(テーマ音楽)
(トンジュ)ほらこっちだ。
トンイ。
(ヒョウォン)トンイ。
心の声
(トンイ)お父さん。
お兄ちゃん。
(ヨンダル)早くして下さいよ!
(チュシク)どこだ?履物はどこにいった?淑嬪様をお見送りできなかったらどうしてくれるんですか!そんな事言ったって裸足で行けるか!ヨンダルこれはどういう事なんだ?まさか淑嬪様が本当にこのまま宮殿を出られるなんて。
知りませんよ!先に行きます。
来るならご勝手に。
こら!ヨンダル…ヨンダル!置いて行くな!
(ポン尚宮)気を付けて。
そっと。
あっ傷が付いてる。
もうイヤだ。
なってないわね。
大切に運んで!
(エジョン)今からでも遅くありません。
説得して下さい。
説得?誰が?私が?誰を?淑嬪様を?尚宮様。
無理よ。
そんなのとっくに諦めた。
淑嬪様は何をお考えなのでしょう。
居心地のいい宮殿を出て苦労を買って出るような事を…。
それは私だって聞きたいわ。
あとはのんびり何不自由なく暮らせるっていうのに。
もう!もう一度だけ説得してみて下さい。
ね?ちょっと!王様が止められないのに私が言って聞く!?尚宮様。
王妃様がお見えです。
えっ?淑嬪に会いたいのだが。
王妃様。
王妃様。
(仁元王妃)考え直してくれぬか?淑嬪。
宮殿の外での暮らしは不便だ。
王室で暮らした者にはとても耐え難いであろう。
王妃様。
私はパンチョンで育った賤民なのです。
お忘れですか?淑嬪。
イヒョン宮も私にはぜいたくなくらいです。
ご心配には及びません。
ご挨拶に時々参ります。
どうかご安心ください。
私のせいか?私とヨニン君のために出ていくのか?淑嬪もしそうなら…。
王妃様それだけではありません。
長い間描いてきた私の夢でもあるのです。
いつか宮殿を離れる事は。
なに?回想
(粛宗)余はそれでも承諾できない。
そなたを宮殿の外へはやらぬ。
王様。
王様。
私が宮殿に入ったのは生きるためでした。
父と兄を亡くした私が追っ手から逃れられる場所といえば宮殿しかありませんでしたから。
そして私はここで王様に出会いました。
言葉では言い尽くせぬほどのお心を頂き命より大切な子も授かりました。
ならばなぜ去るのだ?ここには余もヨニン君も居るではないか。
それはもう一度生きるためです。
罪を着せられたまま死んでいった父と兄の濡れ衣を晴らそうと宮殿に入りましたが今度は父と兄がそうしたように貧しい人の力になるために宮殿を出たいのです。
そしてその生きざまをヨニン君に見せたいのです。
お願いしますどうかご理解ください。
これからは宮殿を出て父や兄のような以前の私のような最も弱い者たちのために生きたいのです。
将来ヨニン君が王になった時にその者たちを忘れないように。
心の声ああ言われて引き止められるか。
トンイ…薄情な奴め。
どこまでつれない女子なのだ。
(クム)母上が居なくなるなんてイヤです。
私は母上と一緒に暮らしたいのです。
イヒョン宮はそれほど遠くない。
会いたくなった時はいつでも来ればよい。
母もきっと会いに来る。
そんなの嘘です。
これから私の母は王妃様だとおっしゃいました。
母上は私を捨てるおつもりなのでしょう?それは違うクムそうではない。
今でも私は母だ。
たとえ死んでもそれは変わらぬ。
お前は私の大事な息子だ。
母上。
よいな?だからもう泣くではない。
そして母との約束を決して忘れるな。
王妃様を心からお慕いするのだ。
これからはこの母よりまず王妃様を心に置きなさい。
(世子)淑嬪様。
世子様。
ヨニン君は心配しないで下さい。
あの子には私が付いています。
世子様。
ヨニン君は大事な弟です。
あの子が傷つかぬよう私が守ります。
今まで言えませんでしたがありがとうございました。
淑嬪様のお心遣いは決して忘れません。
こちらこそ感謝します。
ありがとうございます。
心の声結局またわがままを通してしまいました王様。
ですがどうかこの胸の内をご理解ください。
王様のおそばを離れたわけではありません。
トンイ。
王様。
余の事を考えていてくれたか?おいそなた笑うのか?えっ?この状況でよく笑えるな。
どうなさったのですか?そなたはうれしくてならぬようだな。
余は腹が立っているのだ。
それをそなたは笑うか。
そうではありません。
余は自分に「我慢だ我慢だ」と言い聞かせたのにひどすぎないか?外がそんなにいいのか?余は切ないのにそなたは楽しいか?一人焦がれて腹を立て余は一体何なのだ?いてもいなくてもよいものなのか?王様が「私にとって何か」ですか?私のすべてです。
本当はご存じなのに聞いたのでしょう?あ…いやそれはだな…。
私が笑ったのは…はいうれしいからです。
王様にお会いできてうれしかったから。
以前と違って王様にお越し頂けます。
だから笑みが出ました。
今度はいつでもこうして会えますから。
だから機嫌を直して下さい。
イヒョン宮はすぐ近くです。
清国などとは違います。
そう分かっていても余は寂しい。
そなたが居ないとどうも宮殿ががらんとして見える。
王様。
感謝いたします。
王様はそれでもすべてを許しいつも私にいいものばかり下さいます。
そのような目で見るな。
これしきで機嫌を直すと思うか?王様。
覚悟しろ。
意地でもそなたの事など思い浮かべるような事はせぬからな。
視察に出ても立ち寄るものか。
本当ですか?何だできぬとでも?だったらしかたないですが容易ではないですよ。
なに?私がお会いしたいと思うくらい王様も私に会いたくなります。
それに…。
うん?それにイヤでも毎日イヒョン宮を思い出すはずです。
私を思い出しながら「豊山め困った奴だ」と歯ぎしりなさる事でしょう。
なに…歯ぎしりだと?余が?はい。
その事を思うと今から申し訳なくて…。
おいトンイどういう事だ?一体何をする気だ?ここがいい。
・
(ポン尚宮)淑嬪様。
ポン尚宮ここだ。
こっちへ。
はい淑嬪様。
こっちへ。
(男たち)はい。
この者たちが都で一番の腕利きか?さようです。
ところで淑嬪様一体何をなさるのですか?東屋でも造るのですか?東屋?はい。
見晴らしがいいので夏は東屋から景色を眺めたら最高じゃありませんか。
東屋ではない。
そうですか。
あ〜では池を作るのですか?それも違うポン尚宮。
少しうるさくなると思う。
うるさくなる?頼んだ物は用意したか?
(男たち)はい淑嬪様。
そうか。
ではこの塀を壊せ。
(驚く声)えっあの…何を壊せとおっしゃいました?何をしている早く塀を壊さぬか。
何をなさる気ですか!?いけませんそんな事!絶対にいけません淑嬪様!しかたがない。
私が手本を見せよう。
(ポン尚宮)え〜!?
(塀を壊す音)さあこうして壊すのだ。
誰でも入ってこられるような大きな道をここに造ってほしい。
都に居るどんな人でも力の無い民もイヒョン宮へ来られるように。
さあ始めるのだ。
早く!さあ。
(ヨリ)お父さん。
お父さん…。
お父さん…お父さん。
(民が訴える声)順番ですよ!ちゃんと並んで下さい!尚宮様今すぐお願いします!うちの子が何もしていないのに役人に捕らわれたんです!分かった分かったわ。
だけどまず並んでちょうだい。
困ってるのはみんな同じなのよ。
そんな…尚宮様。
並んでってば!喉が痛いわ。
尚宮様!エジョン!よく来てくれたわ。
助けてちょうだい。
この人たちをおとなしくさせて。
言っても聞かなくて。
これ!そなたらきちんと並ばぬか!
(抗議する声)下がりなさい!何やってるの!順番を待って後ろに並びなさい!つべこべ言わずちゃんと列になるのよ!並ばないと受け付けないから!そうよ並ぶの!並んで!ちゃんと列になって!まっすぐ!よろしい。
あ〜よかった。
尚宮様大丈夫なのですか?こんなにやつれて…。
エジョン聞いてよ。
「並びなさい!」と毎日叫んでばかりなの。
でも「並びなさい」?その言葉って以前よく聞いた気がしませんか?いつかしら?どこで?確かに聞いた気がしますがいつだったか…。
それよりいいところに来たわ。
せっかく来たんだから手伝ってちょうだい。
ね?そんな…私は淑嬪様にお会いしないと。
お伝えする事が…。
ちょっと!淑嬪様は食事を取る暇も無いのよ。
話だったら私が聞くから。
来て来て。
尚宮様困ります。
父親が役人を殺したと濡れ衣を着せられたのか?はいそうです。
父は人殺しなんかしていません。
父は虫も殺せない人なんです。
なのに役人は父を捕まえて打ち首にすると言ってるんです。
どうか父を助けて下さい。
名はヨリだったな?はい。
よいか?ヨリ。
聞いた限りでは誰かに濡れ衣を着せられたのかもしれぬ。
私が役所に行って調べてみよう。
本当ですか?本当に調べて頂けるんですか?もちろん。
これでも昔は監察府にいた。
ヨリは監察府が何をするか分かるな?よし。
では私を信じろ。
よいな?はいお願いします。
ありがとうございます。
なに…淑嬪様がまた来た!?はいさようです。
全く…どうにかなりそうだ。
刺し傷がかなり深いな。
刀を扱い慣れた者の仕業かと。
よく見ると刺し傷の向きがおかしくはないか?はい。
淑嬪様。
お見えでしたか。
どうもホ従事官。
戸曹の役人を殺した疑いで捕らわれた奴婢のチルボクは左利きです。
ですがこの検視の記録を見れば犯人は明らかに右利きなのでは?ですが慌てれば右手も使うでしょう。
それだけで無実の証拠とは言えません。
もちろんです。
ですが捕盗庁がチルボクの仕業とした証拠も確かとは言えません。
死体の手にあった服のひも。
あんな物いくらでも細工ができます。
淑嬪様。
おそれながらこれは捕盗庁の仕事です。
それに王室のご側室が口を出すのは明らかな越権行為…。
ホ従事官。
私は今側室ではなく捕らわれた男の代理です。
それなら越権でも何でもありません。
そうですよね?淑嬪様。
やっかいだな。
王様のご側室なら宮殿に居ればいい。
これでもう何度目だ?どうしてああいつも出しゃばってくる?それはやはりあれでしょう。
淑嬪は賤民の出ですから。
ああやって賤民の肩ばかり持つから都の両班から煙たがられるんじゃないか。
どうします?とにかく伏せねばならん。
急いで戸曹のあの方に知らせろ。
分かりました。
この者です。
一体何をしたのだ!なぜこのような姿に!?それがその…自白しないもので膝を踏みつけ…。
なに…膝を?そなたら!犯してもいない罪を認めるまで拷問するつもりか!?国の法で認めてもいない残酷な拷問を知らなかったで通す気か!?申し訳ありません!何をしている早く医者を呼ばぬか!この件を伏せてはおけぬ!必ず真相を究明する!分かりました!
(チルボク)どなたですか?どうして私などのために…。
そなたがヨリの父のチルボクだな?ヨリ?あの…あの子に私の娘に会ったのですか?あの子は今どうしていますか?もしや私のせいでひどい目に遭ったのでしょうか?いや大丈夫。
ヨリは無事だ。
だから心配するな。
そなたの濡れ衣はきっと晴らしてやる。
だから気を強く持ち諦めてはならぬ。
分かったな?あの…もしやイヒョン宮の淑嬪様でしょうか?そうでしたか。
お噂は聞いています。
まさか淑嬪様が私のような卑しい者のために…。
そのような事を言うな。
知っておろう?私も元は賤民だ。
淑嬪様。
耐えろ。
耐えぬくのだ。
分かったな?
(泣き声)
(ヨンギ)次!
(掛け声)次!
(掛け声)次!
(掛け声)下腹に力を入れて軸を保て。
次!
(掛け声)淑嬪様がお見えです。
そうか。
まあ!前に来た時より上達しているんじゃありませんか。
すべてはソ・ヨンギ様のおかげだ。
ほんと。
ソ・ヨンギ様はすごいお方ですね。
朝廷での官位に見向きもせずこんな所で賤民が武官になるためのご指導なんて。
すごいですよ。
淑嬪様にも劣りません。
なに?ああ。
ソ・ヨンギ様は昔ただの作人だった私の父を「友だ」と言って下さった方だ。
(ヨンギ)淑嬪様。
ソ・ヨンギ様。
前より顔色がいいですね。
ええ。
淑嬪様と同じで宮廷は合いません。
あの者たちと過ごしている方が生きている実感が湧きます。
はいそのようですね。
もしやソ・ヨンギ様も前世は賤民なのでは?ハハハハそうかもしれません。
生まれなど何でもありません。
「大事なのは志だ」とあなたの父上が言っていました。
ところでいらしたのは…何か大きな任務がありそうですね。
分かりますか?はい。
そのお顔は私だけでなく皆を招集したいご様子かと。
そうしたいのですが宮廷を離れた側室が私用で宮廷の者を呼んではまずいでしょう。
ならばひそかにやればよいのでは?でしたらひそかにやってくれますか?
(笑い声)ええひそかにやりましょう。
ハハハハ。
(ファン武官)・「夢の中会った人は」・「信義がないと言われるけれど」
(ナム副官)これは…。
失礼を。
これからイヒョン宮へ行く。
あとの事は頼んだぞ。
承知しました。
行ってらっしゃい。
こんな夜更けにイヒョン宮へ?何でしょう。
では続きを。
・「寝ても覚めても恋しい」さて私はやるべき事はやった。
見てくれ。
では悪いが私はこれで。
お先に。
失礼。
シム・ウンテク様は何か急用でもあるのか?
(チョンイム)尚宮様。
待たせたな。
急ごう。
はい。
ではこれが単なる殺しではないとおっしゃるのですか?そうだ。
奴婢のチルボクが税の取り立てに耐えきれず主人を殺したとして捕らえられた。
調べたところその主人というのが興味深い。
いや〜これは…下っ端にしては財産が多い。
強烈な不正のにおいです。
確かに殺された男は奴婢が納める税を管理していました。
莫大な財産があるという事は税を徴収する過程で不正があったかと。
恐らくこれは1人の犯行ではない。
ええ実は私もそこを疑っています。
殺された男は税を徴収する過程で朝廷の両班と結託していたのでしょう。
その両班の中の誰かが殺したのかもしれません。
そしてその罪が力の無い賤民に着せられたのです。
この前の豪雨で弱くなった橋がある。
補修工事を急がせろ。
(ハン内官)はい王様。
それと水害に遭った民の減税を検討したい。
会議を招集せよ。
はい王様。
何だ…ここはイヒョン宮へ行く道か。
偶然ですか。
行くおつもりかと思っておりました。
何を言う無礼な!見回っていたらここに来た。
そなたときたら…。
でもまあ…せっかくだ寄っていくか。
トンイ!王様。
そ…そなた!血が…!どうだ大丈夫なのか?王様。
私は本当に大丈夫です。
なのに主治医まで…。
これ!黙っていろ!
(主治医)無理をなされたようですが他は問題ありません。
そうか大丈夫か。
だから私は大丈夫だと言ったではありませんか。
これうるさい!よいか!今度また血を見せたら…。
はい宮殿に戻ります。
分かりました。
こいつ!それで今度は何事だ?えっ?夜を徹してのめり込んでいるところを見ると何か大事なことであろう。
王様。
王様が関わられてはいけません。
そうでなくてもイヒョン宮が都をかき回していると上奏が届いているとか。
悪い事はしていない。
それはそうですが側室のやる事では…。
ハハッ分かっているのか。
はい。
私がやる事に目をつぶって下さりそれだけで感謝しています。
ですから今後も黙っていて下さい。
でないと王様が責められます。
とはいえ余が必要な時はいつでも言え。
何であれそなたのしている事は本来なら王である余がすべき事なのだからな。
はい王様。
そう致します。
親衛隊のチャ従事官を呼べ。
はい王様。
御用でしょうか?監察府の者だ。
新たに宮廷入りした女官の戸籍の件で戸曹の帳簿を見たい。
ではどうぞ。
新たに宮廷に入った女官の戸籍はあちらです。
分かった。
長くはいられない。
急いで調べろ。
(2人)分かりました。
こちらへはどのような御用でしょう?親衛隊を増員するため奴婢の記録を調べたい。
それで淑嬪様のご様子は?捕盗庁へ来た後はおとなしくしています。
イヒョン宮に首を突っ込まれるとは。
ご心配なく。
証明するすべはありません。
死んだあいつが隠した帳簿はどうだ?あれはまだ捜索中で…。
あいつが欲を出さなければこのような事にはならなかった。
必ず帳簿を捜し出せ。
他の手に渡れば都の両班はもちろん重臣たちも危ない。
はいお任せを。
ホ従事官と戸曹の役人が会っていた!?はい。
実は私戸曹の役人たちが通う妓楼に役人の動きを見張るよう言っておいたのです。
妓生といえば掌楽院の管轄ですから私の手中にあるも同然です。
なるほど事件を担当した従事官がひそかに役人と…。
いかがですか?調べた事は役に立ちますか?もちろんだ。
思ったより使えるな。
アハハハでは私は淑嬪様に。
引き続き頼む。
(2人)はい。
ご苦労。
ファン様。
淑嬪様のお役に立てたようですね。
淑嬪様が掌楽院にいた頃と同じ淑嬪様の右腕と左腕です!こいつ!なんでお前が右なんだ?私が右でお前が左だ。
あ〜いちいち細かいな。
右でも左でも同じようなもんでしょ。
右腕の方がいいんだ!あ〜そうですね。
とっさに。
そうだろ?倍の税をですか?さようです。
両班が抱える奴婢から役人が倍の税を取り余剰分はその役人と両班が着服するのです。
つまり奴婢から余分に税を取りその分両班と役人が分け合った?捕盗庁のホ従事官と会っていた役人もそこでつながっているのでしょう。
チョン尚宮によれば戸曹で最も怪しいのがその役人だと言っていました。
殺されたのはその役人の部下でした。
捕盗庁のホ従事官が動く前に手を打って下さいにいさん。
はい淑嬪様。
帳簿が見つかったというのは本当か?はい。
死んだ役人の弟がトンハク洞に居ます。
恐らくそこに預けたのでしょう。
では行け。
早く。
1班と2班はオイ洞から。
3班と4班はムンソ洞からトンハク洞へ向かう。
絶対に逃がすでないぞ!はいお任せを。
さあ各班行くぞ。
出発だ!
(兵士たち)はっ!さあ行くぞ!走れ!走れ!おい大丈夫なのか?兵を動かしたら淑嬪様のお立場が…。
いいえそれはご心配なく。
王命に従って動いていますから。
なに…王様のご命令だと?帳簿はどこだ!?本当に存じません。
妻と子がどうなってもよいというのか!?連れていけ!どうかお助け下さい。
なら早く言わぬか!話したところで私ども家族全員殺すおつもりではありませんか。
よかろう。
命を縮めたいならかなえてやる。
えい!
(兵たちの喚声)観念しろって。
命を縮めたいならかなえてやるぞ。
なに…親衛隊の兵が捕らえた?はい。
親衛隊が出動して捕盗庁のホ従事官たち全員を捕らえました。
という事は王様が?そうだ余が命じた。
王様。
王様どういう事ですか?なぜ王様が…。
そんなに驚くな。
やはり蚊帳の外というのは余も寂しくなってな。
えっ?さあそろそろ余の出番であろう。
(笑い声)これが両班たちが公然と犯してきた不正だ。
奴婢から不当に税を取り立て着服した。
そして上の者たちは見ぬふりをした。
民の血税で私腹を肥やした者またそれを正そうとはせず放置した者に朝廷を任せられようか!私どもが至りませんでした。
民を慈しまぬのはすなわち天を欺くのと同じ事と心得よ!今後は奴婢の税は現在の半分に減らす!そして再び税を余分に徴収したりそれを放置すれば民と国を冒とくした罪で厳しく罰する!王様のお言葉肝に銘じます。
お父さん。
ヨリ。
無事だったか。
お父さん。
よかった。
顔を見せてくれ。
よしよしもう泣くな。
お父さん。
悪かったな。
淑嬪様。
ありがとうございます。
このご恩をどうお返ししたものやら。
いいのだ。
私はやるべき事をやったにすぎない。
淑嬪様感謝します。
お父さんは弱っている。
しっかり看病するのだぞ。
はい淑嬪様ありがとうございます。
いやいいのだ。
(チルボク)ありがとうございます。
感謝します。
このご恩は一生忘れません。
ありがとうございます。
あ…一体何事でしょう?淑嬪様覚えておいでですか?以前足の治療を受けさせて頂いた…。
覚えている。
足の具合は?はいすっかり治りました。
山を越えても何ともありません。
それで今日はどうしたのだ?今日は相談ではありません。
淑嬪様に贈り物をお持ちしたのです。
贈り物?明日は淑嬪様の誕生日でしょう?大した事はできませんが我々の手で小さな東屋でもお造りしようかと。
じゃあこの人たち全員?みんな助けて頂きました。
さようでございます。
声をかけたらこうして集まってくれました。
みんな…。
少しだけお待ち下さい。
皆で立派な東屋をこしらえますから。
さあさあ急いで始めよう。
淑嬪様この贈り物は断れませんね。
ああ。
こんな尊い心は受け取らねば。
(クソン)ご覧になりましたか?あれが今日の勉強です。
先生。
今日のあの光景を忘れないで下さい。
幾多の書より賢者の言葉よりずっと尊い教えですから。
クム。
母上。
どうしたのだ?どうしてここまで来た?明日は母上の誕生日ですので今日は母上と過ごせと王妃様が特別にお許し下さいました。
そうなのか?はい母上。
ですから今夜は夜通しお話しましょう。
ああそうしよう。
母上。
私は心に決めた事があります。
もう母上に会いたいとダダをこねたりしません。
やっと分かりました。
母上がなぜここに来られたのか。
私に見せるためですね?私に生き方を示して下さるため。
クム。
私は決して忘れません。
忘れずに母上の教えを胸に刻みます。
そうか。
ありがとう。
母はうれしい。
それは私の方です。
母上が私の母である事がどれほどありがたいか。
クム。
母上。
う〜ん。
あっこれを。
トンイ。
見るからに安物ではないか。
高いからいいとは限りません。
これが気に入りました。
全く…よし。
ではあといくつか選べ。
いいのです。
これ一つで十分です。
おい。
ではよい。
主ここからここまで全部もらおう。
えっこれ全部?うん。
はい。
どういうおつもりですか!?そなたの方こそ誕生日だというのに宴も贈り物もさせぬ。
これ一つでよいだと?余の身にもなれ。
それでも全部は買いすぎです。
おい。
悪いがこれ一つでよい。
すまぬな。
トンイ。
王様。
男心が分からぬにも程がある。
男は好きな女には何でもやってやりたいのだ。
しかも余は誰だ?余は王なのだぞ。
つまりこの国で最高の男だ。
最高の男の最高の事をあれもこれも断るとは!最高のものはもう頂きました。
うん?この指輪。
この指輪と共にお心も頂きました。
もう何も要りません。
トンイ。
ですから飾り一つだけと寂しく思わないで下さい。
今年は飢きんがひどいのです。
宴などの浪費はしたくありません。
次があります。
来年だって再来年だって。
10年後でも20年後でもずっと王様のおそばにおりますから。
その時は宴でも何でもお願いします。
ああ。
余の負けだ。
悔しいがそなたに勝ったためしがない。
その代わり約束は守ってもらうぞ。
来年が過ぎ再来年が過ぎても20年が過ぎてもずっといつまでも余のそばにいるのだ。
王様。
ならそれだけでいい。
そなたに望むのはただそれ一つだけだからな。
どれどれ見せてみろ。
どこを向けてもどこから見てもそなたはかわいいハハハ。
何だ?あれは…。
人では?そうです人です王様。
待っていろ。
えっ王様。
人が連れ去られた。
急いで捕盗庁に知らせよ。
承知しました。
行くぞ。
あ…淑嬪はどこへ行った?あっ。
トンイ。
どうした?シッ静かに。
気付かれます。
何をしている行こう。
ですが中の様子が怪しいのです。
私が追っていた密売人の隠れがかも。
なに?この屋敷を調べてみないと。
これこれこれ待たぬか。
もう少しで捕盗庁が来るから待て。
王様。
待っていたのでは証拠が消えます。
密売人たちは燃やす気です。
どうすればよい?なぜ来ないのだ。
王様。
あれを…一度だけダメですか?なに?まさか余に塀を越えろと?塀は私が越えますから馬になって下さい。
お願いします。
馬になれだと!?余は王だぞ!前は知らなかったからまだよかったようなものの…。
王である前に男なのでは?それは…。
どちらか選んで下さい。
今は王ですか?男ですか?王様。
分かった。
よかろう馬になってやる。
乗れ。
では乗りますよ。
うっ…お…トンイ。
王様もう少し上に上げて下さい。
なんて事だ。
昔より重くなっているぞ!王様もう少し頑張って下さい。
相変わらず力が無いのですね。
う〜!「鞠躬四拝」。
「山呼」。
(一同)千歳千歳千歳。
(英祖)昨夜夢で母上に会いました。
どれほどうれしかったか。
母上を抱きしめ王になるのは不安だと訴えました。
母上が何と言ったと思います?何でしょう?笑顔を浮かべられて「ふくらはぎを出せ」と。
あの世へ行かれても全く変わりません。
母上にぶたれる事のないようしっかりしないと。
王様。
ええそうしてみせます。
母上のためにも最も王らしい王にならなくては。
(小枝を踏む音)王様。
王様をお守りしろ!
(護衛たち)はっ!ここで何をしている?これを取っていました。
駄賃はもらいません。
ここで害虫のマツケムシをか?はい。
この辺りの子どもたちは昭寧園でマツケムシを捕まえます。
そうか。
どうして金ももらわずに?ここは淑嬪様のお墓でしょう?淑嬪様は生前賤民を助けて下さいました。
お金などもらえません。
もらってはいけないと父にも言われました。
そうか。
ありがとう。
きれいな心を持っているから必ず尊い人になれるぞ。
えっ私が?あの…ですが私は賤民なのにどうやって尊い人に?心に尊い志を抱けばなれる。
トンイ。
お父さん。
(笑い声)そうか。
その旦那様がそんな事を言ったか。
はい。
だから「尊い志を抱け」とおっしゃいました。
「人の尊さは身分ではなく心次第だ」と。
「志が尊ければ尊い人になる」って。
ありがたい事をおっしゃって下さるお方だな。
だけどお父さんそれは本当なの?身分より志が大事?本当に志が尊ければ私も尊い人になれるの?そりゃあそうだとも。
淑嬪様や王様のように尊い人になれる。
さあ早く行こう。
ほら王様の行列が行ってしまうぞ。
はいお父さん。
トンイ。
2014/05/04(日) 23:00〜00:00
NHK総合1・神戸
トンイ(60)[終]「民のために」[二][字]
大ヒット韓国歴史ドラマ、ついに最終回!将来の王クムに母トンイが身をもって教えることとは?
詳細情報
番組内容
宮殿を出ると決めたトンイ。粛宗(スクチョン)も仁元(イヌォン)王妃も引き止めるが、トンイの決意は変わらない。亡くなった父や兄、幼いころの自分のような弱い者たちのために生き、その姿を将来の王になるクムに見せたいのだ。トンイは、泣いて悲しむクムに別れを告げる。宮殿を出たトンイは、まず家の塀を壊し、誰でも訪ねてこられるようにした。そして1年後、トンイは貧しい人たちの相談に乗り、忙しい日々を過ごしていた。
出演者
【出演】ハン・ヒョジュ…加藤忍,チ・ジニ…井上倫宏,ペ・スビン…佐久田脩,チョン・ジニョン…東地宏樹,オ・ヨンソ…甲斐田裕子,キム・ドンユン…村治学,イ・ヒョンソク…中司ゆう花ほか
原作・脚本
【脚本】キム・イヨン
監督・演出
【演出】イ・ビョンフン,キム・サンヒョプ
音楽
【音楽】イム・セヒョン
制作
〜韓国 MBC/Lydus Content Company制作〜
ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ
ドラマ – 時代劇
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
韓国語
サンプリングレート : 48kHz
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