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銀行 ビッグデータ活用の動き
5月4日 13時16分

銀行業界では、取引情報などの膨大なデータ、いわゆるビッグデータを活用して顧客のニーズをつかみ、営業活動につなげようという取り組みが広がっています。

このうち「三井住友銀行」は先月、ビッグデータの分析を担う専門のグループを新たに設けました。
口座の資金の動きやインターネットバンキングの利用状況などを詳しく分析し、例えば退職した可能性の高い顧客に退職金の運用を提案するなど、顧客のニーズを先取りする営業につなげることがねらいです。
また「新生銀行」はDVDなどのレンタルチェーンを運営する大手企業と提携し、銀行の取引に応じて共通のポイントがたまる仕組みを設けました。
そのうえで、ポイントカードの会員情報を匿名で活用して、年齢や利用店舗などのデータ別に絞り込んだ客層に口座開設の案内を送るなど、顧客基盤の拡大に生かしています。
このほか、地方銀行も、「横浜銀行」など7行が「NTTデータ」と提携し、詳細な金融取引データを今後の営業に活用する取り組みも始まっています。
三井住友銀行のデータベースマーケティンググループの林裕之グループ長は「営業経験に基づくのではなく、データを活用することで、顧客の情報を的確に捉えたうえで効率的で最適な情報を提供していきたい」と話しています。

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