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【世界卓球】佳純、号泣メダル!激闘4時間超オランダを3―2

2014年5月4日6時0分  スポーツ報知

 ◆報知新聞社後援 JA全農世界卓球団体戦第6日 ▽女子決勝トーナメント準々決勝 日本3-2オランダ(3日、東京・国立代々木競技場)

 日本が2大会ぶりのメダルを決めた。女子の準々決勝が行われ、日本はオランダを3―2で破った。2番手の石川佳純(21)=全農=、4番手の平野早矢香(29)=ミキハウス=が、ともに世界ランク13位の大ベテラン、リー・ジャオ(41)に敗れたが、3番手の石垣優香(24)=日本生命=が、リー・ジエ(30)とのカット対決を制した。最後は石川がブリト・エールランド(20)に、フルゲームの末、勝利。日本は4日に31年ぶりの決勝進出をかけて香港と対戦する。

 石川の目に大粒の涙があふれた。格下のエールランドに苦しめられ、つかんだ3―2の勝利とメダル。2ゲームを奪ってから2ゲームを返され、第5ゲームも0―3とリードされる苦しい展開。「負けたらどうしよう…という弱気な自分がいた。でも、声援を受けて大丈夫、大丈夫という強気な自分もいた」。得意のコースを突いた強打で勢いを取り戻し、最後は5連続得点で勝負を決めた。「ホッとしちゃった」。涙を流す仲間と抱き合い、喜びをかみしめた。

 借りを返した。12年ドルトムント大会。準々決勝・韓国戦で5番手で登場した石川は、相手のカット主戦型選手にフルゲームの末、敗れた。01年から5大会続いていたメダルを逃した。「世界卓球の借りは世界卓球でしか返せない。最低でもメダル。そして決勝で中国と対戦したい」。エースの重圧よりも強い決意で大会に臨んだ。

 オランダはカット主戦型のリー・ジエを3番手に置き、勝負を仕掛けた。石川が41歳のリー・ジャオにマッチポイントから逆転を許して敗れた瞬間、村上恭和監督(56)は「負けを覚悟した」というが、3番手の石垣が快勝。仲間がつないだメダルのチャンスに、石川は「次は負けられない」と燃えた。試合直前、ベンチの森からヘアピンを借り、絆を力に変えた。

 4時間を超える熱戦。午後11時を超えてようやく手にした勝利だが、石川は「もうこんな時間なんですか? 全く知らなかった」と集中力を切らさなかった。次は31年ぶりの決勝をかけた香港戦。11年のワールドチーム杯からは3連勝している。「何度も対戦しているし、相手も知っている。絶対に勝って決勝に行きたい」。本当の歓喜へ、もう一度、自らを奮い立たせる。(遠藤 洋之)

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