Comenowwithme.カメラをキッチンへと招き入れるこの男性。
彼の名は…そうスプーンやフォークを次々と曲げてみせ超能力ブームを巻き起こしたあの人物です。
ああホントだホントだ。
これクニャッと曲がった。
わあ!すごい!
(拍手)67歳の今もその能力は衰えていないと言います。
うわ〜!でも超能力なんて本当に存在するの?実はその謎に真剣に挑んでいる科学者たちがいます。
しかもなんとごく普通の私たちにも未知のパワーが備わっているかもしれないっていうんです。
そんな驚くべき可能性が最新鋭の測定機器や統計学を駆使して検証され始めています。
驚きの最新実験が続々。
科学者たちはこの不可思議な世界にどこまで迫れるのか?
(テーマ曲)今日のテーマ超能力ですか。
「サイエンスZERO」でやるとはって感じですけど科学で切り込んでくんですか?今どきの科学者たちはいわゆる超能力者たちが本物かどうかというとこに興味がある訳じゃないんです。
あっそうなんですか。
そういう発想なんですよ。
おお〜。
実際に自分にもあったらって考えるとワクワクしますね。
3月に放送しましたNHKスペシャル「超常現象科学者たちの挑戦」でも大きな反響を頂いたんです。
今回はその「NHKスペシャル」では放送しなかった更にすごい実験がいろいろと出てきますよ。
それはすっごい楽しみですね。
ところで奈央ちゃん透視能力って知ってますか?透視能力って隠れてて見えない物が見えてしまうというアレですよね。
なんとですねその透視能力が普通の人にも元来備わってるというふうに考えてユニークな実験をやっている科学者がいるんですよ。
え?ホントですか?元雲南大学副教授で物理学者の…人間が未知のパワーを秘めているという可能性を30年以上探究し続けています。
朱さんは今ごく普通の子どもたちを対象にある実験に取り組んでいます。
事前に小さな紙きれにさまざまな文字や記号を書いておきます。
それを5回ほど折り畳み中に何が書かれているかを透視させようというのです。
実験です。
畳んだ紙を耳の中に入れています。
こうすると意識を集中しやすいんだそうです。
数分後こちらの4歳の女の子が何やら書き始めました。
丸にひもがついたような図形です。
紙に書かれていたのは数字の0でした。
この男の子には数字の7のような図形が浮かんだようです。
紙を開いてみると…。
あっ当たってる!なんと朱さんによると10歳くらいまでなら2〜3日経験を積むだけである程度は透視できるようになるといいます。
この透視能力は本物なのか。
取材班が設定した厳密な条件の下で実験してみました。
協力してもらうのは中学2年生の…3年前から透視実験に参加しています。
実験する部屋は厚いカーテンで囲いチョウさんとカメラマン以外は入れないようにします。
更に不審な動きなどを見逃さないよう3方向から常時撮影します。
透視する課題は取材班が作成し鍵のかかるケースで厳重に保管しておいたものです。
実験開始。
ふだんは数分で分かるといいますが緊張のせいか苦戦している様子です。
ようやくイメージが浮かんだようです。
チョウさんはこんな不思議な図形を描きました。
正解は…?ああ〜惜しい。
惜しい。
惜しかったね。
その後もチョウさんは何回も挑戦を続けます。
そして…チョウさんの頭に浮かんだのはこんな図形です。
果たして正解は?これはかなり似ています。
この間のチョウさんの様子をノーカットで振り返ってみましょう。
チョウさんは紙を触ったり握ったりする事は許されています。
6分間3台のカメラでずっと見守りましたが中を盗み見るような不審な様子は見受けられませんでした。
これって本当に透視能力なの?すごいですね。
でも不思議。
どうやって見えてくるんだろう。
チョウさんが13回行った透視実験の結果がこちらです。
上の方はちょっと当たってないような気がするんですよ。
でも何か図形と文字がありますけど何となくこの辺は何か文字は文字で見えてるのかなって感じ。
10番以降は何となく近いなあみたいな。
うんかなり近いですよね。
ただですね単なる偶然っていう可能性もありますよね。
そっか。
まあそう言われてみればそうかもしれないですね。
チョウさんの話ですといつもならもっと当てられると。
ただ今回は私たちが設定した条件の下だったので緊張してしまってうまくいかなかったと。
そっか。
ここがまさに超能力実験の難しいところですよね。
まあ返す言葉がないんですよね。
なるほど。
そうなると超能力ってやっぱり科学的に見極めるのってかなり難しいですよね。
ただここで諦めちゃ駄目なので…そういった実験が今注目されてるんですよ。
そうなんです。
ちょっとこちらをご覧下さい。
これもしかしたら人間の未知のパワーをとらえる事ができるかもしれない装置。
更に外部から人為的な影響を受けないように…これって超能力を捉えるために作られた装置って事ですか?違います。
最近インターネットなんかで個人情報をやり取りする時にパスワード使いますよね。
他人に盗まれないようにそのパスワードをランダムに発生させる時に乱数発生器が広く使われてるんですよ。
意外に身近なとこで使われてるんですね。
ただですねちょっと不思議な事があるんですよ。
ええ〜っ!なぜだろうと。
そうなんですよね。
実際にその不思議な異常を捉えたこんな大がかりな実験があるんです。
アメリカネバダ州の砂漠。
去年の夏7万もの人々が集まりました。
28回目を迎えたバーニングマンという世界的なイベントです。
会場の中心にそびえる巨人像。
毎年イベントのクライマックスでこの像が燃やされ参加者の感情が一気に高ぶります。
これを利用して人間に未知のパワーがあるのかどうかを探ろうという大実験が計画されました。
考えたのは超心理学者の…未知のパワーを検証するにはバーニングマンが最適の場だと目をつけました。
7万人もの意識が燃える巨人像一点に注がれる。
これほどの事はめったにありませんからね。
巨人像を燃やす夜。
観客が続々と集まってきます。
7万人の観客が巨人像を取り囲みます。
そこから500mほど離れた3か所に2台ずつ乱数発生器を設置しました。
果たして異常は現れるのでしょうか?巨人の腕が上がり始めました。
人形を燃やす合図です。
(歓声)この間乱数発生器はどう動いていたのか。
設置した6台のデータを足し合わせて解析しました。
0と1の現れ方がどれだけ偏ったかを示したグラフです。
巨人像を燃やす前日に計測したデータには大きな偏りは見られませんでした。
ところが当日は午後9時の辺りで急激に偏りが大きくなっていたのです。
これほどの偏りが偶然で起こる確率はおよそ230万分の1だといいます。
異常が起きた午後9時ごろの映像を振り返ると…。
ちょうど巨人の手が上がり始めたタイミングでした。
これから燃やされるという合図に7万人の興奮が一気に高まった時だったのです。
7万人の意識が一斉に高まった事が波紋のように乱数発生器に何らかの影響を及ぼしたのかもしれません。
興奮で手が震える思いです。
現代科学では説明できないような現象を捉えたのですから。
230万分の1ですよ。
だけど確かに7万人もの人が一斉に盛り上がったら何かしらの影響はありそうな気もするけどでも不思議ですよね。
超能力の科学的な検証に挑んでいらっしゃいます明治大学の石川幹人さんです。
よろしくお願いします。
お願いします。
先生大勢の人が集まるといったら例えばコンサートとかスポーツの試合とかでも乱数発生器に異常が現れそうですよね。
いろいろな場面で実験を続けています。
その中でも際立った結果が出たのが青森県のねぶた祭りなんですね。
え〜っ!夏の有名な祭りですよね。
その結果です。
乱数発生器の0と1の現れ方が五分五分からどれだけ外れたかを表したグラフです。
祭りが始まる前は正常値からあまり外れていませんよね。
ところが祭りが行われている最中はそれより偏りが大きくなっていました。
で祭りが終わると…。
そう偏りの度合いが小さくなりましたね。
ホントだ。
不思議。
この結果もやはり大勢の人の感情が一斉に高まるという事が影響を与えた要因の一つだろうというふうに考えております。
全地球規模!かなりスケールが大きいですね。
(竹内)世界中におよそ50か所乱数発生器を設置してネットワークでつないで24時間体制でデータを集めてるんですね。
この15年に及ぶ研究の中でも特に大きな異常が現れたと報告されているのが…かなり世界中に大きなショックを与えましたよね。
その時のグラフです。
世界各地の乱数発生器のデータを集めて解析したものです。
テロが起きる前の日までは偏りは正常と見なせる範囲でした。
ところが1機目の飛行機がビルに激突した頃から偏りが大きくなります。
そして数日にわたって明らかに正常値から外れていったという事なんです。
あの事件後は確かに人の感情って変化はしてますもんね。
だけどこういう大きな事件の時ってみんな一斉に携帯電話とか使ったりするじゃないですか。
そうなんですね。
確かによく指摘されるのは…乱数発生器は電磁波を遮断するカバーで覆われているといえども本当にそうなのかと疑問に思う人もいるんですね。
そこで今回「ZERO」では電磁波の影響で乱数発生器に異常が現れるかどうか番組独自に実験してみました。
実験に協力してもらったのは明治大学の…乱数発生器の異常と人間の意識との関係を探る実験を行ってきました。
今回は乱数発生器に強い電磁波を直接当て異常が起こるかどうか調べます。
このアンテナから強さが10V/mの電磁波を発生させます。
これは電子機器の検定試験で使われるかなり強い電磁波です。
携帯電話やデジタルカメラを同時にたくさん使用してもこのレベルに達する事は通常ありません。
果たして0と1の発生率に異常な偏りは現れるのか?電磁波の周波数を変えながら2時間乱数発生器に当て続けます。
まずは電磁波を当てなかった場合の結果です。
およそ30秒ごとの偏りの度合いを点で表します。
緑色の線に近いほど0と1の発生率は五分五分に近くなります。
電磁波を当てなくても発生率はある程度ばらつきますが平均するとほぼ正常値になります。
この程度の偏りが…一方10V/mの電磁波を当てた場合です。
ばらつきを平均するとやはりほぼ正常値に。
これが…統計学的には少なくとも確率以下でなければ異常と見なされません。
それほど大きな異常は今回の実験では現れませんでした。
電磁波以外で乱数発生器の異常を引き起こす原因ってないんですかね?私たちは乱数発生器は信頼性の高い機器だと思っていますけれども電圧の低下に対しても強いとかさまざまな要因をそれぞれ調べていく必要があります。
それでも偏りが生じるという事であればもしかしたら意識という要因が残されるんではないか。
そういう可能性があるんですね。
もし本当に乱数発生器が人間の意識の高ぶりによって異常が出てるんだとしたら一体どんな事が起こってるのかって気になりますよね。
この乱数発生器の中にあると考えられているんです。
キーワードはこちら!量子とはこの世界のあらゆる物質をとことん細かく分解していった場合最後にたどりつく最も小さな粒子の事。
電子や光子クォークなどと呼ばれるものはいずれも量子です。
乱数発生器はこの量子の働きを利用した装置です。
乱数発生器の回路には量子の動きを遮る壁のようなものがあります。
量子はこの壁をある時は通り抜けある時は壁に跳ね返されます。
そこでこの壁を調節しすり抜ける確率がちょうど1/2になるよう厳密に設定します。
そして壁に跳ね返された時は0すり抜けた時は1として五分五分の確率で0と1を発生させているのです。
量子が壁をすり抜けられるなんてすっごい不思議ですよね。
これは量子トンネル効果っていうんですね。
この量子の世界というのはホントに常識では計り知れない不思議な世界なんですよ。
ただこの量子の性質が一体どうやって意識と関係するんですかね?量子の仕組みで動いてる乱数発生器に意識が何らかの働きかけをできるのであれば意識と量子の間に関係性を見いだすという事ができるのかもしれないと。
こういう事なんですね。
そんな事ホントにありえるんですか?まだよく分かっていないんですけどもそういった事に挑戦する意義があると思うんですね。
その人間の意識と量子との関係を更に詳しく探ろうとするこんな最新の実験も行われているんです。
バーニングマンというイベントで乱数発生器の異常を捉えたレイディン博士。
今新たな実験に挑んでいます。
博士が注目したのは量子の一種光子です。
実は光子には不思議な性質があります。
光子を発生する装置とスクリーンとの間に2筋の細いスリットを開けた壁を置きます。
次々と光子を発射するとスクリーンまでたどりつくのはスリットを通り抜けた2筋の部分だけだと思いますよね。
ところが実際は違うんです。
スクリーンで捉えられる光子はこんなふうにしま模様を描く事が実験によって確かめられています。
なぜでしょうか?それは…。
実は2つのスリットを通り抜けた光子は波紋を描くように広がっていきます。
この時2つの波が重なって強まる部分に光子が集中しスクリーンにしま模様を描くのです。
この現象を利用してレイディン博士はある実験を考えました。
2つのスリットの片方だけを光子が多く通過するよう被験者に強く念じてもらう事にしたのです。
もしも人間の意識が量子に作用するなら光子の動きが変化してしま模様も変わるのではないかと考えました。
実験はごく普通の人たち延べ250人に協力してもらいました。
実験装置です。
右端から発射した光子が筒の真ん中で幅0.1mm以下の2つのスリットを通過。
それを左端のセンサーで精密に捉えます。
指示に従って15秒間意識を集中。
そして15秒間休みます。
これを10分間繰り返します。
延べ250人の実験で光子の動きはどれほど変化したのか。
黄色の範囲内であれば偶然と見なされます。
誰も念じていない時は大きな変化は見られません。
ところが赤線のところで意識を集中するよう指示するとその3秒後に偶然では考えられないほど大きな変化が現れたのです。
えっ人が集中したタイミングで変化が起きた。
これ結構ショッキングな結果ですよ。
レイディン博士の統計的な分析によりますと250回を合計してこういった意識集中の時だけしま模様が変化するというような事が起きる確率は…これをもってレイディン博士は意識が量子に何らかの作用をしたんではないだろうかって可能性を指摘しています。
通常物理学的に説明しようとすると…そうですね。
私も信じ難いところがあります。
ただ実験の結果のデータはこう出てるという事をどう考えたらいいか。
今キャッチされてるのは統計で250回しっかり調べて足し合わせて出てきたというようなごく僅かの効果なんですね。
ですから…そうなんだ。
超能力って結構特殊で若干怪しいものだなというふうに見てたんですけど私たちも意識したら何か変化させられたりとかできるようになるとしたらすごい面白いなと思いましたね。
石川さんどうもありがとうございました。
それでは「サイエンスZERO」。
次回もお楽しみに。
2014/05/04(日) 23:30〜00:00
NHKEテレ1大阪
サイエンスZERO「“超能力”はあるのか!?不可思議に挑む科学者たち」[字]
誰にでも“超能力”が潜んでいる!?そんな驚くべき仮説がいま世界の科学者達によって真剣に検証されている。壮大な実験で浮かび上がる、不可思議な「未知のパワー」とは?
詳細情報
番組内容
念力、テレパシーといった“超能力”の謎に、いま世界の科学者たちが真剣に挑み始めている。しかも驚くことに「ごく普通の私たちにも不可思議な“未知のパワー”が存在するかも知れない」というのだ。最新の計測機器と統計科学を駆使して浮かび上がる、現代科学では説明困難な現象とは何なのか?そこから最先端の物理学と“超能力”の思いがけない接点が見え始めている。常識にとらわれず、壮大な謎に挑みかかる研究最前線に迫る!
出演者
【ゲスト】明治大学情報コミュニケーション学部教授…石川幹人,【司会】南沢奈央,竹内薫,【キャスター】江崎史恵,【語り】土田大
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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