旅客船「セウォル号」沈没事故が発生した当初、捜査を指揮していた海洋警察庁のイ・ヨンウク情報捜査局長(警務官〈日本の警視監に相当〉)=53=が、かつて「株式会社セモ」に勤務し、キリスト教福音浸礼会(通称:救援派)の信徒だった事実が判明し論議を呼んでいるのを受け、同庁は1日、イ局長を国際協力官として異動させる措置を講じた。セモ社はセウォル号が所属する清海鎮海運の実質的なオーナーとされる兪炳彦(ユ・ビョンオン)前セモ・グループ会長が率いていた会社で、また救援派は兪氏が指導者を務めているとされる宗教団体だ。同庁は「メディアに報道されている疑惑や本人の反論については、今後調査を行い事実を公表するが、ひとたび疑惑が浮上した以上、事故収拾の現場でこのまま勤務させるのは適切ではないとみて異動させた」と説明した。後任の情報捜査局長には、キム・ドゥソク国際協力官(警務官)が任命された。
イ局長については先月30日夜、朝鮮日報系のテレビ局・テレビ朝鮮が「イ局長はかつてセモ社の造船事業部に勤務し、兪炳彦前会長から奨学金を受けていた」と報じたことで疑惑が浮上した。報道があった直後、イ局長は記者会見を行い「海洋警察に特別採用された際、兪前会長の支援があったというのは全く事実と異なる。セモ・グループに勤務していた当時も、退社した後も、兪前会長と2人だけで会ったことはない」と述べた。