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『Keith Jarrett Solo 2005』 コンサート ★★★★☆

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    東京芸術劇場
    > 東京芸術劇場


    「Everybody Cough, Now!」集中力の無い日本の聴衆へ向かって演奏を中断したキース・ジャレットが訴える。2005年10月14日、東京芸術劇場大ホールでのソロコンサート。私は初のキースのコンサート鑑賞ということで楽しみにしていたのですが、客席から余韻を打ち壊すような拍手があったり、咳などで(携帯なんかも鳴ってたかも…)静寂を保てない聴衆へキースは苛立ち、結局2度に渡って演奏を中断する場面がありました。それに対しキースの演奏の方はというと、ときおり自然と浮き上がるように中腰で立ち上がったり、身体を左右にゆすったり、足を踏み鳴らし、ピアノ弦と共鳴するようなうなり声を発しながら全身から音を搾り出すような圧倒的な演奏でした。オペラグラスを覗くと、演奏中サングラスの奥の目は閉じられたままなのが印象的でした。即興で2時間に渡るたった一人の演奏は“Very Hard”なものでキースの強靭な集中力と完璧な素晴らしさに対して、ホール内のそわそわした空気が残念で後味の悪いコンサートとなってしまいました。


    > 会場を後にするファン…




    コメント
    jazzcd-san

    TB ありがとうございま〜す!
    あらためて、yuhoto と申します。よろしくお願いしま〜す!

    こちらの記事を読んで頷くばかり。
    私もコンサートへ行った時の厭な思い出が残っています。
    「オレ(アタシ)は、お前達より詳しいんだぞ! 違うんだぞ!」と云わんばかりに、フライング・ブラボーをするお馬鹿さんが後を絶たないのは、何故なんでしょうね。
    「日本人は、レベルが低いと云われても仕方がない」と思う瞬間です。
    TV で、ヨーロッパなどで行われたクラシック・コンサートを良く観ますが、演奏が終わっても直ぐに拍手する輩はいませんね。jazzcd-san がおっしゃるように、余韻を楽しむ心を持っています。それも自然体で!

    ところで、下記の「ホシ、い・つ・つ・です〜!」が、面白いな〜!
    【私的評価】
    ★★★★★ 5点 最高に素晴らしい(満点!)
    ★★★★☆ 4点 結構良い(お勧めできる)
    ★★★☆☆ 3点 まあ良い(平均点以上)
    ★★☆☆☆ 2点 ちょっとダメ
    ★☆☆☆☆ 1点 ダメかも
    ☆☆☆☆☆ 0点 ダメダメでしょ

    特に「ちょっとダメ」「ダメかも」「ダメダメでしょ」はユニークで、読んでいて楽しい!

    これからも、よろしくお願いしますね!
    TBありがとうございます、残念ながら購入した公演日仕事がどうしても休めずに友人に譲りました。ブログのホール情景なんとなく分かります。いっそ海外で聞いたほうが良いような・・・
    • 45gs
    • 2005/10/16 8:17 AM
    TBありがとうございました。
    今回のソロコンサート、いかれたんですね。
    もうキースのソロは、武道館が最後で、それ以降はパスです。
    出来不出来が大きくて。。。。。
    しかも、本来、大きなハコで聞くものじゃぁないと!
    キースシリーズは、ぼちぼち書いてます。
    中学生の時に会って以来のフェイバリットアーティストです。
    また、お越しくださいな。
    コメントもどうぞ! ^^
    トラックバックありがとうございました。
    コンサートって、演奏家によって場の空気に個性がありますよね。でも生でしか味わえないことも大きいですよね。
    • kazoo
    • 2005/10/16 9:10 AM
    あの夜を共有した者のひとりとして、記事書いときました。
    読んでみてください。
    キースは毎年聴いているので、とっても残念でした。
    彼と同時代に生きているだけで私は幸せなのに、残り日本公演ふたつがうまく行けばと願うのみです。
    TBありがとうございました。
    行かれたなんて羨ましいです。
    素敵な時を過ごされたのでしょうね。
    • jamix
    • 2005/10/16 5:06 PM
    皆さん

    コメントありがとうございました。

    キースの集中力はホント凄かったです。
    でも、いろんな意味で緊張してしまいました。

    個人的には、大ホールのコンサートよりも
    ジャズバーなどで気楽にお酒や食事を楽しみながら
    聴くスタイルがやっぱり好きかも…。
    TBありがとうございました。
    日本の聴衆はお行儀が良すぎて有名なのに・・・
    ウィーン・フィルなど著名な演奏者たちが「日本はいつだってブラボーだよな」などと皮肉を言うほど(私の師より数十年前の話ですが)。
    でも、それは「もてなす」というよき日本の文化から来るものとも思っていました。
    中断してしまうというのはショックでしたね。
    あれだけ多くの聴衆を前にして、プレッシャーも並大抵ではないはず。
    キースと同じ空間、時間をともにする聴衆は、その瞬間に生み出される音楽の一部であることを自覚して臨むべきでしょう。
    ぜひともjazzcdさんのような方々の声が、多くの日本人に届くことを期待しています。
    私は金曜ですが、このような情報をいただけたこと、感謝いたします。
    名盤「The Tokyo Encore Concert」の誕生を願って!
    後ほど、ご報告させていただきますね♪
    先日(20日)のキースのコンサートに行ってきました。

    会場に入ってすぐに14日の演奏中断の件を伝える手書きの看板があって、びっくりしました。パンフレットにもファンへの愛情を述べつつも、凛とした注意の書かれた黄色い紙が。そこに載っていたキースの言葉が印象的でした。

    「皆さん、どうかWesternize(西洋化)しないで下さい。日本には昔から、瞑想(Meditation)という伝統があります。」

    彼は最後の余韻まで聴いた後に大きな拍手をくれる日本の聴衆が大好きだとも書いてありました。

    コンサートの方は、もう最高でした!
    休憩を挟んでの全11曲の演奏は、"Facing You"の頃の躍動感と、”Melody at night...”の優しさと耽美的な美しさが曲ごとに交互にあらわれてくるような素晴らしいものでした。
    観客のみなさんは開演前の注意に少々緊張気味な感じで、曲の合間にいっせいにゴホンゴホンやり始めるのですが、キースがニコニコしながら「終わるまで待つからね」なんて言ってイスの周りを歩き回る、なんて楽しい一幕もありましたよ。

    アンコールには3回も顔を出して、1曲目の"I love you, Porgy"もさることながら、最後に弾いた即興演奏は今日の演奏を楽しんだ喜びに溢れているような旋律に満ち満ちていて、なんか涙が出てきちゃいました。

    自分の全存在を凝集させたようなとても厳しい彼の即興演奏ですが、受け手が自分自身も神経を研ぎ澄ませて彼の演奏を聴き、それに何かを動かされ、感動したとき、彼は共感という喜びを感じているのではないでしょうか。音楽の楽しみ方は自由だけど、こういう「聴き方」もまた、決して「肩肘張ってる」のではない、素晴らしい楽しみ方だと思いました。

    昨日のコンサートの感動が大きかったのでつい長い書き込みになってしまいました、スイマセン!
    本日の追加公演に行かれる方、ぜひ幸せな時間を過ごしてきてください!
    • carppond
    • 2005/10/21 2:32 PM
    はじめまして。
    af_blogのfuRuといいます。
    僕は昨日のステージを観てきました。
    僕の前にコメントされているcarppondさんの言われているとおりのすばらしい演奏でした。
    ただ、それでもペダルを踏んで弦の残響を残しているところで
    たぶん、感極まってなんでしょうが、フライング拍手されている方も多くて、その点は、ちょっと、という感じもありましたが、そんなことはふっとぶくらいの素晴らしい演奏でした。
    TBさせていただきます。
    • fuRu
    • 2005/10/21 10:03 PM
    carppond さん
    コメントありがとうございます。
    「"Facing You"の頃の躍動感と、”Melody at night...”の優しさと耽美的な美しさが曲ごとに交互にあらわれてくる」
    演奏なんて最高ですね。

    fuRu さん
    コメント&トラックバックありがとうございます。
    私は14日のコンサート後ちょっとショックでしたが、
    20日のお客さんがきちんと演奏を聴いてくれたなら
    キースファンの一人として素直にうれしいです。
    みなさん、初めまして。(*^-^*)/
    私は、21日の追加公演に行きました。とってもよかったです。
    フライングの拍手もなく、演奏前にはぴたっと拍手はやみ、
    静寂がありました。
    ただ、1回だけ携帯音が。。。(^_^;)
    JAZZのことは知らない私で、ちょっといい加減ですが、
    キースも楽しんで演奏しているようにみえました♪
    全11曲とアンコールの4曲、ステキな夜でしたよ。
    私も、20日のコンサートに行ってきました。自分のブログにも書きましたが、緊張しました。芸劇というホールのせいもあるでしょう。大阪がフェスティバルホールなら、東京では、上野の文化会館で聴きたかった。
    先週のウィーン・フィルのコンサートでも、R.シュトラウスの交響詩「死と変容」の終了時、明らかに意識的なフライングの拍手。指揮者のムーティもちょっとムッとして客席に振り返らない場面もありました。
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    Welcome, Keith!!
    Cheers!!  ( ̄ ∇+ ̄)□> ぷっは〜!今週もお疲れちゃん。 つまみは、これ。 ようこそ我が家へ。  Keith Jarrett Solo 2005 迷っている間にチケット完売。しかし、追加公演決定!行くしかない!!『キース・ジャレット・ソロ2005』 届きました、チケット
    • harmonia
    • 2005/10/17 8:00 PM
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    • Badlands 〜映画と芝居と音楽と〜
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    keith Jarrett Solo 2005 #160 Oct.21
     キース・ジャレットは、深い瞑想とともに沸き上がる情念を、音楽で表現するためのあらゆる可能性に挑んできた。それは、チャールス・ロイドのグループから始まり、マイルス・ディビス、アメリカン・カルテット、ヨーロピアン・トリオ、アメリカン・トリオ、そしてソロ
    • kumac's Jazz
    • 2005/10/23 12:36 PM
    ふと思い出した懐かしのジャズ事始め
     学生時代のこと、その頃、親不孝通りには「Jarret」というバーがあって、夜となく昼となく顔を出す時期があった。ちょっと思わせぶりな手狭な階段を下りた地下一階にあって、そんなに大きな店ではなかったが
    • 福岡発 髭のほっとひとりごと
    • 2005/11/09 2:49 PM
    jazzcd.jp
     >ジャズ名盤紹介サイト
     >ジャズ名盤ストア



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