渡辺美里「「あっという間の30年」日比谷野音で2年連続“祭り”3000人魅了
歌手の渡辺美里(47)が4日、東京・日比谷野外大音楽堂で恒例の野外ライブ「美里祭り V9 Boom Boom Bloom」を行った。来年5月2日のデビュー30周年に向けたメモリアルイヤーの幕開け。黄金コンビの大江千里(53)が作詞作曲した最新曲「ここから」や、代表曲「My Revolution」など21曲で、約3000人のファンを魅了した。
日比谷野音がピンクの“バラ”で埋め尽くされた。手を振りながらステージに現れた美里も「ステキな花を持ってますね」とびっくり。それもそのはず。メモリアルイヤーの幕開けをサプライズで祝福しようと、ファンクラブが主導で美里の大好きなバラの紙製花びらを用意していたのだ。
06年にスタートした恒例の野外ライブ「美里祭り」も9年目。野音での開催は昨年に引き続き2度目となった。「東京のド真ん中にこんなステキな空間! 知ってしまったばっかりに、この春もやることになりました」。ライブを待っていたかのように、自宅で育てているというバラ「シャンテ・ロゼ・ミサト」も、この日の朝に花を咲かせたという。「なんとプロの心意気のあるバラだと思った」と笑わせた。
4月23日に発売したばかりの新曲「ここから」をライブ初披露した。「悲しいボーイフレンド」「10 years」「夏が来た!」などヒット曲を多数手掛けた大江と再び黄金タッグを組んだ。「先日、ある新聞のコラムで『ベテラン歌手のデビュー30周年に向けた第1弾シングル』と書いてあって、『俺っ?』って思った。その言葉のニュアンスに違和感があった」と美里は苦笑い。「あっという間の30年でした。“ここから”また始めたいと思います。まだまだ、ここからが私の勝負の時」と決意表明した。
代表曲「My Revolution」や「恋したっていいじゃない」など計21曲を熱唱した。「皆さんのおかげで歌うことがさらにディープに激しく好きになってしまいました」。アニバーサリーイヤーの具体的な予定は未発表だが、精力的に活動していくことになりそうだ。
◆美里祭り 1986年、20歳で始めた西武球場(現西武ドーム)での夏ライブを20年で終え、06年から「日本各地に美しい里=ふるさとを作ろう」のコンセプトで山中湖でスタート。熊本城(07年)、東京ビッグサイト(08年)、横浜赤レンガパーク(09年)、河口湖(10、11年)、日本武道館(12年)、日比谷野外大音楽堂(13年)で開催。