「データ引っこ抜きは通常業務」バイドゥ元職員
「日本語入力の辞書機能向上のため、他社のサーバーからデータを引っこ抜いてくるのは通常の業務だった」。
バイドゥ日本法人で昨年まで働いていた男性はこう打ち明ける。
例えば、上場企業名を入力すれば即座に変換できるようにするため、情報サイトのサーバーに入り、企業名の「読み方」のデータを取得していた。男性は「本などの資料からデータを打ち込むべきだと進言しても、上司に『そんな時間のかかることをやっている暇はない。サーバーからデータを取ってこい』と指示された」と振り返る。
バイドゥの大量アクセスは2007年にも問題になった。同社が、検索エンジンの精度を上げるためのクロールで大量アクセスを行った結果、国内の複数のサイト運営者らが「サイトがつながりにくくなった」などと訴えた。バイドゥは「迷惑をかけた」と謝罪し、アクセスの頻度を下げるなどして対応した。
2014年05月04日 09時05分
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