大平正芳という政治家を覚えておいでだろうか。「讃岐の貧農のせがれ」と自称し、刻苦勉励、若き日はキリスト教に帰依し、大蔵省から出世、ついには総理大臣になった。しかし、激しい政争のさなか、心筋梗塞(こうそく)で倒れ、現職のままこの世を去る。大平70歳の死からもう34年になる。

 大平の誕生日は3月12日である。今年のその日、ひとつの会合がひそかに持たれた。その出席者を掲げる。

 森田一 元衆院議員、大平の女婿

 藤井裕久 民主党最高顧問、元財務相

 谷垣禎一 元財務相、現法相

 野田佳彦 元財務相、前首相、前民主党代表

 山口那津男 公明党代表

 勝栄二郎 元財務事務次官

 以上の6人である。いったい、与野党、新旧議員にわたるこの会合は何だったのか。