今年も新しい年度が始まりました。これを機に新しいことにチャレンジしようと思ったり、さまざまな事情で Ruby を始めることになった方のために、おすすめの Ruby 関連書籍を 3 冊紹介します。
まずは言語編です。ここでおすすめする 1 冊は パーフェクトRuby です。理由は、わたしが著者の1人ということもありますが、他にもあります。 この本をおすすめする理由は、この 1 冊に Ruby の知識や周辺技術の紹介がある程度網羅的に紹介されているところです。今までだと、言語の知識はそれだけの本、周辺技術の紹介ならそれだけの本とわかれていることが一般的でした。しかしこの本は、それらの知識が 1 冊の本にまとめられています。 また Ruby 2.0 のことも紹介されているのも特徴です。 この本は、プログラミングを知っていることを前提に書かれているので、プログラミングから入門したいんだという方には、たのしいRuby をおすすめします。
次に Ruby on Rails 編です。こちらで紹介するのは、Ruby on Rails チュートリアルです。書籍の販売ページを紹介していますが、無料で読める Web サイトもあります。こちらは、Ruby on Rails Tutorial の翻訳版です。 この本をすすめる理由は、チュートリアルなので Ruby on Rails の様々な機能を読みながら試していけるというのが魅力的だからです。まずは、ここから入門し、(英語になりますが)本家のRailsGuidesを読み理解を進めていくとよいと思います。
最後にテスト編です。こちらは Ruby on Rails で RSpec を使ったテストに限られますが、Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門 を紹介したいと思います。 この本のよいところは、Ruby on Rails で開発しているときに日常的に行なうテストの方法が網羅的にのっており、「テストってどうやるんだろう ?」という疑問の解決の手助けになるのではないかと思うからです。 まずは、この方法でテストに馴染んだ後に、実践テスト駆動開発や xUnit Test Patterns のような本で紹介される、テスト技法について学んでいくとよいのではないでしょうか。
筆者が Ruby 初学者に読んでもらいたい本 3 冊を紹介してみました。これらの本は、きっと最初の一歩をお手伝いできる本でしょう。
余談ですが、筆者が最近積読にした Ruby の本は、Build a Ruby Gem と Confident Ruby です。こちらも、何かの参考になればと思います。