奥飛騨で地震連発

2014年5月4日6時0分  スポーツ報知

 岐阜、長野県境付近で3日午前から地震が相次ぎ、岐阜県高山市の高山奥飛騨温泉郷では午前中に震度3を6回、午後にも2回記録。このほかに、震度1~2の地震を計24回観測した。長野県松本市の松本安曇では震度1~3の地震を18回観測した(午後7時現在)。気象庁によると、いずれも震源地は飛騨地方か長野県中部で、震源の深さは最大約10キロ。今回のように震源がごく浅い場合、連続して余震が起きる可能性があるという。また、高山市と長野県にまたがる焼岳の火山活動との関係はないという。

 高山市周辺は以前から小さな地震が起きている。2011年の東日本大震災では前日、前々日に三陸沖で震度1~4の地震が計約40回記録されたが、琉球大学・木村正昭名誉教授は「(高山市周辺のように)断続的に地震が起きている場所では、すぐに大地震は起きない」と話し、大きな地震の“前兆”は否定した。

 岐阜県警高山署によると、3日午後、奥飛騨温泉郷や北アルプスの登山道で落石が確認されたが、けが人はいないという。奥飛騨温泉郷観光協会の滋野守副理事長は「宿泊予約は4日がピーク。あまり続くと客足に響くので心配」と話していた。

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