生活保護で生活を立て直そう

現在生活保護を受給中の朝子です

一部の不正受給者や心無い方々に
蔑まれている生活保護制度

なかなか聞けないことや
不安、気になってることを
受給者の視点でお話しします

あなたの人生の補助にしてください


テーマ:
こんにちわ
朝子です

昨日は、来年7月から一部施行される
改正された「生活保護法」と
生活保護寸前の方々を支援するとした
「生活困窮者自立支援法」の2法に対する
朝子の考えをお話しました

その中で、朝子も以前から気になっていた
「扶養義務の強化」について

しつこいですが本日も、個人的な考えをお話したいと思います

そして、本日のお話は
「生活保護なんて関係無い」と思われている方には
是非、考えていただきたい内容です


昨日のお話に、こんなコメントを頂きました

もし、我が家に扶養しろと迫られたら。
やっぱり困りますね。ギリギリで皆生活してて、消費税もあがる。でも給料は上がらない。普通の家庭でも、これから困難な時代になりそうです。

(コメントありがとうございました)

生活保護はこれまでの法律でも
「扶養義務者の援助の活用」と言う事で
親、兄弟姉妹、子供から援助を受ける事が出来る方は、
援助を受けるよう指導されます

これまでは
受給申請時に簡単な調査アンケートを送ったり
電話などで問い合わせたりなどして、
「援助できませんか?」と確認する程度でした

ですが、来年の7月からは
生活保護申請時だけではなく
受給後も、定期的に受給者の親族に確認をしていくそうです

更には受付時の職員が
「この家族の経済状況なら援助可能じゃないか?」
と判断した場合、何故、援助または扶養できないのか
追及できるとしています

先ほどのコメントにもあったように
自分達の暮らしで精一杯の方はまだまだ沢山います

だからこそ、頑張って
例えば収入が上がった時に「やっと、一段落かな」なんて思ったら
「収入上がったんなら面倒みれるでしょ?」という事が起きるかもしれません


今回の法改正で、私が「怖い」と感じているのは

厳密な扶養義務基準を設けておらず
各自治体の職員にある程度委ねられていると言う
この辺の曖昧さです


この事を踏まえて、考えてみて下さい

まだまだ、自分達の生活で精一杯の方で
生命保険や、預貯金がある方は多くないかもしれませんが

そんな状況でも、自分達の老後を考えて、日々頑張って
こつこつ貯めたささやかな貯金

その蓄えを「毎月の生活の余剰」と判断された場合

「それだけの貯金があるなら、しばらくそれで面倒みれないですか?」
と言う事を追求されかねません

更には、今年8月に生活保護基準が下がりました
即ち、「生活の最低基準も下がった」と言う事です

地域にもよりますが
現在、国で定める最低生活費は
1人辺り3万円~5万円(生活扶助のみ)

間を取って4万円と仮定しましょう
4万円×12ヶ月=48万円で、人一人暮らせるのが国の基準

あなたの預貯金が約50万円以上あれば
「これだけあればとりあえず1年、人一人養えるでしょ?」

若しくは毎月、保険や子供の大学進学貯金、老後の貯え
合わせて月平均4万円の貯金をしている

「毎月4万円の貯金が出来るなら生活に余裕があるよね?」
そう判断される、と言う事です

この月の貯金額に至っては、
ボーナス(賞与)による貯金も、含まれます

なぜなら、生活保護費の支給額も
賞与、児童手当、年金のように
数ヶ月で1度の支給のものを

年2回の賞与なら、6回(ヶ月)で
年3回支給の児童手当なら、4回(ヶ月)で
割った分も月の収入としますので

貯蓄も同じ様に、扱われる可能性があるという事です


今年8月の保護費の削減を喜んでいる方々に
これまで、非課税や低所得の状況での扶助が無くなる懸念を
お話してきましたが、

この「扶養義務」の事も考えると

あなたの生活基準に対しても同じ様に考えられてしまうと言う
懸念がある事、お解りいただけると思います

「あなたの年間収÷12-生活保護基準=生活の余剰」

まだ、解りずらいですか?

では、もう少し砕きましょう

最低生活費の例を上記同様、4万円と仮定します
あなたのご家庭が
[夫婦2人、子供1人の家庭の場合]
30万円(共働き)-4万円×3人-(家賃+その他扶助)=余剰
家賃が8万円でその他扶助2万円だった場合
この家庭の余剰は 8万円となり

「あなたの家では後2人暮らせますよね?」

[独身の場合]
20万-4万円-(家賃+その他扶助)=余剰
家賃が5万円でその他扶助5000円だった場合
この家庭の余剰は 10万5000円となり

「ご両親の世話くらい出来るでしょ?」


この様な事が起きかねない
今回の改正で私が怖いと思っているのは、そう言う事なのです

自分には関係無いとして「生活保護費下がって万歳」
と仰る方の最低限の生活も、基準が下がった事で下がっています

収入は変わっていない状況で
日々苦労して生活しているあなたの事も
今回の改正は「沢山の贅沢出来るお金を有している」

そう言っていると言う事なのです


もちろん、生活費の中には健康保険料や年金など
様々ありますから、上記の様な大袈裟な事にはならないかもしれません

ですが、生活保護受給者の約半数が高齢者で
多くが年金被害者です

そのような高齢者に対する責任を
「親の面倒みろ、家族なんだから」と言って
自分達の責任を、河本さんの発言を蓑にして、個人に押し付けた

酷い法案だと、私は思っています
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