ウィンドウズXP:データやりとり危険 サポート終了
毎日新聞 2014年04月09日 21時21分(最終更新 04月09日 23時39分)
マイクロソフトは9日、パソコン(PC)用基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」のサポートを終えた。XPを使い続けるとどんなリスクがあるのか、Q&A形式でまとめた。
Q サポート終了とは?
A マイクロソフトはOSの弱点がみつかると、それをふさぐ安全対策プログラムを定期的に配布してきた。PCの「自動更新」設定をオンにしておけば、インターネット経由で自動的にインストールされる仕組みで、これまでに約500回提供した。XPは発売後12年半が経過した古いOSのため、同社は「技術が陳腐化し、高度化したサイバー攻撃などを防げない」として、9日を最後にプログラムの配布をやめた。
Q XP搭載PCは今後も使えるのか?
A 利用することは可能だ。ただ同社によると、XPはサポートをしていた段階でも、最新の「ウィンドウズ8」に比べて、ウイルス感染の危険性が21倍高い。勝手に情報を抜き取られたり、外部から操作されたりする危険が増す。同社は早期の切り替えを呼びかけているが、調査会社IDCジャパンは、今年6月末時点で国内のパソコンのうち約7・7%にあたる592万台がXPだと予測している。
Q 使い続ける場合の注意点は?
A まず、これまでに配布されたプログラムをすべて導入することだ。市販のウイルス対策ソフトは当面、XP向けのサービスを続けるため、こうしたソフトを最新の状態にする必要がある。それでも、市販のソフトだけでは限界がある。インターネットやUSBメモリーなどを使った外部とのデータのやりとりをやめるのが安全だ。
Q PCを買い替えるしかないのか?
A 1万数千円する最新OSを買えば、対応可能だ。ただし、処理速度など使える条件を満たす必要がある。【高橋直純】