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【憲法記念日 新聞各社の社説(2)】 憲法九条が破壊されるのに、国民が無関心であってはなりません


【信濃毎日新聞】<社説>
■9条が問う 戦争放棄 あの輝きを失わせない

 「新しい憲法で一番うれしいことは戦争の放棄ということです…日本が、永久に戦争と別れたのです」

 日本国憲法が施行された翌日、1947年5月4日付の「夕刊信州」(信濃毎日新聞が設立)に載った長野市の小学生の作文である。平和国家に生まれ変わる礎として、憲法への期待がつづられている。

 身近な人を戦争で亡くしたり、不自由な暮らしを強いられたりした当時の日本人には、戦争放棄をうたった9条はとりわけまぶしく映ったであろう。

<荒波にもまれた歴史>

 輝きはその後、どうなったか。東西冷戦激化に伴う再軍備や自衛隊と米軍の一体化、自衛隊の海外派遣…。日本は平和憲法の精神とは逆の道をたどっていく。そのたびに9条は自衛隊や安全保障政策との整合性を問われ、政治の荒波にもまれてきた。

 それでも、自衛隊は9条の枠内で「専守防衛」に徹した。歴代政権も自衛隊の海外での武力行使を禁じてきた。その結果、戦争で他国の人を殺傷することも、日本人が血を流すこともなかった。9条は当初の輝きを失いながらも、日本の支柱となっている。………(2014年5月2日)<記事全文>

【信濃毎日新聞】<社説>
■9条が問う 解釈の変更 民意を無視した改憲準備

 憲法9条にノーベル平和賞を―。神奈川県座間市の主婦が昨年5月にネット上で始めた呼び掛けだ。

 意表を突くアイデアは、世界に誇れる憲法の重みを再確認させてくれる。

 共感が広がったのも、うなずける。8月には地元の「九条の会」などの協力で実行委員会が発足した。平和賞への推薦を資格のある人に依頼したり、後押しのために署名を集めたりしている。

 実行委の共同代表、落合正行さん(81)=座間市=は故郷の諏訪市できょう、憲法記念日の集まりに合わせて署名を募る。

   <既定路線のように>

 ネット上を含め、これまでに集まった署名は5万2千人分を超える。平和賞という目標の実現もさることながら、取り組みを通じて憲法への関心を高めてもらうことに意味がある。落合さんは、そう考えている。9条は「人類が到達した英知」だと強調する。

 それだけに、安倍晋三首相が目指す集団的自衛権の行使容認への危機感は強い。………(2014年5月3日)<記事全文>


【信濃毎日新聞】<社説>
■9条が問う 心の統制 表現の自由であらがう

 太平洋戦争末期の1945年元日。こんなふうに日記に書き記した人がいた。

 〈日本で最大の不自由は、国際問題において、対手(あいて)の立場を説明することができない一事だ。日本には自分の立場しかない。この心的態度をかえる教育をしなければ、日本は断じて世界一等国となることはできぬ。総(す)べての問題はここから出発しなくてはならぬ〉

 今の安曇野市出身の外交評論家、清沢洌(きよし)だ。思想統制の中で戦後に発表するため、政府や軍部の批判をつづった。清沢は終戦を見ることなく病死し、日記は後に「暗黒日記」として出版された。

 「大東亜共栄圏の建設」をうたい、実は自国のための植民地支配をアジアで広げた日本。それが当

然視された時代に、清沢は他国の立場を理解する教育を求めた。

   <清沢洌の懸念が再び>

 それから69年。清沢が指摘した「自国の立場しかない」が再び教育の中に入り込んでいる。

 〈竹島は、日本固有の領土ですが韓国が不法に占拠しています〉

 来春から使用される小学校社会の検定教科書に、政府見解をなぞった「領土」の記述が出そろった。「相手の立場」はない。

 この流れは8年前にさかのぼる。第1次安倍晋三政権は、教育基本法を改正し、教育の目標に「わが国と郷土を愛する」ことを盛り込んだ。内心の自由を侵すという反対論を押し切った。………(2014年5月4日)<記事全文>


【中日新聞】<社説>
■9条と怪人二十面相 憲法を考える

 国が曲がり角にあります。カーブの先は…。他国のために戦争をする国でしょう。憲法九条が破壊されるのに、国民が無関心であってはなりません。

 <そのころ、東京中の町という町、家という家では、ふたり以上の人が顔をあわせさえすれば、まるでお天気のあいさつでもするように、怪人「二十面相」のうわさをしていました>

 不気味な書き出しです。江戸川乱歩の探偵小説が出版された一九三六年には、陸軍の青年将校らが反乱を起こした二・二六事件がありました。翌年には泥沼の日中戦争が始まる時代でした。

「解釈改憲」は変装だ

 新聞紙面をにぎわす怪人二十面相はとびきり変装が得意です。安倍晋三政権が宣言している「解釈改憲」もメディアを連日にぎわし、驚くべき変装術を見せてくれます。憲法九条は専門家が研究しても、集団的自衛権行使など認めているとは、とても考えられません。それを政権が強引に解釈を変えようとする変装です。………(2014年5月3日)<記事全文>

 【憲法記念日 新聞各社の社説(5)】 戦争放棄と交戦権否定をうたう憲法9条の価値はむしろ高まっている


 
憲法記念日 新聞各社の社説(4)】 憲法99条は国会議員や公務員に憲法尊重擁護義務を課している


 
【憲法記念日 新聞各社の社説(3)】 安倍政権が平和主義を掲げるなら、なぜアジアの盟主として対話外交をリードしないのか


 
【憲法記念日 新聞各社の社説(2)】 憲法九条が破壊されるのに、国民が無関心であってはなりません


 
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2014/05/05 12:05

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