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インド イスラム教徒襲われ32人死亡
5月4日 1時29分

インド北東部で少数民族の武装集団とみられるグループが地元のイスラム教徒を相次いで襲撃して、これまでに32人が死亡し、政府は大規模な住民どうしの衝突に発展しないよう治安部隊を派遣し、事態の鎮静化に努めています。

インド北東部アッサム州のブータンの国境に近い地域で、1日から銃などで武装した集団がイスラム教徒が住む地域を相次いで襲撃しました。
地元の警察によりますと、3日までに女性や子どもを含む32人が死亡したほか、多数の住民の行方が分からなくなっています。
警察はインドから分離独立を目指し、反政府武装闘争を続ける少数民族、ボド族の武装集団の犯行とみています。
ボド族は、地元に移住してきたイスラム教徒と土地の所有権を巡って争いが絶えず、2年前にも双方が衝突して、30人以上が死亡し、5万人余りが避難する事態となりました。
今回の襲撃は、この地域で先月投票が行われたインドの総選挙で、イスラム教徒がボド族が支持する候補者に投票しなかったことが背景にあるとみられています。
こうしたなか、シン首相は2日、声明を出し、現地に治安部隊を派遣して鎮静化に努めていることを強調し、大規模な住民どうしの衝突に発展しないよう双方に冷静な行動を呼びかけました。

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