高校生の達也は同級生の彩夏にぞっこん。
しかし度々コミュニケーションの壁にぶつかってしまう。
その窮地を救ってくれるのが頭の中に住む個性豊かな7人の面々。
さあ今日も言葉の力でピンチを乗り切ろう。
ここは高校生達也の脳の中。
7人の奇妙な住人が住み着いている。
達也の言葉のピンチがやって来ると…。
(警告音)
(リーダー)よしみんな集まれ。
言葉のトラブルがあったようだ。
ねえたっちゃん…彩夏ちゃんって時々難しい表現使うよね。
そう?この間授業でやったじゃない。
そうだよね。
普通だよね。
うん。
フフッ…どうせお世辞でしょ。
お世辞じゃないよ。
更に何ていうか…えっ?たっちゃんそんなふうに思ってたんだ。
えっ?心の声あれっ…何か変な事言っちゃったかな。
(ヤスコ)私はね最近酵素を飲んでんの。
(フジコ)ホホホホ。
そんなのに頼らないと駄目なの?私なんて常に恋をしてるから何か潤うっていうのかな。
あららら。
ホルモン出しちゃってる感じ?
(エリカ)あのさ…若さには勝てないと思う。
あ〜。
それ?さあそれでは審査員が全員集合しました。
それではミス脳内決勝ラウンドの開催です。
まずはエントリーナンバー1番ミスフジコ!アハッ!ミス脳内に選ばれるのは私が一番ふさわしくてよ。
さあそれでは彼女の美しさを表現して下さい。
まずは審査員達也君。
何よこの高校生!誰連れてきたの?これ。
達也まず八方美人の意味知ってんのか?
(4人)ブブ〜!えっ!
(マイケル)説明しましょう。
え〜っ!俺彩夏ちゃんにとんでもない事を…。
そこで覚えておこう。
美しさの表現講座。
それではどうぞ。
(シューゾー)エリカちゃん…ありがとう。
ヤスコさん…よく分かってるじゃない。
(タカヤマ)フジコ…。
何もないんかい!フフフ…。
それも私には正解。
フジコ…それほめてる?ねえ。
ちなみに彩夏ちゃんが言っていた才色兼備とは…なるほどね〜。
ねえたっちゃん…はいちゃんと言うのよ。
えっ?何調子いい事言ってんの。
ホントだよ。
う〜んかわいいかな彩夏ちゃんは。
どうせお世辞でしょ。
そんな事ないって。
よっしゃ〜。
これ。
セーフ!よっしゃ〜!ハハハハ。
やった〜。
OK。
はぁ〜。
セーフ!イエス!イエス!あ…まだお独りなんですね。
アウト!この野郎〜!お前だけ言い過ぎなんだよ!ちょっと裏来い。
(チャイム)あれさホント面白くなかった?ね!ねえ昨日のサッカー見た?1点目のゴールやばくねえ?見た!すごかったよね。
どこがすごかった?やっぱその2つ前のプレーだよね。
ボランチの選手のリスクマネージメントが完璧でさ。
中盤でカットしたボールをバイタルエリアまで運んだところで勝負あり!だよね。
う…うん。
それからさ…。
あっごめん。
また今度ね。
えっ?えっ?私も…用事思い出しちゃった。
ごめんね。
俺も。
じゃあまた。
ちょっと待ってよ。
ここからがいいところなのに!心の声みんなどうしたんだよ〜。
お〜達也来たか。
俺はお前の言いたい事がよく分かるぞ。
そのあとのあいつのピンポイントクロスもワールドクラスだったよな。
更にピンチのシーンでのポジショニングが完璧でさシュートコースも完全に切ってたよね。
すごかったよ。
く〜っ!達也!見てこの空気。
完全にみんなぽか〜んでしょ。
全然俺たち分かち合えてないんだよね〜。
第一お前サッカーやってたっけ?いややってはないよ。
見る専門。
(一同のため息)いるいるこういう男子。
そんな事どうでもいいじゃん。
それより女の子ってサッカーの話題嫌いなの?ブッブ〜!違うの。
一方的にしゃべられても分かんないの。
特に専門的な事に関しては。
彩夏ちゃん楽しそうだった?そういえばあんまり。
じゃあ例えばこんなのはどうだ?競馬のG