攻撃重視? 守備重視!? チーム作りを年俸から紐解く [渡辺 史敏]
2013年10月25日(金) 09:00
興味深い各チームのポジション別年俸データ。AP Photo/Mel Evans/Joe Robbins
近年NFLのルールは攻撃有利な内容になってきているとよくいわれる。ハイスコアリングなゲームが多く、「オフェンス・ハッピー」だなどと表現されることが多い。では各チームは攻撃陣と守備陣のどちらに資金を割いているだろうか。英国ガーディアン紙がウェブサイトで発表している各チームのポジション別年俸データを見てみると興味深いことが見えてくる。
まず攻撃陣に最も多くの年俸総額を支払っているのはフィラデルフィア・イーグルスで7,320万ドル(約71億3,000万円)だ。対して守備陣への支払いが最も多いのは6,910万ドル(約67億3,000万円)を支払っているシンシナティ・ベンガルズである。
そして、ご存じのようにNFLは各チームの年俸総額の上限を定めたサラリーキャップ制度が導入されているのだ。今シーズンの場合1億2,300万ドル(約119億8,000万円)で、全チームこれに近い年俸総額となっている。つまり攻撃陣、守備陣のどちらかに支払いが偏ればもう一方は減らさざるを得ないのだ。
この観点で攻撃陣と守備陣の年俸総額の差を各チームで見てみると、攻撃陣に大きいのは当然ながらイーグルスで3,140万ドル(約30億5,000万円)、守備陣で最も大きいのはベンガルズで差額は2,220万ドル(約21億6,000万円)となる。イーグルスがいかに攻撃陣偏重のチーム作りを行っているかわかるだろう。
そして攻撃陣の方が多いチームと、守備陣の方が多いチームの数を比べてみると攻撃陣は18チーム、守備陣が14チームとなっている。しかも、金額差としては攻撃陣のほうが多い傾向が出ている。このことからやはり「オフェンス・ハッピー」な傾向に従い、攻撃陣重視で選手を集めるチームが増えていると言ってもいいかもしれない。
ちなみに最も差が少ないのはグリーンベイ・パッカーズで守備陣の方がわずか200万ドル(約1億9,000万円)多いという結果になっている。
この年俸総額からの攻撃型チームが強い守備型チームが強いかを追っていくのもいいかもしれない。
プロフィール
- 渡辺 史敏[わたなべ・ふみとし]
- 兵庫県生まれ
ニューヨーク在住。出版社勤務を経て、1995年フリーランスとして渡米。現在はアメリカンフットボールやサッカーなどスポーツと、さらにインターネット、TV、コンピュータなどITという2つの分野で取材・執筆活動を行う。『アメリカンフットボール・マガジン』、『日刊スポーツ連載コラム:NFL最前線』、『Number』、『週刊アスキー』などで執筆中 。NFLは毎年キャンプからスーパーボウルまでを現地で追いかける。
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