タマゴ:黄身がない 埼玉・飯能で白身だけのタマゴ

毎日新聞 2014年05月05日 10時06分(最終更新 05月05日 10時46分)

黄身のないゆで卵(上は4等分したものを合わせた卵)=小嶋祐治さん提供
黄身のないゆで卵(上は4等分したものを合わせた卵)=小嶋祐治さん提供

 んっ? 黄身がない−−。埼玉県飯能市の小嶋祐治さん(74)がこのほど、黄身がなく白身だけの鶏卵を見つけた。専門家によると、市場に出回るのは極めてまれという黄身なしタマゴ。ゆで卵にして食べたという小嶋さんは「カスカスでまずかった」と苦笑していた。

 小嶋さんによると、先月、近所のスーパーで10個入りパックを購入。家族がポテトサラダ用にと3個をゆで、うち一つを縦に切ったところ黄身がなかった。不思議に思いながら、さらに横に切って四等分したが、黄身はなかった。

 社団法人日本養鶏協会(東京都中央区)の技術主幹、山上善久さん(67)によると、ニワトリの体内で黄身以外の物が卵管に入り込んだのを黄身と勘違いし卵白だけが作られることがあるという。山上さんは「無黄卵の大きさはピンポン玉ぐらいが普通。最近は光センサーのチェックなどもあって異常卵は出荷前に大半がはじかれ、市場に流通するのは極めてまれ。味はともかく食べても特に問題はない」と話している。【海老名富夫】

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