ガイアの夜明け【急増する“おひとり様”…知られざる巨大市場】 2014.04.29

「GAIA」…それは息づく大きな生命体。
混沌の時代にも希望を見いだし再生を果たして未来へ向かう。
そこにきっと夜明けがやってくる。
毎朝のジョギングを楽しむのは…。
これが栗原さんの健康法のひとつだといいます。
毎日走ってらっしゃる。
近くのマンションでひとり暮らしの栗原さん。
仕事はFMラジオのパーソナリティーをしています。
朝8時出勤前慌ただしく朝食の支度。
コップに入れているのはバナナにイチゴ。
更にほうれん草。
忙しい朝はこれが定番だといいます。
コップのような入れ物。
実はコンパクトなジュースミキサーの上半分でした。
かき混ぜること30秒。
なんとこれは…。
ちょうどひとり分。
繊維を取り除いて飲みたいときはこちらの口で。
全部飲みたいときはこちらの口を使います。
余計なお世話を承知のうえで現在ひとり暮らしの理由を聞いてみると。
実は今結婚をしない人が増えています。
そうした独身の人たちを最近では…。
すっかりひとり暮らしに慣れた栗原さん。
他にもコンパクトな家電を持っていました。
これは1杯分だけいれられるコーヒーメーカー。
トースト1枚サイズの小型オーブン。
コンパクトなので冷蔵庫の上にほとんどのキッチン家電が収まります。
今家電業界は増え続けるおひとり様を狙いコンパクトな製品を続々と売り出していました。
おなじみのホットプレートもどんどん小型に。
レギュラーサイズと比べるとこんなに違います。
栗原さんが重宝しているというミキサーもいまや各メーカーがこぞってひとり用を出していました。
これまでなかった家電も。
その名も椀ショット。
今年売り出されたばかりだそうです。
一方こちらは…。
住宅業界もおひとり様のニーズを取り込もうとしていました。
東急電鉄が初めて手がけたシェアハウス。
シェアハウスとは個別の部屋に住みながら…。
ここにはおひとり様の興味を引くある試みがありました。
それがキッチン。
この火力。
ガスコンロもオーブンレンジもレストランに導入される本格的なものです。
3月末。
大々的に開かれた内覧会には大勢のおひとり様の姿が。
今アツアツなので気をつけて食べてください。
いただきます。
いっぱい食べていいですか?狙いどおり料理が趣味だという人たちばかりです。
こちらの女性2人。
ともに30代で独身。
やはりキッチンにくぎづけです。
今急拡大するおひとり様向けサービス。
なかには意外なものも。
知られざる最前線を追った。
一人でも気軽に参加できる。
新たな形のツアーとは?よろしくお願いします。
小さくても実力十分。
コンパクト家電。
更なる驚きの家電登場。
観光客が低迷する地方の街。
おひとり様の誘致に活路を見いだしていた。
今家族用ではなくひとり用。
いわゆるおひとり様向けの商品が増えています。
例えば家電。
こちらのホットプレートです。
このようにひとり分のパンケーキが作れるということです。
コンパクトで場所もとらずしかもこれ1台でオムレツやお好み焼きも作れるということからひとり暮らしの方に今人気だといいます。
そしてこちらはひとり用のこたつだそうです。
小さいです。
中はというとこのようになっています。
実はこれこたつとして使う以外にもこのヒーターで毛布を温める。
そんな使い方もできるそうです。
こうして見るとおひとり様の向けの家電というのはコンパクトさに加えてさまざまな用途にも使えるというのが特徴のようです。
そして家電以外にもこれまでは家族向けだった商品のなかからひとり用のものが出てきています。
例えばこちら鍋料理に使うスープの素です。
このように一人前ずつ小分けにされていてひとり用の鍋にぴったりだそうです。
こうしたおひとり様向けの商品が増えてきた理由それは結婚をしない方が増えていることにあります。
こちらは生涯未婚率の変化を男女別で表したグラフです。
1990年頃から男女ともに急激に上昇し男性は25年前の4倍以上。
女性は3倍以上となっています。
この生涯未婚率は今後も上昇していくことが予想されているそうです。
『ガイアの夜明け』今回はそんな拡大するおひとり様市場に勝機を見いだした企業の新たな取り組みを追いました。
去年横浜のみなとみらい地区にオープンした大型ショッピングモール。
人気の店があります…。
おしゃれなキッチン用品を扱う専門店です。
店頭では実演販売が始まりました。
スタッフが説明しているのはあのコンパクトなジュースミキサー。
これが飛ぶように売れていきます。
千駄ヶ谷。
ビルの8階にオフィスを構える…。
20年前にグラフィックデザインの会社としてウィナーズを立ち上げた…。
するとドイツ製のスタイリッシュな小型ドーナツメーカーが10万台も売れたのです。
そこで岡野さん自らもひとり用家電を作り始めます。
ちょうどその頃ひとり暮らしの世帯が全世帯数の30%を超えました。
岡野さんは今後ますますひとり用家電の需要が増えると確信を持ったのです。
このオーブンレンジもそのひとつ。
ただただそれだけではちょっともうひと味つけ加えたいなと思いまして…。
このひとり用オーブン中は二段になっていて下でパンを焼き上でおかずを作ることができます。
更に野菜をあっという間にみじん切りにする小型のカッターやパンケーキをちょうどひとり分だけ作ることができるホットプレートなど現在商品は…。
そして岡野さん更なるおひとり様用家電を開発しようとしていました。
狙うは手軽においしいものが作れる製品。
炊飯器を超える機能いったいどんなものなのか?コンパクト家電の開発を手がける…。
社長の岡野さんおひとり様を狙う次なる家電の開発に乗り出していました。
4月その試作品が完成。
早速社員にお披露目します。
岡野さんすでに新製品の名前を決めていました。
基本は炊飯器です。
まず内側に水を入れそこに内釜をセットします。
ゆらゆら揺れています。
電気で加熱された水と蒸気が内釜の中を加熱するというシンプルな構造。
これで本当に米が炊けるのか?この商品米だけではなくいろいろな料理が作れます。
ありますね。
レシピ作りの大役を入社2年目の那須公美代さんが任されることになりました。
この家電でどんな料理が作れるのか?おひとり様にアピールできるレシピ作りが重要です。
その夜那須さん早速家に試作品を持ち帰りました。
那須さんも30歳独身です。
家で待っていたのはこの猫だけ。
パプリカやズッキーニなど野菜をたっぷり使った料理を早速作り始めました。
スイッチを入れること40分。
出来上がったのは…。
女性に人気の野菜の煮込み料理です。
レシピ開発を急ピッチで進めていかなければなりません。
数日後。
那須さんはある場所に向かっていました。
失礼いたします。
どうもお世話になっております。
訪ねたのは得意先のインテリアショップの社長。
新商品を持ってきていました。
那須さん一緒に数枚の資料も持参していました。
開発したレシピを見てもらうことにしたのです。
例えばスープシチューなど野菜たっぷりのレシピ。
ノンオイルでヘルシーなデザートなど。
写真付きで食欲も誘います。
すると内田さんある文字に注目しました。
おかゆのレシピに2段と書かれていたのです。
大丈夫ですか?実はこの商品内釜の上にトレーをのせることができます。
那須さん改めて2つ一緒に調理できることがこの製品の最大のセールスポイントになると知らされたのです。
那須さんが会社で何かを作り始めました。
社員のみんなに新しいレシピを食べてもらおうというのです。
ジャン!おぉ出来てる出来てる。
カレーそして…。
ジャン!おぉ出来てる出来てる。
カレーと一緒にご飯も同時に炊けました。
もうひとつ用意していました。
こちらは上で…。
下で…。
早速食べてもらうことに。
近日中に発売の予定。
更なる改良とレシピの充実でおひとり様にアピールしていく考えです。
レコルトとしては…。
一方おひとり様向けの新たな旅行ツアーも登場。
旅が変わるかも。
急増しているおひとり様。
気楽な暮らしができる一方で不便だと感じることはないでしょうか?そこで今回30代から40代の独身男女500名にひとりで行きづらい場所はどこですか?と聞いてみました。
その上位5つがこちらです。
1位は飲食店。
飲食店といってもいろいろありますが具体的には焼き肉屋居酒屋そしてフレンチなどだそうです。
こちらの理由を見てみますと周りの視線が気になる。
カウンターのない店には入りづらいという声が多くありました。
そして2位はカラオケです。
最近はひとり用のカラオケボックスも出てきていますがまだまだひとりでカラオケに行くのは恥ずかしいという人も多いようです。
続いて3位はボウリング。
そして4位はこちらの遊園地やテーマパークなどのアミューズメント施設でした。
最後に5位は旅行やツアー。
その理由としてツアーにはひとり用のプランがほとんどなく割高になるから。
ひとりで温泉旅館に泊まるのは恥ずかしいというものがありました。
このように行きたくてもひとりでは行きづらいツアー旅行。
そのニーズに応える動きが始まっていました。
会社員の…。
ひとり暮らしです。
この日の夕食は手作りのナポリタン。
ひとり暮らしを始めて14年になります。
そんな高野さんの趣味は旅先で撮る写真です。
以前は友人と旅行することも多かったそうですが最近は専らひとり旅。
高野さん愛用のカメラを持ってどこかに出かけるようです。
やってきたのは大阪市内の深夜バス乗り場。
これから旅に出るのです。
行き先は松山。
四国に行くようです。
バスで走ること6時間半。
高野さんが向かったのは松山駅。
すると…。
ひとり旅と思いきやこの日は待ち合わせをしていました。
ここにいる人たちみんな初対面だというのです。
どちらから?早速レンタカーに乗り込んで向かったのは…。
そこには飛行機でやってきた6人が待っていました。
たった今知り合った10人で一緒に旅をするというのです。
向かったのは松山市内から車で2時間深い山に分け入った愛媛県と高知県の県境でした。
あいにく濃い霧が…。
あっ動いてる動いてる。
あっわかったわかった。
すご〜い。
なんか1匹寝てるなあれ。
おっ見えてきた。
今回一緒に旅をしたこの10人。
実は最近人気のある旅行サイトで知り合いました。
そのサイトがこれ。
ツアー名は「日本の絶景四国カルストに行こう!」。
晴れていればこんな風景が見えるツアーだったのですが…。
ここに高野さんたちが出会った旅行サイトを運営する会社があります。
3年前に創業したベンチャー企業の…。
そのサイトを覗いてみるとラーメンの名店を巡る日帰りツアーから南太平洋の無人島で過ごすツアー。
更にはラオスでゾウ使いになるツアーなど…。
実はそのほとんどが利用者自ら企画したものなのです。
仕組みはこうです。
利用者が行ってみたい企画をトリッピースのサイトで立ち上げます。
するとそれを見て参加したいと思った人たちが応募してきます。
その数が一定の人数を超えるとトリッピースが旅行会社に依頼してツアーが成立。
参加者は代金を旅行会社に支払いその一部をトリッピースが受け取るのです。
この仕組みを作ったのが…。
石田さんこれからはもっと上の世代のおひとり様を取り込みたいと考えていました。
その中心が飛騨古川と呼ばれ古い家並みが今も残る城下町です。
石田さんがやってきました。
石田さんが前々から注目していたのがこの町で400年続く…。
起し太鼓という裸の男たちがぶつかりあう地元の人々が愛してやまない勇壮な祭りです。
土産物屋の主人に聞いてみると…。
最大の理由は飛騨市のお隣高山市。
飛騨高山といえば誰もが「あ〜」と納得する日本有数の観光地。
同じような城下町でありながら家族連れや団体客が集まるこの高山の陰に隠れ飛騨古川はほとんど忘れ去られようとしていたのです。
そこに石田さんは目をつけました。
こんにちは。
やってきたのは町の中心部にある古い民家。
ここなんですね。
はい。
ここが…。
実は石田さんこの家を…。
理由はこの先にあります。
この前に…。
祭り当日賑やかな行列が目の前の道を通りこのベランダは特等席になるのです。
旅にもこだわるおひとり様には絶好のアピールポイントです。
更に石田さんもう1つ実現したいことが…。
早速地元の観光協会の人たちに相談を持ちかけます。
石田さん地元の人たちとの交流の場を作れないかというのです。
ところが…。
町の人たちの表情がさえません。
地元の人は祭りで忙しく観光客の相手をするのは難しいというのです。
この日答えは出ませんでした。
古川祭まで2週間。
石田さんは飛騨古川をとことん楽しむ企画を立ち上げていました。
祭りの写真とともにつけたタイトルは…。
すでに30代から40代のおひとり様からも申し込みがあるようです。
その1人を訪ねてみることに。
いったいどんなおひとり様なのか。
こんばんは。
こんばんは。
こんばんは。
こんばんは。
東京・港区でひとり暮らしをしている…。
今回おひとり様ツアーに初めて参加します。
ジュエリー関係の仕事をしているという大地さん。
なぜ今回飛騨古川のツアーに参加する気になったのでしょうか。
しかしひとつ気がかりなことも…。
いったいどんな旅になるのでしょうか。
祭り当日。
あの大地さんがやってきました。
この日は桜が満開。
最高の祭り日和です。
古い町並みを散策しながら集合場所の民家に向かいます。
これ?これ?大地さん到着。
もしかして…。
そうです。
こんにちは大地です。
遅くなりました。
よろしくお願いします。
すでに参加者が集まっていました。
皆さん1人での参加です。
ツアーを企画したトリッピースの石田さんもいました。
まずはそれぞれ自己紹介。
じゃあ乾杯。
(一同)乾杯。
早速宴会がスタート。
人数が多いので安くあげることができました。
すると家の外に男たちの姿が。
続々家にあがってきます。
実は彼ら祭りに参加する地元の男たち。
ツアー参加者を歓迎するためにわざわざ訪ねてくれました。
石田さんが要望した交流の場を地元の人が実現させてくれたのです。
昼間訪ねてきてくれた男たちが今度はさらし姿で現れました。
そして小太鼓を担いで家の中へ。
わっしょいわっしょい。
こうして1年の無事を祈って町内の一軒一軒を回ります。
続いて日ごろ練習を重ねた曲芸を披露。
これには参加者たちも大興奮。
大地さん急いで2階へ。
そこで見えたのは…。
想像を超える光景でした。
400年続く祭りを見るおひとり様ツアーに参加した大地さん。
夜11時半いよいよ祭りの行列が宿泊する民家に近づいてきました。
急いで2階へ。
祭りのクライマックス。
大太鼓のやぐらのあとを追いかけるのは町内12組の小太鼓。
名誉をかけて大太鼓に近づこうと激しく争います。
ツアーで借りた民家は祭りを見るには絶好の場所にありました。
まさに特等席です。
大地さんも大興奮。
祭りを存分に楽しんだ大地さん。
ひとり旅では味わえない感動を得ることができたようです。
そこに石田さんの姿が。
ここ鳥取でもおひとり様向けの新しいツアーを考えていました。
これまでは企業も家族を対象に商品やサービスを開発してきたケースが多かったようです。
しかし今や日本はひとり暮らしの世帯数が全体の3割を超えますますひとり用の物が必要とされはじめています。
おひとり様先進国である日本。
そこで開発された商品やサービスは今後世界でも必要とされていくのではないでしょうか?2014/04/29(火) 22:10〜23:04
テレビ大阪1
ガイアの夜明け【急増する“おひとり様”…知られざる巨大市場】[字]

小型家電でひとり暮らしを豊かに!▽おひとり様が殺到!大人気の旅行企画会社▽ひとり暮らしをより快適なものに変える!進化する“おひとり様”ビジネスの最先端に迫る。

詳細情報
番組内容
ひとり客専用のカラオケボックスや、ひとり用に客室を改装した温泉旅館、さらにはひとりでも参加できるゴルフコースまで…。かつて家族や団体向けだった施設やサービスが積極的に単身者を取り込もうとしている。これは一過性ではない。2030年、50歳で結婚していない人の割合は男性が28%、女性が19%に達すると予測されている。
番組内容続き
いわゆる“おひとり様”が急速に増えつつあるニッポン。特に30〜50代の働き盛りの単身者は、アクティブで消費意欲も旺盛だ。この状況をチャンスと捉え、ひとり暮らしをより快適なものに変える新商品や新サービスが、続々と誕生。進化する“おひとり様”ビジネスの最先端に迫った。
出演者
【案内人】江口洋介
【ナレーター】西村雅彦
音楽
【音楽】新井誠志
【テーマ曲】オープニング曲「鼓動〜ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)/エンディング曲「夜空の花」(作曲/新井誠志)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウイリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
お知らせ
※放送時間が変更になる場合があります
関連情報
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◆公式Twitter

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