2013年04月08日 (月)卓球 田代早紀選手 オリンピックを目指して 2013年4月1日(月)放送
今回は、卓球です。
ロンドンオリンピックでは、女子団体が銀メダル。福原愛選手をはじめ3人の選手が活躍しましたね。そして今回ご紹介するのが、こちら。
玉野市出身の田代早紀選手です。去年の全日本選手権で3位に入賞し、この代表メンバーと並んで表彰台に立ちました。次のオリンピック代表を目指す、田代選手を取材しました。
(VTR)
田代早紀選手。玉野市出身の22歳で、卓球の日本代表候補です。
安定感のあるラリーから勝機を見いだすのが持ち味です。去年の全日本選手権では、福原愛選手と石川佳純選手に次ぐ3位で表彰台にのぼり、日本のトップ選手の仲間入りをしました。
【田代選手】
「必殺技は特にないです。卓球は試合の中で相手との駆け引きがあったり、そういうのが自分でやっていておもしろい。試合は緊張もするんですけど、ドキドキもわくわくもするっていう感じです」
田代選手は、父や兄の影響で、6歳からラケットを握っています。岡山市の山陽女子高校から出場した、全国高校総体などで3位になった実績があります。
いまは、強豪の実業団チームに所属し、ロンドンオリンピック女子代表を銀メダルに導いた、村上恭和監督のもとで、世界を目指しています。
【村上監督】
「運動能力を生かしてラリー戦が得意といいますか、ラリーにして相手のミスを誘っていく。そういう特徴のある卓球選手ですね」
しかし、実業団の世界は想像以上に厳しいところでした。チームの仲間が世界で活躍する中、田代選手だけは、2年以上目立った成績が残せませんでした。
【田代選手】
「出場しても、勝つ時が本当少なかったりとか、チームに貢献できなかったりして、悔しい思いを結構たくさんして、周りがうらやましいなって思っていました」
田代選手はその悔しさを練習にぶつけました。チームメートが帰った後も1人残り、練習場で過ごす時間は、1日8時間に及びました。
チームの寮で生活し、卓球づけの毎日を送る田代選手。一緒に暮らすチームメイトは田代選手について・・・。
【石垣優香選手】
「すっごくかわいいです」
【藤井寛子選手】
「普段はかわいくて天然なところがあるんですけど、卓球になるとまじめにひたむきに頑張る子だなと思います」
【田代選手】
「ありがとうございます」
【藤井選手】
「あとで何かちょうだいね!」
【田代選手】
「ここが家みたいな感じだから、みんな家族みたいな」
世界の舞台で勝つために、田代選手はいま、サーブからの攻撃を強化しています。相手より先に攻めることで優位に立とうと、サーブの次、いわゆる「3球目攻撃」の練習を増やしました。
3球目攻撃のチャンスを増やすために編み出したのが、このサーブです。相手の手元で左に大きく曲がります。通常使っている右に曲がるサーブとほぼ同じフォームから繰り出して、相手を惑わせるのです。
【田代選手】
「技術もまだまだ必要だと思うし、それ以上に精神的な部分もすごく弱いので、精神的な部分もしっかり鍛えていきたいと思います。最後はやっぱり、オリンピックは目指したいなっていう風に思います」
3年後のオリンピックの出場を目指して。田代選手は着実に歩みを進めています。
(VTRおわり)
田代選手は、毎日の練習で感じたことをこちらのノートに残しているんです。びっしりと文字が書き込んでありますが、この見開き1面が1日分の反省なんです。
居残り練習にしても、こういったノートにしても、本当にひたむきに積み重ねてきたことが、今、結果に繋がりはじめていると感じました。