中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

田中将、7イニング3失点で日米32連勝 負けない右腕に正捕手も「彼が1番手」

2014年5月5日 紙面から

◇ヤンキース9−3レイズ

 【ニューヨーク穐村賢】エース襲名だ! ヤンキースの田中将大投手(25)は3日(日本時間4日)、地元でのレイズ戦に先発。メジャー自己ワーストの8安打を浴びながら7イニング3失点にまとめ、開幕4連勝をマークした。序盤に失点を重ねたが、5回以降は1安打に抑える粘りの投球。楽天時代からのレギュラーシーズンの連勝も、日米通算で32に伸びた。3連敗中だったチームを救った右腕を、正捕手マキャンは「先発1番手」と認定。メジャーでも不敗のエースが、名門の屋台骨を支えていく。

 どんな状態だろうと試合をつくる。負けない男が真骨頂を発揮した。チームは3連敗中。前日にア東地区の単独首位からも陥落していた。落とせない一戦で、田中将が7イニングを3失点にまとめて無傷の4勝目。苦しみながら活路を開いた右腕は「徐々にリズムを取り戻して何とか7回まで持った」と息をついた。

 序盤は球の切れを欠いた。1回に1死からジェニングズにソロ本塁打。2回には3安打を集められて追加点を許した。4回にはマイヤーズに右翼へ一発。さすがの田中将も「何もいい球がなかった。負けてもおかしくない展開」と黒星を覚悟したマウンド。ギアが入ったのは、4回裏に飛び出した同僚テシェイラの2ランだ。

 「(1点差となり)ここで我慢できればって思いは強くなった。みんなのおかげ。腹をくくった」。気持ちを入れ直し、配球を大胆にチェンジ。4回までに69球を要するなど慎重になりすぎてボールが先行していたが、スライダーとスプリットを低めに集めて凡打の山を築く。5回以降に許した安打は1本だけ。持ち前の粘りを発揮し、味方の逆転を呼び込んだ。

 前日は延長14回。救援陣7人をつぎ込んで敗れた。疲弊したブルペンに、ジラルディ監督は田中将に「長く投げてほしい」と懇願。冗談交じりの指令だったが、きっちりメジャー自己最多の113球を投げ抜いた。開幕から6戦連続クオリティースタート(6イニング以上自責3以下)で、チームも1日で単独首位に返り咲き。期待通りの投球に、指揮官は「毎試合、勝つチャンスをくれる」と感謝しきりだ。

 サバシア、黒田がピリッとせず、ノバは右肘手術で今季絶望。不正投球で10試合出場停止処分中のピネダも背中を痛めて復帰は未定だ。不振の先発陣にあって、結果を残し続けている田中将。正捕手マキャンは「彼は先発1番手。それだけの活躍を期待してしまう。まだ25歳なんて信じられないよ」と期待を込めてエースに指名した。メジャーでも不敗神話を続け、背番号19が名門の大黒柱に成長する。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ