(明村)前田!前田!
(明村)俺はヒーローなんかじゃない。
君のお父さんを救えなかった。
(瞳)犯人まだ捕まってないんですよね?絶対に捕まえたいです。
(滑川)ここのフードコートに爆弾が仕掛けられていると。
(ボタンを押す音)
(貝塚)血は争えないものだね。
(鍵山)確保したか?
(夏輝)まだです。
(鍵山)何としてでも捕まえろ。
(明村)はい。
(明村)お前あっちだ。
(夏輝)はい。
見つけました。
佐原聞こえるか?早く合流しろ。
急げ。
(夏輝)どこですか?その先だ。
気を付けろ。
(貝塚)前田瞳さんですね?
(瞳)はい。
お前は向こうに回れ。
いいか?慎重にいくぞ。
(夏輝)はい。
3・2・1。
はっ!?確保。
確保しろ。
確保しました。
(鍵山)間違いないな?はい。
チャッピーに間違いありません。
ですよね?ちょっとちょっとちょっと。
ふざけんなよ。
おい。
タカ。
車回せ。
(吠える声)チャッピー。
(貝塚)初めまして。
貝塚といいます。
(瞳)貝塚さん?
(貝塚)やっと見つけられそうなんです。
(貝塚)あなたのお父さんを殺した人物の手掛かりを。
(吠える声)あれ?瞳さん?
(署長)よくやってくれた。
イエス。
(署長)いやぁ。
ホントに助かった。
散歩中に逃げられたなんて娘にバレたら「パパ嫌い」どころじゃ済まされなかった。
いやいや。
あっぱれ。
さすが優秀なバディだ。
では署長行きます。
行くよ。
失礼します。
(署長)でだ。
(署長)そんな優秀な君たちを見込んで重要な任務を任せたい。
(明村・夏輝)任務?
(署長)極めて重要な任務だ。
チャッピーを預かってほしい。
はっ?妻と娘が旅行から帰ってくるまで頼む。
いや。
ちょっとそれは…。
お任せください。
えっ?
(吠える声)いいか?俺とお前の立場を確認する。
ねっ?はあ。
俺は先輩。
お前は後輩。
間違いないね?ええ。
まあ。
よし。
チャッピーの世話は任した。
そうなると思ったんですよ。
犬怖いんだったら引き受けないでくださいよ。
怖くないよ。
ほら。
ジャケットが汚れるから。
怖くないですよほら。
おい!ちょっと。
痛っ。
痛っ。
ほら。
汚れた今。
怖いんじゃん。
ねえ?チャッピー。
怖くないよね?・
(せき)
(古雅)ジュニア。
悪い。
(古雅)今日俺の代わりに夜の会議出といてくんないか?あっはい。
大丈夫っすか?俺今日大事な街コンなんだよ。
悪いな。
(男性)痛えなてめえ。
(富樫)うるせえこの野郎。
おいジュニア。
これ取り調べの調書。
はい。
(富樫)課長に渡しといて。
(富樫)よろしくな!
(吠える声)
(富樫)ワンじゃねえよこの野郎。
何だよ。
行けほれ。
あっ。
(稲木)ジュニア。
いつになったら捜査報告書の書き方を覚えるんだ?これを見ろ。
ちょっと待っててください。
(稲木)待たない。
捜査報告書というのは…。
チャッピー。
チャッピー。
チャッピー待て。
待て。
待てよ。
(稲木)お前の感想や臆測を書く必要はない。
だいたい何だ?お前のこの文章は。
作文か?これは捜査状況を…。
あれ?チャッピー?
(稲木)チャッピー?あれ?また逃げた。
すいません。
チャッピー?チャッピー?
(稲木)話はまだ終わってない。
すいません。
後で聞かせてください。
チャッピー?チャッピー?チャッピー?・
(吠える声)チャッピーチャッピーチャッピーチャッピー…。
チャッピー?チャッピー?
(瞳)チャッピー?うっ!?
(瞳)何やってんの?あっ。
えっと。
(吠える声)
(瞳)うわ!?ごめん。
こらチャッピー。
ごめんね。
前田?それってもしかしてお父さんの事件?
(瞳)知ってたんだ?何となく。
島尾先輩とバディ組んでたって。
(瞳)ようやく見つけられそうなの。
えっ?父を殺した犯人を。
(銃声)
(吠える声)ああ!?
(稲木)GPSだ。
これを首輪に付ければその犬の居場所がすぐに分かる。
稲木さん。
(稲木)この赤い点がGPSの場所だ。
今は銀座署内だ。
すごいですね。
これでどこにいるかも…。
うん?
(稲木)建物内の居場所までは特定できない。
ですよね。
(稲木)不満か?いや。
散歩に行くときに使わせてもらいます。
ありがとうございます。
(鍵山)うん?肝心の犬どうした?おい。
あれ?「あれ?」じゃないよ。
なあちょっと。
お前はそれでも世話係かよ?なあ。
GPS。
ねえ。
チャッピー?チェイサー。
GPS。
チェイサー。
(瞳)こっち。
えっ?
(瞳)ちゃんと見てあげて。
ごめん。
GPS。
GPS。
(瞳)チャッピー。
チャッピー。
チャッピー。
チャッピー。
(シャッター音)
(古雅)瞳ちゃん。
(鷹野)あの犬瞳ちゃんにべったりっすよ。
うわ!?ぺろぺろなめてる。
(古雅)うらやまし過ぎる。
(鍵山)犬用のケージ買ったらどうだ?ジュニアも前田も仕事に集中できんだろ。
でも勤務中ですし。
いやいや。
すぐ買ってきて今すぐ。
いやでも。
勤務関係ない。
今すぐ。
はい。
今すぐ。
あーもう。
やることいっぱいあるのに。
自分が犬怖いからってさ。
(瞳)フフッ。
何で笑うの?
(瞳)別に。
あれ?ってか瞳さんはどこ行くの?
(瞳)ちょっと人に会いに。
けさ一緒にいた人?
(瞳)見てたんだ。
ちょっと。
情報屋。
昔からうちの署とつながりがあるみたいで。
警察が持ってない資料見せてくれることになったの。
(瞳)大丈夫だって。
先輩たちもやりとりしてるみたいだし。
じゃあ私こっちだから。
あっ!?ごめんね。
(女性)すいません。
痛っ!?ちょっ。
こら!あっ!?
(従業員)おい。
こら!こら!こら待て。
あっ!?危ない。
危ねえ。
こら!捕まえた。
お店のもの勝手に…。
(元気)逃げて!早く逃げて!早く!走って。
(元気)逃げて!何やってんの?早く逃げてよ。
誰?
(元気)早く。
逃げて。
(瞳)3発の銃声。
ホントだ。
捜査資料とも一致しています。
(貝塚)やっぱり。
(瞳)あのう。
この証言をした方とお会いできませんか?
(貝塚)私も行方を追ってるところなんです。
その男が見つかれば犯人逮捕に近づけるんですけど。
(瞳)そうですか。
あのう。
貝塚さんはどうして父の事件を?
(貝塚)情報屋になりたてのころ警察との橋渡しになってくれたのが修一さんだったんです。
大変お世話になったんです。
そうだったんですか。
(貝塚)だからどうしても恩返しがしたくて。
(貝塚)すみません。
身内でもないのに。
(瞳)いいえ。
父のためにありがとうございます。
私の同僚にもそういう人います。
人のために泣いちゃう男の子。
ジュニアって呼ばれてみんなにかわいがられています。
(貝塚)もしかして島尾さんの息子さん?よくご存じですね。
あっ。
島尾先輩とも昔から?
(貝塚)はい。
島尾さんにも大変お世話になりましたから。
(瞳)今は親子でバディなんですよ。
いつもケンカばっかりなんですけど事件のときにはコンビネーションがよくて。
へえー。
(瞳)島尾先輩。
佐原君のこと大事に思ってるけど素直じゃないっていうか。
まあ佐原君もたぶんそうで。
親子ってそうなんですかね?あっ。
すいません。
関係のない話をしてしまって。
(貝塚)いえ。
いいお話を聞かせてもらいました。
(店長)でお父さんにやれって言われたわけ?食べ物ばっかじゃないか。
調味料なんか子供はとらないだろう。
子供に万引を指示したんでしょ?答えろよ!
(元気)父ちゃんは関係ない。
(店長)優しくしてりゃつけ上がりやがって。
まあまあ。
落ち着いてください。
(店長)チッ。
ったく。
ちゃっかり遊び道具までくすねやがって。
野球好きなの?
(元気)別に。
(店長)じゃあ何でとったよ?キャッチボールしたかったの?お父さんと。
(元気)違う。
(父)本当は…。
(元気)父ちゃん。
(父)すまん。
私がやれと言いました。
(元気)嘘だ。
(父)子供ならバレても大目に見てもらえるだろうと思ってやれと言いました。
(元気)父ちゃん。
(父)人並みの暮らししないと児童相談所に連れてかれるぞって。
(父)一緒に暮らせなくなるぞって脅して。
(元気)違う。
自分でやったんだ。
(店長)はいはい。
もういいから。
刑事さん。
連れてってください。
では署までご同行願います。
(元気)やめろ!連れてくな。
お願いだよ。
逮捕しないでよ。
いい子にするから。
しますから。
(父)元気。
(元気)父ちゃん。
連れていかないでください。
(万智)いらっしゃい。
いつものお願いします。
(万智)何か元気ないわね。
どしたの?ちょっと。
親子の万引があったそうだな?いたんですか?ナンセンスだね。
子供に万引させるとは。
そうですけど。
その子はその親と一緒に暮らしたいから万引をしてたんです。
ホントにこれでよかったのかな?んん…。
いちいちくよくよするんじゃない。
食後のほうじ茶がまずくなる。
でも結局俺が逮捕したから2人は離れ離れに。
ええことやん。
はっ?ねえ。
まともな環境で育った方が子供も幸せだ。
そうですけど。
親はなくとも子は育つ。
ごちそうさま。
はい。
置いとくね。
(万智)毎度。
(万智)話に出てた子あなたに重ねてたんじゃない?僕とですか?
(万智)さみしい思いをしたかもしれないけど明村さんがいなくても立派な刑事さんになったじゃない。
フフッ。
・
(鳴き声)・
(ドアの開く音)・
(忍)ただいま。
おかえり。
(忍)何かあった?お兄ちゃん。
うん?
(忍)だってそんなさみしくのり弁食べてる人見たことないんですけど。
忍はさ親父と離れて暮らすってなったときどう思った?
(忍)何?突然。
いや。
さみしくなかったのかなって。
(忍)うーん。
別にさみしくはなかったかな。
えっ?
(忍)だって一人じゃなかったし。
(忍)お兄ちゃんもおじいちゃんもいてくれたから別に一人でご飯食べてますみたいなことなかったもん。
んっ。
お風呂入るね。
そっか。
何か嫌いな食べ物とかある?遠慮しなくていいから。
うん。
じゃあ何か作って持ってくね。
また連絡する。
(忍)わあー。
ちょっと何何何?彼女?デート?違うよ。
(忍)デートでしょう。
仕事サボってんじゃん。
今日夜勤なの。
(忍)何だ。
つまんないの。
そういえばこれ。
おじいちゃんから仕送り来てたよ。
(忍)パパにも渡してだって。
渡してって。
相変わらずお人よしだよな。
娘を捨てた男なのに。
(忍)同じ刑事として認めてるんじゃん。
犬にビビるようなやつだぞ。
(忍)犬嫌いになったのお兄ちゃんのせいでしょ?えっ?公園でキャッチボールしてたときお兄ちゃんが犬に襲われたんだって。
そのとき助けようとしてかまれたってママから聞いたことあるよ。
そうだったんだ。
ハウス!ハウス!
(吠える声)ハウス!ハウス。
(瞳)ほーら。
チャッピー。
ちょっとちょっと…。
(瞳)こうやって抱きかかえて戻してあげてください。
バカ言うなよ。
ジャケットが毛だらけになるでしょ。
(瞳)ホントに犬が苦手なんですね。
チャッピー。
(瞳)父から聞いています。
ヒーローの弱点は犬だって。
昔ねかまれたことあってね。
犬に。
(瞳)キャッチボールしてたんですよね?佐原君と。
あいつも余計なことしゃべって。
ホントに。
(瞳)男の親子っていいですね。
よくはないよ。
衝突してばっかりよ。
(瞳)親子の瞬間が多いじゃないですか。
ケンカしたりキャッチボールしたり。
で心が離れてもまたすぐに戻れそうで。
うらやましいですすごく。
(バイブレーターの音)
(瞳)失礼します。
もしもし。
(貝塚)やはり行方はつかめませんでした。
その代わりうちにいらっしゃいませんか?お見せしたい資料がたくさんあるんですよ。
(瞳)ホントにいいんですか?はい。
あっすいません。
はい。
じゃあ16時にお伺いします。
はい。
こっち。
(店員)お兄ちゃん。
カレーだったらメークインの方がいいよ。
(チャイム)あっ。
どうぞ。
(瞳)お邪魔します。
(貝塚)どうぞ中へ。
(瞳)はい。
(吠える声)うん?どうした?なあ。
どうした?なあ。
なあ。
どうした?
(鍵山)腹が減ってんじゃねえのか?えっ?
(鍵山)ほーら。
はいはいはい。
おお!?チャッピー。
ああー。
(鍵山)ああー。
おいおいおい…。
おい。
チャッピー。
よしよしよし…。
ああーよしよし。
(吠える声)
(鍵山)おいチャッピー。
うわ!?びっちゃびちゃだよこれ。
(瞳)こんなにたくさん?
(貝塚)はい。
好きなだけご覧になってください。
(瞳)ありがとうございます。
(貝塚)あっ。
ああー。
お茶を切らしてました。
(瞳)ああ。
お構いなく。
(貝塚)いえ。
買ってきます。
自分の部屋だと思ってくつろいでください。
(瞳)ああ。
すいません。
(貝塚)あっ。
お湯だけ沸かしておいてもらっていいですか?
(瞳)あっ。
はい。
分かりました。
(忍)もう危なっかしくて見てらんないんですけど。
しかもタマネギで号泣しないでよ。
うるさいな。
あっち行っとけよ。
これちゃんと全部最後まで切るんだよ。
大き過ぎだから。
ねえ?何で泣くの?ルーを入れる前にお好みでチャツネを小さじ1杯分入れましょう。
チャツネって何?チャツネって何?・
(噴く音)あっ!?あっちい!?ちょっちょっ…。
ちゃんと溶かしてから入れなよ。
溶かす?いや溶ける…。
溶けないの。
混ぜるの。
塊になるの。
すいません。
意外とうまい。
ねえ。
意外とうまいんだけど。
あっそう。
ちょっと食べてみぃ。
いらない。
(鍵山)修一の事件を追ってんのか。
何か聞いてたか?いえ。
・・
(音楽)・
(音楽)
(貝塚)フフフ。
・
(貝塚の鼻歌)
(古雅)戻りました。
なあ?お前たち。
前田の行き先知らないか?
(鷹野)いや。
聞いてないっすね。
(富樫)あいつ最近情報屋と接触してるみたいですよ。
(富樫)時々こっそり電話してますから。
(古雅)瞳ちゃん要領いいからな。
情報屋の名前は?
(富樫)いや。
聞いてないっすけど。
(鍵山)ジェントル。
うん。
それじゃあこれから元気君ち行く。
うん。
うーん。
1時間もしないと思うから。
うん。
・
(音楽)・
(音楽)
(作動音)前田のやつ貝塚と接触してるかもしれません。
(鍵山)貝塚?ええ。
月島辺りを縄張りにしてる情報屋で前田修一殺害容疑者の一人だった男です。
(鍵山)逮捕歴もあんのか?ええ。
昔組関係のごたごたで俺が逮捕しました。
修一の件は結局証拠が挙がらずでそれっきりだったんですけど。
(鍵山)気になってんのか?あっ!?いい顔だ。
(バイブレーターの音)
(貝塚)さあおいで。
(バイブレーターの音)もしもし。
(貝塚)佐原夏輝君だね?前田瞳の命は君の行動に懸かっている。
誰だ?
(貝塚)君のお父さんにお世話になった者だよ。
前田瞳を殺されたくなかったら指示どおりに動け。
(アナウンス)新勝どきに到着です。
(貝塚)新勝どき駅か。
(貝塚)そっちの携帯は置いていけ。
君の行動は全てお見通しだよ。
何が目的だ?
(貝塚)携帯を置け。
(呼び出し音)あのね俺が話したいのは…。
瞳さんは無事なんだろうな?全ては君しだいだよ。
無駄話をしてる時間はないぞ。
20分以内に着かなければ前田瞳を殺す。
携帯は切らずにそのまま走ってこい。
場所は…。
(電車の走行音)前田と佐原が事件に巻き込まれたようです。
(富樫)まさかその情報屋と関係が?可能性はあるな。
(瞳)んー!んっ!んっ!
(貝塚)耳障りだ。
どういうつもり!あなた何者なの?あの写真は何?心配しなくていい。
死ぬ前に全て教えてあげるから。
ねっ。
ハハハ!ハハハ。
おい。
2人の行方は追えないのか?携帯のGPSはどうだ?
(稲木)向こう側からの許可がなければGPSはつなげません。
(稲木)《GPSだ。
これを首輪に付ければその犬の居場所がすぐに分かる》そうだ。
ほら。
GPS。
あいつかばんに入れて。
(富樫)GPS。
(稲木)チャッピーのGPSは首輪に付いているはずだ。
(富樫)チャッピー。
チャッピーどこ行った?
(富樫)チャッピー!
(古雅)おい!
(鍵山)あったか?
(古雅)えー。
付いてません。
(鍵山)おい。
付いてないよ。
(稲木)ジュニアは江東区のマンショングランフォートレジデンスにいます。
(富樫)急行しましょう。
(稲木)待て。
建物内のどこにいるかまではGPSは探知できない。
(富樫)一軒一軒しらみつぶしに。
(鍵山)待て!マンションの部屋の数は?
(稲木)278室あります。
(古雅)しらみつぶしでも間に合わねえな。
(鍵山)時間がないぞ。
おい。
とにかく向かおう。
(一同)はい。
(鷹野)ジェントルさん。
行きますよ。
タイムオーバー。
(瞳)んー!瞳さん。
うらやましいよ。
足が丈夫で。
(瞳)ハァ。
あんた無謀過ぎ。
こうなるって分かんなかったわけ?だってこうするしかなかったし。
ってか本はといえばそっちが勝手に動く…。
何よ?別にいいけど。
まあ無謀だとは思ってないし。
(貝塚)お待たせ。
さあ約束どおり彼女を殺す。
君の責任だ。
(瞳)あんたの目的は何?
(貝塚)うん?あのときと同じだよ。
島尾明村に絶望してもらいたいんだ。
あのとき?どういうこと?いいものを見せてあげよう。
(貝塚)フフッ。
何これ?何?この写真。
あんたが…。
あんたが殺したの?ああ。
許さない。
絶対許さない!ああー!いい顔だ。
だが反抗的な態度はよくない。
もっと絶望してもらわないと。
やめろ!お前もいい顔だ。
立派に育ったね。
お父さんにも知らせてやろうか?うん?
(呼び出し音)佐原か?お久しぶりです。
島尾さん。
貝塚。
(貝塚)覚えていてくれたんですね?貴様どういうつもりだ?
(貝塚)2人の運命をあなたに委ねようと思うんです。
どちらを殺すかあなたが選んでください。
前田修一の娘か?自分の息子か?ふざけるな。
1分以内に答えを出してください。
スタート。
おい待て。
ふざけるな。
選べるわけないだろ。
(貝塚)ハハッ。
なら2人とも殺すまでです。
よく考えてください。
やめろ!
(貝塚)ずっとあなたを思い続けてきました。
あなたに撃たれた傷が痛むたびあなたの顔が浮かぶんですよ。
俺に復讐したいなら俺を殺せばいいだろ。
(貝塚)いやいや。
あなたには私と同じ苦しみを味わってもらわないと。
しかしがっかりです。
前田修一を殺して絶望したと思ったのに気付けば息子さんと仲良く正義ごっこだ。
(貝塚)さあ選んでください。
どちらを殺すか?やめろ。
タイムオーバー。
自分の無力さを悔やむがいい。
やめろ!さあ泣き叫ぶ旋律に耳を寄せてください。
(銃声)
(貝塚)いっ!?
(古雅)俺の瞳ちゃんから離れろ!なぜここが?ジュニアのかばん犬の首輪用のGPSが入れっ放しになっていた。
(貝塚)さすがです。
この部屋まで分かるGPSなんて。
いえ。
部屋までは分かりませんでした。
こいつがね場所を嗅ぎ当ててくれたの。
チャッピー。
ねえ。
前田ばかり追い掛けて心配そうにしてたからな。
(貝塚)ハハハ。
最大の屈辱だ。
(警告音)パソコンだ。
伏せろ!・
(貝塚)ハハハ!フフフ。
貝塚!
(鷹野)はい。
分かりました。
遺体の件です。
損傷は激しかったようですが脚の傷から貝塚本人だろうとのことです。
(鍵山)分かった。
(鍵山)前田。
(瞳)はい。
なぜ何も言わずに一人で動いた?答えなさい。
私の父の事件ですから私がこの手で捕まえたくて。
(鍵山)忘れんな!この班にいるかぎり俺たちはみんな家族だ。
血がつながってなくてもんなことは関係ない。
俺たちが前田修一の代わりだ。
これからは何でも話せ。
いいな?いいな?はい。
課長。
うん。
「うん」じゃなくて。
ちょっとたたいちゃまずいんじゃ…。
(富樫)手上げちゃ駄目見てたけど。
痕ついてるし。
(稲木)現行犯ですね。
(鍵山)げん…。
(古雅)謝りなさい。
(富樫)謝れって。
だから。
俺か?
(吠える声)チャッピーも怒ってますよ。
(富樫)チャッピーに謝れよ。
(鍵山)何でチャッピーに謝る…。
(富樫)チャッピーの気持ち考えたことあんのかよ!なあ?
(鍵山)チャッピーの気持ち今関係ねえだろ!
(富樫)関係あるよ!なあ?
(一同)いただきます。
どうだ?うまいだろ。
(元気)甘っ。
甘っ?
(忍)甘過ぎ。
えっ?
(忍)っていうか何で甘口なのよ?子供は甘口でしょうよ。
(元気)いつも中辛だし。
嘘?
(忍)あらら…。
ルーの塊発見しちゃいました。
ねえ。
文句があるんだったら食べないでもらっていい?
(忍)溶かしてから入れなって…。
一生懸命溶かしてたじゃん。
(忍)ホントお兄ちゃん料理下手。
具が大き過ぎる。
ねえ?元気君。
(元気)うん。
笑ってる。
やっぱうまいんでしょ?
(元気)甘い。
うまっ。
ほら食べてんじゃん超。
超食べてんじゃん。
おいしいって言えよ。
はい。
(元気)うん?いくよ。
はい。
(元気)いつか俺もできるよね?うん?父ちゃんとキャッチボール。
うん。
できるよ。
(元気)あっ!?ごめん。
すいま…。
お前何やってんだよ?そっちこそ何してんすか?ああ。
よし。
いくぞ少年。
投げ方。
投げ方。
今ちょっとフォークがすっぽ抜けたな。
なかなか変ですよ。
貸せ貸せ。
貸せ。
痛っ!?下手くそ。
離れろ離れろ。
無理しない方がいいですよ。
四十肩なんですから。
何言ってんの?俺の母校は甲子園の常連校よ。
あなた野球部じゃないでしょ。
いくぞ。
ツーシームいくよ。
早くしてください。
早くして…。
てい!はい。
ありがとうございました。
貸せ貸せ…。
2014/04/29(火) 21:00〜21:54
関西テレビ1
ビター・ブラッド〜最悪で最強の親子刑事〜 #03[字]
「魔王の登場」
佐藤健 渡部篤郎 忽那汐里 及川光博 高橋克実ほか
詳細情報
番組内容
佐原夏輝(佐藤健)と島尾明村(渡部篤郎)は、銀座署署長(山田明郷)に愛犬のチャッピーを数日間預かるよう頼まれる。だが、犬が苦手な明村は、夏輝にチャッピーを強引に押し付ける。
目を離した隙に逃げ出したチャッピーを追いかけて資料室にやってきた夏輝は、父親の前田修一(鈴木一真)が殺害された12年前の事件資料を見ている前田瞳(忽那汐里)と遭遇する。瞳は、犯人がみつかるかもしれないと夏輝に話す。
番組内容2
瞳にはなつくが、すぐに夏輝のもとから逃げ出すチャッピー。見かねた鍵山謙介(高橋克実)はゲージを買ってくるように提案する。夏輝は、瞳と買い物に出ることに。だが、瞳は父親殺しの情報を握っている情報屋に会うと言って、どこかへ行ってしまう。
ホームセンターを訪れた夏輝は、偶然、店内で万引きをしていた少年・元気(山