう少しの辛抱だからおばあちゃんのうちで待っててくれる?必ず迎えに行くから。
約束するね。
じゃあおやすみ。
お嬢さんね。
ええ。
今は私のそばにいるよりいいと思うんです。
私はあと少しのところで残酷な死体を見せてしまったかもしれないダメな母親ですし。
その気持ちわかるわ。
うちの息子も小さい時死体を発見した事があるの。
監督さ〜ん。
参加してたサッカーチームの監督さんでね…。
うわっ!!あっあっああっ…!おっお父さん!おっおっお母さん…!!ねえ怖かったね…。
でもねもう大丈夫だからね。
あの時私必死だった。
フフ…。
自分の職業も忘れてとにかくあの子のトラウマにならないようにって思って…。
でもお宅のお嬢さんは見てないんでしょ?ええ。
なら大丈夫。
お宅保土ケ谷でしたよね。
(玲子)あ…まだ仕事があるので事務所の方に。
働く母親はタフじゃないとね。
(シャッター音)おい!誰だ!?ああーっ…!くっ…!はあっはあっはあっ…。
うぅっふぅっ…。

(サイレン)
(シャッター音)ご苦労さまです。
(大石)黒川信三です。
あの屋上辺りから墜落したようで屋上の手すりにはこれが…。
鋭利な刃物で切った痕だな。
ただの墜落じゃなさそうだな。
そしてポケットの中に入っていたカメラにはこんなものが写っていました。
これは?
(大石)どうも西島玲子の部屋のベランダの鉢植えじゃないかと。
で西島玲子は?
(大石)どうやら事務所に泊まったらしく今小池が迎えに…。
主任。
(大石)あっ来ました。
(玲子)一体どういう事なんですか?うちのマンションの下で黒川さんが死んでたなんて…!それはまだ…。
これはあなたの部屋のベランダの鉢植えですか?
(玲子)ええ。
でもなんでこんなものを…!?この鉢植え拝見出来ますか?ええ。
お願いします。
これですね。
主任。
髪の毛だよな。
(小池)血のようなものも付着しています。
なぜ!?なぜそんな…そんなものがそこに?あなたのDNAを採取したいんですがよろしいですか?もちろん拒否する事は出来ます。
しかし裁判所に請求すればそれは認められると思いますが。
わかりました。
何かしらこれ…?ピンセット。
(南)はい。

(南)髪の毛ですね。
西島玲子さんのマンションのベランダの鉢植えから発見されたものと同じものでしょうか。
永岡君に詳しく調べてもらって。
(南)はい。
(桑田)わかった。
あれですよ。
この男性はその鉢植えの中に髪の毛を発見しその証拠を持って屋上へ上がろうとしてロープを切られた。
つまり俺はこの髪の毛のために殺されたんだって強い意志を僕たちに伝えたくて…。
(南)じゃあダイイングメッセージ?遺体の前よ!不謹慎でしょ。
(大石)あなたのベランダの鉢植えから発見された髪の毛は殺された風野真知子さんのものでした。
髪の毛が包まれていたティッシュは風野真知子さんの家のものと一致しその髪の毛とティッシュに付着していた血痕は西島さんあなたのものでした。
なんですって?
(大石)これで言い逃れが出来なくなりましたね。
あなたが風野真知子さんを殺害したんですね?違う!私はそんな事は…!じゃあなぜあなたの血が風野真知子さんの髪の毛についていたんです?
(玲子)わかりません。
黒川信三とあなたはどういう関係だったんですか?黒川さんは亡くなった山谷先生のやり方をやめ事務所の方針を変えた私を恨んでました。
つまりあなたは彼をクビにした。
ええ。
法を順守すべき弁護士が違法まがいの事をして情報や証拠を集めてきたり目撃者の証言を覆させるようなそんな人間を雇うわけにはいかない。
だから辞めてもらったんです。
今度は黒川信三に全てを押しつけるつもりですか?あなたに罪を着せようとして黒川信三が髪の毛を持ち込んだと?だったら黒川信三はどうやってあなたの血を手に入れたと言うんです?
(葉子)西島玲子の逮捕状をまだ裁判所に請求しない?どういう事なの?二宮警部。
(安東篤)理由が知りたいですね。
彼女の血がついた風野真知子の髪の毛という立派な証拠があるのに。
そんな決め手になるような証拠をなぜいつまでも自宅のベランダの鉢植えに隠していたか…。
処分すればいいだけの話ですから。
(葉子)皆藤検事。
西島玲子が黒川信三に罪を着せようとしてるんだって?実は昨日の昼黒川信三と話したんだ。
私はね風野真知子を殺したのは間違いなくあの西島玲子だと読んでるんです。
ですから絶対あの女が犯人だという証拠を見つけます。
もちろん私はその時法を犯すような真似はするなとアドバイスしたんだが…。
彼はたとえ住居侵入の罪を犯しても西島玲子が犯人だという証拠を見つけて自分をクビにした西島玲子に復讐したかったようだねえ。
検事。
なぜ黒川信三に接触しようと思ったんですか?君のやり方が手ぬるいからだよ。
いや手ぬるいだけじゃない。
君はまるで私が情実でこの事件にかかわってるようなそんな言い方をした。
その汚名をそそごうと思ってね。
これでもまだ君は西島玲子の逮捕状を請求しないつもりか?申し訳ありません。
私は私のやり方で捜査を続けます。
よし。
任意で呼んだ西島玲子を帰すぞ。
小池有田は西島玲子に張りついてくれ。
(小池・有田)はい。
みんなはもう一度捜査の聞き込みだ。
はい。
検事の地位も見くびられたものだ。

(永岡)黒川信三の口の中に入っていたこの髪の毛も殺された風野真知子さんのものとわかりました。
左右の髪を伸ばして。
出来るだけまっすぐね。
はい。
およそ半分の長さね。
じゃあその切断された髪の毛ここに足してみて。
(永岡)短い…!?
(桑田)約3センチ足りません。
つまりこの足りない3センチの髪の毛に本当の犯人の血痕がついていた。
そうは考えられない?考えられます!で犯人は自分の血痕のついた3センチだけを切り残りの髪の毛に西島玲子さんの血痕をつけて彼女の部屋のベランダの鉢植えの中に隠した。
それをしたのが黒川信三。
じゃその黒川のロープを切った人間が真犯人…!?だったら黒川って一体…。
いやちょっちょっと待ってよ。
鉢植えに入ってた風野真知子の髪の毛には西島玲子の血痕がついてたんですよ?犯人はどうやって西島玲子の血をその髪の毛につけたんですか?そうか…。
そんな簡単に西島玲子の血が手に入るわけないもんな。
献血か何かの時に西島玲子さんの血を盗んで…!血を盗む…?そうよ。
あのひったくりよ!あっ…!あっ…!
(玲子)あっ!ひったくりはバッグを狙ったんじゃなく西島玲子さんの血を盗む事が目的だったんだわ!西島玲子の血が目的だった…。
ああ確かに…その推理は成り立たない事はない。
でしょ?だから西島玲子さんは犯人じゃないのよ。
罪を着せられてるだけ。
いや問題はそこなんだ。
彼女をシロと決めつけるその根拠は?母親だからよ。
母親は自分の車の中に死体を隠して子供の目に触れるような危険は冒さないわ。
それじゃあ皆藤検事は納得しない。
納得しないって…。
あの次席検事まだ捜査に首を突っ込んでるの?ああもうあなたってだらしないわねえ。
何?俺のやり方を愚弄するのか?興奮するとすぐ時代劇になっちゃって。
眉毛ピクピクすりゃいいってもんじゃないわよ。
何?お前こそなお腹プクプクしてるじゃないか!ブクブクじゃないからいいじゃないのよ!同じだよそんな事は!まあまあ2人ともそんな事でカッカしないの!穏やかに。
(2人)口出し無用!ハモッた!ねえねえお父さん。
布おむつのやり方って知ってる?あの…これでいいのかな?うるさい!余計な事して事件に首を突っ込むな!いいな?サキゾウ!あいたっ!まあ〜!おのれ〜!サキゾウにデコピンとは!許せん!卑怯者〜!
(愛介)お父さん何怒ってるの?知らないわよ!もう〜!ねえお母さん。
これでいいのかな?なんであんたもそういう事お母さんに最初に聞かないの?ほんっとにもう!ダメ!不合格!こんなにきつかったら股関節脱臼する!やり直し!!なんだよ2人とも機嫌悪いなあ。
大変ねえ愛介あなたも。
ねえ〜。
仕事をねえ家庭に持ち込むおじいちゃんとおばあちゃんでねえ〜。
おお〜かわいそかわいそかわいそ。
おお〜よしよしよし。
変な家族だねえ。
サキゾウ。
サキゾウにデコピンなんて許せないわよ。
(玲子)二宮先生!西島さん。
どうしてここに?先生に手短に聞きます。
ご主人から捜査の状況を聞いてませんか?いえですからそういう話は…。
そうなんです。
どこへ行くにもマークされていて犯人扱い。
これじゃあ子供にも会いに…。
(携帯電話)すいません。
(携帯電話)どうしたの?裕未。
学校じゃ…。
行きたくない学校…。
ねえママ教えて。
ママは人殺しなの?お友達もみんないじめるの。
何言ってるの!?違う。
ママはそんな事してない!今からそっちに行くから。
裕未どこにいるの?学校の近くの公園。
電車の見える…。
(荒い息遣い)裕未?裕未?大丈夫。
すぐに行く。
すぐに行くからね!私の車に乗って!でも…。
一刻も早く裕未ちゃんのもとに駆けつけるのが母親の役目でしょ?さあ。
はい…!
(玲子)裕未!
(玲子)裕未!ママ…。
(荒い息遣い)過換気症候群ね。
大丈夫よ。
大丈夫だからね。
ちょっと待ってて。
はい。
はいこれをねお鼻とお口に当てて。
はいはい。
少し離してね。
息を大きく吸って吐いてみて。
裕未…。
吸って吐いて…。
吸って…。
ゆっくりね。
ゆっくり吸って吐いて…。
もう大丈夫。
念のためあとで掛かりつけのお医者様に診てもらった方がいいかもしれないわね。
はい。
ああよかった…!立てる?ねえママ。
あの人たち刑事さん?あなたたち見てわからない?子供がストレスで具合を悪くしてるのよ。
原因はあなたたちなの!でも先生…勘弁してください。
仕事ですんで。
(玲子)先生。
もう結構です。
私この子を病院へ連れて行きますので。
じゃあ私が送ってくわ。
結構です。
私はもう誰にも頼りません。
自分の身に降りかかった火の粉は自分で払います。
西島さん…。

(携帯電話の振動音)俺だ。
西島玲子が動き出しました。
こちらの動きに気づいてる様子はありません。
(2人)あっ…!おい!ナイフじゃないか?回収しろ!はい!やめて!
(小池)邪魔しないでください!おっ…!ど…どうしました?
(有田)あっ!ああっ!あっ…!何するんすか!
(カメラのシャッター音)おい!ちょっ…。
おい!おい!有田さん!ダメです!おもちゃです!
(カメラのシャッター音)
(玲子)警察の見込み捜査。
そして暴力行為にまで及ぶやり方に強く抗議します。
私は弁護士です。
力を持って弱者をいたぶる警察検察と長い間戦ってきました。
その事への報復なんでしょうか?しかし身に覚えのない罪を被せ釈明の機会も与えられない。
こんな不当な捜査が行われていいのでしょうか!?だから忠告したはずだ!山谷法律事務所の人間はどんな卑劣な手を使ってくるかわからないと!申し訳ありません。
責任は全てわたくしにあります。
捜査が終わり次第進退伺を署長に。
いやこちらの署長にはすでに話した。
君にはとりあえず捜査から外れてもらった方がいいという結論が出た。
今から署長室に行きたまえ。
わかりました。
(一同)主任!自分が悪いんです!責任取るなら自分が…!大石みんなあと頼むぞ。
主任…。
(大石)はい!二宮先生。
こんな事をすればかえってあなたの不利になるのよ。
何を言ってるんです?先生のご主人がいけないんでしょう。
警察がどれほどの力をお持ちなのかご存じないんですか?なんの罪もない人々がこれまでどれだけ苦しめられてきたか…!私に降りかかった火の粉はまず私が払いのけなければ誰があの子を守れるんですか?そうですよ。
私たちは警察の横暴や強引な捜査のやり方と徹底して戦います。
こんな汚いやり方で本当に裕未ちゃんを守れるの?失礼。
やっぱりここだったのね。
電話にも出てくれないし。
捜したわ。
ごめんなさい。
何謝ってんだよ。
あなたをこんなふうに罠にかけて追い詰めた人なのに私どうしてもあの人が犯人だと思えないのよ。
(笑い声)いや…すまん。
お前らしいと思ってさ。
やっと戻ってきたんですね警察から車。
ええ。
でも乗る気になれない。
500万でどうですか?先生の命運を決める金額。
実は私色んなもの見ちゃってるんですよね。
買ってくれません?じゃあその話はまたあとで。
何話してたんだ?あのコンシェルジュと。
別に。
あなたには関係ない事でしょう。
うわあ…まだ血がついてる。
これじゃあ裕未も怖がって乗らないな。
玲子さん。
あなた裕未によからぬ事を吹き込んでるんじゃないでしょうね?どういう事でしょう?私たちを遠ざけてるのよ。
あの子はあの子なりに戦ってるんだと思います。
私と一緒に。
家庭裁判所は現在の状況を加味して私たちに軍配を上げるみたいね。
悪口を言って私たちを遠ざけるのはやめてちょうだい。
いいわね?それだけは言っとく。
友和行きましょう。
この人と一緒にいると私たちまで疑われるから。

(携帯電話)もしもし。
…そう。
お金が用意出来ましたか。
じゃあ今日の夜10時にけやき台公園で。
(男性)ハハハハ…!ん?おっ!お嬢さん!ダメだよこんなところで寝ちゃあ。
風邪ひきますよ!ヘヘッお嬢さ…。
ギャーッ!誰か!警察〜!
(パトカーのサイレン)
(大石)亡くなったのは吉永涼香。
あのマンションのコンシェルジュです。
で主任は…?うちにいるわ。
あなたから電話をもらった時状況は話した。
二宮先生!その吉永涼香さんは私に真犯人を知っているかのような事をほのめかしたんです!いいから出てってください!
(玲子)だから彼女に会いに行ったんです!お願いします!ちゃんと調べてください!顎下に硬直が出始めてるわね。
首の骨が折れてるわね。
桑田君あとで念のためにレントゲン撮っておいて。
はい。
何かしら?この圧迫痕。
ん…?ここにも奇妙な痕が…。
ピアスかイヤリングの痕…。
(咳)風邪?…みたいです。
でも吉永さんは亡くなってるから移りませんよね風邪。
出なさい。
えっ…?遺体に対する畏敬の念のない者に法医学を学ぶ資格はないわ。
解剖室出なさい。
…はい。
先生少し厳しすぎるんじゃ…。
南ちゃんが体調崩したのはあの水着での実験のせいですよ。
原因はどうあれ私は検視に対する心構えを言ってるの。
やっぱり折れてるわね。
首前方に強い衝撃がかかって折れた。
となると問題は…。
この横5センチ縦1センチの圧迫痕ですね。
何か角材みたいなものを押しつけられたんでしょうか?それで折れた。

(ノック)はい。
おう。
あなた!ちょっといいか?お前に見てもらいたいものがあるんだ。
何それ。
どうしてこんなものを?風野真知子がカードを使って先月買い物したもののリストを調べたらこれと同じ泳ぐ人というタイトルのステンドグラスがあったんだ。
だけどあなた捜査外されてるんじゃ…?俺はな皆藤検事や署長のために捜査してるんじゃないんだよ。
ブヒ?なんだ?いやあなたらしいなあって。
(咳払い)でな店の人の話では彼女はこれを自分の部屋に飾るために購入したというんだ。
しかし彼女の部屋にはシェードのステンドグラスの照明スタンドはあったがこれと同じものはなかった。
お前に見てほしいのはこの部分なんだ。
これ。
あ?あっ裏の方がわかりやすいか。
どうだ?2…。
2に見えないか?見える!そしてスラッシュ。
スラッシュ!1。
ちょ…ちょっと待って!えーっと今ね彼女の背中の圧迫痕の写真を…。
ひっくり返して。
ひっくり返して。
ああ…はい。
間違いない。
この2分の1はこれと同じ形のステンドグラスでついた圧迫痕だわ!つまり風野真知子さんが最初に気絶させられたのは彼女の自宅マンション!そしてあの部屋は元鑑識の黒川信三の手が入った。
黒川信三はその部屋から全ての痕跡を消し去るためにステンドグラスの飾りを持ち去り真犯人の血痕のついた風野真知子の髪を切った。
そしてその罪を西島玲子に着せるためにもう一度髪を切った。
そして黒川信三がロープを緩く縛ったりするはずはない。
恐らく黒川信三に証拠の隠滅を依頼した真犯人と思われる人物が手首を縛った。
そして背中の2分の1の謎の答えはステンドグラスの飾りだった。
3つの謎が全部解けた!うーんでも…。
ん?どうした?吉永涼香さんの首の骨がどうやって何を使って折れたのかそれがどうしてもわからない…。
大石さんにおう人間が浮かび上がり…。
どうしたの?言いなさい遠慮しないで。
浅倉春子には秘密の口座があってそこから元鑑識課員黒川信三の口座に300万の現金が2回振り込まれてました。
何!?つまり黒川信三は浅倉春子友和親子のために動いていた。
風野真知子に会っていたというのは浅倉友和のスキャンダルを潰すためだった。
(小池)でもそれがうまくいかず浅倉友和が激情に駆られ風野真知子を殺害しその後始末を浅倉春子が黒川信三に託した。
バカな!春子夫人はそんな人では…。
(大石)しかし皆藤検事。
浅倉春子が黒川信三を使ってその罪を西島玲子に被せようとしたと考えると全ての辻褄が合います。
わかった。
大石さんその線を納得のいくまで調べて。
はい!行くぞ。
はい!しかし村中君。
県議選も近いし妙な推測で動いたらこちらが名誉毀損で訴えられる可能性もあるのでは?私たちの武器は六法全書だ。
正義を貫くためにはいかなる相手にもたじろぐ事はない。
そうアドバイスしてくれたのは確か皆藤検事でしたよね。
(春子)なんですって?私たちに警察に来いと?あなた方誰に口を利いてるんです?私は誰がなんて言おうとこの家から一歩も出ません。
奥さん警察の指示に従ってください。
(春子)皆藤さん。
それでもし奥さんのやった事が罪に問われるのなら…。
私が検事を辞めて奥さんの弁護をさせて頂きます。
奥さんや浅倉市長にはずっとお世話になってきた。
これがわたくしのご恩返しです。
皆藤さん…。
吉永さんあなたの首の中央にある圧迫痕色々調べたけどわからないの。
なぜ首の骨が折れたのか…。

(南の咳)南ちゃん。
何してるの?そんなところで。
すいません…。
診察してもらって風邪だとわかったんですがとにかく遺体の方に謝ろうと思って来たんです。
遺体の方に謝る?フッ…。
もういいわ。
早く帰って風邪治しなさい。
先生…私このまま法医学教室の助手を続けてていいんでしょうか?何かミスばかりしているみたいで…。
フフッ…あなたのミスなんかミスのうちに入らないわ。
あなたの亡くなったお母さん絵梨さん。
私と一緒に法医学教室の助手をしていた時遺族に引き渡す遺体を二度も間違ったのよ。
二度も!おじいちゃんがおばあちゃんになっちゃったって遺族の方にあなたのお母さん怒鳴り込まれて。
母がそんな失敗を…。
ええ。
だから一度や二度の失敗は気にしないで。
ね?わかりました。
遺体の方に謝る…か。
フフッ…絵梨似てるよ。
あの子あなたに似てる。
吉永さんごめんなさいね。
でも一体誰があなたをこんな目に…。
あなたの声を聞かせて。
ただいま。
おかえり。
どうだった?
(ため息)結局なんにも。
そうか…俺もダメだ。

(七海)「眠れよい子よ」・「庭や牧場に」「鳥も羊も」今度は赤ちゃんをおんぶか。
大変だなイクメンの修業も。
本当に叔母様って歌お上手よね。
これならサキゾウもよく眠れ…。
愛介何やってんの!?ちょっともうやだ負ぶい紐がサキゾウの首に食い込んでるじゃないの。
嘘?首ってすごく大事なのよ。
ねえ?首が据わらないうちにおんぶはまだ早いって。
後ろにガクッてこうなったら首の骨が折れ…。
首…折れる…負ぶい紐…。
吉永涼香さんの遺体が見つかったのは涼香さんが風野真知子さんと自転車事故を起こした坂だった。
ねえあなた用意してくるから一緒に来て。
2人でやりたい事があるの!えっ?何すんの?はあ…なんだよ?実験って。
うんほら…。
え?じゃあね私がじゃあいいわよって言ったらあの坂の上からゆっくり駆け下りてきて。
は?ね?ゆっくり下りてきて。
はいはいはい…。
(ため息)なんだよゆっくり駆け下りるって…。
じゃあいいわよ!よし!うっ!ストップ!おい!?これよ!え?なんだよ?このゴム紐は。
恐らくこの方法で吉永涼香さんは首の骨を折られたんだと思うの。
明日実験君を呼んできちんと検証しましょう。
実験君の安全を考えて高さは1メートル80センチぐらいね。
はい。
オーケー。
じゃあいいわよ。
じゃあ始めましょう実験君。
この張ったロープを全速力で突っ切って!よく言うよ。
ダミー人形に合わせてロープを上の方に張ってあるけどこっちにだって衝撃がくるんじゃないの?真実を見極めるためよ少々の衝撃には耐える。
しょうがない。
えーい!
(ブレーキ音)大丈夫?永岡君!ねえ!?大丈夫…辛うじて生きてますよ。
ダミー人形の圧迫痕は?はい。
(桑田)ほとんどこの写真と同じ圧迫痕です。
という事は犯人は吉永涼香がこの坂を自転車でいつも猛スピードで駆け下りてくる事を知っていた人間。
そうね。
ねえ弁護士さんに聞いてみたらどうかしら?ほら確か風野真知子さんと事故を起こした時示談交渉を担当した弁護士さんがいたでしょ。
あの弁護士さんだったら誰かそういう人間に心当たりがあるかも…。
弁護士…?これ…。
ごめんね。
いつも遅くまで付き合ってもらってるうえにクルーザーまで乗せてもらうなんて。
西島先生も少し海に出てパーッと気持ち切り替えた方がいいですよ。
さあ行きましょう。
裕未ちゃん待ってますよ裏のマリーナで。
(ノック)裕未ちゃんこっちに来たみたいだ。
フフフ。
はーい今開けますよ。
失礼。
(玲子)先生!事件は終わった。
犯人が誰かわかったわ。
その前にあなたの弁護士バッジを見せて。
弁護士バッジはひまわりよね?
(玲子)ええ…。
間違いない。
この圧迫痕は弁護士バッジだった。
でも違います!私は犯人じゃ…。
吉永涼香さんが殺された一昨日の夜9時から11時の間あなたはどちらに?
(ため息)ですから夜の10時頃吉永さんのアパートを訪ねてそしてずっと待ち続けて…。
でも彼女は帰ってこなかった。
それから?事務所に戻り法廷のための資料の整理を。
1人で?最初は1人でしたけど11時過ぎには山谷先生が来てくれました応援に。
ええ僕は11時頃に来ました。
西島先生は確かに事務所で仕事をなさってました。
そうですか。
じゃああなたはどうですか?一昨日の夜9時から11時の間どちらに?僕は家にいました。
でも西島先生から1人じゃ資料をまとめられないからと電話があったので急いで事務所へ来たんです。
変ですねぇ。
あなたの乗った車が一昨日の夜10時20分頃保土ケ谷から高速に入り5分後に新山下のインターを降りた事がNシステムのカメラで確認されています。
参ったな…。
正直言うと本当は手伝いには来たくなかったんでね。
(携帯電話の振動音)失礼。
(携帯電話の振動音)俺だ。
主任見つけました。
汐見運河のスクラップ工場で吉永涼香の自転車です。
大石さん!このロープが焼却炉に!わかった。
汐見運河のスクラップ工場であなたの捨てた吉永涼香さんの自転車とロープが発見されました。
どういう事なの?山谷先生。
一昨日の夜あなたは吉永涼香さんを殺害した。

(涼香)あっ!
(転倒する音)そのあとなんらかの事態が発生してあなたは転倒しひまわりのバッジの痕を残してしまった。
なぜだ?なぜ3人もの人間を殺した!?違う!真知子を殺したのは僕じゃない!僕はただ頭にきて突き飛ばしただけなんです。
帰ってよ。
(山谷の声)でも全てはあの真知子という女が悪いんです。
あの女が僕をだますから…。
僕は本当に愛し始めていた。
(山谷の声)あの女も結婚に応じた。
なのに…!
(山谷の声)あの女は西島先生のご主人と関係してるだけじゃなく示談交渉を有利に進めるためだけに僕と付き合っていたなんて口にしたから僕はたまらず…。
おい…おい!
(山谷の声)それで死んだと思った。
どうしたらいいかわからなくなって…。
父が困った時はいつも黒川に頼んでいた事を思い出し黒川を呼んだんです。
坊ちゃん慌てないでくださいよ。
この女まだ死んでませんよ。
本当ですか!?よかった…。
でも喜んでいいんですか?生かしておくとこの女命取りになりますよ。
(山谷の声)仕方なく真知子の事は黒川に任せる事にしました。
だから黒川の指示どおり手首を縛り僕は法廷へ向かった。
でもそのロープがほどけて玲子さんの車に運ばれた時風野真知子さんは黒川に抵抗したのね?
(刺す音)
(真知子)うっ!・
(救急車のサイレン)
(山谷の声)救急車騒ぎで黒川は凶器のナイフを回収する事が出来なくて…。
(山谷)それは手首のロープをしっかり縛らなかった僕のせいだ。
ちゃんと責任を取れと言い出し…。

(山谷の声)そのあとでふざけるななんでロープを縛り直すなんて余計な事をするんだと黒川に激しくののしられました。
(山谷)その時思ったんです。
このままだと一生黒川に頭が上がらず奴の言いなりになって生きる事になると。
だから黒川が西島玲子さんのベランダの鉢植えに風野真知子の髪の毛を隠しに行くと知った時あなたは黒川を…。
(黒川)ああーっ…!うっ!そしてコンシェルジュの吉永涼香さんは犯人が16時20分以降もあの地下駐車場に戻った可能性があると聞いてあなたの姿をあの地下駐車場で見た事を思い出した。
彼女もひどい女です。
金を要求してきた。
もちろん払って済ませるつもりでした。
しかし天秤にかけるように西島先生にも金の話を持ちかけてるあの女を見た時このまま生かしておくわけにはいかないと思ったんです。
西島先生信じてください。
僕はあなたに罪を被せるつもりはこれっぽっちもなかったんです。
あなたに罪を着せたのは…
(山谷の声)浅倉家からあなたをおとしめるよう依頼された黒川の発案なんです。
それだけは信じてください。
お願いします。
山谷先生…なんで?なんでそんな事を?ママ!来るな!来るとこの子の命はないぞ!クソッ!階段は?こっちです!待て!うるさい!その子を離せ。
ママー!裕未!大丈夫。
うちの人に任せて。
(裕未)ママー!裕未ちゃん目を閉じて!裕未!裕未!もう目を開けていいわよ。
ママ!
(玲子)彼の父親が亡くなる時に言ったんです。
息子の秀平には自分のようなダーティーな弁護士になってほしくない。
私のもとで鍛えてくれって。
でも難しいですね人を育てるって。
何か私がいけなかったのかもしれない。
あなたのせいじゃない。
彼自身の自制の効かない弱い心が問題だったんです。
本当に警部と二宮先生にはあんなにひどい事をしたのに私なんとお詫びやお礼を言ったらいいのか…。
ありがとうおばちゃん。
この子の笑顔で十分。
ねっあなた。
結局黒川信三が風野真知子さんの髪の毛を自分の口の中に入れたのは彼の強い意志だったのかもしれないわね。
誰かこの髪の毛の長さの謎に気がついてくれっていう。
そしてそれをお前が気がついた。
まあね。
ハハハ…イタタ…。
もう〜だらしないわねぇ。
ちょっと走ったぐらいですぐ痛くなって。
しょうがないだろ。
もうそんなに若くないんだから。
まあこれからはな体力よりも知性で勝負だ。
じゃあその知性を使って署長にちゃんと謝らないとね。
勝手に捜査に出て申し訳ございませんでしたってね。
そうだよ参ったな。
おい一緒に行って。
甘えるんじゃないの。
イテッ…。
あら南ちゃん!どう?具合よくなった?風邪はだいぶよくなりました。
そうそうあなたにねこれ渡しとこうと思って。
お母さんのこの指。
これねVサインじゃなくて二度失敗の2本指。
でも明るいでしょ?頑張るぞ!って。
(南)ええ。
あなたもお母さんを見習って立派な法医学者にならなくちゃね。
頑張って。
はい!ああ。
じゃあ。
腰治ってるじゃない。
行くわよ。
ほら!はあ…二度失敗のVサインか。
そう。
それってあれか?渡す遺体を二度間違えたってやつだな。
そうそう。
うんそれってさお前じゃん!
(笑い声)嘘ついたのか?まあ嘘も方便。
これが私の知性の使い方。
見習って。
ハハハ知性ね…。
この嘘つきが!ああっ…!わわわ…わーっ!2014/05/04(日) 15:25〜17:25
ABCテレビ1
法医学教室の事件ファイル[再][字]

すべてが“1/2”の死体の謎…疑惑の女弁護士VS女医!綺麗な殺害現場と3センチ足りない髪の秘密!

詳細情報
◇番組内容
超人気シリーズ第36弾!女弁護士の所有する車から、女性の死体が見つかった!その遺体に残されていたのは、3つの“1/2”…。奇妙な謎の解明に、法医学者・二宮早紀が挑む!
◇出演者
名取裕子、宅麻伸、由紀さおり、櫻井淳子、山本陽子、勝野洋、賀集利樹、中村静香、本村健太郎、佐野和真、松尾れい子、吉井怜、五十嵐めぐみ、阿南健治、田中幸太郎
◇スタッフ
【脚本】今井詔二
【音楽】岩間南平
【監督】山本邦彦

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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