中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

現役最強打者カブレラが大苦戦中 4月自己最悪2本塁打 5月反攻なるか?

2014年5月4日 紙面から

 メジャー屈指の強打者たちが苦戦中だ。2012年の三冠王で現役最強打者と呼び声高いタイガースのミゲル・カブレラ一塁手(31)は4月の月間本塁打が自己最低の2本塁打。07年本塁打王プリンス・フィルダー一塁手(29)も4月を打率2割6厘と自己ワーストで終えた。昨季の2冠王であるオリオールズのクリス・デービス一塁手(28)に至っては左脇腹痛で早々に故障リスト(DL)入り。カブレラは8試合連続安打と復調気配だが、果たして、スラッガーたちの5月反攻はありやなしや−。

 “現役最強打者”は、最悪の4月を乗り越えられるのだろうか。カブレラは2日現在、打率2割7分3厘、2本塁打、16打点。並の選手ならば御の字だが、前人未到のア・リーグ3年連続MVPを目指す大砲としては、物足りない低空飛行だ。

 4月2本塁打は、開幕からメジャーに定着した2004年以降の自己ワースト、4月終了時の打率2割7分7厘も自己ワースト2位。米放送局FOXスポーツ(電子版)によれば、カブレラ自身も「昨年10月に受けた手術から回復中の段階だ。感じは悪くないが、100%の状態とはまだギャップがある」とスランプを認めた。

 昨年8月からスポーツヘルニアに苦しみ、10月に太ももから腹部へとつながるコアマッスル(体深層部の筋肉)の修復手術を受けた。現在も集中的に筋トレを行っているが、本拠地デトロイトの寒冷な気候も回復を鈍らせていると伝えられ、カブレラは「寒いとコアマッスルがしっくり来ない」と語った。また、4月は例年にない直球攻めにあったが、これも腰の回転が万全でないためだと報じられた。

◆復調兆しも

 近年のシーズンMVPは、ほぼ例外なく4月にロケットスタートを果たしている。米スポーツサイトのブリーチャーリポートによれば、00〜12年のMVP25人(11年のバーランダー投手を除く)の4月平均は、打率3割2分1厘、7本塁打、20打点。カブレラ自身も、連続MVPに輝いた過去2年間は、4月平均が打率3割3分3厘、6本塁打、24打点だった。

 それでも、復調の兆しは見せている。2日のロイヤルズ戦は1安打1打点で、8試合連続安打。オースマス監督は「ミギー(カブレラ)のことは心配していない。『世界最高の打者にもスランプはある』という格言を、世界最高の打者であるミギーが4月に証明してくれただけさ」と楽観的に語った。

 3月に結んだ8年総額2億4800万ドル(約253億円)の超大型延長契約の真価を5月以降に発揮できるのか、球界全体が注目している。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ