(まる子)今日から4週間さくらももこデビュー30周年記念原作まつり!
(まる子)ねえたまちゃん。
(まる子)春は家族でどっか行く予定ある?
(たまえ)うん。
私ね潮干狩りに行くんだ。
えっ!潮干狩り?いいなぁ。
あたしなんて5歳のときに行ったっきりだよ。
すっごく面白かったよ。
あ〜もう一度行きたいなぁ。
考えただけでわくわくするよ。
へぇ〜そんなに面白いんだ。
私初めてだから楽しみだな。
ねえまるちゃんもお父さんに頼んでみれば?お父さんって案外そういうの好きかもよ。
お父さんがね…。
潮干狩りなんて全然興味ないと思うけど。
(ヒロシ)はぁ?潮干狩り?やだね。
行きたくねぇ。
やっぱりね。
そう言うと思ったよ。
予想のつく無駄な言動はやめろ。
あ〜あ。
5歳のときに行った潮干狩りの楽しい記憶が幻のように蘇るよ。
その記憶だけで十分だ。
これ以上潮干狩りの記憶を追加しなくてよし。
他のことを記憶しやがれ。
楽しかったな〜。
《あった!貝だ!あったよ〜!》《お父さん面白いね!潮干狩りって楽しいね!》あ〜ん思い出したらますます行きたくなったよ〜。
もう忘れろ。
そんな思い出捨てろ。
俺なんかなろくな思い出ありゃしねぇ。
あの後な俺はひどい筋肉痛になったんだ。
腕から肩首そして脚腰背中まで…。
あんな目に遭って得たものはたかが貝なんて…。
俺もう潮干狩りなんてこりごりだと思ったぜ。
潮干狩りってそんなに体を使うものだったかなぁ。
使うぞ。
あれは全身をフルに使うぞ。
大変な労働だ。
砂を掘るためしゃがむと腰が曲がり脚に力がいる。
砂を掘るために腕と肩の力がいる。
あたしゃ筋肉痛になった覚えないけどな。
お前忘れてるだけじゃねぇのか?・
(すみれ)そうよ。
んっ?
(すみれ)まる子もあの日の夜は脚と腕が痛いって泣いてたわよ。
ほら見ろ。
(すみれ)まる子ったら次の日は筋肉痛で幼稚園を休んだのに覚えてないの?そんなこと全っ然覚えてないよ。
潮干狩りが楽しかったことしか。
バカってのは幸せでいいな。
都合のいいことしか覚えてねぇんだから。
やなこと言うねお父さんは。
何で?お前が幸せでいいなって言っただけだぞ。
ヘヘヘヘ。
あ〜あ。
やっぱり駄目だったな。
お父さんに言ったって無理なんだどうせ。
あ〜あ。
うちのお父さんがもっと優しかったらな。
そんでもっとハンサムでもっとお金持ちでもっとセンス良くてもっと若くてそうしたら人生変わっていただろうな。
あたしももっと美人に生まれていただろうし。
犬も飼ってもらえたりしてね。
(ヒロシ)《ただいままる子》《ほら約束の小犬だよ》《わ〜い!》《パパ大好き!》《ハハハハ》《まる子大きくなったらパパのお嫁さんになりたい》《ハハハハ》
(すみれ)《まあまる子ったら》《ウフフフ》あ〜あ。
くっだらない。
風呂入って寝よう。
翌日
(戸川)来週の月曜日には体力テストがあります。
皆さん体操着を忘れないようにしてください。
(児童)あ〜やだなぁ。
(小杉)体力テストか。
憂鬱だなぁ。
(山根)小杉君ジグザグドリブルの練習一緒にしようか。
(小杉)えっ?体力テストか。
あんまり自信ないなぁ。
(たまえ)ねえまるちゃん。
んっ?潮干狩りのことなんだけどまるちゃんも一緒に行かない?あしたの日曜日に。
えっ!?無理?ちょっと急だもんね。
うちのお母さんが行けなくなっちゃって。
お父さんと2人じゃつまらないからまるちゃんを誘ってみようと思って。
よくぞ声を掛けてくれたね!うれしいよ。
ねえまるちゃんのおじいちゃんも誘ってみたらどうかな?わ〜い!やった〜!あしたの朝まるちゃんの家の前にお父さんの車で迎えに行くね。
(児童たち)バイバーイ。
ハァハァ。
ハァハァハァ。
(山根・小杉)ハァハァハァ…。
(永沢)ご覧よ藤木君。
(藤木)うん。
小杉君がジグザグドリブルの練習をしているね。
人が無駄な努力をしている瞬間に僕らは立ち会っているのさ。
貴重な体験だね。
よしもう一回やってみよう。
おじいちゃん。
ねえあした一緒に潮干狩りに行こう。
(友蔵)えっ?潮干狩りに?たまちゃんのお父さんが車で連れていってくれるんだって。
おじいちゃんは何も心配しなくていいよ。
(友蔵)ホントかい?行けるでしょ?ねっ行こうよ。
よし行こう。
あしたは確か何の予定もなかったはずじゃ。
だけどちょっと待っとくれ。
一応予定を調べてみるから。
あっ!しまった!あしたは佐々木のじいさんの街路樹を植える手伝いをする予定じゃった…。
そんなのどうでもいいじゃん。
断りなよ。
そうじゃな。
佐々木のじいさんよりまる子じゃ。
佐々木のじいさんっていったい
翌日
お母さんお弁当は?テーブルの上に置いてあるわよ。
フフフフ。
お母さん熊手ある?持ってかなきゃ駄目だよね?・
(友蔵)まる子。
んっ?熊手なら買っといたぞ。
さすが!すごいね!・『すばらしいおじいちゃんまる子心のうた』・「いつも気のきくわたしのおじいちゃん」・「どんな時でもわたしの味方よ」・「シュビドゥビドゥビパパッパーウー」・「こんなおじいちゃんはどこにもいない」・「すばらしいすばらしい」・「わたしのおじいちゃん」・「とても頼れるわたしのおじいちゃん」・「すぐに駆けつけわたしを助ける」・「シュビドゥビドゥビパパッパーあーん」・「こんなおじいちゃんはどこにもいない」・「すばらしいすばらしい」・「わたしのおじいちゃん」・「あーカンゲキッ!!」・「ウー」
(すみれ)どうぞよろしくお願いします。
気を付けてね。
いってきま〜す!
(たまえ・まる子)アハハハハ。
わ〜!たまちゃん張り切って採ろう!うん!頑張ろうね。
(友蔵)《まる子たまちゃんと本当に仲がいいのう》《家ではまる子とわしは一番の仲良しじゃがやっぱりまる子には同世代のたまちゃんがお似合いじゃ》《こんな老いぼれじじいよりも》《しかしいい友達を持ったなまる子よ》《たまちゃんはいい子じゃ。
ホンットにいい子じゃ》《わしゃうれしいよ》
(穂波)この辺に荷物をまとめておきましょうか。
わしゃうれしいよ。
(穂波)はっ?《何?》
(友蔵)お宅のお嬢さんとうちのまる子が仲良くしていただいて本当にうれしいです。
どうもありがとうございます。
《涙?》いえこちらこそ。
あのホントどうも…。
さあ一緒に座ってたまちゃんの話でもしましょう。
えっ?たまえの話ですか?
(友蔵)たまちゃんもいつか嫁に行ってしまうんですねぇ。
(穂波)はぁ…。
お父さんも寂しいでしょう。
(穂波)えっ?まだあんまり考えたことないですけど。
この今日の潮干狩りも嫁ぐ日の思い出になるんでしょうね。
あっ…そうかもしれませんね。
(友蔵)今は無邪気に遊んでいるけれど…。
アハハハハ!
(穂波)《たまえ…》《いつかお嫁に行くんだね》《今は空気のように当たり前に毎日見ているお前の笑顔がいつか遠くへ行ってしまうんだね》どうです?悲しいでしょう。
あっはぁ…。
少々切なくなってしまいました。
・ねえちょっとちょっと!2人ともこっちへ来て手伝ってよ。
こんな所で何をしゃべってるの?大事な話?たまちゃんがお嫁に行く話じゃよ。
(たまえ・まる子)えっ?んっ?
さっぱり訳が分からない2人であった
そんなことより潮干狩りだよ。
さっきから砂掘ってるけどたった2個しか見つからなかったよ。
もう30分近く頑張っているのに…。
えっ!30分も探し続けてたった2個?そりゃちょっと情けないな。
よし穂波さんわしらも行こう!
(穂波)そうですね。
あっ…。
ちょっと待っててください。
あった。
《このカメラで今日のたまえを撮るんだ》《嫁ぐ日の思い出に》ねえここって貝あんまりいないんじゃないかなぁ。
そうかもね。
そうなると探しても無駄だよね。
あっ。
あの人あんなにいっぱい採ってる!やっぱりいるんだ。
希望が湧いてきたね。
(シャッター音)《よし希望が湧いたたまえ撮ったぞ!》とにかく掘ろう。
頑張って掘ればそのうちいいことあるよ。
うんそうだね。
頑張ろう!
(たまえ・まる子)フフフ。
わしらも頑張りましょう。
(穂波)そうですね。
(女の子)ただ掘りゃいいってもんじゃないよ。
その声は!やっぱり!
後半へ続く
(まる子・たまえ)あっ!野口さん!
(野口)そう野口だよ。
潮干狩りの野口もいいでしょ。
クックック…。
気合入ってるね〜その格好。
フッ半端じゃないよ。
お笑いも潮干狩りも。
ねえ野口さん潮干狩りには慣れているようだけどコツがあったら教えて。
私たちさっきからちっとも採れないんだ。
コツなんてないよ。
必要なのは根気と運のみだね。
えっ?運?そう。
潮干狩りは運しだいだね。
貝がまとまっているところが見つかるかどうか。
(まる子・たまえ)えっ?貝ってまとまっているの?じゃあそれ以外のところをいくら掘っても無駄ってこと?無駄だね。
水脈のない場所で井戸を掘るようなもんだね。
クックック…。
水脈のない場所で井戸を…。
確かに無駄だね。
あっ。
野口さんもしも貝がいっぱいいるところを見つけたら教えてね。
私も。
ぜひ!やだ。
(まる子・たまえ)えっ…。
教えないよ。
クックック…。
(たまえ)野口さんって…。
うん。
いいよね。
(シャッター音)
(穂波)《たまえ野口さんというクラスメートに圧倒されているお前も撮ったぞ》《こんなことも後になればいい思い出だ》貝脈に当たらなきゃ採れないらしいよ。
でも当たればすごいって。
(友蔵)ほう。
頑張ろう!
(たまえ)ねっ!
(小杉)おい頑張れよ。
小杉君気合入ってるね。
まるでいつもの小杉君じゃないみたいだ。
えっ?
(山根)いつもの君はただののんきなデブちんなのに。
僕はただのデブちんから卒業したいんだ!だからあしたの体力テストで頑張ってみんなを驚かせてやるんだ。
君も胃腸の弱い山根君というイメージを卒業したらどうだい?《胃腸の弱い俺を卒業!?》
(たまえ・まる子)う〜ん…。
貝脈ってなかなかないもんだね。
うん。
宝探しみたいね。
こんなに探しても見つかるものが宝じゃなくて貝なんてね。
うん張り合いないよね…。
小杉は今日も体力テストに備えて練習するって言ってたね。
見つからない貝を探すよりそっちの方が有意義かもね。
まるちゃん…。
ごめんね。
私がこんな潮干狩りに誘ったばっかりに…。
ちっ違うよ!ごめん嘘。
嘘だよ!潮干狩りの方が有意義に決まってるじゃん。
《まるちゃんあんなに慌てて…》こんな天気のいい日曜日に潮干狩りに来ないなんてバカだよ。
ましてや体力テストの練習してる人なんて大バカ。
大バカ!《何もそこまで…》ハァハァハァ…。
《俺はバカだろうか》《いまさら練習したって無駄だろうか》《山根君はとうとう帰ってしまった》・
(佐々木)おっ一人で特訓かい?偉いなぁ。
佐々木のじいさん。
(佐々木)そうとも。
(佐々木)わしゃ佐々木のじいさん。
町の植木をひたすら守って30年。
今日はさくらさんちの友蔵さんが苗木を植える手伝いをしてくれるはずだったのにお孫さんと潮干狩りに行っちゃったんだよ。
あんたどう思う?えっどうって…。
友蔵さんが潮干狩りに行って苗木を植えなかったことをどう思うか。
あっ…。
えっとあの…。
よくないと思います!やっぱ苗木はちゃんと植えないと!だろう?君は今はただのデブちんだが頑張れば立派なデブちんになるぞ。
ホントですか?わしは30年木を守ってきた男じゃ。
嘘は言わんよ。
(小杉)《佐々木のじいさん》《俺…俺…頑張るぞ!》《立派なデブちん目指してレッツ・ゴー小杉!》お〜いまる子〜!
(穂波)たまえこっちに来〜い!何?もしや貝脈が!?貝があるの?あるあるあるある。
ここじゃよ。
わっホントだ!すごい!大漁じゃ大漁じゃ。
夢のようじゃ!
(シャッター音)《俺は貝拾いに来ているのに貝を拾いもせずたまえを撮り続けている》《フッあきれた迷カメラマンってところさ》ちょっと。
お父さんも貝を拾うの手伝ってよ。
おっ。
怒ってるたまえもいいぞ。
(シャッター音)えっ…。
たまちゃんのお父さん熱心だねぇ。
ああ。
彼は今貝より写真じゃ。
おじいちゃんあたしたちはとにかく貝を採ろう!うん。
そうじゃ。
佐々木さんにも貝をやろう。
じゃあねたまちゃん。
(たまえ)またあしたね〜。
(ヒロシ)おお!あさり料理ばっかり。
何か多過ぎねえか?これ。
すごい大漁でしょ?これでも少し減ったんだよ。
さっきおじいちゃんが佐々木のじいさんに分けてあげたから。
佐々木さん結局一人で全部苗木を植えたそうじゃ。
申し訳ないことをしたよ。
そういえばまる子のクラスの太った生徒が学校で一人で特訓しとったって佐々木さんが言ってたぞ。
ああ小杉だよそれ。
体力テストの練習するって言ってたもん。
へぇ〜体力テストの練習かい。
だけどさ体力なんて1日や2日練習してもどうにかなるってもんじゃないと思うけどな。
そしたら無駄な努力するより潮干狩りに行った方が賢いね。
まあそれもそうだな。
でしょ?野口さんも潮干狩りに来ていたよ。
賢い人はみんな潮干狩りに行くんだよ。
(すみれ)フフフ。
そのころ野口さんは
《言えやしない言えやしないよ》《あんな格好してまで貝脈が見つからなくて貝が採れなかったことなんてバカらしくて誰にも言えやしないよ》《さくらさんの言い方で言えば「私っていったい…」ってとこじゃん?》クックック…。
たまちゃんのうちでは
(たまえの母)たまえもう寝なさい。
は〜い。
(たまえの母)あなたももう寝たら?
(穂波)ああ。
一仕事をしてから眠るよ。
じゃお先に失礼するわ。
あんまり無理しないでね。
おやすみ〜。
ああおやすみ。
《俺は今から「たまえメモリー」を記す》《今日から急に記すことに決めたこのメモリー》《さくらさんとこのじいさんに大切なことを気付かせてもらってよかったぜ》《たまえとのありふれた日々も一瞬一瞬大切にしなきゃ》《なっ。
たまえ》
たまえの父は「たまえメモリー」を書き続けていた
《よしこのページにはあの写真を貼ろう》
まる子は眠っていた
たまえも眠っていた
野口は深夜ラジオを聴いていた
プッ!クックック…。
穏やかに過ぎていく夜であるが朝になったら潮干狩りに行ったメンバーは全員強烈な筋肉痛に見舞われることになるのである
もちろん友蔵も
さあ次回は君が活躍する番だ
小杉よ立ち上がれ。
夜明けは近いぞ
う〜ん…。
(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2014/05/04(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多]
「まる子、潮干狩りに行く」の巻
詳細情報
番組内容
あーもう!せっかく潮干狩りに来たのに掘っても掘っても貝が出てこない!これなら小杉みたいに体力テストの練習してた方が良かったかも。あ、ウソウソ、たまちゃんが誘ってくれたんだもん。楽しいなー。
今回のちびまる子ちゃんは、「まる子、潮干狩りに行く」っていうお話だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO
おじいちゃん: 島田敏
お父さん: 屋良有作
お母さん: 一龍斎貞友
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ
【OP曲】
「おどるポンポコリン」
【END曲】
「100万年の幸せ!!」
【脚本】
さくらももこ
【絵コンテ】
堂山卓見
【演出】
堂山卓見
【作画監督】
山崎登志樹
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
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