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10年ぶりのコメ余りで買い取りへ
5月5日 13時27分

ことしはコメの在庫がこの10年間で最も多く、コメ余りになる見通しで、農林水産省の指定を受けた団体は、生産者向けの価格の下落を防ぐために3年ぶりの買い取りに踏み切ることになりました。

農林水産省によりますと、ことし6月末の民間のコメの在庫の推計は255万トンと、この10年間で最も多く、コメ余りになる見通しです。
これは、平成24年産のコメが不足するという懸念から価格が上昇し、消費が落ち落ち込んだことや、去年生産されたコメが豊作だったためです。
このため、農林水産省の指定を受け、コメ農家などの拠出金で需給の調整を行っている「米穀安定供給確保支援機構」は、およそ35万トンのコメを農協などから買い取ることになりました。
機構がコメの買い取りを行うのは3年ぶりで、今月中旬から契約を始め、家畜の餌用などに転売することにしています。
ただ、予定どおり買い取ったとしても、民間のコメの在庫は例年よりも高い水準にとどまる見通しです。
コメの需給調整を巡って、農林水産省は、生産目標を農家に配分するいわゆる減反政策を4年後をめどに廃止するなど国の関与を減らしたい考えで、今後、農家などがみずから消費者のニーズに応じて生産を調整するよう促していくことにしています。

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