いわゆる三歳児神話というものがある。子供は三歳になるまでは家で育てるべきという考え方だ。だいたい根拠がない。養育環境として三歳くらいまでは親とべったりの環境で育てたほうがいいという感覚的な判断であろう。
ところが、予想もしなかった方向から俺はこの三歳児神話に同意しなくてはならないことに気がついた。
そもそも働かないほうが得なのである。という記事にあるのだが、0歳児の保育コストはなんと月額40万円にもなる場合がある。これは板橋区での事例なので他地域よりも高コストだとは思うのだが、それにしても決して低くない金額である。1~2歳児でも20万円程度のコストがかかり、3歳児になってようやく10万程度に下がる。
0歳の子供を保育園に預ける理由の多くは、仕事であろう。そして子供を産んでも仕事をしなくてはならない理由の多くは、生活費を稼ぐためだろう。
だったら保育園にかけてる40万円をそのまま親にくれてやればいいじゃないか。保育園に入れて働くのと、保育園に入れない代わりに40万円もらうのと、どちらを選ぶと聞かれたらほとんどの人は40万円もらうことを選ぶだろう。40万円蹴ってでも働かなければならない理由のある人だけが保育園に入れて働きに行けばいい。
たったこれだけで待機児童問題なんて一気に解決してしまうのではないか?
それに子供を生んだら1年間毎月40万円支給されるとなれば、それだけで子供を産む動機づけにもなるだろう。少子化対策としてもたいへん効果的に見える。2年目からは20万円、3年目からは10万円支給すればいい。保育園にかかるコストを保育園に流すか親に直接流すかの違いだ。
現実にはこの半分の金額でも子供を作る動機付けになるだろう。
育児休暇を取ってもらうと企業に40万円交付されて給与の半分を維持なんて方式でもいいかもしれない。どっちにしろコストメリットは高い。
もちろん「うちは充分育てられるんで」という人は交付手続きをしなければいいだけ。保育園の申請に行く時に選択してもらえばいい。
少なくとも自治体が40万円のコストをかけて10万円の給料を稼ぎにいかせるなんて馬鹿馬鹿しい状況は是正されるべきだ。それで保育所が足りないなんて言ってる場合ではない。
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