全日本柔道選手権 〜日本武道館から中継〜 2014.04.29

重量級エースの期待を背負う七戸。
4年前の世界チャンピオン復活を期す上川。
去年準優勝、21歳の原沢。
体重無差別柔道日本一の座を懸けた戦いです。
生字幕放送でお伝えします外が新緑におおわれました東京千代田区、北の丸公園日本武道館です。
ことしの柔道日本一の座をかけて全国の精鋭が、日本武道館に詰めかけています。
ことしのこの大会全日本男子強化委員日本大学柔道部男子監督の金野潤さんに解説をお願いしています。
金野さんは94年、97年と優勝の経験もお持ちです。
ここまですでにベスト8が出そろっています、顔ぶれをご紹介します。
90キロ級の吉永、上川超級の西潟、七戸81キロ級の永瀬が8人の内に入りました。
2010年の日本チャンピオンの高橋和彦王子谷、原沢という若い期待の重量級の選手たち。
試合をお伝えしていく前に今大会のルールを説明していきましょう。
ことし1月に改正されました国際柔道連盟試合審判規定で行われます。
この大会は試合時間は6分、延長はありません。
指導は新しいルールでは3つまではポイントになりませんが4つでその時点で反則負け指導の差が2つ以上で優勢勝ち少ないほうが勝ちます。
指導の差が1つ以下は旗判定です。
抑え込みは一本は20秒、技あり15秒、有効10秒というルールで行われます。
まもなく準々決勝の試合が始まります。
準々決勝の最初の試合、赤は90キロ級優勝をねらうということばがあります吉永。
白は4年前の世界チャンピオンロンドンでは悔しい思いをしました、そこから復活を期す上川大樹です。
上川、この大会戦いぶり、いかがですか。
非常にいい形できていると思います。
気持ちを切り替えていただけたらなと思います。
2回戦は猪又を払い腰、3回戦の野村を内股一本で下しています。
大きな相手をことごとく破ってきました。
吉永は組み手のうまさを感じる選手ですね。
試合のポイントを見極めることができる選手ですね。
準々決勝、最初の試合です。
88kgの吉永、156kgの上川です。
試合の時間の中で6分間の中で非常に足の動く時間帯がありますきょうの上川です。
上川としては組み止めたいでしょうか。
上川としては2本しっかりつかんで、じっくりと技を掛けていきたいと思います。
まずはともえ投げにいく吉永です。
吉永としては組み止められる前に技を出していきたいですね。
止められてしまっては勝負になりませんので、吉永選手は先に先に仕掛けていきます。
まずは右手をしっかりつかみました、両者右組みです。
組み止めました。
ひきあげて前に行ってほしいですね。
吉永に指導が入りました。
ああなる前に打開したい吉永ですね。
背負い投げにいこうという吉永です。
ただ、なかなか担ぎ上げるというのは難しいんじゃないですか。
上川選手、体重が上がってきています。
これだけの体重差でなかなか持ち上がらないと思います。
上川の釣り手を逆に防ぎながら、いっています。
前襟です。
片襟のような状態からしっかり釣り手を制しようという状態です。
動きが止まりました。
ともえ投げにいく跳ね上げるには。
体重差がありますね。
きょうの上川について母校の明治大学の監督から。
タイプも相手の作戦を変えてもうまく対応していく、きょうは崩し方、さらには組み方も言うことありませんという話でした。
先ほど吉永に偽装攻撃の指導が与えられていました。
仮にこのまま時間が過ぎていきましても指導の差2つということになりますので上川の優勢勝ち。
この大会の特別ルール。
引き手が引けている、釣り手が取れると上川の形になります。
しっかりと引けています。
釣り手をひく吉永です。
吉永も工夫してきていますね。
吉永選手、いい意味で諦めが悪い選手です。
最後の最後まで勝利を目指してくると思います。
2年前の加藤博剛選手の日本一に大いに刺激を受けたという吉永選手。
なんとか潜り込むようにして打開したい吉永、組み止めて技を出したい上川待てが掛かりました。
吉永だけ組み合わないということで指導が、入りました。
もう1つ指導が入りますとその時点で上川の勝ちが決まります。
崩れていない状況ですね。
偽装攻撃ということになるでしょうか。
副審2人を呼んで協議に入りました。
吉永選手も偽装攻撃をしようと思ってかけたわけじゃないと思うんですが受けが上川選手強いので結果的にそういうふうに見える形になってしまいました。
競技のあと、判断はどうなるでしょう。
偽装攻撃。
指導4つ目。
上川、準決勝進出を決めました。
吉永は、くふうを持って立ち向かっていきましたがここは無念の反則。
いろいろ作戦を立てていたと思うんですけれども。
上川、吉永を下して準決勝進出です。
ここまですべて一本で相手を下してのベスト4進出。
充実ということばが似合いそうなきょうの上川です。
何か顔にも自信がうかがえますかね。
そうですね。
昨年末から非常に調子を上げてきていますので本人も自信をもってこの大会に臨んできていると思います。
続いての試合をお伝えします。
重量級エースの期待がかかります。
中心的にこの階級強化をされてきました七戸龍。
ご覧のようにヨーロッパフランス・パリで行われましたグランドスラムグレードの高い国際大会で優勝を果たしました今シーズンの七戸です。
七戸も非常に状態がいい中でこの大会を迎えましたね。
パリの国際大会も試合ほぼ完ぺきな内容で優勝しています。
外国人にもしっかり通用するところを見せてこの大会に臨んできていると思います。
一方の対する130kg旭化成九州代表の西潟。
ここまで3試合すべて抑え込み、寝技で一本勝ちで勝ち上がってきています。
大柄な選手どうしの戦いです、ともに1m90cmを越えています。
130kgを超える西潟120kgの七戸。
組み合いました大内刈りで攻める。
組み手は西潟ですね。
大内刈り、有効七戸の大内刈り、有効。
失礼しました、西潟に有効です。
大内刈りの有効。
七戸ですね。
なんとか返していこうという動きを見せましたが七戸の有効です。
がっぷり、組み合った中でかなり迫力のある戦いになりました。
奥を取っている西潟引き手を切りました。
七戸右組み、西潟、左組みです。
ここで待てです。
七戸サイドとしては相手の形にさせないようにしようと考えて出番前は釣り手、前襟をつかむ形を確認していました。
お互いに、いいところを持たれないところと話していましたね、西潟は2本でも引き付けたい、七戸は距離を取りたい、同じ2本ですが。
思惑は若干違うと思います。
払い腰をねらう七戸、もう少し右手をあげたいところ。
ポイント有効、七戸に2つ入りました。
受けの強さが強化した中で伸びた部分でしょうか。
非常に受けは柔らかいんですけどその分、体重も増えたことで受けも非常にバランスよくなっています。
今の組み手はちょっと危ない組み手ですね。
七戸としては考えたほうがいいですか?距離を詰められず西潟選手の技をくってしまう可能性があります。
今はいい距離でした。
西潟はこの形で技を出したいですね。
支え釣り込み足。
足技をお互いに繰り出します。
場内からは大きな拍手。
熱のこもった激しい試合になります。
試合時間は6分間です。
まもなく2分15秒を過ぎました。
釣り手の右ひじが外にぬけてしまったり折れ曲がってしまうと西潟選手の技をくう危険が増してしまいます。
ここから引き手を。
西潟としてはこの高さ、釣り手の高さはいいんですか?西潟は相手の右手を、釣り手をあごの下に入れておりたいんですよね。
ここはうまくさばきました。
西潟、迫力があります。
あのような距離になると。
指導が1つ入りました、ここは防戦。
そういった時間になります七戸。
まず先にポイントを取ったのは、七戸の大内刈りでした。
七戸も相手の高いところを取っています。
下から西潟の釣り手を押し出すような形です。
西潟選手は右手をあごの下に入れて。
ちょっと無理な体勢からの支え釣り込み腰。
場外です。
待てが掛かりました。
組み手の厳しさ、腕の強さこういったものを鍛えてきました。
場外の指導が西潟に与えられました。
指導がこれで2つずつです。
ポイントは七戸、有効のポイントが2つリード。
残り時間は、まもなく1分30秒。
払い腰巻き込んでいった。
有効。
そしてそのままけさ固めにいった。
西潟がっちり、収めた。
15秒、技あり。
20秒、けさ固め一本勝ち。
西潟逆転準決勝進出。
七戸龍、敗れました。
払い巻き込み、やや強引かなと思いましたがそこからの寝技。
ちょっと手がしっかりと距離が取れなかったこと、頭を下げてしまったことですね。
このために相手の技をしっかり受けてしまいましたね。
この大会、非常に充実した感があった西潟の前に七戸龍敗れました。
西潟がきょう非常に調子がいいですね。
西潟健太2年ぶり4回目の日本選手権、ベスト4進出です。
この大会は世界選手権、ことし8月にロシアで行われます世界選手権の代表選考も兼ねています。
払い巻き込みから。
そのままけさ固めにいったシーンでしたね。
右手が抜けてしまいました。
突っ張りきれませんでした。
立ち技から寝技。
この辺りは、練られていると言いますかね。
国士舘大出身、旭化成の西潟。
七戸の敗戦はどう見ますか。
日本大学柔道部金野潤さんできょうは解説をお伝えしています。
準決勝2試合が終わっています。
上川がベスト4進出。
七戸は西潟に敗れました。
西潟がベスト4進出です。
4年前の日本一、高橋和彦。
28歳再び日本一の座をねらいます。
一方、永瀬です。
81キロ級準々決勝にこまを進めた、永瀬世界選手権の代表をすでに決めています。
去年の講道館杯優勝の永瀬です。
永瀬81kg高橋和彦123kgという体重差の戦いです。
高橋は、1回戦でウルフ・アロン2回戦で楢崎、3回戦香川大吾を破って進出しています。
いきなり内掛けにいく永瀬2回戦熊代、3回戦で吉田を指導2つで下しての進出です。
左組みの高橋、右組みの高橋、引き手を探りあいます。
体重軽いですが永瀬キレがありますね。
技のキレ、投げる力はありますね。
オーソドックスな柔道ですが組んでできる選手ですね。
受けも攻撃のバランスがいいですよ。
今高橋に指導がきました。
若干永瀬が、技を仕掛けているということです。
引き手がない中で技を出していきます。
払い腰返していこうという永瀬です。
永瀬についてですが前半しのいで、後半しのいでほしい。
大きい相手ふだんから組んでいる、うちから巻き変えていこう監督の話です。
今月29歳になりました。
スタミナという部分ではどうでしょうか。
若いころの戦い方とだいぶ違ってきていると思います。
最初からがつがつといくということではないということですね。
去年の年末からけがも吹っ切れて稽古してきている。
スタミナは心配ないということで高橋です。
釣りが低いですね。
永瀬がいくとこですよね。
苦しい組み手で高橋から技を出していきました。
試合時間は6分、まもなく2分が過ぎようとしています。
ここまでの永瀬、うまくさばいているという感じなんですか。
高橋、今は、ゆっくりと見ているというところですね。
少しずつエンジン掛けてくると思います。
お互いの袖の攻防です。
高橋持ちました。
小外刈り。
大きな体の高橋。
積極的戦意にかける指導、永瀬に入りました。
奥襟を引いた高橋です。
払い腰にいく、内股で返す。
連続で技を出している永瀬、そでを離しません小外刈り、追い詰めていきます。
場外、なんとか回り込んでこらえる永瀬ポイント、有効か副審2人が有効はないというアピールが出ました。
ポイントはありません。
永瀬がうまく合わせていきました。
高橋もあまり不用意な技を掛けていくと今のようなことになってしまいます。
永瀬、袖を引きました。
高い位置を持ちました。
中から深いところをとれば大丈夫だというリポートもあった永瀬。
払い腰から内股を返していきます。
場外際の攻防です。
お互いにポイントもありません。
指導も1つずつです。
残り時間、2分30秒を切りました。
3分以上戦ってきました。
時間的には、後半に入ってきました。
この辺り、両者の動きが出てくるか。
奥襟を引きました高橋、永瀬しのぎました。
ポイントはありません。
引き手を取ると下がりますので。
高橋もう少し距離を詰めたいですね。
高橋はあの距離でも十分、払い腰を打てます。
小外刈りをねらっているんじゃないですか。
組み手の争いになりました。
下からとって、永瀬。
組み手から、大内刈り。
腹ばいで防いだ高橋。
ねらいは大内刈りですね。
体重無差別、柔道日本一を争います全日本柔道選手権。
100キロ超級の高橋、81キロ級の永瀬、非常にいい戦いを展開しています両者。
釣り手を内側から奥襟を引いている高橋。
袖を引きました。
釣り手とれています永瀬。
釣り手、高いところ取った強引に払い腰、高橋。
強引に持ってきましたね、組み手を嫌うような格好ですね。
残り1分を切ってきました。
両者まだポイントがありません。
指導の数も同じです。
このままでいきますと旗判定ということに、なります。
釣り手の攻防では、永瀬が勝っているか。
内側から、下から、突き上げている永瀬。
高橋もいい形にしようとしています。
長永瀬、バランスいいですね。
もう1度。
技の数でどうか。
このままいきますと旗の判定です。
有効。
永瀬にポイントが入りました。
強引に技を繰り出した高橋、うまく返した永瀬。
ちょっと強引すぎましたね。
残り5秒。
ここで6分経過永瀬貴規、高橋和彦を下してベスト4進出です。
試合終了間際、高橋の猛攻。
猛攻、逃げずにしっかりと見極めた永瀬81キロ級の永瀬がことし、ベスト4に勝ち上がりました。
軽い選手が、立派です。
体重無差別のだいご味ですね。
先ほどのシーンです。
強引な内股。
引いてめくり返したような形になりました。
高橋選手、袖を離してしまったんですね。
手を離して、つぶれにいったんですが、引き崩して、しっかりと背中をつけたと思います。
永瀬がしっかりときめましたね。
しっかりと永瀬、受けている感じです。
筑波大で大きな選手とも組んでるという永瀬その永瀬が2年連続、2回目のベスト4進出です。
準々決勝の最後のひと試合になりました。
21歳、去年初出場で準優勝日本大学4年生になりました原沢。
同い年、東海大相模から東海大こちらも将来を期待されている王子谷剛志21歳どうし大学4年生どうしの準々決勝です。
最後のひと試合です。
内股からいきます。
両者、右組みです。
奥襟を取った原沢。
両襟というか脇の下に、手をさそうという原沢高いところを取れない王子谷奥襟を取りました。
この形どうですか。
これ両方いける形ですね。
小外刈りうまく合わせていきました。
東海大学の監督の話です。
王子谷、原沢をとても意識している、距離を詰めることそして右足が甘いということ課題だということを言っていました。
原沢としては距離をとって中に入りたいということですね。
しっかりと自分の得意な位置、足を使っての攻撃をしたいですね。
大外刈り、王子谷ポイントはありません今のところは、原沢が先に仕掛けて王子谷が返すという展開ですよ。
高校総体で優勝、全日本ジュニアも優勝、どちらかというと若いころからの王子谷。
原沢ですね高校2年まで81キロ級の選手でした。
重量級に夏から転向したということで、決して有名な選手ではなかったんですね。
急激に体が大きくなりました。
力を付けてきた選手です。
歩んできた道のりは対照的ですがこれからの重量級を担う2人、間違いありませんオリンピックに向けて牽引していくことになると思います。
前に出る、圧力は王子谷。
体重差、10kg以上ありますから前に出ると王子谷力がある。
136kgの王子谷と、原沢122kgです。
払い腰にいく。
返しましたね。
王子谷、返して技あり。
この辺りの攻防の腰が重い。
少し組み手が下がりながらやっていますね。
この2人は学生の試合でも戦っていますが、なかなかポイントによる決着がついていないんですね。
体重別のときはポイントといいますか原沢がけがをして王子谷が勝ちました。
原沢、ここからいかなければいけませんね。
大外刈りここは耐えます。
支え釣り込み足、腹ばいで逃れました王子谷。
原沢はここからラッシュをかけて一本取られても勝負にいかなければいけません。
ことし1月国際柔道連盟、正式にルールが変わりました。
ポイントを稼いで逃げきるというのは、なかなかできにくくなっています。
まだ、時間は3分以上残っています。
指導を繰り返しますと4つ指導をもらいますと反則負けになります。
3つまでは、ポイントには数えられません。
両者、まだ指導がありません。
釣り手、内側から突っ張ろうという王子谷ここも腹ばいです。
引き手が十分ではなかったでしょうか、ここで、王子谷に指導が1つ入りました。
王子谷も、攻めていかなければなりません。
両襟を突っ張ろうという形の王子谷お互いの組み立てが変わってきたようにも感じます。
足を出していく王子谷原沢、もう1つ崩したかった。
王子谷、間合いを詰めていきます。
支え釣り込み足。
逆の技を見せていく。
引き手が、脇のあたりですね袖を引きましたね。
原沢、いい組み手ですよ。
王子谷、鮮やか。
引き付けにいくとこですね。
その前に出てきたので防げませんでしたね。
王子谷が、原沢を下してベスト4です。
同世代の戦いを制しましたのは王子谷。
一本勝ちです。
大外刈りです。
間合いは王子谷でしたね。
負けているので原沢としては引き付けているんですね。
ここに思い切って、大外刈りをいれました。
原沢としては、つっかえ棒のない状態でした。
受けきれませんでしたね。
敗れた原沢です。
日大で指導する金野潤さん、きょうの解説です。
ベスト8の顔ぶれを整理しておきましょう。
上川、西潟、永瀬、王子谷この4人が勝ち上がってきました。
100キロ超級が3人です。
そして、81キロ級の永瀬誰が勝っても初優勝、ことしの全日本柔道選手権です。
七戸の話です、きょういちばんのやまが西潟戦だと考えていた。
敗因は一瞬の隙ですと、ことばを絞り出していました。
七戸龍は準々決勝で姿を消しています。
4人に絞られてきました。
実況⇒おっと、手を痛めたか?自分も内容はどうでもよくてとにかく勝ちたかったんで勝てたのが最高にうれしいです。
金野潤さんに放送席に座っていただいています、懐かしい映像だと思います、いかがですか?本当に決勝戦吉田選手、強かったなということを思い出します。
私たちも記憶にあります。
勝負というのは、こんなにも厳しいものか、という思いがしました。
そうですね、やはり全日本というタイトルは柔道家にとってはやはり憧れのタイトルです。
何が何でも、という思いがありました。
吉田選手も当然のように何が何でもというふうにきました。
気持ちで、負けないように戦ったことを今でもよく覚えています。
それだけのタイトル。
ことしもそのタイトルを争っての戦いになります。
全日本男子強化委員と男子監督の金野潤さんの解説でお送りしています。
展望です。
上川と西潟の準決勝です。
いずれも、一本勝ち、お互いですね、ここまで勝ち上がってきました。
上川はもともと優勝候補筆頭です。
順当といえる立ち上がりだと思いますし、また西潟が、非常に初戦から調子がいいです。
技のキレ、体の動き、どれをとってもすばらしいです。
普通にいけば上川選手が順当に勝つと思いますが、西潟選手も、調子のよさがありますのでそれをいかんなく発揮すれば、番狂わせがあるかもしれません。
2回戦の猪又戦です。
開始2分13秒、払い腰鮮やかな上川でした。
軸がしっかりしています。
3回戦は野村。
試合は少し、もつれました。
そうですね。
ここは少し戸惑った試合でしたがしっかりと取りにいきました。
上川、西潟の両者です。
少し低迷した時期もありましたが日本一を目指している上川のインタビューです。
やっぱ、ここで勝たないと世界に通用しないっていうのもありますので超級で全日本選手権優勝というそういう形にしたいと思ってます。
世界選手権もロシアでありますし、ことし。
2年後、オリンピックブラジルでありますけどそこでしっかり優勝目指して一戦一戦、頑張っていきます。
はっきりと優勝といういうことばを力強く口にしている上川、充実のここまでです。
一方の西潟戦いぶりを映像で振り返ります。
1回戦は黒岩に崩れ上四方固め。
2回戦、81キロ級の中井開始39秒けさ固めでした。
そして3回戦は影浦でした。
寝技で横四方固め。
そして準々決勝の七戸戦。
有効を大内刈りで奪われましたがそのあと払い腰から、けさ固め。
4分46秒けさ固め一本勝ち。
立ち技、そして相手の反則技で一本という上川そしていずれも寝技の西潟です。
非常に対照的ですね。
西潟選手は、頭を下げさせて左右の技があるんです。
この左右の技があるので受けるほうも体重の重心を、しっかりと絞りにくいというところがあるのでそこをしっかりと利用して、投げる。
そのあとすばやくきょうは、寝技。
向こうもとても速いので試合の主導権を、しっかりと握っていきたいところです。
非常に上背のある、両者、状態もいい両者です。
このあとの戦い非常に楽しみになってきました。
そして準決勝のもう1試合です。
永瀬と王子谷です。
81キロ級で、ここまでそれぞれ100キロ級、90キロ級の選抜体重別の勝者を下して4年前の日本一高橋を下してのここまでです。
永瀬の戦いぶりです。
2回戦からの登場でした。
100キロ級の代表、世界選手権代表を目指す熊代小外刈り一本でした。
3回戦は吉田に指導2つで優勢勝ち。
そして準々決勝、高橋をうまく組み手うまく運んで鋭い柔道でした。
残り13秒、相手が強引にきたところをうまく合わせました、有効を取って、優勢勝ちをおさめています。
永瀬貴規です。
東海大学4年の王子谷の戦いぶりも振り返ります。
2回戦橋本に対して小外刈り一本。
場外際でした。
そして準々決勝、つい先ほどお伝えしました。
原沢に技ありを取ってさらに、そのあと大外刈り、豪快に決めていきました。
最初の技ありは隅落としそのあとポイントリードしての大外刈りでした。
81キロ級の永瀬に対して王子谷このあたり永瀬がどううまく組んでいくかですね。
王子谷選手は軽い選手をしとめるのがうまい選手です。
組み際大内、そして背負い投げをしっかりと使っていくことが非常に重要になると思います。
各選手、初めてのベスト4への進出となりました。
敗れた原沢のインタビューです。
リポートです。
最初ポイントが取られてしまったのがすべてです。
分かっていたけど技を食ってしまった。
国内で負けてたら世界とは戦えない。
一から力をつけて来年頑張りたいということです。
ほんとうに負けるということはまだまだ足りない部分がたくさんあるということです。
ただ、原沢これからまだまだ組み手、技術、体力ともに発展途上ですので、この負けをしっかりと、自分でかみしめて来年に向けて再スタートを切ってほしいですね。
ことしも興味深い戦い、そして過去5年の優勝者をご覧いただいています。
過去5年を見ても、最近の柔道選手権は混戦と言えるかもしれません。
♪〜今、全日本男子監督井上康生さんの姿も見えます。
小川直也の連覇というのもご覧いただきました。
こういう連覇をした選手、こういう選手を倒そうとした中で金野さんのような勝利にかけた選手たちがいた。
そういったこともありますか。
非常に抜群のチャンピオンがいて安定して勝ち上がる。
それにほかの選手たちが挑戦するという図式があったんです。
過去5年この辺は誰が上がるか分かりませんしそういうことが続いています。
大変強いチャンピオンが出てきてくれることを願っています。
そういう選手の存在が全体のレベルを引き上げるんですね。
そういった存在になっていく選手はこの中から、現れるのか。
上川にかかる期待というのは小さくないといえます。
まだ日本一はありません。
4年前世界選手権を制しました。
ロンドンオリンピックでは本当に悔しい思いをしました。
西潟です。
26歳を迎えました。
この大会、好調です。
すべて寝技での一本勝ち決勝進出をかけて準決勝の、まず最初の試合です。
東京代表東京の予選を1位で勝ち上がりました上川です。
九州代表の西潟。
右組みの上川と左組みの西潟です。
お互い釣り手をすんなりと取り合いました。
引き付けたのは西潟です。
こぶしをつきあてるようにしている上川です、袖も引きました。
間合いがつまりました。
払い腰もある、上川です。
間合いが詰まったお互い引き付けあうがっぷり組んで引き付け合います。
もう1度やり直します。
西潟が振り回していますが上川選手は安定しています。
いい形ではありませんね。
形でいうと西潟選手です。
技を仕掛けることができます。
奥がとても安定しています。
野村戦では下がりながらの試合でした。
両者にらみ合う状態が続いています。
西潟もバランスを崩しません。
上川選手の右手がひじを入れられているので十分じゃないです。
ポイントはありません。
耐えました。
西潟選手、いいですね。
徐々に徐々に体重を上げてきました。
今は130kgある西潟です。
これは上川の組み手です。
いい形です。
技にいきたい上川。
いきたいですね。
技が詰まってくる。
西潟、少しずつ間合いを詰めてきました。
釣り手がだんだん下げられてしまう上川です。
西潟のうまさです。
頭を下げようとします。
ウエイトトレーニングの成果頭を下げようという相手に対し下がらなくなったというふうに話している上川です。
技が出ません上川です。
この間合いは西潟です。
距離を取ろうとする上川です。
ドイツで行われた国際大会でも何か自信に満ちあふれた戦いを展開しました上川です。
上川、いける形なんですけどね。
技を出したい。
この間合い。
フェイントを掛けるだけでした。
そしてまた…。
両者に指導ですね。
副審2人が積極的戦意に欠けるというジェスチャーです。
両者に指導です。
指導3つはポイントになりません。
4つもらうとその時点で反則負けということになります。
払い巻き込みにいこうという西潟です。
この辺りは落ち着いて出ていますけれども上川、技が出ません。
足技も非常にうまい選手の上川です。
足技から次の大技につないでいくという選手なんですが、それがきょうは出ません。
払い巻き込みの体勢でしたが、もう一度、大外刈り。
強いですね。
拍手
西潟、積極的です。
初の日本一に向けて。
上川も受けの強さを見せていますが自分で攻めていきたいところ。
今は投げられてしまうと指導がきてしまいますからね。
非常に十分な形になっているんですが、技を出しませんね。
少し右の位置が十分じゃないでしょうか。
いえ。
右手の位置だと十分技を出すことができますね。
大内刈りから粘ります。
待てがかかります。
技を出す、そして前に突き進んでいく。
残り時間は1分30秒このままいくと旗判定です。
このままだと西潟ということでしょうか。
微妙な試合ですね。
まだこれから時間があります。
若干西潟選手のほうが技が多いと思います。
上川、引き手が引けています。
支え釣り込み足でした。
もうちょっと上川は思い切って内股を掛けていってもいいんですけどね。
間合いを詰めていく。
残り時間1分を切りました。
大外刈りを返していく。
ポイントはありません。
待てです。
選抜体重別のときは試合終了間際、大外刈りをねらっていたという大外返しでした。
一本で勝ちました上川です。
残り時間は40秒を切りました。
大内刈り足技を出しています上川です。
投げ技、払い腰にもいきません。
前に出る。
場外際で大外。
拍手
上川、技を掛けていっている。
残り20秒、両者ポイントなし指導の数も同じ一本。
最後は、足払いでした。
みごとでしたね。
残り時間は10秒を切ったところでした。
そうですね。
あのまま判定にいくと微妙な判定になるところでした。
拍手
このあたり、どうでしょう。
これまで精神的な弱さを見せていた上川選手。
これまでとは違うと、受け止めていいですか。
最後まで、諦めない。
精神的に成長してきているなということが試合の結果に結び付いていると思います。
しかし西潟も健闘しました。
非常に頑張りましたね。
最後のシーンです。
残り時間がなくなってここまでの技の数では西潟、というところでした。
内股、西潟もよくしのぎましたがこのあとです。
追いかけていっての、足払いでした。
送り足払い、見事でした。
あの大きな西潟の体が宙に浮きました。
やはり技の力、非常にすばらしいものを持っています。
5年前はリネールを倒して世界チャンピオンになりました。
その強い上川ですね。
柔道日本一にあと1勝となりました上川です。
準決勝まで、第2試合をお伝えしてまいりましょう。
81キロ級からベスト4に進出しました。
去年は垣田恭兵がこの階級から進んできました。
体重無差別で日本一を争います。
そして原沢を下してのこの決勝進出。
やはり若い21歳の王子谷剛志。
20歳と21歳の戦い。
組み手のうまさを高橋戦で見せた永瀬です。
技あり抑え込んだ。
上四方固め。
これは15秒で一本。
抑え込みが解けました。
もう一度抑え込み、先ほどの抑え込みは有効のポイントです。
上四方固めがっちり入っている。
永瀬は逃げられないか。
有効のポイント15秒で合わせ一本です。
上四方固め、合わせ技一本。
王子谷剛志も初の日本一に向けてあと1つです。
81キロ級、ここまで健闘した永瀬ですが。
低い袖釣り込み永瀬選手としては予想外の攻撃ということで防ぎきることができませんでした。
時折見せる技なんですけれどもこの場面は普通にオーソドックスの大外刈りでいくのかなと思ったんですがここはしゃがんでいきました。
永瀬選手も意外だったんじゃないかなと思います。
袖釣り込み腰ですね。
一本に近い袖釣り込み腰でしたね。
もう一度ご覧いただきます。
鮮やかでした。
永瀬としては、きょを突かれたような感じでしたね。
副審2人は一本ということでした。
ことしの日本一をかけた決勝の対戦が決まりました。
上川大樹、そして王子谷剛志。
ここまでの上位の戦いぶりをご覧いただいています。
上川大樹が吉永そして西潟を下して決勝に進みました。
立ち技での一本勝ちを重ねてきました。
王子谷は原沢を大外刈りで一本永瀬を合わせ技1本でしとめました。
全日本柔道選手権、まもなく日本一が決まります。
♪〜19歳4か月石井が最年少優勝を遂げたときの映像をご覧いただきました。
解説は全日本選手権2度優勝している金野潤さんです。
ことしは両者、いずれが勝っても初の日本一ということになりますね。
上川と王子谷です。
初めてこのタイトルを取るときどんな心境でしたか。
決勝戦、2度敗れているんですが3度目の正直ということで臨みました。
決勝1試合ということは精神的にかなり安定して初めて決勝に進出するという当時は決勝10分でしたから時間の配分も分かりませんでした。
非常に後半、エネルギーがなくなって、苦しい思いをしたことを覚えています。
初めて両者ともに決勝ということになりますけれどもここから、アドバイスがあるとすると何でしょうか。
そうですね、ほんとうにあとはここまで来ればどちらが全日本のタイトルを取りたいという執念があるかという戦いになると思います。
過去の戦いでは上川が圧倒していますが決勝の舞台となりますと何が起きるか分かりません。
上川選手も必要以上に堅くなるとやられてしまうと思います。
自分たちの柔道をやるということ勝つのは自分だという思いを最後まで持つということ勝つためには重要だと思います。
1m85cmの上川、1m86cmの王子谷。
136kgの王子谷。
体重では上川が少し上回っています。
この全日本柔道選手権はことし8月にロシアで行われる世界選手権の代表選考のうえで100キロ超級においては大きな参考になります。
ここまできまっている選手ご覧のとおりです。
ベイカー、永瀬と世界チャンピオンが続きます。
90キロ級はベイカー茉秋が射止めました。
100キロ超級七戸、原沢が敗れてしまいました。
上川が代表の座を手にするうえではどうでしょうか。
あとの決勝の戦いが大事になってきますね。
ただですねヨーロッパの試合と選抜で優勝していますので上川、勝負にかかわらず代表に選ばれると思いますよ。
ただ世界選手権2枠2人出せる階級が出てきます。
そこでもう1人を誰を選んでいくかというところにポイントが移ってくると思います上川選手は代表になるということはほぼ間違いないと思っています。
井上監督の姿も見えました。
100キロ級についてはかなり厳しいコメントもありました。
熊代も敗れました。
非常に苦戦している階級です。
群雄割拠、外国人も含めてほとんどの国に強豪がいるという感じです。
気が抜けない階級なんですね。
その中で安定して、力を見せていく、そういう選手が全日本で出てきてくれるというのが願いです。
そうそうに100kgを超える選手の姿、消えてしまいました。
この大会が終わりますと100キロ、100キロ超級の発表があるということになっています。
そしてかねてから試験的に導入されていました、ルールの改正、ことしの1月正式に改正されました。
場内で2つに組んで、技を仕掛け合うように、ということ。
そこから指導の厳格化が導入されました。
技というよりも一本を取るんだという、攻撃をしてアグレッシブな柔道をしなさいということがいちばんの基本理念になっていると思います。
42人が出場しました。
きょう決まった一本をまとめてご覧ください。
♪〜♪〜きょうの一本をご覧いただきました。
さあ、残すはあと決勝戦を残すのみとなりましたことしの全日本柔道選手権です。
改めて決勝の対戦をご覧いただきましょう。
決勝戦は、上川と王子谷。
両者の戦いになりました。
ご覧の2人です。
上川、すべて一本勝ち。
上川のこれまでの戦いぶりをご覧いただきます。
2回戦は猪又でした。
開始2分13秒、払い腰。
落ち着いた、そして、なにか充実したことしの戦いぶり上川です。
3回戦は野村。
下がりながら内股。
準々決勝は吉永、指導4つ反則による一本勝ち。
準決勝は西潟。
お互いにがっちりと組んだ中でなかなか上川は技を出せませんでした。
西潟が先手、先手でしたがその中で内股から最後、送り出し技。
残り9秒というところでした。
すべて一本勝ちの上川。
対するは、若い21歳の王子谷。
その王子谷のこれまでの戦いぶりを振り返りましょう。
2回戦は岩手の橋本。
小外刈り一本。
準々決勝です。
原沢。
返し技、浮き落としで技あり。
そして大外刈りで一本。
非常に気合いが充実している王子谷です。
準決勝、81kg永瀬袖釣り込み腰技ありと、そのあと上四方固め合わせ技一本で決勝に勝ち進んできました。
いったんは解けかけた抑え込みだったんですがそのあとしっかりと決めました。
立ち技から寝技へ隙なく戦いました王子谷です。
上川と王子谷の決勝戦です。
王子谷についてです。
東海大学の監督の話です。
上川とは、東京選手権で戦っていますが、一本で負けています。
こちらは準決勝で早く終わらせたので体力を温存できた。
その点も踏まえると、五分と五分の戦いができると思う。
相手は返し技がうまいので相手の誘いに乗らないことが大事だと話していました。
金野さん、両者の決勝戦見どころや展望ポイントはどこですか。
上川選手が普通どおりに力を発揮すれば比較的、やりにくいタイプではないと思うんですね、相手が。
ただ決勝という舞台で上川選手があまりかたくなりすぎますと王子谷が先に先に攻撃的な試合をして指導など先行されると苦しい戦いになる可能性があります。
前半2分、上川選手はどういう技をかけていくのかということがポイントだと思います。
選手たちが姿を現してきました。
決勝の畳に向かう王子谷です。
緊張感がありますかね。
上川選手のそういう試合の戦い方を見ているとスタミナがそれほど切れるとは思えないですね。
全日本初タイトルということで上川選手、緊張感が出てきてしまって少し技出しが遅くなってきているということなんでしょうかそんな感じはしますよ。
試合前、取材をしましてもおそらく、誰よりも優勝したいという気持ち私がいちばん強いと上川がきっぱりと話していました。
気持ちの充実が、気合いにつながるということがありますかね。
上川の母校、明治大学の監督の話です。
前の試合について仕掛けが、遅すぎたというのが本人の敗戦です。
この決勝に関してはすべてをぶつけます。
相手は何度も対戦している相手きょうの感覚で、そのときに合った技を出すというふうにいったということで、すべて一本で勝っていますが、体が切れている6分間も広く使っているという話でした。
きょう、相四つがっぷり決勝になりました。
先に仕掛けていって先手先手でいくという話でした。
冷静に自分を振り返っていますか上川は。
そうですね技が出ないということも分析していますね。
この試合、気持ちを切り替えてきていれば、もう力的には上川ではないかと思います。
念願の上川初めての日本一、世界選手権のタイトルは取っています。
あとはこの日本一とオリンピック話していた上川選手です。
2連覇に、2年ぶり4回目。
東海大学相模から東海大学に進んだ王子谷剛志。
21歳エリート街道を、突き進んできた王子谷初めての日本一まであと1勝です。
若い王子谷が頂点に駆け上がるのか、ことしの全日本柔道選手権いよいよ決勝戦が始まります。
先に試合会場に入ってきたのが王子谷です。
かなり気持ちが入っていますね王子谷。
王子谷は気持ちが入ってると思います。
王子谷は先に先にということでしょうか。
そして上川がゆっくりと場内の空気を感じながらそんなことも思わせるようなゆっくりと入ってきました。
上川ことしの全日本柔道選手権まもなく決勝です。
赤、東京地区代表上川白は九州地区代表の王子谷選手ことしの柔道日本一が決まります。
決勝戦です。
6分間の戦いです。
右組みです。
体重差はおよそ20kg身長は、ほぼ同じです。
上川は24歳、王子谷は21歳。
柔道着を少し緩めるような形になった王子谷です。
お互いがっぷりと組み合います。
王子谷が上川の引き手を嫌います。
奥襟をとった王子谷間合いがぐっと詰まる。
王子谷選手は頭を下げさせてスタミナを奪おうという作戦です。
お互いに袖を引きました。
上川の釣りで下げようと王子谷はしていますか。
右手を下げています。
上川選手は右手が下がっても技を出すことができます。
ここで待てです。
まずは静かに始まりました決勝です。
積極的戦意に欠けるということで指導が、お互いに入りました。
改正された国際柔道連盟の試合規定です。
釣り手も引いた、引き手も引いた2つ持ったのは、上川です。
小内刈りにいきました。
腹ばいで逃れています。
待てがかかります。
ポイントはありません。
足技ですが、何か重みを感じる上川です。
上川選手は非常に、ふくらはぎが太くて足払いが重いんですね。
世界一になったときはリネールを支え釣り込み腰で畳の上に倒しました。
内股にいきましたがちょっと手を放してしまいました。
偽装攻撃にはなりませんでした。
開始1分30秒。
王子谷としてはどうしたいんですか。
少し軸をずらしたいんですね、頭を下げてまっすぐにしていると非常に受けが強いので今のところ、通じていないんです。
ですから上川選手の頭を下げさせるようにしたい。
間合いが縮まってきています。
普通は王子谷選手、左手で右手を下げられると動けないんですが、あそこから切り替えして払い腰、内股にいくので王子谷選手としても細心の注意を払って前にいきたいですね。
かたさみたいなものはどうですか。
今のところは、足技も出ています。
しっかりと攻撃できていると思います。
両襟から形を作ろうというところでした。
釣り手を動かす。
小外刈りでした。
ここは王子谷が上川のバランスを崩しました。
足払いにいきましたね。
足を出していきます王子谷。
下がっていきます。
王子谷が前に出ていく。
開始2分30秒。
副審1人が場外を…。
上川が場外の指導です。
上川は、きょうの戦いの中では下がりながらの内股ですね。
うまく体を入れ替えた王子谷です。
体を少し半身にするようにして前に出ていく王子谷です。
王子谷は左足に重心を掛けています。
払い腰にいく。
左足にしっかりと重心が掛かっています。
お互いに何度も戦っている。
どういった柔道をしてくるか分かった中での戦いですね。
王子谷選手、しっかりと研究していますね。
東海大4年の王子谷、明治大学から京葉ガスに入った上川です。
この形をねらっていると思います。
奥襟を取って頭を下げさせたい王子谷です。
支え釣り込み足にいった。
ポイントはありません。
待てです。
指導の差は1つ。
残り時間は、2分36秒。
ここまでは王子谷、うまく戦っています。
ちょっと上川選手、動きが重たいですね。
日本一という気持ちと思いの強さ。
この試合2度目の小内刈りを見せました。
お互いに足技で相手を腹ばいにしています。
上川の足が少し動きはじめました。
そうですね。
両襟をとって圧力をかける王子谷組み止める支え釣り込み足。
柔道着を整えることを求めます。
十分激しい稽古をお互いに積んできています。
そういった中での戦いです。
残り時間は2分11秒。
どちらが勝っても初の日本一。
上川は少しどうでしょうか?気持ちが表情に出てきたか。
待てです。
少し掛け逃げでしょうか。
偽装攻撃。
そしてここで指導が2つずつ。
上川の圧力を感じたんでしょうか。
そうですね。
組み切りが不十分でした。
王子谷は、小内刈りを見せました。
何かしますよ。
21歳の大王子谷剛志一本。
王子谷剛志、一本。
2度目の挑戦で柔道日本一まで登り詰めました。
見事な大内刈りでしたね。
鮮やかでした。
重量級にまた1人若手がその存在を大きくアピールしました。
大外刈りで王子谷が日本一。
日本一まで遠かった上川です。
最後のシーンをご覧いただきましょう。
受けの強い上川を持っていきましたね。
何の迷いもない、本当に大外でしたね。
やはり上川選手いろいろなものを優勝にかたくなった。
王子谷選手は、本当に無欲の勝利。
期待されていなかっただけになにくそ、という思いもあったでしょう、決勝は挑戦者の気持ちだったと思います。
日本武道館の皆さん、放送席ことしのチャンピオンです。
王子谷剛志選手ですおめでとうございます。
ありがとうございます。
初優勝です。
どんなことを考えていますか?そうですね。
いろいろな雑誌を見ても優勝候補にも外れていてとても悔しい思いをしました。
その悔しい気持ちを今回はぶつけました。
その優勝候補の1人に挙げられていた、上川選手との決勝になりました。
どんな気持ちで畳に上がりましたか?試合前に先生に、粘ったら必ずチャンスが出てくるから自分を信じて頑張れと言われてそれを信じて、戦っていい形で終われたと思います。
決勝も積極的にいってかたさそのあたりはありませんでしたか。
そうですね。
やはりチームメートとかの声援を聞いてやっぱしかたい柔道をしていたらだめだなというふうに思いました。
ライバルの原沢選手も破りました。
これについては?この先試合などであたるのでそういった意味では必ず一本を取って決着をつけるんだという気持ちでやりました。
代表選考もかねています。
世界選手権に向けてひと言、お願いします。
世界選手権よりもまずは目の前の6月の全日本学生大会で7連覇したいと思います。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
優勝した王子谷剛志選手でした。
東海大学からの優勝というのは井上康生さん以来、実に11年ぶりということになります。
日本代表の井上康生監督にお話を伺います。
日本選手権、若い王子谷選手、優勝ということになりました。
ことしの日本選手権どうでしたか。
そうですね、久しぶりの重量級の優勝というところで2010年にも高橋選手が優勝しています。
2016年のリオに向けて上川選手も、だいぶ復調してきているところにもあります。
また王子谷選手という若い選手が出てきたというのは非常に今後につながるいい大会になったのではないかなというふうには思います。
今大会のあと選考があります。
100キロ、100キロ超級の世界選手権代表選考もあります。
上川さん2位で王子谷選手が初優勝です。
まずはコーチミーティングをして協会員会で誰が世界で勝てるかということを踏まえて決めていきたいです。
今回からは100キロ級についても選考がかかっていました。
100キロ級がベスト8に1人も残りませんでした。
これが今の現状だと思います。
われわれはここから2016年に向けてもちろん来年の世界選手権もありますしそこで、勝てる選手をどうやって育てて行くのかということが大事になってきますし、そういう目線で今回の選考を行っていかなければいけないなというふうに思っています。
選考の前には、あるいは100キロ級の選手の派遣を見送ることもあると話していました。
改めていかがですか。
それも含めたうえで強化委員どうやっていくかということを話して、決めたいと思います。
世界で昨年では3つの金メダルでした。
それ以上の成績をおさめられるようにそして次につなげられる試合をできるように頑張っていきたいと思います。
金野さん、2人の声を聞いていかがですか?王子谷選手について。
本当に本人も言っていたように名前も優勝候補にあがっていなかった。
優勝候補3人を抑えての優勝これは、ふだんからしっかりと努力を積んでいたに違いありません。
まずは王子谷選手の努力と執念に心から拍手を送りたいと思います。
そして若い力、重量級が出てきました。
うれしいですか。
上川が日本一になれなかった。
やはり年齢的に、ピークにきている上川、それをしのげということで、優勝候補筆頭だったんですけれども全日本で力を出し切れない何かあります。
その何かを、しっかりと見つめ直してもう一度挑戦していってほしいなと思います。
ロンドンオリンピックのあとに敗れましたが再建は進んでいるといっていいですか。
結果は世界大会にも出ています。
きょうの結果を見て分かるようにまだまだ過去の歴代の重量級チャンピオンのように安定感のあるチャンピオンが出てきていません。
この辺りはわれわれの最大の課題です。
「全日本柔道選手権」をお伝えしましたそれがし黒田官兵衛と申す!命を粗末になさるな!2014/04/29(火) 16:00〜17:30
NHK総合1・神戸
全日本柔道選手権 〜日本武道館から中継〜[字]

全国の予選を勝ち抜いた42選手が日本一の座を争う全日本柔道選手権。ロンドン五輪代表の上川大樹や今年のグランドスラムパリで優勝した七戸龍が優勝争いの中心です。

詳細情報
番組内容
全国の予選を勝ち抜いた42選手が日本一の座を争う全日本柔道選手権。今年の体重別選手権を制したロンドン五輪代表の上川大樹や今年のグランドスラムパリでオール一本勝ちを収め優勝した七戸龍が優勝争いの中心です。若手では去年のこの大会準優勝、大学4年生の原沢久喜に注目です。解説 金野潤(全柔連強化委員) [延伸のとき以降の番組に変更あり]
出演者
【解説】金野潤,【アナウンサー】豊原謙二郎

ジャンル :
スポーツ – 相撲・格闘技

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