ソウル地下鉄事故:新旧の制御装置を8年間併用

「エラー頻発していたはず」

 国土交通部(省に相当)関係者は5日、「システムを改良する時は今回のように予期せぬエラーが起こる可能性が高いため、システムを併用する期間を最小限にとどめるのが原則だ。ソウル市とソウルメトロは予算を節約するため老朽化したATS車両がすべて廃車になるまで、そのまま運行させようとしたのだろう」と話した。

 ATSは旧型で、線路の信号機と連動して電車同士が追突する危険がある時に自動的に停止させるシステムだ。一方のATOは自動運転システムで、ATSよりも進んだ技術が用いられている。

 国土交通部関係者は 「システムが異なるのに、旧型システム(ATS)と新型システム( ATO )をこのように長期間、併用する国は世界的に見てもない。実際に発生したシステム・エラーの数は、これまで明らかになっているものよりも多いはずだ」と話した。

 ソウルメトロは2006年から地下鉄2号線の運行システムを旧型ATSから新型ATOに改良する作業を進めている。しかし、現在2号線で運行している電車88本のうち、50本は今もATS車両だ。作業開始から8年たったが、ATSとATOが併用されている線路上をATSを付けた旧型車両とATOを付けた車が混在して走っているということだ。当初2012年までに終了する予定だったATO改良事業は、予算の都合で事実上、放置されている状態だ。

 鉄道専門家は「旧型ATSに対応している1号線より、2種類の運行システムが混在している2号線の方が危険だ」と指摘した。国土交通部関係者は「調査の結果、ソウルメトロは線路に設置されたATOの情報をATS信号機に伝達して信号表示する二重方式を使っていた。エラーが発生する可能性がより高い構造になっている」と述べた。

 鉄道技術研究院のワン・ジョンベ責任研究員は「ソウルメトロは関連予算の確保に消極的で、『大丈夫だろう』という考え方をしてきたため、安全に鈍感になっている。これはソウルメトロだけでなく、経営難に陥っている韓国の鉄道運営機関すべての問題だ」と指摘した。

郭彰烈(クァク・チャンリョル)記者
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