【BOX】王者アムナト刑務所1年間!井岡相手は窃盗犯だった
2014年5月3日23時0分 スポーツ報知
◆プロボクシング・ダブル世界戦 ▽IBF世界フライ級タイトルマッチ 王者・アムナト・ルエンロン―同級8位、元WBA・元WBC世界ミニマム級、WBA世界ライトフライ級王者・井岡一翔 ▽IBF世界ミニマム級タイトルマッチ 王者・高山勝成―同級10位、元東洋太平洋ライトフライ級王者・小野心(7日、大阪・ボディメーカーコロシアム)
井岡一翔の挑戦を受けるIBF世界フライ級王者のアムナト・ルエンロンが3日、大阪市内の井岡ジムで公開練習し、23歳のときに窃盗で約1年間、刑務所に入っていたことを明かした。
元ムエタイ王者のアムナトは、けんかでジムを追い出された。食事と寝る場所を確保するため、わざとカバンを盗んで警察に自首したという。「ボクシングをやっていなかったら絶対、大変なことになっていた」と、しんみりした。
タイでは、ダイヤモンドのように貴重な選手ということで、ダイヤのタイ語「ペット」と呼ばれ、前歯にダイヤを埋め込んでいる。「(井岡の)アッパーと右ストレートはすごいが、(8強入りした)北京五輪のときの方がもっと緊張した」と自信をのぞかせた。
体重はリミット(50・8キロ)に達し、この日はミット打ちとスパーリングを1回ずつ軽くこなした。見守った井岡会長は「右ストレートがうまい。一番、気をつけないといけないが、分析した通り」と一翔の世界3階級制覇を確信したようだった。(伊井 亮一)