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一般ニュース
今日のニュースいろいろ
欧州聯合軍最高司令官の Philip Breedlove 米空軍大将が 2014/4/15 に北大西洋会議 (NAC : North Atlantic Council) で、「東欧諸国に対するコミットメントの再保証をいかにして実現するか」について説明するとのこと。ただし、在欧米軍の増員に関する決定は国防総省や国家安全保障会議のレベルでなされるもの。一方、NATO の Alexandre Vershbow 事務次長は、Twitter で「ロシアとの国境近くに軍を展開させることはない」と発言。これは、Anatoly Antonov 露副外相が「大軍を展開させる計画がある」と主張しており、それを否定するもの。(DefenseNews 2014/4/9)
リトアニアを拠点として実施している NATO のバルト三国上空哨戒任務は、5 月からポーランド空軍の MiG-29×4 機が担当する。ただし、イギリスが Typhoon×4 機を、デンマークが F-16×4 機 (さらに本国待機の後詰めが 2 機) を増強するため、従来と比べると 3 倍の 12 機体制となる。(Reuters 2014/4/8)
新華社によると、訪中した Chuck Hagel 米国防長官と会談した中国中央軍事委員会の Fan Changlong 副委員長が、Hagel 国防長官が ASEAN 国防相会議で行った発言に不満を表明した由。一方、Chang Wanquan 国防相は台湾への武器輸出を行わないように求めたとのこと。国防相は、領有権問題をめぐる日本やフィリピンの主張について「交渉の余地はない」として、自国の領有を主張。(新華社 2014/4/8, DID 2014/4/9)
今日のニュースいろいろ
米国防総省は、New START (New Strategic Arms Reduction Treaty) 条約を受けた今後の戦略核戦力について発表した。この条約では、核兵器の投射手段を配備分・非配備分の合計で 800 機/発に制限している。そのため、2018/2/5 までに ICBM (Intercontinental Ballistic Missile)×454 発 (うち実戦配備分 400 発)、SLBM (Submarine-Launched Ballistic Missile)×280 発 (うち実戦配備分 240 発)、爆撃機×66 機 (うち実戦配備分 60 機) とする。つまり実戦配備分の合計は 700 機/発。(DoD 2014/4/8)
米下院軍事委員会 (HASC : House Armed Services Committee) の Mike Turner 下院議員 (R-OH) は、FY2015 国防歳出法案に「地域的な安定を損ねる、というロシアへの公式な非難」「モンテネグロとグルジアを対象とする、NATO 加盟のための規程緩和」「ウクライナ軍への技術的支援や助言の実施」といった条項を盛り込むよう求めている。(DefenseNews 2014/4/8)
NATO の Anders Fogh Rasmussen 事務総長は 2014/4/8 に、ウクライナに対するロシアの動きについて「それは歴史的な間違い。NATO との関係を損ねて、ロシアの孤立を招く」と発言。(DefenseNews 2014/4/8)
NATO 外相会議は 2014/4/1 に、ロシアとの間での実務レベルの協力プログラムを停止する決定を下したが、NATO によると、この決定は 2014/4/8 に発効するとのこと。(NATO 2014/4/7)
ウクライナ国防省は、「クリミア情勢を受けて 3 月の最終週に、クリミアとウクライナの国境に近い南部の Mykolaiv に第 831 戦術航空旅団所属の Su-27×4 機を展開させた」と発表した。「ウクライナ西部の Myrhorod では、Su-27×9 機と Su-27UB×5 機が戦闘即応体制に就いている」との説明も。(Ukraine MoD 2014/4/7)
ウクライナ東部・Dnepropetrovsk の Yuzhmash 工場が、他国との間でミサイル関連技術の輸出について折衝中との報道。これに対して露外務省が「ウクライナは MTCR (Missile Technology Control Regime) と HCoC (The Hague Code of Conduct against Ballistic Missile Proliferation) の参加国である」と指摘・警告している。件の工場は、Voyevoda (SS-18 Satan) 弾道ミサイルを手掛けている。(SpaceWar 2014/4/8)
今日のニュースいろいろ
チェコの Milos Zeman 大統領が 2014/4/6 に「もしもロシア軍がウクライナ東部に侵攻した場合、EU による制裁措置だけでなく、ウクライナへの NATO 軍の展開が必要」と発言。(DefenseNews 2014/4/7)
一方、米海軍は再び、黒海にイージス駆逐艦を派遣した。作戦上の秘密保持に関わるとして艦名は明らかにしていないが、AFP では USS Donald Cook (DDG-75) だとしている。同艦はイージス BMD 対応艦で、先にスペインの Rota に展開したばかり。(DefenseNews 2014/4/7) [その後、米海軍の Twitter アカウントにおけるツイートで、USS Donald Cook であることを確認。(US Navy Twitter 2014/4/9)]
アジア諸国を歴訪中の Chuck Hagel 米国防長官が中国を訪問、青島 Qingdao の Yuchi Naval Base で空母・遼寧 Liaoning を視察した。(AFPS 2014/4/7)
Mumbai の海軍工廠で入渠整備中だった印海軍の曳船・INS Matanga で、2014/4/6 に火災事故が発生した。死者はなかったとの説明。印海軍では昨年から今年にかけて、潜水艦艦内での火災、建造中の潜水艦における作業員死亡事故、駆逐艦における有毒ガス漏れといった具合に事故が続いている。(DefenseNews 2014/4/7)
韓国は 2014/4/4 に、北朝鮮の全域を射程内に収める玄武弾道ミサイルの試射を実施していたことを明らかにした。試射は 2014/3/23 に実施、これは北朝鮮によるミサイル発射の 2 日前にあたる。玄武 3 は、2012 年に米韓両国が弾道ミサイルの許容射程延伸で合意したのを受けて配備したもので、射程 500km。(SpaceWar 2014/4/4)
ロシア議会は、ニカラグア国内に GLONASS (Global Orbiting Navigation Satellite System) 衛星航法システム用の監視施設を設置するという内容の法案を承認した。(SpaceWar 2014/4/6)
米空軍予備役軍団・910th AW (910th Airlift Wing, Youngstown Air Reserve Station, OH) 麾下の 773rd AS (773rd Airlift Squadron) "The Quiet Professionals" が 2014/3/31 付で解隊となり、2014/4/6 にセレモニーが行われた。これで、同航空団に残るのは 757th AS のみとなる。(USAF 2014/4/7)
今日のニュースいろいろ
先週、韓国国内 2 ヶ所で北朝鮮のものとみられる UAV が見つかった。2014/3/24 に 坡州 Paju で、2014/3/31 に白ニョン島 Baengnyeong で、それぞれ 1 機ずつ。ペイル ブルーに塗られた機体の内部にカメラを搭載しており、質は良くないものの、大統領官邸を含む韓国国内の写真が数百枚ほど記録されていたとのこと。それに続いて 2014/4/6 には、今度は東部の旌善郡 Jeongseon・国境から 130km ほど離れた地点で、別の UAV が見つかった。(DefenseNews 2014/4/6)
米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) の James Syring 米海軍中将は、ポーランドで 2018 年に稼働を開始する予定の Aegis Ashore 施設について「スケジュールの繰り上げが可能」と発言。ただしこれを実現するには、FY2015 予算で追加費用の支出を得るほか、SM-3 ブロック IIA の開発も迅速化する必要がある、としている。なお、ルーマニアに設置する Aegis Ashore の方は 2015 年から稼動を開始する予定。(DefenseNews 2014/4/6)
日本を訪問して 2014/4/6 に小野寺防衛相と会談した Chuck Hagel 米国防長官は、2017 年までにイージス BMD 対応の駆逐艦×2 隻を横須賀に配備すると表明した。北朝鮮による挑発行為や、先日のミサイル発射といった動きを受けた措置だとの説明。これが実現すると、日本に前方展開するイージス BMD 対応艦は 7 隻に増える。(AFPS 2014/4/6)
英国防省は、イギリス軍の要員 20 名がアメリカに派遣されて P-8A 部隊で任務に就いているほか、若干名が RQ-21A や MQ-4C に関する訓練を受けることを明らかにした 。P-8A 部隊の内訳は、NAS Jacksonville で 11 名、NAS Patuxent River で 9 名。さらに P-3C 部隊についても、オーストラリアで 2 名、カナダで 6 名、ニュージーランドで 4 名の派遣を実施。これは、Seedcorn 計画の下で海洋監視に関するスキルの維持を図るために実施しているもの。(FlightGlobal 2014/4/4)
Sikorsky Aircraft Corp. が米陸軍に対して、2008 年 2 月から 2011 年 9 月にかけて UH-60 用スペアパーツ・50 種類あまりについて過剰請求を行っていたとされる問題で、同社は 350 万ドルを政府に支払うことで合意、2014/3/26 に合意文書に署名した。(The Courant 2014/3/31)
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産業・装備・調達
最近のニュースいろいろ
Lockheed Martin Corp. が、退役した S-3 を改修して C-2 Greyhound に代わる COD (Carrier Onboard Delivery) にする提案を実施している由。Davis-Monthan AFB では 91 が保管されているが、そのうち 87 機は実働可能な状態で、飛行時間を平均で 9,000 時間残している、というのが同社の説明。改修に際して主翼やエンジンは流用するが、胴体は大型のものに取り替える考え 。一方、Northrop Grumman Corp. は C-2 に E-2D のテクノロジーを盛り込んだ改良型を提案。Boeing Co. も V-22 の COD 型を提案している。(USNI News 2014/4/8)
印海軍は、退役した軽空母 INS Vikrant の売却手続きを完了、IB Commercial Pvt Ltd に 6 億ルピーで売却することになった。(Mumbai Mirror 2014/4/9)
米陸軍が州兵との間で、ヘリコプター戦力の見直しに関する合意をまとめた。現役部隊の OH-58×600 機 を退役させて、州兵から移管する AH-64 で観測能力の穴を埋める。その代わり、現役部隊から州兵に UH-60×111 機を移管して能力向上を図る。全体では、現役部隊で 23%、州兵部隊で 8% の減勢となる。陸軍は戦闘航空旅団 (CAB : Combat Aviation Brigade)×13 個のうち 3 個を解隊、州兵の航空旅団×10 個は維持。(DefenseNews 2014/4/8)
米海兵隊では、フィッティングや色を改善した新型サバイバルベストを、VMM-261・VMM-264・VMM-266・VMM-635・HMLA-269 に配備、2016 年までに全部隊に行き渡らせるとのこと。(DefenseNews 2014/4/8)
新華社が「イラクが、チェコでモスボールされている Aero Vodochody L-159×12 機を購入する。Aero Vodochody の親会社・Penta Investments も、この件を認めている」と報じている。(新華社 2014/4/8)
Intelsat General Corp. と Communication Systems-West は、米空軍の PTW (Protected Tactical Waveform) 技術に関するデモンストレーションを成功裏に実施した、と発表した。2014/3/4 の週に Intelsat の地上局 (Ellenwood, GA) で実施したもので、Intelsat の Galaxy 18 衛星と Ku バンド トランスポンダー、それと耐妨害型モデムの組み合わせを使用。2015 年には、Intelsat の EpicNG 衛星との組み合わせについてデモを行う予定。(SpaceWar 2014/4/8)
AgustaWestland では、AW119Kx を TH-57 (Bell 206 JetRanger) に代わる米海軍向けの新型練習ヘリとして売り込もうとしている。その際、機体をアメリカで製作する考え。双発の AW109 から派生したモデルで、民間型の単価は 350 万ドル、まとめ買いすればもっと安くできるとしている。(DefenseNews 2014/4/7)
インドの宇宙部門・ISRO (Indian Space Research Organisation) は、2014/4/4 に 2 基目の航法衛星・IRNSS-1B (Indian Regional Navigation Satellite System-1B) を打ち上げた。この衛星は重量 1,432kg、想定寿命 10 年、打ち上げには PSLV (Polar Satellite Launch Vehicle) を使用する。1 号機の IRNSS-1A は 2013 年 7 月に打ち上げ済み。2015 年の第一四半期までに航法衛星×4 基を打ち上げて、自前の衛星航法システムを稼働させると説明。SDSC (Satish Dhawan Space Centre) のボス・M.Y.S. Prasad 氏は「IRNSS は 7 基の衛星を使用するが、4 基あれば稼動を開始できる」としている。(SpaceWar 2014/4/2)
韓国向け FMS (DSCA 2014/4/7)
米国務省は議会に対して、韓国向けに FMS (Foreign Military Sales) 経由で AIM-9X-2 Sidewinder を輸出すると通告した。総額は 9,800 万ドル。内訳は以下の通り。
AIM-9X-2 Sidewinder ブロック II AUR (All-Up-Round)×76
CATM-9X-2 CATM (Captive Air Training Missile)×24
CATM-9X-2 ブロック II MGU (Missile Guidance Unit)×8
AIM-9X-2 ブロック II TGU (Tactical Guidance Unit)×4
コンテナ、支援機材、試験機材、スペアパーツ、補修用パーツ、訓練、訓練機材、文書類、技術データ、技術支援、兵站支援業務など
担当メーカーは Raytheon Co., Missile Systems (Tucson, AZ)。オフセットの設定はなし。
今日の報道発表
Rolls-Royce は米海軍から、T-45 練習機が装備する F405 (Adour) エンジンを対象とする中間整備・デポ整備・兵站支援業務 (CLS : Contractor Logistics Support) の継続分を、1 年間・1 億ドルで受注した。(Rolls-Royce 2014/4/9)
ATK (Alliant Techsystems Inc.) は、各種口径の弾薬を某同盟国から、総額 1 億 8,600 万ドルで受注した、と発表した。米国内の工場で生産、サービス業務はカスタマー国の事業所で実施する。(ATK 2014/4/9)
2014/4/9 に、イスラエル空軍 (IAF : Israel Air Force) 向け C-130J の初号機が Nevatim AB に到着した。(Lockheed Martin 2014/4/9)
Lockheed Martin Corp. の IS&GS (Information Systems & Global Solutions) 部門は、イスラエルにおけるプレゼンス強化を企図して新しい現地事務所を開設した。マネージング ディレクターは Shelly Gotman 元イスラエル空軍准将が務める。(Lockheed Martin 2014/4/9)
Navantia と Synergy Group は、ブラジルに Construcoes Navais of Defesa do Brasil なるジョイント ベンチャーを設立して、Navantia が持つ艦艇建造技術を移転することで Synergy Group の能力向上を図る、という趣旨の MoU に調印した。(Navantia 2014/4/8)
Ukroboronservice State Enterprise のボス・Sergey Mykytyuk 氏は、同社が自己資金で BTR-80×5 両の再生補修を行うことを明らかにした。4 両はオーバーホールを、1 両はアップグレード改修を実施するという内容。(Ukroboronservice 2014/4/8)
今日の米軍調達 (Contracts 2014/4/8)
DLA (Defense Logistics Agency)
Rosenbauer America (Lyons, SD) : 民生品の消防車やその他の緊急対応車両を $382,500,000 (価格修正条項付き) で。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向け、2019/4/7 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPE8EC-14-D-0015)
Atlantic Diving Supply Inc. (Virginia Beach, VA) : 各種の医療・外科医療関連製品について、オプション 1 契約分を $66,783,068 (価格修正条項付き) で。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向け、2015/4/8 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPM2D0-13-D-0003/P00003)
Henry Schein Inc. (Melville, NY) : ラボ用の各種サプライ品について、オプション 4 契約分を $26,602,450 (価格修正条項付き) で。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向け、2015/4/25 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPM2DE-10-D-7342/P00012)
Labatt Food Service (San Antonio, TX) : テキサス州内で実施する給養業務のオプション 1 契約分を $17,250,000 (価格修正条項付き) で。空軍向け、2015/4/12 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPM300-13-D-3655/P00204)
Stern Produce Co. (Phoenix, AZ) : 野菜・果物類を $16,625,000 (価格修正条項付き) で。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向け、2015/10/12 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPE300-14-D-P255)
RPR Industries (Grantsville, WV) : 空軍向けの保命装備と関連するコンポーネントやパーツを $11,601,492 で。基本契約 2 年、2016/7/12 まで。さらに 1 年単位のオプション契約 3 年分。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPE8EH-14-D-0007)
Exelan Pharmaceuticals Inc. (Lawrenceville, GA) : 各種医薬品を $8,509,384 で。民間部局向け、2015/4/7 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPM2D0-14-D-N005)
ARMY
Savi Technology Inc. (Alexandria, VA) : アクティブ型 RFID (Radio Frequency Identification) 関連のハード・ソフト・文書類・インシデント対応サービスを $102,000,000 で。2017/4/6 まで。Army Contracting Command, Rock Island Arsenal, IL (W52P1J-14-D-0014)
NAVY
以下の各社は、NAVFAC Southwest の AOR (Area of Responsibility) で実施する建設・改築・補修工事を、総額 $99,000,000 で。
Patricia I. Romero Inc. (dba Pacific West Builders, National City, CA) : N62473-14-D-0038
Peter Vander Werff Construction Inc. (El Cajon, CA) : N62473-14-D-0039
Dimensions Construction Inc. (San Diego, CA) : N62473-14-D-0040
I.E.-Pacific Inc. (San Diego, CA) : N62473-14-D-0041
Halbert Construction Co. Inc. (El Cajon, CA) : N62473-14-D-0042
基本契約 1 年間、1 年単位のオプション契約 4 年分、2019/4 まで。州別の配分は CA (90%)、AZ (6%)、NV (1%)、UT (1%)、CO (1%)、NM (1%)。現時点でタスク オーダーの発出はなし。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Southwest, San Diego, CA
Lockheed Martin Mission Systems and Training (Moorestown, NJ) : イージス武器システム (AWS : Aegis Weapon System) Mk.7 の機材について、修正契約を $45,351,395 で。2021/9 まで。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-14-C-5114)
AIR FORCE
Lockheed Martin Coherent Technologies Inc. (Louisville, CO) : 空中投下で使用する、地上用の可搬式ウィンド プロファイラ装置を $9,387,611 で。投下時の誤差 50m を実現するためのもの。2015/10/16 まで。AFRL (Air Force Research Laboratory)/RQKPD, Wright-Patterson AFB, OH (FA8650-14-C-2444)
今日の報道発表 (北米編)
米空軍の兵装部門は、最近になって AGM-158 JASSM-ER (Joint Air-to-Surface Standoff Missile Extended Range) の量産第一陣を Dyess AFB にデリバリーしたことを明らかにした。基本型とはハードウェアで 70%、ソフトウェアで 90% の共通性を維持しつつ、射程を 2.5 倍に延伸。(USAF 2014/4/7)
Lockheed Martin Corp. では、「全長 118m の Freedom 級 LCS (Littoral Combat Ship) は、全長 67m へのスケールダウン、あるいは全長 140m へのスケールアップが可能。対空・対水上・対潜・対機雷といった任務に適応できる」と説明。こうした設計を、輸出向けの MCS (Multi-mission Combat Ship) に盛り込んでおり、COMBATSS-21 指揮管制装置を中核に据えるとしている。(Lockheed Martin 2014/4/7)
Lockheed Martin Corp. で製作を進めている AEHF (Advanced Extremely High Frequency) 通信衛星の 4 号機は、2014 年の初頭に Northrop Grumman Corp. 製のペイロードが届き、2017 年の打ち上げ予定日に向けて製作作業が進行中。バスは予定より 8 ヶ月、ペイロードは予定より 2 ヶ月早いスケジュールで進んでいる由。Northrop Grumman によると、1-3 号機のペイロードについてもそれぞれ、2007・2008・2009 年に、予定より早くデリバリーしていたとのこと。AEHF は 4 基が出揃うと FOC (Full Operational Capability) 達成となる。(Lockheed Martin 2014/4/8, Northrop Grumman 2014/4/9)
2014/2/20 に打ち上げた GPS (Global Positioning System) ブロック IIF 衛星の 5 号機が、軌道上での検証試験を終えて空軍に引き渡され、戦列に加わった。(Boeing 2014/4/8)
Boeing Co. が開発した Phantom Badger について、寸法面の適合性・圧力試験・耐荷重試験といった一連の試験が完了、V-22 搭載用としての承認が降りた。V-22 の機内に搭載できるほか、C-17A・C-130・CH-47 でも輸送可能。これまでに 5,000 マイルの耐久試験走行を実施したほか、C-17A からの空中投下試験も実施。(Boeing 2014/4/8)
米海兵隊は、RQ-21A Blackjack を 5 月にアフガニスタンに派遣するとのこと。(Boeing Twitter 2014/4/8)
DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) が、Mobile Hotspots 計画の進展について明らかにした。UAV に無線アクセス ポイントを搭載して 1Gbps の伝送能力を発揮させる構想で、フェーズ 1 として mm 波に対応する旋回式アンテナのフィールド試験を実施、移動中の通信相手を捕捉・追尾しながらリンクを確立することに成功。また、低ノイズ増幅器に関するデモンストレーションも実施。パワーアンプは 50km 超の通信が可能とすることを確認。さらに小型・軽量・低消費電力のポッドも開発。続くフェーズ 2 では L-3 Communications と FIRST RF が、フェーズ 1 の開発成果を RQ-7 Shadow に組み込む作業を進める。(DARPA 2014/4/7)
米海軍海洋システム軍団 (NAVSEA : Naval Sea Systems Command) は、FY2016 に 電磁レールガン (EM Railgun : Electromagnetic Railgun) のプロトタイプを JHSV (Joint High Speed Vessel) に試験搭載する、と発表した。JHSV を使用するのは、貨物搭載用の空間や上構周辺の空間に余裕があることと、スケジュールの柔軟性による、との説明。実艦に搭載して洋上でレールガンを作動させるのは、これが初めてとなる。(US Navy 2014/4/7)
Magellan Aerospace Corp. (Mississauga, Ontario) はカナダ国防省から、カナダ空軍 (RCAF : Royal Canadian Air Force) の CF-18 (CF-188) が装備する F404 エンジンを対象とする補修・オーバーホール作業の延長分契約を 5,500 万カナダドルで受注した。期間は 2014/4/1 から 1 年間、さらに延長するオプション契約も設定。(Magellan Aerospace 2014/4/7)
今日の報道発表 (その他編)
Airbus Defence and Space は中東某国から、Spexer 2000 レーダー×4 基を受注した。国境監視用で、すでに 40 基あまりを受注している既存契約の追加分。既発注分は稼動を開始してから 2 年ほど経つ。(Airbus Defence and Space 2014/4/8)
Air Tanker Co. は、仏空軍 (Armee De L'Air)・Groupe de Ravitaillement en Vol: "The Bretagne" 所属の Francois Gilbert 大尉がイギリスに派遣されて、同社が運用している Voyager 給油機に関する研修を受けていることを明らかにした。フランスは 2014 年の後半に、A330-200 MRTT (Multi-Role Tanker Transport) の第一陣を発注すると見込まれている。(Air Tanker 2014/4/8)
先の週末にスイス国内で、「JAS39E Gripen E×22 機の調達が国民投票で否決された場合に備えて、代案 (Plan B) についての折衝が行われている。15 年かけて通常の方法で資金を蓄積した上で、1 個飛行隊に相当する 12 機の戦闘機を調達する (これは国民投票を必要としない)。現行の F/A-18C/D×32 機と F-5E/F×54 機を、将来的に 50-70 機の新戦闘機で代替する」との報道があったが、国防省 (DDPS : Swiss Department of Defence, Civil Protection and Sport) はこれを否定、「Plan B はない」とした。DDPS では「戦闘機の寿命は 30 年ほどなので、15 年ごとに 12 機ずつ調達するのでは 24 機にしかならず、これでは防空には不足する」としている。(DDPS 2014/4/6)
インド空軍 (IAF : Indian Air Force) と HAL (Hindustan Aeronautics Ltd.) は、インド軍機の即応性改善に関わる課題について理解を深めるために、共同計画を進めることで合意した。(HAL 2014/4/7)
Elbit Systems Ltd. は、ラテンアメリカの某国から国土安全保障関連ソリューションを 1 億ドルで受注した、と発表した。1 年間の契約で、情報収集用のシステムも併せて納入するとのこと。(Elbit Systems 2014/4/8)
アラブ首長国連邦 (UAE : United Arab Emirates) を本拠地とする Mubadala Development Co.、Tawazun Holding、EAI (Emirates Advanced Investments) の 3 社が、各々傘下に要する防衛関連事業を統合してシナジー効果を追求する、という趣旨の MoU に調印した。(Arabian Aerospace 2014/4/4)
今日の米軍調達 (Contracts 2014/4/7)
NAVY
Thales Defense & Security Inc. (Clarksburg, MD) : H-1 ヘリで使用する OTO (Optimized Top Owl) HMSD (Helmet Mounted Sight and Display) を対象とする維持サポート業務を、$38,527,000 で。パーツ供給、工具類、較正、技術データなども含む。2019/4 まで。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Lakehurst, NJ (N68335-14-D-0014)
Raytheon Co., Missile Systems (Tucson, AZ) : AIM-9X Sidewinder を対象とする維持・サポート業務について、修正契約を $9,595,524 で。米海空軍に加えて、シンガポール、オーストラリア、デンマーク、フィンランド、トルコ、韓国、スイス、サウジアラビア、ポーランド向けの FMS (Foreign Military Sales) を含む。2015/4 まで。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-11-D-0004)
DLA (Defense Logistics Agency)
Wolverine World Wide Inc. )Rockford, MI) : 女性用安全靴について、オプション 3 契約分を $14,955,649 で。2015/4/7 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPM1C1-11-D-1045/P00102)
MDA (Missile Defense Agency)
Lockheed Martin Mission Systems and Training )Moorestown, NJ) : 現行ならびに将来のイージス BMD に導入する新技術の洗い出し作業について、修正契約を $13,684,749 で。先進概念構想に関わる案件で、累計受注額は $1,775,247,656 から $1,788,932,405 に。2014/6/30 まで。MDA (Missile Defense Agency), Dahlgren, VA (HQ0276-10-C-0001/P00138)
ARMY
Lockheed Martin Corp. (Liverpool, NY) : AN/TPQ-53 レーダーを対象とする暫定サポート業務について、修正契約を $9,085,206 で。2014/9/30 まで。Army Contracting Command, Aberdeen, MD (W15P7T-06-C-T004/P00092)
Schwartz Excavating Inc. (Countryside, IL) : Chicagoland Underflow Plan・McCook Reservoir Stage 2 Slope Stabilization Project の下で実施する建設工事を $7,236,001 で。2014/12/30 まで。Army Corps of Engineers, Buffalo, NY (W912P4-14-C-0003)
今日の報道発表 (北米編)
Boeing Co. によると、同社は 2016 年初までに、NAS (Naval Air Station Jacksonville) に以下の P-8A 向け訓練機材を導入するとのこと。
対話式仮想訓練デバイス×6
兵装搭載訓練装置×1
整備要員訓練用ハードウェア×14
(Boeing 2014/4/7)
Boeing Co. は 2013 年末に C-17A の生産を終息すると発表しているが、生産ラインの維持については、当初に見込んでいた 2015 年後半から 3 ヶ月ほど修正、2015 年半ばに閉鎖になる、と見通しを修正した。(Boeing 2014/4/7)
米海軍作戦総長の Jonathan Greenert 大将が Sea-Air-Space Expo の席上、LaWS (Laser Weapon System) について「今夏のデプロイメントに向けた準備がすべて整い、これから USS Ponce (AFSB[I] 15) に搭載する、と発表した。(US Navy 2014/4/7)
Northrop Grumman Corp. は、米海軍向けに MQ-8C Fire Scout×5 機を追加製造すると発表した。最終組立担当は、同社 Unmanned Systems Center (Moss Point, MS)。これで MQ-8C の累計受注は 19 機となった。(Northrop Grumman 2014/4/7)
Airbus Defense and Space Inc. は米沿岸警備隊 (USCG : US Coast Guard) に、HC-144A Ocean Sentry の 17 号機をデリバリーした。2014 年に 3 機のデリバリーを予定しており、そのうち 2 機目にあたる。HC-144A の配備先は以下の 4 ヶ所で、このうち最後の一ヶ所は 2014 年の末から配備を開始する分。
Coast Guard Air Station Cape Cod (MA)
Coast Guard Air Station Mobile (AL)
Coast Guard Air Station Miami (FL)
Coast Guard Air Station Corpus Christi (TX)
(Airbus Defense and Space 2014/4/7)
米海軍 ONR (Office of Naval Research) は AACUS (Autonomous Aerial Cargo/Utility System) 計画の下、MCB (Marine Corps Base) Quantico でヘリコプターを使って二度の実証飛行試験を実施した。これは、海兵隊の前線部隊に対して最先端技術を駆使した補給を行う目的で進めているプログラム。使用したのは、機体が K-Max、ミッション機材が Lockheed Martin Corp. 製の OPTIMUS システムで、アプローチと着陸の自動実行を試みた由。Lockheed Martin では、OPTIMUS は軍用機だけでなく民間向けプラットフォームでも使える、としている。センサーとソフトウェアのパッケージをヘリコプターに組み込んで、悪天候下で障害物を自動的に探知・回避しながら飛行する機能や、自律飛行の機能を提供する。(US Navy 2014/4/5, Lockheed Martin 2014/4/7)
一方、米海軍の整備部門・FRCSE (Fleet Readiness Center Southeast) Det. Mayport では、複数の MQ-8B Fire Scout VTUAV (Vertical Take-Off and Landing Tactical Unmanned Aerial Vehicle) を対象として、デプロイメントに備えたオーバーホールを実施中。これまでに 4 機のオーバーホールを実施したほか、2013 年 6 月以降に合計 10 機について、個別改修を実施した由。FRCSE の Jon Stafford 氏によると「海軍のでは、フリゲート用に 4 機、沿岸戦闘艦 (LCS : Littoral Combat Ship) 用に 1 機を用意するよう要求している」とのこと。米海軍は MQ-8B×23 機を保有、Webster Field Annex (Naval Air Station Patuxent River, MD) に配備している。(US Navy 2014/4/4)
今日の報道発表 (その他編)
BAE Systems は英国防省から、105mm 照明弾 L43A5 を 1,680 万ポンドで受注した。2014-2016 年にかけて、60,000 発あまりを納入することになる由。(BAE Systems 2014/4/7)
英国防省は、個人用防護装備のテストに供するため、110 万ポンドを投じてロボット型マネキン "Porton Man" を開発したことを明らかにした。DSTL (Defence Science and Technology Laboratory, Porton Down, Wiltshire) で、F1 マシン向けに開発した先進素材を用いた個人用防護装備をテストするために使用する。データ収集のため、「身体」の部分に 100 ヶ所あまりのセンサーを設置、リアルタイムのデータ収集と分析を可能にする。(MoD UK 2014/4/5)
Thales Australia は、陸上自衛隊が同社製 4x4 装甲車・Bushmaster の採用を決定した、と発表した。同社 Bendigo 工場で製作して、年末にデリバリーする予定。(Thales Australia 2014/4/7)
イスラエル国防軍 (IDF : Israel Defense Force) は、イスラエル空軍 (IAF : Israel Air Force) 向けの C-130J Shimshon (ヘブライ語では Samson) が今週にも、Nevatim AB に到着する、と発表した。(Israel Defence Forces 2014/4/7)
イスラエル国防軍 (IDF : Israel Defense Force) によると、イスラエル海軍向けの Dolphin 級潜水艦×2 隻が 2014 年にデリバリーされる見込みとのこと。艦名は INS Crocodile と INS Rahav で、いずれも 2012 年にドイツの造船所に発注していたもの。乗組員の方も、近いうちに第一陣が訓練を終える予定。(Israel Defence Forces 2014/4/6)
Selex ES は、同社が開発した DIRCM (Directed Infrared Countermeasures)・Miysis について、2014 年 3 月にフランスの Biscarrosse で実施した NATO の演習 "Embow XIV" でトライアルを実施していたことを明らかにした。地上の試験機材で脅威をシミュレート、それに対して仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l'Armement) 所有の C-212 に Miysis を搭載して、捕捉・追跡・妨害を実施したとの説明。(Selex ES 2014/4/4)
Airbus Defence and Space は 2014/4/4 に、トルコ空軍向け A400M の初号機をデリバリーした。領収はスペイン・Seville の最終組立ライン (FAL : Final Assembly Line) で実施したが、後日、トルコ国内で追加のセレモニーを予定している由。配備先はトルコ中部の Kayseri AB で、まず要員の訓練に供する。トルコは A400M で C-160 Transall を代替する予定。(Airbus Defence and Space 2014/4/4)
Lockheed Martin Corp. は、同社の Fort Worth 工場でオマーン空軍 (RAFO : Royal Air Force of Oman) 向け F-16 の第二陣をうち初号機をデリバリー、それに合わせてセレモニーを実施した。機体は年末に現地にフェリーする予定。(Lockheed Martin 2014/4/6)
ブラジル国防省は、JAS39E Gripen E×36 機の調達に関するスウェーデン側との合意文書に調印した。それと併せて、軍事面の協力に関する枠組み合意、それと情報保全に関する協定にも調印した。(Brazilian MoD 2014/3/3)
なお、同機が配備されるまでのつなぎとしてスウェーデンから JAS39C/D×10 機を借り受ける件について折衝中、との発表もあった。借受期間は 2016-2018 年で、第一陣の 6 機は五輪に間に合うように到着させるとのこと。機体の貸し出しに加えて、パイロットと整備要員の訓練も実施する。2014/4/3 に実施した両国空軍幹部同士の会談でもこの件が議題になり、5 月からパイロット 2 名をスウェーデンに派遣して慣熟訓練を実施することになった。(Brazilian MoD 2014/3/3, DID 2014/4/8)
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人事・組織
予備役の動員状況 (DoD 2014/4/8)
現時点での予備役・州兵の動員内訳は以下の通り。
軍種 : 非志願動員 / 志願動員 / 合計
ARNG : 11,612 (+10) / 1,154 (-20) / 12,766 (-10)
USAR : 12,481 (+333) / 1,917 (-13) / 14,398 (+320)
USNR : 3,551 (-43) / 208 (-3) / 3,759 (-46)
USMCR : 632 (-4) / 842 (-6) / 1.474 (-10)
ANG : 1,816 (-71) / 2,679 (-65) / 4,495 (-136)
USAFR : 1,135 (-32) / 1,649 (-106) / 2,784 (-138)
USCGR : 192 (+0) / 237 (+3) / 429 (+3)
TOTAL : 31,419 (+193) / 8.686 (-210) / 40,105 (-17)
ARNG : 陸軍州兵, USAR : 陸軍予備役, USMCR : 海兵隊予備役, USNR : 海軍予備役, USAFR : 空軍予備役, ANG : 州兵航空隊, USCGR : 沿岸警備隊予備役
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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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