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【ゴルフ】

遼5位 すべて出し切った

2014年5月5日 紙面から

最終ラウンド、ホールアウトし優勝した金亨成(右)をねぎらう石川遼=名古屋GC和合で(畦地巧輝撮影)

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◇中日クラウンズ<最終日>

 ▽4日、愛知県東郷町・名古屋GC和合C(6545ヤード、パー70)▽うす曇り、気温22・9度、風速5・9メートル▽賞金総額1億2000万円、優勝2400万円▽出場61選手▽観衆1万2408人▽中日新聞社共催

 逆転優勝を狙って最終組でラウンドした石川遼(22)=カシオ=だったが、2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーで72。通算4アンダーにスコアを落とし、5位に終わった。9アンダーの首位でスタートし、さらにスコアを2つ縮めた韓国の金亨成(キム・ヒョンソン、33)が大会初優勝、ツアー通算3勝目を飾った。今野康晴(40)=京葉CC=が6アンダーで日本人最高位の3位に入った。

 石川は上だけを見ていた。首位を走るのは3打差で金亨成。どこでバーディーをとって、差を縮めるのか。そのチャンスをじっとうかがった。前半のアウトはパーでのしのぎ合い。ただし、内容では石川が上回っていた。プレッシャーからか、金亨成のショットは乱れ、何とかパーを拾っていく。

 石川は2番から6番まで、すべてパーオンし、バーディーパットをことごとく外してしまった。勝負の分かれ目は7番181ヤードのパー3だった。風は右から左に吹いていた。最初に打った石川のショットはその風にあおられて、入れてはいけない左のバンカーに。そこから一発で出せず、痛恨のダブルボギー。

 「ぼくのショットを見て、ヒョンソン(金亨成)は風を読み切ってカップにつけた。見事なショットだった」と、このラウンドで初めてバーディーを取った金亨成を称えるしかなかった。

 一気についた6打差で、金亨成を楽にさせてしまった。リラックスして長いパットを入れ続ける相手に対して、石川は再三、決めなければいけないパットを外した。

 「何が悪いというわけじゃなかった。ただグリーンのスピードに最後までうまく対応できなかった。ゴルフ自体は悪くなかった」と石川。あるときは高い弾道でボールを止める。またあるホールでは低い弾道で、強風の下を通す。ティーショットにしても、アイアンを持つ選手からドライバーで攻める選手まで、いろいろな戦略が考えられる。それが和合。「すべての技を使い切りました。こういうコースでツアーをもっとやってほしい。でないと成長しない」と石川は言い切る。

 4日間トータルで考えると、常に上位をキープし、優勝争いに顔を出し続けた。米ツアーではなかなかできない経験は、きっと石川の今後の糧になるはずだ。 (青山卓司)

 

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