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【プロ野球】

能見5失点 阪神3位転落

2014年5月4日 紙面から

ヤクルト−阪神 8回裏1死満塁、荒木に中前2点適時打を許し降板となった阪神先発の能見(左端)=神宮球場で(北田美和子撮影)

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◇ヤクルト5−2阪神

 ヤクルトが競り勝った。1−1の8回に代打・飯原の適時二塁打で勝ち越すと、その後も荒木の2点適時打などで計4点を奪い、試合を決めた。3番手の久古が今季初勝利を挙げた。阪神は中盤の好機を生かせず、3位に転落した。

      ◇

 ゆっくりとベンチを出ると、能見は前を向いて三塁側スタンド沿いを歩いた。結果は受け止める。7イニング1/3を5失点での敗戦で、悔やまれたのは4度目のピンチ。中盤までの粘りのピッチングも報われず、打線の援護にも恵まれずに敗れた。

 8回だった。無死から上田に二塁内野安打を許す。そこまで先頭の出塁は3、4、5回の3度。いずれも得点圏に走者を背負うピンチを招いていた中での4度目。続く川端の犠打とバレンティンを敬遠して1死一、二塁となると、飯原にワンボールからの外角高めの変化球を、右翼フェンス直撃の二塁打とされた。

 さらに続いた1死二、三塁のピンチでは畠山を敬遠。満塁策をとったが、続く荒木に初球を中前に運ばれる2点適時打を許し、ここで降板。結果的に2度の敬遠後に打たれる形となったが、中西投手コーチは「調子は普通。悪くはなかった」と振り返った。

 神宮では2010年10月5日を最後に白星がない。それでもスタメンでは初めてバッテリーを組む鶴岡と「いろいろ考えながら」と、配球面に工夫を凝らし、7回まで1失点。5回には、1点を先制されてなおも2死一、三塁で迎えたバレンティンに対し、初球からフォークでバットに空を切らせ、最後の5球目もフォークで空振り三振に仕留めていた。

 「序盤に崩れるよりは最初から飛ばした方がいいので」と能見。試合後、スタンドからは「お疲れさま」といった声援もかけられていた。自身の連勝は「4」で止まり、チームも3位転落。だが、戦いはまだまだ続く。気持ちを切り替え、次の勝利のための準備に身を投じていく。 (道辻歩)

 

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