日本経済新聞

5月5日(月曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

キャリア

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

これからの時代は個人力で勝負 ずっと働ける力とは

(1/2ページ)
2014/5/5 6:30
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

日経ウーマンオンライン

 終身雇用制度が崩れ始め、誰もが「自分らしい働き方」を模索する時代がやってきました。私たちの働き方はこれからどのように変わっていくのでしょうか? リクルートキャリア特別研究員の海老原嗣生さんに働き方の未来予測について、話をお聞きしました。

 10年後の未来――私は「新中流階級」という年収600万円台の層が生き方の一つとして生まれていると思います。「自由なヒラ社員」などと表現してもいいかもしれません。「自由なヒラ」でさびない生き方ができている――そんな生き方・働き方が人々の選択肢の一つになると考えます。

 現在の日本の大企業では正社員として働く以上、長時間労働は避けられない状況になっています。そのいわば「代償」として、課長職以上まで出世すると1000万円台の年収が約束されているわけです。ところが最近、一生ヒラ社員の人が増えてきています。大卒50歳~54歳の男性社員で、部長や課長などの管理職についていない人は次第に増え、係長職などの役職も何もない「生涯ヒラ社員」の人は3割に迫ることが賃金構造基本統計調査のN数から推定できます。

 日本の雇用慣行では総合職の人たちの尻を叩き続けます。その結果として、係長くらいで昇進が止まったとしても大手なら800万円以上の年収は保証してもらえますが、反面、こうした忙しい働き方が主流だと、育児や介護のためにキャリアをあきらめざるをえない人々が出てきてしまいます。

 正社員に対して、ある程度の難易度の業務と長時間労働を強いる代わりにポストや高年収を約束する従来のモデルは、日本経済の成長が停滞する現在、無理がきていると言わざるをえません。

 その中で、600万円台の年収で、さほど業務の難易度も上がらず、長時間労働を強いられることもない「新中流階級=一生ヒラ社員」が今後増えていくのではないかと予測できるのです。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 次へ
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有
関連キーワード

リクルートキャリア、仕事、キャリア、女性

藤井佐和子さんの連載

河野真理子さんの連載

日経BPの関連記事

【PR】

【PR】

キャリア 一覧

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

通勤風景(東京・丸の内)。雇用、失業率、求人、サラリーマン

これからの時代は個人力で勝負 ずっと働ける力とは

 終身雇用制度が崩れ始め、誰もが「自分らしい働き方」を模索する時代がやってきました。私たちの働き方はこれからどのように変わっていくのでしょうか? リクルートキャリア特別研究員の海老原嗣生さんに働き方の…続き (5/5)

■足尾鉱毒事件、住民の声拾う
 1866~1928年。上総国望陀郡茅野町の農家に生まれる。父・貞樹に読み書き、和歌を学び、父の友人である津田仙(津田梅子の父)のもとで英語を学ぶ。明治25年(1892年)、外務省翻訳官の家永豊吉と結婚し一児を儲けるが、夫の破産によって一家離散。華族女学校で教鞭をとったのち、キリスト主義の運動団体・日本婦人矯風会に入会。明治35年(1902年)、渡米。再婚後も講演や執筆を続ける。

松本英子 現実への探求心、取材力培う
ヒロインは強し(木内昇)

 足尾鉱毒事件は、日本の公害第一号とも言われている。明治期に、栃木の足尾銅山が廃液を垂れ流したことにより、渡良瀬川では大量の魚が死に、流域の農地では作物が立ち枯れになった。農民たちは鉱毒除去を政府に求…続き (5/4)

駐日コロンビア前大使 パトリシア・カルデナスさん

駐日外交官、働く女性にエール 状況必ず変えられる 

 「アベノミクス」の成長戦略のカギを握る女性の社会進出。安倍晋三首相はその拡大を公約しているが、欧米諸国などとの隔たりは依然として大きい。日本の女性がもっと輝き、社会で活躍するためには何が必要なのか。…続き (5/3)

新着記事一覧

最近の記事

【PR】

日経ウーマノミクス・プロジェクト

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

[PR]

【PR】

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について